柔道部

2017.10.02

全日本学生体重別選手権 9月30日・10月1日 日本武道館

渡邊がまさかの準々決勝敗退、伊藤悦が講道館杯へ

 各地区予選を勝ち抜いた精鋭が集い、全日本学生体重別選手権(全日本学生)が開催された。早大からは男子4人、女子3人の合計7人が出場。優勝候補であった渡邊聖未(スポ3=山梨・富士学苑)がまさかの準々決勝で敗北、一方、伊藤悦輝(スポ3=福井・藤島)はベスト8で講道館杯出場権を獲得した。

 大会1日目。1、2回戦では得意とする寝技で一本を勝ち取り、順調に勝ち進んだ渡邊。準々決勝は今大会2位の佐藤史織(山梨学院大)との対決だった。積極的な攻めを見せ、試合は渡邊に優勢のかたちで進むかに思えたが、終盤に一本背負いで技ありを取られ惜敗。昨年のリベンジを果たすことはできなかった。伊藤悦は迎えた準々決勝、なかなか攻めに入ることが出来ず、指導2を取られGSへ。延長2分あたりから疲れが見え始め、裏投げで一本を決められてしまった。佐藤竜(スポ2=東京・修徳)は全国体育系学生体重別選手権の決勝で戦った倉石陽成(国士館大)と再戦し、8分弱のGSの末に再び優勢負け。繰り上げ出場の佐藤美裕(スポ2=千葉・八千代)は序盤積極的に攻めたが、縦四方固めでの一本により2回戦敗退。佐藤美は「攻めといってもワンパターンの攻めしかできていないので、これからは攻め方を工夫していきたい」と意気込んだ。

渡邊は昨年のリベンジを果たせなかった

 翌日の2日目。前日に講道館杯出場を決めた伊藤悦に続きたい。3年生で念願の全日本学生初出場を果たした上領悠月(社3=山口・高川学園)。東京学生体重別選手権の時には「自分の力を出し切りたい」と意気込んでいた。初戦、背負い投げを仕掛けてくる相手に粘りを見せ、GSに突入。しかし、試合の流れは変わらないまま指導を受け、1回戦敗退となった。瀨川勇気(スポ2=北海道・東海大四)は技をかけられつつ、自身もしっかり技ありを決め2回戦へ。GSまでもつれ込み、なんとか先に技を決めたかったが、相手の小外刈りにかかり優勢負けとなってしまった。田中大勝(社3=青森北)は勝ち進めば、2年連続の講道館杯出場となる。1回戦での鮮やかな内股、2回戦での押さえ込みで一本勝ちを収め希望をつなぎ、迎えた3回戦。昨年の全日本ジュニアで惜敗した二見省吾(国学院大)が相手だった。全日本の強化合宿で共に練習を行い、お互いの動きを知った上での一戦。「自分が勝ったら本当の意味で勝ったことになる」と勝利を強く望んで立ち向かう。しかし、今回も苦戦を強いられ、試合時間終了を目前に相手の背負い投げで技ありを奪われてしまう。わずかな残り時間では取り返せずに優勢負け。田中は「詰めが甘かったところや、足りないところがあった」と悔しさをにじませながら振り返った。

惜しくも講道館杯二年連続出場とはならなかった田中

 早大の選手7人が出場した全日本学生が終わった。今回講道館杯への切符を掴んだのは伊藤悦ただ一人。それぞれが自身の力を出し切ったが、結果につなげることができなかった。講道館杯という大舞台での伊藤悦の活躍に期待したい。惜しくも出場を逃した選手たちにも、全日本学生体重別優勝大会、早慶対抗戦と試合が控えている。個人の課題を克服し、チームとしての力を高めてこれらの試合に挑む。

(記事 高橋里沙、赤根歩、写真 石黒歌奈恵、高橋里沙)

結果

▽男子73kg級
伊藤悦 ベスト8
佐藤竜 2回戦敗退
▽男子90kg級
田中  3回戦敗退
▽男子100kg級
瀨川  2回戦敗退
▽女子48kg級
上領  1回戦敗退
▽女子63kg級
渡邊  ベスト8
▽女子78kg超級
佐藤美 2回戦敗退

