ハンドボール部
2017.09.25
関東学生秋季リーグ 9月24日 東京・国士舘大学多摩キャンパス体育館
秋の熱戦が閉幕。大舞台に向けて再スタート
約1カ月間続いた関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)も最終日を迎えた。すでにインカレ(全日本学生選手権)のシード権が与えられる4位以上がほぼ確定していたワセダは、条件次第では浮上可能となる3位を目指して国士舘大との最終戦に挑む。選手たちの多くが「勝つことは大前提」と口にして臨んだこの試合は、全敗中であった相手に対して終始リードを奪って試合を展開し、しっかりと勝利を手にしたワセダセブン。だがその内容は決して納得のいくものではなく、インカレに向けて課題を再確認した試合となった。
この試合最初のチャンスを演出したのは、チームをけん引してきた司令塔・CB安藤万衣子主将(教4=東京・文化学園大杉並)だ。カットインで相手の反則を誘い、7メートルスローのチャンスを獲得。ここをしっかりと久保涼子(スポ3=群馬・富岡東)が決めると、抜群の安定感を誇ってきた両サイド、RW川上智菜美副将(スポ4=東京・佼成学園女)とLW内海菜保(スポ4=香川・高松商)がともに速攻を決め、幸先良く連続得点を挙げる。国士舘大も負けじとすぐに3点を取り返してきたが、早大も内海の多彩なサイドシュートなどで再び連続得点。ディフェンスもうまく機能したこの時間帯は、エースのLB芳村優花副将(教4=愛知・星城)に頼ることなく全員が得点を挙げていき、大差での勝利を射程圏内に入れた5点リードで前半を折り返す。
安定して得点を重ね、秋季リーグチーム2位の25得点の活躍を見せた川上(写真右)
淡々と流れた前半とは一転して、後半は落ち着きのない展開が続いた。先取点こそ早大が奪ったものの、その後はミスを連発して苦しい時間が続く。その悪い流れを断ち切ったのは、守護神GK大沢アビ直美(スポ2=東京・佼成学園女)だ。普段から安定感のあるキーピングで高いセーブ率を残す大沢だが、この日はセーブ率62%という驚異的な数字を残し、苦しんでいたオフェンス陣を救った。後半のスコアが開始10分まで1-1という超ロースコアの展開を打ち破り、5連続得点で相手を一気に突き放す。ディフェンス陣の奮闘と大沢の好セーブ連発で後半19分間を1失点に抑えていたワセダだったが、「勝っている時のゲーム運びに慣れていない」(川上)と中盤の2回の2分間退場を機に、点差を詰められてしまう。落ち着かない展開のなかで出したパスはことごとくミスとなり、思うように得点を重ねられない。それでも地力で勝る早大は少しずつではあるがLB吉田瑞萌(スポ1=東京・佼成学園女)の7メートルスローなどで加点し、最終戦を白星で終えた。
高いセンスで攻撃を組み立てる安藤。リーグ終盤は個人としても多くの得点を奪った
選手それぞれがチームの状態に自信を持ち、ケガからの復帰組も含めてチーム全体がレベルアップして臨んだ秋季リーグ。春の上位チーム、東女体大や筑波大と互角の勝負を演じたり、接戦をものにして秋季リーグを4連勝で終えるなど、それらは結果として表れてきた。しかし、内容を見ると課題が多く残った試合も少なくない。だがそれも、チームがまだまだ成長過程にある証。金沢の地で、さらに進化したワセダの姿を見せられるか。インカレでの目標を、安藤主将は力強い言葉でこう述べた。「3位入賞。メダルを取りたいです」。
(記事 佐藤慎太郎、写真 宅森咲子、田中一光、秦絵里香)
☆3選手が個人賞を受賞!
