合気道部

2017.10.10

第26回早慶定期競技会 10月8日 神奈川・慶大日吉キャンパス柔道場

伝統の一戦を制し、3年ぶりに優賞!

 「剛の早大」、「柔の慶大」。こう表現されるように、流派の異なる早慶合気道部が互いの合気道の技を用いて競い合う定期競技会が、慶大の日吉キャンパス柔道場にて行われた。演武競技(演武)と審査制乱取稽古(乱取)をそれぞれ6試合ずつ計12試合行い、勝ち星の多い方が優賞となる。2年連続で敗れ、リベンジに燃える早大は演武で2—4と出遅れるも乱取では4—2と圧倒し勝ち星では6—6の同点に。そして総合ポイント差で見事3年ぶりの優賞を手にした。

 演武は立技、短刀技、坐技など計6組ずつ練習の成果を披露し、受けの攻撃や正しい受け身ができているかなど各種目7項目の観点で採点される。合気道における「心・技・体」を見せる演武において慶大は流派の特徴でもあるしなやかな技でまとめ、早大は気迫のこもった正確かつダイナミックな技を披露。特に自由技で登場した熊澤亮主将(創理4=東京・城北)、桂康洋(基理3=米国・ウォルタージョンソンハイスクール)組は、様々な技を取り入れる構成で、自由技ならではの工夫された演武を見せつけた。審査委員長の講評でも、集大成の良いなめらかな演武だったと評価されている。しかし早大は総合的に見ると細かなミスが見られ、なかなか点数を伸ばすことができず、演武を終えた時点で2—4と慶大にリードを許してしまう。

演武・自由技を披露する熊澤(右)

 巻き返しを狙う乱取は演武のときとは打って変わり、両校の声援が柔道場に響き渡る中行われた。姿勢、間合い、崩しなど6項目を7段階で評価され、早大側と慶大側双方の技を使用することが認められるが、普段とは異なる流派の相手との乱取はやりづらさもある。初戦は夛田実代女子主将(教3=埼玉・川越女)が積極的に技をかけようとするも中根朱理(慶大)に有効を取られ、惜しくも黒星。続く先鋒・久木山翔吾(商3=東京・成蹊)が技ありで白星を取ると、その勢いのまま次鋒、中堅、副将と連続で白星を奪取する。副将を務めた金丸駿(文3=群馬・中央中教校)は相手の付け入る隙を与えず、1本と技ありを連発し圧巻の試合内容を見せた。最後に大将として登場した熊澤は先に1本を許すが、主将としての意地を見せ1本を奪い返し引き分けとする。しかし得点審査によりわずか1点差で敗れた。全て終わってみると乱取では4—2と慶大を圧倒し、富木合気道の型と乱取を通して技を磨く信念を存分に発揮することができたといえよう。

副将を務めた金丸は相手を圧倒

 3年ぶりの優賞を果たした早大合気道部。「ワセダらしさは見せられた」(熊澤)というように普段の稽古で培ってきた技を随所で見せたからこその優賞である。ただ、この競技会は互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、学生最高峰のものを創造して発展させていく場として開催されているように、勝敗だけが目的ではない。これからも早慶両校が技術力を高め合い、精進していくことが期待される。

(記事・写真 石黒歌奈恵)

卒業生も集まる伝統の早慶戦

結果

早大優賞 6勝6敗(ポイント 2122-2053.5)

▽演武競技
●下級生演武   重松宏希(先理2=東京・早大学院)・迫本和也(創理2=東京・早大学院)組
●立技      金丸・山浦良弘(文2=千葉・専大松戸)組
●坐技      夛田・小池雄登(先理3=東京・巣鴨)組
○武器技(短刀) 久木山・重松組
●武器技(杖)  桂・小川希生(先理3=米国・リバーサイドハイスクール)組
○自由技     熊澤・桂組

▽審査制乱取稽古
●女子 夛田
○先鋒 久木山
○次鋒 山浦
○中堅 小池
○副将 金丸
●大将 熊澤

コメント

熊澤亮主将(創理4=東京・城北)

―競技会全体を振り返っていかがでしたか

当初予定していたようには上手くいかないこともありましたが、上手く部員が補い合ってくれた感じがします。勝ち星が同じでひやひやしましたが、最後に地力を見せて勝つことができてよかったなとは思っています。

――演武についてはいかがですか

演武は2つ取る、よければ3つという意気込みでいきました。惜しいところで落としてしまったのが一つ二つあって、でもそこをカバーするように短刀が勝ち星を取ってくれました。もちろん自分は自由技で取るつもりでいたので、しっかり取ることができてよかったです。

――乱取りでは大将を務めましたが

はい、前半の5人が良いように試合を運んでくれたのでむしろ最後にプレッシャーを感じるかたちで臨みました(笑)。自分だけで見れば1点差で負けてしまいましたが、ワセダらしさは全体で見せられたように思います。技も各所で見られたので、稽古をしている成果が出たと思います。

――来月のインカレに向けて意気込みをお願いします

乱取りで投げられてしまったのでそこは修正しつつ、最後に気持ちよく終われるように自分の技を貫いてそれぞれ力を発揮してくれれば良い結果が見えてくると思います。気を抜かずに1カ月詰めていければなと思います。