庭球部

2017.10.11

全日本大学対抗王座決定試合 10月11日 東京・有明テニスの森公園

「隙なく、圧倒的に」。全試合ストレート勝ちで最高のスタートを切る!

 ことしもこの季節がやってきた。現体制の集大成、全日本大学対抗王座決定試合(王座)だ。13連覇を目指す早大の初戦の相手は松山大。下級生など初めて王座の舞台に立つ選手も多い中、それぞれがしっかりと自分の力を出し切った。「(チームの)雰囲気はかなりいい」(小倉孝介主将、スポ4=神奈川・湘南工大付)。全試合でストレート勝ちを収めた早大は、勢いそのままにあすの準決勝に挑む。

 ダブルス3として登場したのは、島袋将(スポ2=三重・四日市工)・千頭昇平(スポ1=愛知・誉)組。公式戦では初のペアリングとなったが、練習や対抗戦では組んだことのある二人だ。「お互い分かり合えている」という島袋の言葉通り、絶妙なコンビネーションで相手の追随を許さない。チームにまず1勝目をもたらした。その後ダブルス1の坂井勇仁(スポ3=大阪・清風)・田中優之介(スポ1=埼玉・秀明英光)組が、安定したプレーで勝利を手にする。ダブルス2を任された齋藤聖真(スポ3=神奈川・湘南工大付)・髙村佑樹(スポ2=千葉・東京学館浦安)組は、「サーブゲームでほとんど圧倒して取れていたので、状態はいい」(髙村)と、好調ぶりを見せた。リターンゲームでも粘り強く食らい付き、焦ることなく自分たちのペースで試合を進めていく。ダブルスで3本を取り切った早大は、いいかたちでシングルスにたすきをつないだ。

ダブルス2でも確実に勝利を収めた齋藤(左)・髙村組

 シングルスでは坂井が早々に勝利し、続いて三好健太副将(スポ4=埼玉・秀明英光)が早大の勝利を決定付ける。ことしの早大庭球部は下級生の活躍も目立つが、6-0、6-0で圧勝した三好が4年生としての意地を見せた。その後は千頭、小林雅哉(スポ2=千葉・東京学館浦安)、田中が順調に白星を挙げる。残すはシングルス1の島袋だけとなり、ファーストセットは6-1と危なげないスコアで終えた。セカンドセット序盤は互いにキープが続くが、迎えた5ゲーム目にダブルブレークポイントのチャンスが。しかし簡単に勝たせてくれる相手ではなかった。一気に追い上げられ、この場面をものにすることができない。「リズムが狂い始めた時に、1人で抱え込んでしまった」という島袋は、続く6ゲーム目に逆にブレークチャンスを握られてしまう。なんとかキープしたものの、その後はなかなか均衡を破れなかった。それでも相手が疲れを見せ始めた隙に、着実にポイントを重ねる。島袋がセカンドセットを6-4で取り、早大は9-0で王座初戦を終えた。

危ない場面も乗り切りストレートで仕留めた島袋

 「今までやってきたことをしっかり出せばどの試合も勝てる」(小倉)。頼もしい仲間たちを前にして、小倉はそう自信をのぞかせた。そして王座が終わると同時に最上級生になる齋藤は、今大会について「誰かのため、4年生のためにという気持ちで臨める最後の王座」と語る。王座は選手たち一人一人にとって特別な舞台だ。最後に全員で笑うため――。大学日本一の座は譲れない。

(記事 田中佑茉、写真 熊木玲佳、吉田優)

結果

2回戦

○早大9-0亜大

ダブルス1
○坂井勇仁・田中優之介6-2、6-1熊木隆・平田龍一
ダブルス2
○齋藤聖真・髙村佑樹6-0、6-2藤井大貴・村川祐太
ダブルス3
○島袋将・千頭昇平6-0、6-0相原克哉・市川大誠

シングルス1
○島袋将6-1、6-4平田龍一
シングルス2
○三好健太6-0、6-0染矢和仁
シングルス3
○坂井勇仁6-1、6-0橘高凱
シングルス4
○千頭昇平6-1、6-1熊木隆
シングルス5
○田中優之介6-0、6-0藤井大貴
シングルス6
○小林雅哉6-0、6-0村川祐太

関連特集

王座直前特集/全日本大学対抗王座決定試合(10/05)

コメント

小倉孝介主将(スポ4=神奈川・湘南工大付)

――いよいよ全日本大学対抗王座決定試合(王座)を迎えましたが、チームの雰囲気はいかがですか

雰囲気はかなりいいです。きのうもモチベーションビデオを4年生が作って見せたのですが、それで4年生の王座への気持ちもしっかり伝えて、後輩たちも4年生をいいかたちで送り出したいということをすごく言ってくれたので、雰囲気としてはいいと思います。初戦は実力的には少しこちらの方が分があるなという部分はありますが、その中でもしっかり最後まで応援をしてみんなで戦ってくれたので、あしたに向けてかなりいい状態にあるなと思います。