個人賞を受賞した左から内海、藤井、大沢と、その後ろで優しくほほ笑む脇若正二監督
女子ハンドボール部の関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)が9月24日に閉幕。早大は4位で大会を終え、5年振りの全日本学生選手権(インカレ)シード権獲得を決めた。個人では3選手が個人賞を受賞。優秀選手賞にLW内海菜保(スポ4=香川・高松商)、優秀新人賞にGK大沢アビ直美(スポ2=東京・佼成学園女)、理事長賞に主務の藤井さやか(文4=神奈川・湘南)が選出された。早大女子ハンドボール部は11月3日〜7日に石川県金沢市で行われるインカレに向けてひた走る。
(記事、写真 佐々木一款)
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関東学生秋季リーグ | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | 21 | 12−7 9−9 |
16 | 国士舘大 |
GK 大沢アビ直美(スポ2=東京・佼成学園女) LW 内海菜保(スポ4=香川・高松商) LB 芳村優花(教4=愛知・星城) CB 安藤万衣子(教4=東京・文化学園大杉並) PV 楯如美(スポ2=岐阜・飛騨高山) RB 富永穂香(スポ3=東京・佼成学園女) RW 川上智菜美(スポ4=東京・佼成学園女) |
対国士舘大 得点表 | ||||
---|---|---|---|---|
選手名 | 前半 | 後半 | 合計 | |
#4 川上智菜美 | 3 | 3 | 6 | |
#10 内海菜保 | 3 | 1 | 4 | |
#2 安藤万衣子 | 2 | 1 | 3 | |
#11 富永穂香 | 1 | 2 | 3 | |
#9 芳村優花 | 1 | 0 | 1 | |
#18 久保涼子 | 1(1) | 0 | 1(1) | |
#19 島﨑愛 | 1 | 0 | 1 | |
#23 楯如美 | 0 | 1 | 1 | |
#25 吉田瑞萌 | 0 | 1(1) | 1(1) | |
合計 | 12(1) | 9(1) | 21 |
※()は7メートルスローによる得点
関東学生秋季リーグ 個人総合得点表 | ||||
---|---|---|---|---|
選手名 | 合計 | |||
安藤万衣子(教4=東京・文化学園大杉並) | 21 | |||
今井季穂里(教4=千葉・昭和学院) | 5 | |||
川上智菜美(スポ4=東京・佼成学園女) | 25 | |||
橋本澪(スポ4=東京・佼成学園女) | 1 | |||
芳村優花(教4=愛知・星城) | 41 | |||
内海菜保(スポ4=香川・高松商) | 24 | |||
富永穂香(スポ3=東京・佼成学園女) | 19 | |||
金庭亜季(社3=群馬・富岡東) | 1 | |||
久保涼子(スポ3=群馬・富岡東) | 6 | |||
島﨑愛(社3=熊本国府) | 11 | |||
杉山瑞樹(社2=神奈川・横浜創英) | 2 | |||
楯如美(スポ2=岐阜・飛騨高山) | 4 | |||
吉田瑞萌(スポ1=東京・佼成学園女) | 5 | |||
合計 | 165(1試合平均23.6点) |
コメント
脇若正二監督(昭50教卒=岐阜・加納)
――コメントをお願いします
チーム力を感じるね。我々スタッフの交代ミスもあるしね。流れがプラスになるつもりで代えたことがよくなかったりね。インカレ(全日本学生選手権)に向けても、出た選手がプラスアルファで活躍できるようにね。キーパーは安定しているしね。リーグ通して後半に島崎(愛、社3=熊本国府)を使ったりね、うまく機能することが多かったね。きょうの試合はあまりよくなかったけど、相手の高いディフェンスにもあまり慣れていないしね。うちも高いディフェンスで相手のリズムを崩したりね。
――秋季リーグ通していかがでしたか
やっぱり桐蔭横浜大に引き分けたのがちょっとね。あれ以外は80点、90点ですね。勝ちきれるチームだと思いますしね。
――インカレに向けて一言お願いします
インカレはもう大体大に勝つから。一回戦、二回戦とわからないけどね。大体大やっつけるから。そしたら絶対優勝できるから。そのつもりで。
小林佑弥コーチ(スポ3=茨城・藤代紫水)
――きょうは最終戦でしたが、試合前にはどのような言葉をかけていましたか
