ラクロス部

2017.10.11

第30回関東学生リーグ戦 10月8日 埼玉・武蔵大学朝霞グラウンド

関東ファイナル4に向けて課題の残る一戦に

1Q 2Q 3Q 4Q
早大
明大
▽得点者
尾花2、奥町、菊地、鈴木潤、秋山、森松

 関東学生リーグ戦(リーグ戦)4戦全勝で関東ファイナル4進出を決めている早大。主力の4年生を温存し、3年生以下のメンバーで明大との一戦に臨んだ。ファイナル4、そして来年に向けて勝利を目指す早大であったが、序盤からリードされる展開を強いられる。そこで、第3クオーター(Q)以降は流れを引き寄せるために4年生を投入し、第4Qに一時同点に追い付くことに成功する。しかし、勝ち越すことができず、7−8で敗戦。今後に課題を残す一戦となった。

 入りの悪さを課題とする早大は、この日も先制点を許してしまう。落ち着いてボールを回して得点を狙っていきたいが、「ミスが多かった」と石渡祐介ヘッドコーチ(平18商卒)が語るように、バスミスやキャッチミスによりなかなかオフェンスのかたちをつくることができない。それでも第1Q11分にAT奥町遼太郎(商3=東京・攻玉社)のショットが決まる。その後、両チーム1点ずつ追加したところで第1Qは終了した。攻勢に出たい第2Q。しかし、開始早々2点を奪われ、苦しい展開となる。この試合が引退試合となるため、気迫のこもったプレーをする明大が、グラウンドボールの多くを制していく状況で、早大は試合のペースをつかめないまま、前半を2−4で折り返すこととなった。

相手の勢いを止めるべく奮闘するDF中島大介(社2=東京・早実)

 AT秋山拓哉主将(スポ4=兵庫・豊岡)などの4年生を起用し、巻き返しを図りたい後半。ところが、第3Q6分に失点を喫し、リードを3点に広げられる。このままでは終われない早大は、15分にAT鈴木潤一(教4=東京・城北)がこぼれ球を押し込むと、1分後には秋山が左サイドからゴール前に侵入し、豪快なショットを決めて、点差を1とする。迎えた第4Q、「何としても(得点を)決めて流れを引き寄せたい」と諦めない姿勢を見せるMF尾花一輝(国教3=東京・早実)が得点を奪い、ついに試合を振り出しに戻す。その後、9分に相手にロングシュートを決められるが、12分に尾花がMF後藤功輝副将(政経3=東京・早実)からのパスを冷静に沈める。この得点で早大が勢いに乗るかと思われた矢先、フェイスオフを取られ、そのまま失点。さらに15分にも相手に追加点を許し、刻々と試合終了が近付く。残り2分でMF森松達(国教3=東京・麻布)が技ありショットを決めて、1点差に詰め寄るが、あと一歩及ばず、勝利の軍配は明大に上がった。

後半2得点を決めた尾花

 「きょうの試合で今までどれだけ4年生に頼っていたかが分かった」と森松が振り返るように、チーム内の実力差が浮き彫りとなる試合となった。3年生以下の底上げは、『日本一』を目標に掲げる早大にとって不可欠なことだ。それに加え、「根本の気持ちの持ち方、考え方を再度徹底するように部員に言いたい」という秋山主将の言葉通り、これからの戦いでは精神面の強さも求められるだろう。1カ月後の関東ファイナル4。そこには進化を遂げたエンジの戦士たちがいるに違いない。

(記事 石井尚紀 写真 小川由梨香、岡田静穂)

コメント

石渡祐介ヘッドコーチ(平18商卒)

――前半は4年生抜きの、3年生以下での出場となりました

いろいろとメンバーを変えて臨んだものの、試合の内容自体が悪かったので負けたと思っています。

――悪かった点とは具体的にどのようなところでしょうか

ミスが多かったことや、ゴールに向かう姿勢が弱かったことなど、足りないところが多かったので負けてしまいました。

――後半から4年生が出場しましたが、流れを引き寄せられませんでした

相手に行ったゲームの流れを引き戻すことは一筋縄ではいかないなと。そこの難しさを実感しましたね。

――次戦の関東ファイナル4まで少し間が空きます

きょうの試合を通して、負けた時の雰囲気や悔しさを痛感できたのは良かったかなと思っています。(関東ファイナル4まで)あと1カ月弱あるので、伸ばせるところは伸ばして、詰めるところは詰めて、悲願であるファイナル4の勝利やファイナル進出に向けて1カ月間努力していきたいと思います。

――ファイナル4の相手が中大に決まりました

きょうもスカウティングをしましたし、今後もそういったことを重ねていきたいです。中大とは練習試合で対戦したことがありますが、向こうのヘッドコーチがワセダ出身ということでその点でも負けられない戦いなので、絶対に勝ちたいと思います。

――最後に今後に向けての意気込みをお願いします

この敗戦を機にチームを一旦リセットして、1からまた積み上げて行って、ファイナル4・ファイナルで勝利できるように頑張っていきたいと思います。

AT秋山拓哉主将(スポ4=兵庫・豊岡)