コメント

伊藤悦輝(スポ3=福井・藤島)

――講道館杯出場おめでとうございます。今回のベスト8という結果をどのように受け止めていますか

目標はベスト8でしたが、あがってきた相手が勝てる可能性のある相手だったので勝てるかもしれないという気持ちで(準々決勝に)挑みました。体力の差などでどんどん自分が競り負けていって負けたので、もう少し練習の時から詰めた練習をすればよかったな、と思いました。

――指導2でGSに突入しましたが、その時の心境は

今のルールだと指導2つ取られてもポイントを取らないと負けにはならないので、GS入って追い返せばいいかなという気持ちで臨みました。結局GSで自分に指導が入って負けるという結果にはならなかったのでよかったです。

――準々決勝での敗因はやはり体力的な面だと思われますか

体力的な面が第一で、他には技が決まらないということも敗因になったと思います。組手は結構よかったです。

――前回よりも結果を伸ばされましたが、何か東京学生体重別選手権(東京学生)から修正してきた点はありましたか

あります。逆技を徹底的に打ち込みの時から練習していて、今回自然とそれが何回かでたので前回よりも試合のリズムを作れるようになったと思います。

――講道館杯に向けての意気込みをお願いします

講道館杯は社会人を含めた強い選手と戦うことになるので少しでもいい試合ができたらいいなと思います。1勝でも2勝でも一つずつ着実にいきたいと思います。

田中大勝(社3=青森北)

――今大会にはどのような目標で挑まれましたか

もともと東京学生(優勝大会)で予選の段階で負けていたのですが、繰り上がりという形で出ることができた試合なので、チャンスを無駄にしないようにと思っていました。勝ち進んで講道館杯にも出られたらな、と思っていました。

――では、試合を振り返ってどう思いますか

この1年間やってきたことは間違っていなかったので、相手の方が格上だったこともあると思います。でも詰めが甘かったところや、足りなかったところもあったと思います。

――先日の東京学生(優勝大会)からは、練習の際どのような調整をされてきましたか

今回はGSになることはなかったのですが、前回はGSまで続いたので、最後まで気持ちを切らさないということを意識していました。4分以上集中できるような練習をしていました。

――3回戦は昨年の全日本ジュニアで2位だった相手でしたが、どのような気持ちで挑まれましたか

前回は準決勝で当たって、その時は指導1の差で負けてしまいました。今回の対戦は全日本の合宿でも一緒に練習したので、お互いやり方も分かった上での試合でした。自分が勝ったら本当の意味で勝てたことになったと思うので、負けてしまって悔しいです。

――次は、全日本学生体重別団体優勝大会が控えていると思います。目標を教えてください

尼崎では一階級上げて100kg級で出るのですが、チームのポイントゲッターとしてこれから1カ月の練習でもチームを引っ張っていきたいです。

佐藤美裕(スポ2=千葉・八千代)

――今回の大会で目標などはありましたか

自分は繰り上げで途中で運よく決まったのでとにかく自分の実力を最大限発揮するために相手とは右組だったので自分の苦手分野などを考えながら試合に挑みました。

――インカレは初出場でしたが、緊張などはしましたか

緊張はしないタイプなので全然大丈夫でした。

――東京学生からは右組に対する対策などをしてきたのでしょうか

組み合わせが決まるまではとにかく試合に集中してケガなどをしないように練習してきました。

――攻めている印象をうけたのですがそのようなことも意識はしていましたか

普段の練習では攻めることを意識しました。

――今までやってきたことは今日発揮できましたか

相手の実力が上だったということもあって自分の技が全然出せなかったです。

――敗因は何だったと思われますか

持ちに行ったときに軸をぶらされやすかったということと寝技が相手がすごくうまかったので対応することが出来ませんでした。

――今後に向けての意気込みをお願いします

攻めるといってもまだワンパターンで押すくらいしかできていないので、下がりながら技をかけるなど攻め方を工夫していきたいです。いろんな面でこれから強くなっていかなくてはいけないので、考えずに練習するのではなくもっと考えて練習したいです。