インカレ(全日本学生選手権)に向けてつながる試合をしようと話していました。隙のない試合をしようと。試合直前に言ったのは、「インカレの一回戦の相手が見るビデオはこれだよ。そのつもりでやってくれ」ということですね。
――実際に試合をしていかがでしたか
まだ隙だらけでしたね。いまはちょっとバタバタしているけど、実際に優勝するチームであれば大会の中で成長して行くのかなと思うので、そこを楽しみにしてインカレを迎えたいと思います。
――「自分たちのハンドボールをする」という点ではいかがでしたか
きょうはディフェンスに関してはうまく機能したんですけど、オフェンスの部分でちょっときれいに攻めようとしすぎたところがあるのかなと思います。
――関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)全体を振り返っていかがでしたか
全体を通しては、初戦の筑波大、次の東女体大との試合を終えて、あと一歩勝ちきるのに足りなかった桐蔭横浜大戦、その次の日からは接戦を勝ち抜けるチームになって、ひとつカベを越えたかなと思います。いままでに無かった勝負強さが生まれてきたのかなと思います。
――秋季リーグの結果についてはどう捉えていますか
ここまで戦ってきて4位は嫌だなと選手たちとは話していました。それはでも、桐蔭横浜大戦で同点だったこととか、自分たちがまだ甘かったことを結果が4位ということで示してくれているので、インカレに向けて強化していきたいと思います。
――インカレに向けての意気込みをお願いします
まさかワセダがと言わせてやりたいですね。
CB安藤万衣子主将(教4=東京・文化学園大杉並)
――きょうの関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)最終戦の試合前にはどのようなお話をされましたか
気持ちの面ではまず勝つことが大前提で、4年生にとっては最後のリーグだから楽しんで、しっかり点差を離して勝とうと話していました。勝つことだけを考えてっていう気持ちで臨みました。戦術面では大量得点がしたかったので、押せるところはどんどん押そうということ。それと、国士舘大は3枚目にゴリゴリ1対1を仕掛けてくるチームなので、それに対して前半にプレッシャーをかけておけば、後半にもつながると思うから、前半から3枚目が強く当たるということを話していました。オフェンスに関しては、自分たちのやってきたことを出すだけでした。きょうはずっと1-2-3ディフェンスを敷かれましたけど、いろんなディフェンス体系に対応する練習はしていたので、やられたらちゃんと自分のかたちをつくろうとは考えていました。
――ディフェンスはすごく良かったと思いますが、いかがでしたか
自分たちが守りやすいパワーでぶつかってくる相手なので、しっかりワセダもトレーニングをしているので、コンタクトできるようになっていて。3枚目が特にきょうは頑張っていました。3枚目を守れる選手がワセダには4人いるんですけど、全員が自分の役目を果たせていて、優花(芳村副将、教4=愛知・星城)を休める時間もつくれて良かったかなと思います。
――オフェンスは少しうまくいかない場面も見られました
そうですね。でも、サイドシュートまでいけてるところはありました。やっぱり、45が1対1をかけた時のパスミス、イージーミスがまだまだ多かったですね。そこにどうしても「突っ込まない」、「飛ばない」、「落ち着いて」っていう声かけしかできなくて。私はトップがついていたのでそれをかわして逆に振ることだけを考えていたので、焦りとかは無かったですね。でもやっぱり、攻めづらかったのは少しはありましたね。
――この秋季リーグは4位で5年ぶりのシード獲得となりましたが、この結果についてはどう捉えていますか
全然満足のいく結果ではなかったです。3位を狙っていたわけですし、順位を落としてしまったのですごく悔しいです。みんな4位かぁという気持ちだとは思います。桐蔭横浜大に勝っていれば大きく違っただろうし、あそこで同点のゲームじゃなかったなと思います。筑波大とか東女体大との試合も1点差ゲームを同点とかにできていれば、東海大みたいに番狂わせを起こせていたとおもうので。
――秋季リーグ全体を振り返っていかがでしたか
あっという間だったなと思います。最初は強い筑波大と東女体大との試合があって、そこに自分らがやってきたことを全力でぶつけようとやって、いい試合といったら結果がついてきていないんでダメなんですけど、自分らの実力を出して。そこから桐蔭横浜大戦で悔しい思いをして。そこから自分らでメンタルコントロールとか戦術とかをもう一回見直して、いままでのワセダの女子にはない安定感で4連勝できたのはすごく嬉しく思います。