――リーグ戦初黒星を喫したと思うのですが、振り返っていかがですか

やはり毎試合反省として入りが悪いと言っている中で、きょうもずるずるいってしまい、僕たちの弱さが全て出たと思うので、次につながるように反省してくれたらと感じています。

――おっしゃっていた通り序盤から明大にリードされる展開となりました

ロングの1on1の弱さや、アタックの状況判断の悪さが要因だと思います。

――前半、ベンチから試合をご覧になっていたと思いますが、どのように感じていらっしゃいましたか

僕自身もベンチでみんなを盛り上げられていないからこういう結果になっていると思うのですが、やはりチームなので、一人一人の強い気持ちを持って集まったメンバーでやるべきだと思います。僕も反省していますが、強い思いを持ってこそチームだと思うので、そこを分かってほしいです。

――ハーフタイムやタイムアウトではどのようなことを話されましたか

基本的にはいつも言っている切り替えやグラウンドボールの予測、状況判断を焦らずにすることなどを言いました。

――後半に入りメンバーを入れ替えたことで流れが変わった部分もあると思います

変わった部分もあるんですけど、まだひっくり返す力がないというか。僕も含め、AT鈴木潤一(教4=東京・城北)、丸山(DF丸山将史、政経4=東京・早大学院)、田口(MF田口一希、法4=東京・早大学院)にはなかったので、僕ら個人としてもそこまでの打開力がなかったということなので、もっと練習しなければいけないと思います。

――きょう出てきた一番大きな課題は何ですか

試合に入るとき緩いテンションで入ってしまったり、ディフェンスの1on1、アタックの状況判断の悪さ、シュートの精度などはやはり練習の詰めの甘さ、ラクロスに対する考え方など、練習から日本一になるためにやっているというのを意識できていないと思うので、気持ちが弱いと感じました。そこさえ、改善できれば日本一に値する練習ができると思いますし、強いワセダを見せることができると思うので、根本の気持ちの持ち方、考え方を再度徹底するよう部員に言いたいと思います。

――ファイナル4の相手が中大に決まったことに関してはいかがですか

相手が初めてのファイナル4ということで、応援もすごいと思いますし、勢いもあるので、そういう目に見えない力もひっくり返すスキルとメンタルを僕らが持てるように、また合宿に行くので死ぬ気で練習したいと思います。

MF森松達(国教3=東京・麻布)

――7ー8という結果になりましたが、試合を終えての感想を聞かせていただけますか

率直に悔しいです。

――前半は4年生が全く出場しないという状況でしたが、きょうはそのような方針で試合に臨まれたのですか

そうですね。基本的に3年生以下でプレーをして、リーグ戦ということで勝たなければいけないので、負けている状況になったら途中から4年生が出ることになっていました。

――実際に4年生がいない中でプレーをしてみて、どのように感じられましたか

4年生抜きの自分たちだけで雰囲気づくりをしなければいけなかったんですけど、試合の入りから相手に持って行かれてしまい、2・3年の主力のメンバーが自分の実力以上の力を出そうとして空回りしてしまったり、新しく入った2・3年のメンバーも力を出し切れなかったと思います。

――終始追い掛ける展開となりましたが、どのような気持ちでプレーされていましたか

自分は積極的にシュートを打っていかないといけないポジションなんですけど、今の自分の課題であるシュート精度が良くなかったので、最後のところで点を決め切れるようにならないといけないと思います。

――きょうは得点も決められましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

最後の最後に1点決めましたけど、それまでに自分が決めるべきシュートを全部外してしまっていて、それがチームの流れの悪さの要因にもなってしまうので、今一度シュート精度を改善できるように練習していきたいと思います。

――最後に次戦の関東ファイナル4、そして今後への意気込みや目標をお願いします

きょうの試合で今までどれだけ4年生に頼っていたかが分かったので、2・3年生が下からチームを突き上げていけるようにすることを意識してやっていきたいと思います。

MF尾花一輝(国教3=東京・早実)

――関東ファイナル4を決めている状況で、きょうの試合を迎えました

ファイナル4が決まっている上、勝ち負けがあまり結果に関係しない中で、下級生を多く出していただきましたが、負けていい試合はなく、来年を見据えても勝たなければいけない試合だったので、負けてしまったことは個人としてもチームとしても残念でした。

――序盤からリードされる展開が続きましたが、焦りなどはありましたか

どこかでこちらに流れが来るだろうという甘い考えがチーム全体にあって。第1Qは結果的に2-2で終えましたが、第2Qで離されてしまい、自分たちで流れを手繰り寄せなければいけなかったのを、勝手にくるだろうという気持ちがありました。

――第4Qにはご自身の得点で一時的に同点に追い付きました

負けていて、誰かが点を取らなければいけない状態で、自分にいいかたちでボールが入って、何としても決めて流れを引き寄せたいという気持ちでした。

――きょうの試合で見つかった課題や今後に向けての修正点はありますか

色々反省はありますが、チームとしてどう勝つかということを1番に考えなければいけないと思いました。また、下級生が上級生に頼ってばかりいるので、下級生が引っ張って上級生と並べるように、チーム一丸となって取り組んでいかなればいけないと思いました。

――最後にファイナル4への意気込みをお願いします

相手は勢いのある中大ですが、4年生をファイナル4で引退させるわけにはいかないので、何としても勝って、次につなげたいです。