準硬式野球部

2017.09.26

秋季東京六大学リーグ戦 9月25日 早大東伏見グラウンド

勝ち点獲得!完封リレーで東大に完勝

                  

東大2回戦
東大

早大
(早)◯黒須、山口、福川―吉田龍、中村康
♢(二塁打)森田

 ワセダが地力の差を見せつけた。この日行われた東大2回戦。3回に相手バッテリーのミスと3番・笹井健祐(社4=東京・早実)の適時打で2点を先制すると、その後も手堅い攻めで得点を積み重ねた。投げては先発の杉山周平(教2=神奈川・山手学院)と、田中宏和(スポ4=福岡・久留米)が盤石の無失点リレー。東大相手に2連勝を収め、確実に勝ち点を獲得した。

 前日と大きくメンバーを入れ替えて臨んだこの試合。3回、先頭が四球で出塁すると、1番・今駒顕二郎(教3=東京・早大学院)が投手強襲の安打で続き、1死二、三塁とチャンスを迎える。しかし、次打者がスクイズを失敗し嫌なムードが漂う。それでも続く3番・笹井。選球眼を光らせ外のボール球を見送ると、これを捕手が後逸。早大が先制に成功する。さらにここで終わらず、笹井のバットから三遊間を鋭く破る左前適時打が生まれ、すかさず追加点。この回に2点を先取した。5回には、四球と安打が絡み1死満塁とすると、打席には4番・鈴木夏亥副将(社4=東京・早実)。ここでまたしても捕手が後逸し、得点が入る。さらに鈴木はきっちりと中犠飛を放ち4点目。抜け目のない攻撃で確実にリードをひろげた。続く6回には、四球や相手のエラーで出塁した走者が積極果敢に3回盗塁を試み、すべて成功。これらの走者を2本の犠飛で帰還させ、この回も2点を追加した。試合終盤は得点こそ奪えなかったものの、普段は控えの選手も多く出場し先を見据えた試合運びができた。

好機で適時打を放った笹井

 投手陣は文句なしの内容だった。先発の杉山は、伸びのある直球と緩急をつけた変化球で東大打線を物の見事に料理。7回までを走者2人しか許さず三塁を踏ませない圧巻の投球だった。この日はリーグ戦初先発マスクの1年生捕手・中村康祐(教1=早稲田佐賀)とのバッテリーだったが、「序盤は調子が良くなかったんですが、良いリードをしてくれました」と振り返ったように、捕手の好リードも光った。8回からは、抑え投手として絶大な信頼を誇る田中がマウンドへ。8回には四球と安打で走者を許すものの、後続はしっかりと断ち切った。リズムをつかんだ田中は最終回、きっちりと3人で抑えて任務完了。いい流れで試合に終止符を打った。

圧巻の投球だった杉山

 この試合、チームとしての安打は6本、適時打は1本のみだが、チャンスで手堅く犠飛を打つ確実性、さらには計6盗塁を決めた機動力は大いに評価できるだろう。「投手のモーションが大きかったのでノーサインで走りました」と三盗を決めた杉山が振り返ったように、一つ先の塁を狙う意識がチーム全体に浸透しているのは嬉しい事実。しかし、池田訓久監督(昭60教卒=静岡・浜松商)が「試合の中で選手たちの集中力が切れていた」と苦言を呈したように、一試合を通しての集中力の維持が今後の課題だ。今後は法大、立大と、優勝に向けて負けられない強敵が待っている。そこで勝利するためにも、一投一打にさらなる磨きをかけて集中力を切らさず挑み続けてほしい。

(記事 吉岡拓哉 写真 藤本壮汰)

コメント

池田訓久監督(昭60教卒=静岡・浜松商)