――4年間やってきて最後のリーグが終わりましたが、今の気持ちはいかがですか
終わった…ちょっと一回休める。ここまで1ヶ月ずっと自分の中でピリピリしてた生活から一回ちょっとふぅってできるのはうれしく思いますし、あっという間だったなと。でも、私も全国優勝チームとかでやってきたわけではないので、トントントンと勝てたのは夢というかフワフワした感じです。
――主将としてのリーグ戦はいかがでしたか
それほど私は気負っていなかったです。どちらかというと夏前は優花とか澪(スポ4=東京・佼成学園女)がいない中で、わたしと智菜美(スポ4=東京・佼成学園女)と菜保(内海、スポ4=香川・高松商)で頑張んなきゃみたいな。関東学生春季リーグが終わった後は、秋に向けて自分も何をすればいいのかわからない。主将だからやらなきゃいけないけど、チームを引っ張れているのか自信もなかったですし。でも、秋季リーグになって同期が意見してくれるし、コバも練習メニューに関してはワーワーいってくれるので、主将というよりは一部員として、あんまり気負うことなくできました。脇若さん(正二監督、昭50教卒=岐阜・加納)との会話が多いくらい(笑)。でも、4年として、主将としても、見本になる動きをしなければいけないというか。練習前にちゃんとケアするとか、自主練も自分が満足いくまでやるとか責任感持たなきゃなとは思っていました。
――春からおっしゃっていた4年生みんなでプレーしたいということが、実現する場面もありましたがその時の気持ちを教えてください
うれしかったし、なおかつ点を取ってくれたり、いいディフェンスをしてくれたりするのを見ると。季穂里(今井、教4=千葉・昭和学院)とか泣いてたし、そういうのを見るとこの同期でよかったな、一緒にできてうれしいなと思いますね。お互いがお互いのために頑張りたいと思えていると思うので、いい環境にいるなと思っています。
――インカレに向けて意気込みをお願いします
組み合わせはまだ出ていないですし、そんな思い詰めることもないんですけど、まず自分たちの課題修正をしっかりして。4年生にとってはどんなに辛くてもあと1カ月しかないので、それを耐えられると思うし乗り越えられると思うので。そこで後輩をしっかりフォローしてあげて、あと1カ月チームを全員で戦える雰囲気を作って、応援されるチームをつくっていきたいなと思います。
――最後にインカレの目標をお願いします
3位入賞。メダルを獲りたいです。
LB芳村優花副将(教4=愛知・星城)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
チーム的には、途中大運動会みたいにお互いにミスも多くて、どっこいどっこいな感じだったんですけど、ディフェンスは守れたと思うので、このリーグ通してもすごいいいと思うんですけど、オフェンスが少し良くなかったかなと思います。
――後半なかなか得点ができない場面が見られましたが
そうですね、相手の1―5ディフェンスに対して、攻めれなくないけどミスをしていたり、最終的にシュートを外したり。攻めれないという印象はなかったと思うんですけど。
――きょうはリーグ戦最終試合となりましたが、どんな思いで試合に臨まれましたか
勝って4位確実という感じだったので、でも守りに入ったり、順位が下の国士舘大との試合だからといって、気を抜いているようだったら絶対にやられるということがわかっていたので、逆に挑むくらいの気持ちではいました。
――リーグ戦を振り返っていかがでしたか
前半勝てなかったときに、絶対勝たなきゃっていってそれができたことは良かったんですけど、今までのリーグに比べて2敗しかしてないのに4位かっていうのは少し思っているんですけど、その分周りも頑張っていて。今思うともうちょっと前半戦頑張りたかったなって。
――5年ぶりのシード権獲得となりましたが
シード権取ったことなかったので、あんまりわからないんですけど、とりあえず初戦ですごく強いところと当たるのは避けられたので、大体大と当たるまでは確実に進んでやりたいな、と思います。
――得点王争いにも食い込まれていましたが、エースとしての自負はありますか
今季のリーグはそんなに気負っているものはないんですけど、前半戦の勝てなかったときは多少強引でもいいから、シュートは決めに行こうと思っていました。その分もディフェンスでちょっとやられたんですけど、私が頑張らなくても周りがシュートを決めてくれるので、それについてチームとしてはよかったと思います。