――初戦を迎えるにあたってどんな言葉を掛けましたか

まず王座ということですごく緊張すると思います。特に今回出ている選手は若い1、2年生、王座を経験していない選手がいるので、絶対に緊張はする中でいかに自分の力を出せるかというのがカギになってくるということを伝えました。

――ダブルスは関東大学リーグ(リーグ)から組み替えがありましたが、どのような意図でこのオーダーを組みましたか

リーグの慶大との試合で(ダブルス)1、2でかなり追い込まれてしまったので、それから王座までの期間でダブルス強化を徹底してやってきました。最終的な目標はダブルスを3-0にすることで、そのためにはどうするかを考えていました。全体的に安定しているペア、特に慶大のオーダーに対して考えてつくっているという感じです。

――慶大戦を想定してということでしょうか

もちろん(あす戦う)関大も癖のある相手なのでしっかり戦わなきゃいけないのですが、どの大学と当たってもしっかり勝てるオーダーということでこのオーダーを組みました。

――各ペアのペアリングはどうでしたか

かなり良くて、特に坂井(勇仁、スポ3=大阪・清風)・田中(優之介、スポ1=埼玉・秀明英光)は国際大会でもタイトルを取っていたり、齋藤(聖真、スポ3=神奈川・湘南工大付)・髙村(佑樹、スポ2=千葉・東京学館浦安)も去年のインカレ(全日本学生選手権)ではベスト4で、島袋(将、スポ2=三重・四日市工)と千頭(昇平、スポ1=愛知・誉)が今回初めて出場することになったのですが、個々の力も十分にある中でお互いの役割をしっかり果たして、1ゲームも落とさずに勝てたということは今後の試合も期待できると思います。

――シングルスはリーグに引き続き圧勝でした

オーダーの規約がリーグとは変わって出る順番がかなり変わってくるのですが、その中で控えに力のある選手がいるということをみんなが分かっているので、その分思い切ってできるという部分があります。また、選手たちは自分にはチャンスが1回しかないなと死ぬ気で戦いにいっていると思います。そういった意味でシングルスはこういうオーダーで一人一人が全力でやれているかなと思います。

――島袋選手が少し苦戦しましたが、見ていてどのように感じましたか

島袋は格上の選手にも勝てたりするのですが、ミスが少し多いという部分では少し競る場面が出てきたり、まだプレー中に波があったりするので、まあ予想はしていたのですが、ちょっと競ったなあとは感じています。

初戦を終えて、全体として手応えはいかがですか

9-0でしっかり勝ち切れたのは良かったと思います。ゲーム数も無駄なゲームもなるべく抑えて疲れを残さず勝てたという点は、次に向けてもつながるので良かったと思います。

あすは関大戦になります。強い相手だと思いますが、意気込みをお願いします

関大は確かに強い選手もそろっているのですが、僕らが今までやってきたことをしっかり出せばどの試合も勝てるので、それも王座が始まる前にみんなに伝えたことです。自信を持ってしっかりいつも通りのプレーをできれば王座でも自分たちはやれるということはみんなも感じていると思うので、あとはそれをサポートする僕たちが選手をうまくプレーさせられるようにするだけかなと思います。

齋藤聖真(スポ3=神奈川・湘南工大附)・髙村佑樹(スポ2=千葉・東京学館浦安)

――王座に臨むチームの雰囲気はいかがでしたか

齋藤 僕としては3回目の王座なのですが、去年よりことしの方がチームづくりはうまくいっているかなと個人的には思っています。2、3、4年生は僕を含め去年のリーグでうまくいかなかった部分を経験しているので、昨年の王座が終わった時からチームづくりを意識してやってきていて、こういうスコアで勝てたということはこれまでにやってきたことの積み重ねなので、いいチームができているなと思います。

髙村 僕は2回目なので、昨年2、3、4年生がチームづくりがうまくできていないと話していても正直(昨年は)それを感じることはできていなくて、王座はこういうものだと感じていたのですが、ことしになってようやく昨年のチームはどうだったのかが分かりました。だから今回のチームがすごくいい雰囲気で、締めるところは締められて、緩むところは学年関係なく緩くなれるという点はすごくいいチームだなと感じています。昨日のミーティングとかもそうなんですけど、すごくいいチームだなと思いました。

――個人としての意気込みはいかがでしたか

齋藤 僕は特にこの王座が終わると同時に最上級生になるので、誰かのため、4年生のためにみたいな気持ちで臨める最後の王座なので。髙村も来年になったらこういう気持ちを感じると思うんですけど。3年生ってそういうちょっと特殊な学年なので、そこは来年に向けてというところも僕にかかわってくるので。楽しめる最後の年かなという感じです。