――きょうの試合を振り返っていかがでしょうか

投手はまず杉山(周平、教2=神奈川・山手学院)がしっかりゲームを作ってくれて、その後法大、立大戦と投げる可能性のある田中(宏和、スポ4=福岡・久留米)の二人がしっかり投げてくれたのが良かったなと。 打撃陣は、最初スクイズの失敗もあって、うーんという感じだったんですけど、笹井(健佑、社4=東京・早実)が適時打を打ってくれてそこからベンチの雰囲気も良くなってきて、追加点も相手の失策を絡めたり、犠打飛で点を取ったりといろんな形で加点をすることができたというところは収穫だったと思います。ただ野球というスポーツはどうしても9イニングなので長い時間やるじゃないですか、そうするとどうしても流れで淡々となってしまうところがあって、そこの気持ちをチーム全体として高いレベルで維持していくということが大事だなと。やっぱりちょっときょうもゲーム中に感じ取れたところがあったので、1打席1打席、1球1球集中してやるようにということは言ったんですけど、その辺りが今度重要な法大、立大に向けてチーム全体としての課題としてなってくるかなと思いますけど。

――投手陣は相手打線を完璧に抑えましたが、きょうはどのようなところが良かったと思いますか

杉山なんかは持ち味がストレート、変化球もキレのいいものを持っているので、そのコンビネーションが良かったのかなと思います。田中にしても持ち味はストレートでいいものを持っているのでそれがきちんと制球できたのが良かったと思います。ただ、四球を2アウトから出してしまったケースもあったので、そういう流れを寸断しかねない四球を無くしていかないと本当に強い相手にはなかなか勝ち切れなくなってくるのではないかなと思います。そういうところから失点するということは多いですから。

――きょうも多くの選手を起用して実戦経験を積むことができましたね

あとに大事な2試合を残しましたので、ここ一番でやってくれる可能性のある選手を見極めることができました。怪我をしていて春活躍していた森田(達貴、スポ3=埼玉・県浦和)とか今駒(顕二郎、教3=東京・早大学院)なんかも春は最初出てましたから、その辺りが活躍してくれたというのは大きな収穫だったのかなと思います。それとやっぱり来年に向けて、秋で四年生は終わってしまうので四年生主体のチームでありながらも来年以降のチーム構成を見据えるとやっぱり若い力がそれなりに結果を出してくれたというのが収穫だったと思います。

――次の週は試合が無く期間が空きますがその間に強化したいことはありますか

きょうスクイズを失敗したんですけど、ああいうところで点を取りに行ってちゃんと取らないと、法大、立大からはそんなにたくさん点は取れないと思うので、点をとるチャンスで取るということを意識付けて、バントの精度を上げるとか、走者が出た時に一つでも次の塁に進めながらホームに返す野球ができるか、あとは守備の方で投手が今まで通りしっかり抑えて、極力最小失点で試合を作ることで、うちが少ない得点であったとしても相手を一点でも上回る形で勝つというところを練習の中で取り組んでいきたいです。試合の中で集中力を切らさないということも、3時間の練習で集中力を切らさずやるということがつながってくると思います。

杉山周平(教2=神奈川・山手学院)

――きょうの登板はどんなことを心がけましたか

後ろに4年生の先輩方が控えていたので、初回からペースを気にせずに飛ばしていけたのが良い結果につながったのかなと思います。

――きょうはいつもと違い、1年生の中村康祐(教1=早稲田佐賀)選手とのバッテリーでしたがどうでしたか

練習の時からあまり組んでいなかった捕手だったので球種などを確認しながらだったんですけど、自分が序盤は調子が良くない中でうまい具合にリードしてくれて、良かったと思います。

――きょうに向けてどんな調整をしてきました

明大戦が終わってから、今回の東大戦だけでなく次の法大、立大も視野に入れて調整してきました。

――打者としては2度出塁して三盗も決めましたが、あの場面について聞かせてください

あれはサインではなくて投手が足を大きく上げて投げていたので、自分の判断で走りました。

――最後に、今後に向けての意気込みをお願いします

本当にチームとしても後がないので、残りの2カード全部勝つつもりでいって、そこに自分も良い投球で貢献できるように頑張っていこうと思います。