――最後にインカレでの意気込みをお願いします
あと1ヶ月でどれだけ修正して、パワーアップできるかが大事だと思います。今のままだったら1回戦でも危ないとは思うので、小林コーチ(佑弥、スポ3=茨城・藤代紫水)にも言われてたんですけどこの試合で全部出し尽くして、隙のないチームにしようと言っていたのに、きょうはミスが多い結果になってしまって、やっぱりこのままじゃだめだと思ったので、あと1カ月でもう1回合わせきって、終わりたいと思います。
RW川上智菜美副将(スポ4=東京・佼成学園女)、LW内海菜保(スポ4=香川・高松商)
――最終戦でしたが試合前はどのように意気込んでいましたか
内海 勝っても負けても順位には関係なかったし、他の試合の結果とかを見てもちょっと差があるかなという相手だったので、気を抜かないつもりではいたんですけど…。意気込みとしては、インカレ(全日本学生選手権)の前の0回戦という感じで、今後につながるような、リーグのいい締めくくりができる試合にしたいなと思っていました。
川上 私は、リーグを通して最後の試合なので、自分のベストを尽くせるようにしようと思って、前日何時に寝て、朝は何をして過ごして、ちゃんと最高のコンディションでいけるようにしようとして挑みました。
内海 ちゃんとできた?
川上 1時間遅れで寝ただけ!(笑)
――前半の出だしは良かったと思いますが、試合の入りはいかがでしたか
内海 私外しましたごめんなさい。(川上に)でも最初速攻決めたよね?
川上 やばいと思ってここしかないってところに打ちました(笑)。最初の3分くらいは一気に相手を離せて、いい感じだと思ったんですけど、そこから相手の1ー5ディフェンスに対して、あまりうまくボールを回せていない感じでした。そこで苦戦したのはあったかなと思います。
内海 パニックではないんだけど、うまく点が取れないなという雰囲気はありましたね。
川上 対策はしていたので、こういうことをやってくるとは思ってたんですけど、ずっとあのディフェンスをするとは思わなかったですね。
――そんななかでもディフェンスは粘り切れていたと思いますが振り返っていかがですか
内海 最初良かったよね?
川上 私はそんなに守れてた感覚はなかったけど、他が頑張ってくれてたから。個人的にはべつにって感じですね。ポストにやられている感じもそんなになかったし。
内海 私は相手がやってくることに対して徹底して対策していたので、そういうところはやられている印象もなくて、練習の成果が出たと思います。個人的にはサイドしか見てなかったですけど、1枚目から見てたらそんな怖いこともなかったです。
川上 リーグ通してディフェンス全体でよくしゃべって、次はこうしようって修正はできていたので、良かったかなと思います。
――後半10分間は1対1というスコアでした
川上 大運動会だったからね(笑)。バタバタしてましたね。ミスが多かった。
内海 点差がちょっとついていたっていうのもあって、自分もミスしたんですけど、ここいけるかなっていうところで無理して打っちゃって、そういうところの判断が冷静にできていなかったですね。いつもだったら無理そうだと回したりするんですけどうまく判断ができていなかったです。
川上 上に同じ(笑)。とりあえず守ろうとしか考えていなくて。
内海 点が取れなかったから守るしかないとは思ってました。決めれない分頑張って守ったよね。
――後半は速攻を押さなくてもいい場面で押していたように見えました
川上 そうですね。おっしゃる通りです(笑)。
内海 賭けみたいなの多かったよね。1点差とか同点ならみんなそんなことしないと思うけど、なんかいっちゃった。
川上 全員なんか合ってない感じはしましたね。元々速攻がそんなにうまくないので、うまくいくことも少ないんですけど、余計に全員がつながっていない感じはしました。
内海 自分も無理して突っ込んだこともあったし。そこは改善しないといけないところですね。
――相手に合わせたハンドボールをしているように見えた時もありましたが、選手たちでそういう意見は出たりしていましたか
内海 そんな気持ちはないんですけど、結果的にみるとそういう感じになっていますね。
川上 私たちは勝っている時のゲーム運びに慣れていない感じがあって。普通にやればいいと思うんですけど逆に変に焦っているところはあるかもしれないですね。
内海 リーグを通してどの試合も競って競ってというのが多かったので、先週とかだと状況に応じたプレーが6戦目だったのでわかったんですけど、今回の展開のように前半から点差が少し離れて、後半になってもっと点差が開いたりというのが初めてだったので。
