フェンシング部

2017.10.12

第69回関東学生選手権 10月11日 東京・駒沢オリンピック公園屋内球技場

松山恭、関カレ連覇達成!女子もルーキー2人が入賞果たす

 ことしも関カレの季節がやってきた。関東の大学のフェンシング部が集う関東学生選手権(関カレ)。初日は男子フルーレ個人で松山恭助(スポ3=東京・東亜学園)が2連覇を達成した。一方女子フルーレでは、ルーキーの遠藤里菜(スポ1=群馬・高崎商大付)が6位、登尾早奈(スポ1=愛媛・三島)が7位に輝いた。

☆松山恭、強敵倒し連覇達成!(男子フルーレ個人)

 ルーキーから4年生まで計6人の出場となった、男子フルーレ個人。初の関カレ出場となった奥武大輔(スポ1=大分豊府)は、2回戦をそつなく突破し3回戦でことしの世界選手権銅メダリスト敷根崇裕(法大)に挑んだ。しかし相手は言わずと知れた強敵。終始相手のペースにのまれてしまい、5ー15で初の関カレを終えた。「格上でも自分から動いて試合を作っていくというのができたら」(奥武)。試合後、奥武はこう語った。夏に成長を見せたルーキーの今後の飛躍に期待がかかる。

 昨年の関カレ覇者松山恭助(スポ3=東京・東亜学園)は、ベスト8から苦しい試合が続いた。準々決勝の相手は、船本宗一郎(日大)。ここまで快勝してきた松山恭であったが、なかなか相手との点差を縮められず、点を取っては取られのシーソーゲームを繰り広げる。スコアは13ー14。後がない状況まで追い詰められた。しかしここで簡単に敗北を喫しないのが松山恭だ。すぐさま追いついて一本勝負に持ち込み、見事競り勝った。「一本勝負の化身だ」。相手ベンチからも思わず感嘆の声が漏れた。続く準決勝では鈴村健太(法大)にリードを許し、5ー12まで点差を離されてしまう。しかしそれから6連取を見せるなど驚異の追い上げを見せ、14ー14まで持ち込んだ。2試合連続の一本勝負となったが、ここでも昨年覇者の意地を見せ勝利。そこには、まさに「一本勝負の化身」がいた。そして決勝ではことしの世界選手権で銀メダルを獲得した西藤俊哉(法大)を15−9で下し、見事関カレ連覇を果たした。

果敢な攻めを見せる松山恭

 安定した実力を見せつけ優勝した松山恭であったが、他の早大選手は残念ながらベスト16に残ることもできなかった。松山恭一強体制になっていることが、今の早大フルーレ陣の課題の1つだ。インカレに向けて技に磨きをかけ、チーム全体のレベルを向上させることが、今後必要となってくるだろう。

(記事 藤岡小雪、写真 本野日向子)

☆ルーキー5人中2人が入賞、3人がベスト16入りを果たす(女子フルーレ個人)

 早大からルーキー5人が出場した女子フルーレ個人では、5人全員が3回戦を突破。中でも、遠藤里菜(スポ1=群馬・高崎商大付)と登尾早奈(スポ1=愛媛・三島)がベスト8入りを果たした。

二人はそろって悔しさをにじませた。登尾は準々決勝で第2シードの伊藤真希(日大)と対戦。立ち上がりから相手のペースにのまれてしまう。4-9から4連取し1点差に詰め寄る粘りも見せたが反撃もここまでだった。一方、遠藤の準々決勝の相手は第1シードの西岡真穂(日女体大)。ロースコアで競り合いが続く中、5-5から2点を失い焦りが生まれた。その後再度同点まで持ち込んだが、ペースを取り戻せず最後は7-13で敗北。「勝ちたい気持ちが前にいきすぎて」(遠藤)。二人共目標としていたベスト8入りはかなえたものの、内容としてはまだ満足はしていない。

準々決勝で惜しくも敗退した登尾

 とはいえ、5人全員が結果を残し層の厚さを証明したことには違いない。やはり仲間の存在は刺激になっているようだ。普段の練習からもアドバイスし合い、この日もトーナメントで当たらないように予選で全勝しようと励まし合ったという。「負けられないなと思う一方、自分も頑張ろうと元気が出る」(登尾)。そんな同期と築き上げたチームワークを発揮し、次は団体戦での優勝を目指す。

(記事 加藤佑紀乃、写真 内野楓)

※フルーレ:頭・両足・両腕を除いた胴体部への突きのみが得点となる。 両者がほぼ同時に突いた場合は、どちらの攻撃が有効だったかを主審が判定する。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は攻撃を防御してから攻撃しなければならない。

結果

▽男子フルーレ

松山恭助(スポ3=東京・東亜学園) 優勝

2回戦:○15-5 小御門勇稀(慶大)

3回戦:○15―1 榎本芽玖(慶大)