髙村 僕はそんなに複雑には考えられなくて。リーグ(関東大学リーグ)の早慶戦で僕が負けて、5-4というすごくギリギリの試合になってしまったので・・・・・・。勝ちたいっていう気持ちしかないです。チームが勝っても僕らが負けたらそれも嫌だなと、全勝したいです。

――きょうの試合内容を振り返ってください

齋藤 サービスゲームは何ポイントか崩れるというかサーブが入らなかったりしたのですが、すぐ修正してキープできていました。ダブルスは戦力差があっても相手のサービスゲームでは基本キープされるものなので、その中で長いジュースをものにした結果が6-0、6-2というスコアにつながりました。僕らは圧倒的な力の差で勝てるダブルスじゃないので、そういう意味でも長いジュースを取れたり取れなかったりということは割り切って、結果的には良かったんじゃないかなと思います。

髙村 6-0、6-2という簡単なスコアには見えるんですけど、リターンゲームがかなり長いジュースになることが多くて。ただ、僕らはいつもリターンゲームで苦労するのでそこは気にする必要はないかなと感じています。サーブゲームでほとんど圧倒して取れていたんで、悪くないというかむしろ状態はいいかなと感じました。

――2人で組む回数は減っていますが、今回の手応えはいかがでしたか

齋藤 他大との練習試合だったりで、先週いい状態で試合ができて勝つこともできていたので。僕は結構この2、3カ月(ペアが)コロコロ変わっていたのですが、それに慣れてきたのかなとは思いますね。そんなに今は気にしていないですね。

髙村 僕は安上(昂志、スポ2=福岡・柳川)と組んだり、河野さん(優平副将、スポ4=福岡・柳川)と練習で組ませていただいたりするんですけど、やっぱり聖真さんがやっぱり一番僕のプレーを分かってるなというか、カバーする場所を分かっているなときょうも感じて、他の人と組んだからこそ良さが分かりました。

――あすは関大との対戦となります。意気込みをお聞かせください

齋藤 (関大には)昨年ダブルスで勝ち越されたので、まずあしたは自分たちが勝つということと共に、1勝して他のダブルスが勢いに乗れるようにすることと、他のダブルスが勝っても負けても、シングルスに入る直前のダブルスが勝っていい流れをつくって終われるというダブルスができればいいかなと思います。

髙村 ダブルスで3-0にできるように、まず自分たちが元気よくプレーして、絶対に取って帰ってきたいと思います。

島袋将(スポ2=三重・四日市工)

――いよいよ王座が始まりましたが、どのような意気込みで初戦に臨みましたか

相手は松山大ということで、対戦した相手自体は違ったのですが、去年も対戦していて。相手は元気よくやってくるチームだったので、自分はシングルス1として出させていただいたのですが、ポジションがどこであろうと、相手とぶつかって全力で戦おうと思ってこの試合に挑みました。

――そのシングルスではセカンドセットで苦戦する場面も見られましたが、振り返っていかがですか

ファーストセットは自分のリズムでいい感じにできたのですが、セカンドセットでリズムが狂い始めた時に、やっぱり1人で抱え込むというか、ミスしたりポイント取られた時に変に下を向いて落ち込んで後悔してという場面が多くて。でもやっぱりこれは団体戦なので、ちょっと周りを見たらたくさん応援してくださっていたので、そういう応援の力をもっと頼れていたらもう少しいい感じにできていたんじゃないかなと思います。向こうのシングルス1が強いことは分かっていたので、きつい試合になるとは思っていたのですが、やはりもう少し簡単なスコアで勝てたと思うので、そこは反省したいです。

――そういった状況の中でもしっかりと勝ち切ることができました

相手が疲れ始めてばててしまったっていうのもありましたけど、最後までボールを追いかけて相手のコートに入れていけたかなと思います。

――千頭昇平選手(スポ1=愛知・誉)とは公式戦では初めてのペアリングでしたね

そうですね。練習だったり対抗戦だったりで結構組んできましたし、昔から知り合いというか友達なので、お互い分かり合えていると思っていて、自分自身は(笑)。なので元気よく思い切ってできたかなと思います。

――チームとしては9-0ということで、いいスタートが切れたのではないでしょうか

はい。チームとしてはゲーム数も僕以外はあまり取られることなくできたので、すごくいい状態だと思っています。僕自身は課題をこの初戦で見つけることができたので、次の準決勝どこが相手になるか分からないんですけど、反省して挑みたいなと思います。

――改めて、あすへの意気込みをお願いします

チームで戦っているということを忘れずに、全員で勝ちにいきたいです。