川上 桐蔭横浜大の試合もそんな感じだったかも。きょうの相手が桐蔭横浜大だったら盛り返されて同点とか負け試合になったと思います。
内海 中盤危なかったよね。
川上 10点差が見えてよしと思ったんだけどね。
――後半19分まで実は1失点でしたが
川上 え。
内海 マジで。あ、私の退場からか…(笑)。速攻を押してきていて、私がまだ高めにいたので止めなきゃと思ってたら目の近くに当たったみたいで…。ここは課題だよね。中盤の退場はやっちゃダメって言われてたのに…。
川上 きょうもやっちゃったね。優花(芳村副将、教4=愛知・星城)もやりました(笑)。
――この時間帯はディフェンスも良かったですが、GK大沢アビ直美選手(スポ2=東京・佼成学園女)に助けられた印象があります
川上 リーグを通してですね。本当に守護神でした。
内海 もう本当にありがとうだね。
――その時間帯はオフェンスでもリズム良く点数を重ねていました
内海 でも私たちもそういう時間帯に外してる時があって。シュートまでいけても外したり。
――秋季リーグ全体を振り返っていかがですか
内海 春7位で終わったというのもあって、自分たちはどんどん挑戦して下から食っていくという立場で練習してきて、結果としては春よりいいし、シード権も取れたけど、内容としては課題がいっぱい残ってるし、改善しないといけないことだらけですね。だけど収穫はたくさんあったし、勝ち切れなかったところとかをこれからしっかり改善して、ここでの負けを無駄にしないように、インカレにつなげたいと思います。なんかいい感じにまとまっちゃった(笑)。
川上 ダメなところとか課題はあるんですけど、チームとして自信もついたので、いい秋季リーグだったなっていう感じですね。春がダメすぎて。春が始まる前も不安要素がたくさんあって、それを抱えたまま春季リーグ(関東学生春季リーグ)に臨んで7位という散々な結果になって。でも秋季リーグは春の反省も踏まえてやることはやった、自分たちのベストだという状態で迎えたので、課題はあるけどリーグを通して成長したところもあるし、インカレに向けて直すべきところもはっきりとあるので、いいシーズンだった。
内海 競った時とかに勝てたというのは、その試合で得たものが大きいなって感じます。そういう場面は勝ち上がったら絶対にあるし、負け癖が付かずに、こうやったら勝てるんだっていうイメージができたのは良かったかなって思いました。
――お二人にとっては今回が最後のリーグでした
川上 そっか、そうなんだね。
内海 そうだよ、もう終わりなんだね。
川上 その年によっていろいろ違うんですけど、ことしは春も秋も濃かったですね。先輩がいる時はとりあえずついていこうっていう感じでした。
内海 先輩たちのためにできることをやろうっていう。でもことしは引っ張っていかないといけないし、それだけじゃなくて自分のこともちゃんとやらないといけないし、重圧も多少感じました。
川上 春は特にやばかったね。優花がいなかったから、どうしようどうしようって(笑)。シュート入らないし、試合長いなって(笑)。楽しいとすぐ終わるんですけど…。
――春と秋とは違いましたか
川上 全然違いました。春とか苦痛しかなかった(笑)。頑張ろうとしたのが空回りしていましたね。やらなきゃやらなきゃって気負いすぎてて、ことごとく失敗してっていうダメなパターンで。でも秋はそんなに考えなくていいかなって。それもそれでダメかもしれないけど(笑)。
内海 今回は自分の負担が少なくなったかなって思います。優花が戻ってきたり、季穂里(今井、教4=千葉・昭和学院)が戻ってきたり。春を経験したからそう感じたのかもしれないですけど。あの春があったからこそ、いまがあるっていうことで、いいんじゃないでしょうか。
――川上選手はリーグ序盤に楽しみたいとおっしゃっていましたが、このリーグは楽しめましたか
川上 春と比べるととても楽しかったです(笑)。チームで戦ってるって感じで、楽しかったです。私が調子悪くてもみんなが頑張ってくれたから、私も頑張れるって。
内海 選手層が厚いし、誰が出ても点取れるし。私は2回シュートを外すと代わることが多いんですけど、そこで出てくれた後輩もちゃんと自分の役割を果たしてくれるし、シュートも決めてくれているし、チームで戦っている感じはありました。
――チームとしてもみんなが得点しているように思います
川上 得点バランスは良かったよね。