4回戦:○15―5田高広基(専大)

準々決勝:○15-14 船本宗一郎(日大)

準決勝:〇15-14 鈴村健太(法大)

決勝:〇15-9 西藤俊哉(法大)

松山大助(スポ5=東京・東亜学園)26位

2回戦:○15-9 横山健太(専大)

3回戦:●12―15 敷根章裕(法大)

北原達也(スポ4=長野・伊那北)27位

2回戦:○15-7 佐藤秀祐(慶大)

3回戦:●6―15 西藤俊哉(法大)

奥武大輔(スポ1=大分豊府)30位

2回戦:○15-8 田村裕介(拓大)

3回戦:●5―15 敷根祟裕(法大)

山根周佑(スポ4=埼玉栄)41位

2回戦:●11-15 中村豪(法大)

中埜匡貴(創理2=東京・早大学院)70位

2回戦:●12-15 持田龍平(専大)

▽女子フルーレ

遠藤里菜(スポ1=群馬・高崎商大付)6位

2回戦:○15-7 山崎有華(東女体大)

3回戦:○13-12 井戸美咲(日体大)

準々決勝:●7-15 西岡真穂(日女体大)

登尾早奈(スポ1=愛媛・三島)7位

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1回戦:○15-0 濱田みず紀(青学大)

2回戦:○15-11 武藤陽子(専大)

3回戦:○15-8 伊藤理那(法大)

準々決勝:●8-15 伊藤真希(日大)

千葉朱夏(スポ1=岩手・一関第一)13位

1回戦:○15-3 山下奈々(防衛大)

2回戦:○15-11 泉澤カンナ(専大)

3回戦:●7-15 緒方実奈海(法大)

仙葉楓佳(社1=秋田・聖霊女短大付)14位

1回戦:○15-3 花田夏芽(東女体大)

2回戦:○15-11 松崎麻美(日女体大)

3回戦:●9-15 伊藤真希(日大)

溝口礼菜(スポ1=千葉・柏陵)16位

1回戦:○15-7 工藤うみ(東海大)

2回戦:○15-9 吉崎沙織(日女体大)

3回戦:●14-15 梅津春香(法大)

コメント

松山恭助(スポ3=東京・東亜学園)

――関東学生選手権の個人戦で2連覇となりました。今のお気持ちをお聞かせください

きょうはベスト8くらいから苦しい試合が続いて、体育館も暑かったので、体力的にも割としんどい部分はありました。きょうはもう少し楽に勝ちたかったという思いがあったのですが、汗もすごく出ますし、改めて楽な試合は無い、油断はできないと思いました。幸い一本勝負を2回連続で取れたというのはあったんですけど、やはりその前の段階で改善の余地があると思ったので、そこはまず1つ反省ですね。素直に嬉しい気持ちがあるんですけど、やはりもうちょっと向上していくためには、そういうところをまず直していかないとなという気持ちです。

――後半で追い上げるという展開が多かったのですが、そのときは気持ちをどのように切り替えていましたか

点数のこととか考えても仕方ないですし、周りの声とかもいろいろ入ってはくるんですけど、試合をするのは自分ですし、自分がこうやるんだというのは決めてやっていました。きょう(試合の)後半に勝てた勝因としては、組み立てがうまくできたのと気持ちの面で焦らなかったというところですかね。じっくりとやって、確実に点数を取れるところでしっかり勝負をしたというのが、後半に巻き返せた勝因の1つかなと思っています。

――本日はどのような意気込みで試合に臨まれましたか

来週にもワールドカップがあり、試合が多くて常にモチベーションを保ち続けるというのが難しい部分がありました。自分は大学のために戦っていて、もちろんきょうの試合は勝ちに行っていたんですけど、(日本)代表としても戦っていて…。オリンピックを目指すうえでワールドカップも非常に重要な試合で、そこに照準を合わせつつきょうの関カレも途中であったので、こういう言い方をしては何ですが、自分の腕や今の実力がどのようなものであるのかを試すというのでやっていました。

――やはりコンディションを保つことは難しいのですね

そうですね、やはり練習のやり方というのも難しいです。大学で練習していない分JISSというナショナルチームでメンバーと練習をしているのですが、そこではワールドカップを目標に練習しているので、きのうもフィジカルトレーニングをやっていて、体の面でもしんどい部分がありました。ですが、そういう状態でも勝てたというのがきょうは収穫としてありますね。

――警戒していた他大学の選手はいましたか

きょうはあまり警戒している選手はおらず、誰でも良いという気持ちが正直ありました。自分の腕を試したいというのがあったので、1つ1つの(試合の)相手に集中してやっていました。トーナメント表もあまり見なかったですし、1人1人いろんなタイプの相手がいるので、その相手に柔軟に対応にできるようにというのが1つの目標で、それができたかなと思っています。