内海 優花に頼りきりじゃなくて、みんなが得点を取っていると相手も守りづらいだろうなって思いました。
――今回はシード権を持ってのインカレとなりますが、気持ちとしては何か違ったりしますか
内海 勝ち上がったら当たるだろうけど、大体大に1回戦で当たらないっていうのはありますね。勝てばいい話ではあるんですけど、それまでにちゃんと勝って望をつなげたい感じはあります。できればみんなといっぱい試合したいし。
――ハンドボール人生最後の集大成となります。意気込みをお願いします
内海 ずっとハンドボールをやってきていろんな人に教わって、たくさんの人にお世話になってここまでやってきました。なので、その人たちに結果で恩返ししたいというのもあるし、私が楽しんでやっていれば周りも喜んでくれると思うので、悔いを残さないように、どんな結果でもそれを受け止められるように、毎日練習して挑みたいと思います。あー、もうちょっとかっこよくすれば良かったかなあ。
川上 んー、なかなか!(笑)私そんなこと言えない(笑)。いままでお世話になった人にいい結果を伝えられるように、最後まであきらめずにやりたいです。高校生の時にずっと言っていたことがあって。『強気、冷静、ワクワク』で試合をしろって。その3つが最高潮になればいいプレーができるからって。ずっと私もそれを信じてやってきました。ダメな時はその3つのどれかが悪くなっているということなので。最後まで自分の力を最大限に発揮できるように頑張ります!
PV今井季穂里(教4=千葉・昭和学院)
――きょうの試合を振り返って感想をお願いします
自分たちのやるべきことをしっかりやって最後悔いなく終わりたかったんですけど、半分くらいしか出せなかったかなと思います。勝てたことは良かったんですけど、もっと詰めてやっていたらもっと得るものが大きかったのではないかと思います。
――今季のご自身のプレーを振り返っての感想をお願いします
試合に出れたことはうれしかったんですけど、100%出し切れなかったことだったり、短い時間で自分のプレーを出せなかったことが悔しいところですね。
――ポストのポジションは人数が多く、頼もしい後輩がいたと思いますが、その環境でプレーしたことはいかがでしたか
人のプレーを見て自分の気づいたことを言ったりして3人で回しているんですけど、楽しくやれているし、自分たちの長所を生かして、お互いの長所も生かせる言葉掛けもできていたので3人の信頼関係はすごい生まれたなと思います。
――チーム全体にとって、今回のリーグはどのようなリーグでしたか
4年生にとっては最後だったので、自分たちが残せる何かを残したいと思って臨んでいて、それに関しては少しは達成できたと思います。また、コートに出ている4年生も多いのでその人たちがみんなの思いを背負ってプレーしてくれたかなと思います。
――これからインカレに向けてチームにとって課題となるのはどのような点でしょうか
やっぱり詰めが甘いところ。練習中もそうですけど、いい雰囲気でプレーする中にも厳しさだったり、1つのボールを追う気持ちだったりが必要で、そういった意識がまだ高められる部分だと思いますね。そこをしっかり高めて悔いなく全部出し切って終わりたいと思います。
――ことしは今井選手ご自身はケガに苦しんだと思いますが、復帰してリーグをひとつ終えた感想とインカレへの意気込みを教えてください
澪(橋本、スポ4=東京・佼成学園女)とか優花(芳村副将、教4=愛知・星城)も春出れなかったぶんすごい悔しかったんですけど、プレー以外にも貢献の仕方ってあると思うので適材適所で自分がやるべきことができたかなと思います。でも最上級生としてまだ詰められる部分もあったので、インカレまであと1カ月、自分の集大成にもなるので、リーグでできなかったぶんもっと爆発したいなと思います!アビ(大沢アビ直美、スポ2=東京・佼成学園女)が「季穂里さんが入ると流れを変えてくれる」って言ってくれたので、アビがたくさん止めてくれているように自分もチームに還元できるよう自分らしくやりたいなって思います!あと、試合に出れてない4年生もいるんですけど、その子たちも練習とか頑張ってくれているので、その子たちの気持ちも背負って出るときはやりたいと思います。
DF橋本澪(スポ4=東京・佼成学園女)
――今季最終戦となりましたが、どういった意気込みで臨みましたか
まず勝つことは大前提で、その中でもインカレにつながるように一人ひとりがやるべきことをしっかりやろうということは試合前に話してました。私はディフェンスをしっかりやろうと思って試合に入りました!