――最近はどのような練習を積まれてきましたか

先ほども言ったように大会が多くて、今シーズンはワールドカップが来週から始まるのですが、昨シーズンは7月の世界選手権が終わった後に8月にユニバーシアードがあって気持ちの部分で落ちつかない部分がありました。そのため昨シーズンの疲れも正直残っていますし、ある意味昨シーズンと今シーズンはそれだけフェンシングに打ち込んでいるのかなと自分の中で思っています。

――あしたの団体戦への意気込みをお願いします

ワールドカップもありますが、僕は大学にいる以上団体戦の試合が一番重要だと思っています。今まで個人戦では結構貢献できた方なのですが、団体戦ではまだ優勝したことがないので、チームのみんなで優勝したいと思います。

奥武大輔(スポ1=大分豊府)

――初めての関東学生選手権(関カレ)でしたが、実際に試合してどうでしたか

緊張しないと思っていましたが、やっぱり緊張しました。思うように(体が)動かなかったのですが、たまたま1試合目がうまくいってくれたおかげで思ったよりも点が取れて、ラッキーかなあと思いました。

ーー緊張で実力が発揮できないところが多かったですか

1試合目で緊張はほぐれて、2試合目からは「いけるんじゃないか」という気持ちになっていました。結果としては勝てそうな相手にちゃんと勝って、勝てない相手にちゃんと負けました。

――2試合目の相手はかなりの実力者でしたが、対戦して感じたことはありますか

有名な選手で、初めて対戦するので、楽しみ半分、ビビり半分という気持ちでした。ひたすら負けたので、やっぱり格が違うなと感じました。

――対戦してみて、自分に足りない部分を実感することはありましたか

相手が格上だということもあって、相手に合わせてプレーしてしまった部分はあると思います。勝負は勝負だと思うので、格上でも自分から動いて試合を作っていくというのができたら、良かったのかなあと思いました。

――最後に、団体戦に向けて一言お願い致します

僕の調子は良くて、みんなも良い感じで勝っているので、良い結果になると思っています。

遠藤里菜(スポ1=群馬・高崎商科大付)

――ベスト8となりましたが、今のお気持ちはいかがですか

目標がベスト8だったので、良かったといえば良かったのですが、正直もっと上に行けたかなと思うので、すごく悔しいです。

――プール戦から調子は良かったのでしょうか

そうですね。プールも結構運が良くて、あんまり苦手な選手と当たらなかったので、自分のやりたいようにできていました。それがトーナメントでも結構生きていていいところにも入ったのですが…。本当に悔しい、今でも本当に悔しいです。

――やはり準々決勝が悔しいですか

ずっと競っていて。最後取られてしまったのは自分で取りいったのでやられても仕方なかったんですけど、途中競っていたときに向こうに2点取られて、そこからちょっと焦っちゃったのがダメだったなと。もうちょっとゆっくり、じっくり、まだ時間あったのでやれば良かったなと思いました。恭助先輩(松山恭助、スポ3=東京・東亜学園)の試合を見ていると、やっぱりまくる試合とか結構多くて、それを見ていてより思いました。あすの団体戦は一本一本重要なので、焦らず頑張ります。

――1年生5人ともがベスト16に入り、登尾早奈選手(スポ1=愛媛・三島)はベスト8に入りましたが、やはり刺激にはなりますか

同期強いです。だからみんなで頑張ろうって、当たらないように予選はまずみんな全部勝とうと言っていて。練習では左が多いので、すごく本当にいい練習ができています。

――いいライバル関係でしょうか

そうですね。でも全然ピリピリ、ケンカとか険悪なムードにはならないんでそこがいいところだなと思います。

――練習でもお互いにアドバイスし合うことが多いですか

そうですね。

――僅差の場面でも焦ることなく冷静でいられるタイプでしょうか

冷静でいられるとよく言われました。ただ今日は勝ちたい気持ちが前にいきすぎて、ちょっと足と手が追いついてこなかったというか…。勝ちたかったです。

――あすの団体に向けて意気込みをお願いします

団体優勝ですね。同期みんな強いので、気持ちが一つになれば優勝も夢ではないなと思います。

登尾早奈(スポ1=愛媛・三島)

――初めての関カレ個人戦でベスト8という結果についてどう考えていますか

事前に立てていた目標もベスト8だったので、結果には満足しています。ただ、最後のベスト4をかけた試合は内容として悔しいです。もう少し粘れたと思います。

――他の1年生もベスト16、ベスト8と結果を残しましたが、刺激になりましたか

やはり負けられないなと思いました。一方で、その分自分も頑張ろうと元気が出ました。互いに高めあえるいいチームメートだと思います。

――明日の団体戦への意気込みをお願いします

明日は1年生だけのチームですが、その1年生だけならではのチームワークを活かして、上位を目指していきたいです。