――それを踏まえてきょうの試合を振り返っての感想をお願いします
ディフェンスはまぁ良かったかなと思うんですけど、最後の方全員ミスが続いてバタバタしてしまったのでそういうところは改善点かなと思います。
――今季を振り返って良かった点と悪かった点を教えてください
良かった点はまず第一に自分が復帰できたことです。その中でチームみんなでプレーできて隣に優花(芳村副将、教4=愛知・星城)とかがいて助けてくれたことはすごい良かったです。悪かった点は自分が気を抜いてボコスカ抜かれるところが何本もあったところですね。そういったところでアビ(大沢アビ直美、スポ2=東京・佼成学園女)とか芳村優花さんが助けてくれたことにはとても感謝しています!(笑)
――4年間で最後のリーグとなりました。これまでのリーグを振り返って自身が成長したと感じる点を教えてください
昨年のリーグは自分ことに精一杯で周りに目を向けることが全くできていなかったんですけど、今回は自分の出場時間が少し減って、周りに声を掛けるとかサポートができるようになったことは成長したところかなと思います。
――通算3度のケガがありましたが振り返ってみてどのような思いを抱きますか
よく自分はハンドボール辞めなかったなって(笑)。そこは自分を褒めてあげたいと思います(笑)。
――ことしから小林佑弥コーチ(スポ3=茨城・藤代紫水)が加入しましたがどのような変化がありましたか
最初は私が個人的にバチバチしまくってました(笑)。私もちょっと変わったし彼も変わって今はまぁいい関係で彼に指導を仰ぐところはちゃんと教えてもらってますし、本当に入ってくれていい方向に向かっているかなとは思います。
――最後のリーグを4位という結果で終えたことに関してはどのように考えていますか
結構いい試合ができていたので4位っていう結果は悔しいんですけど、インカレのシード権を取れたことは変わりないのでインカレに向けてまた1カ月間頑張っていこうと思います。
――5年ぶりにインカレのシード権を獲得しました。シード権を携えインカレに臨む意気込みをお願いします。
リーグ戦と違って1回負けたら終わりなので、せっかくシード権も取れて上位に入れる可能性も見えてきたので、気を抜かずに1日1日の練習を大切に頑張っていこうと思います。
RB富永穂香(スポ3=東京・佼成学園女)
――リーグ最終戦でしたがどのような意気込みで臨みましたか
最後だったので、勝ちにこだわってやろうと思っていて、上位に行けたというのは大きいかなと思います。
――きょうの試合を振り返っていかがですか
オフェンスがバタバタだったので、止めるところと抜くところをもっとはっきりさせたいですね。ディフェンスは結構粘って守れてたというのは大きいと思います。
――ディフェンスで粘ることができた要因は
一人一人の勝ちたいという気持ちが強かったっていうのと、アビ(大沢アビ直美、スポ2=東京・佼成学園女)がだいぶ止めてくれたので、そこで自分たちの流れに持っていけたのかなと思います。
――オフェンス面での具体的な課題はありましたか
リーグ戦が始まる前に国士舘大と練習試合をしていたので、その対策は向こうも練ってくることは予想できたので 、こっちも対策をして挑んだんですけれども、バタついちゃいましたね。シュートミスが多かったです。
――ご自身にプレーを振り返っていかがですか
オフェンス面で、一人が攻めていて、周りが見ちゃっていた場面などがあって、点と点が線で結ばれなかったというかうまく連携ができなかったですね。
――リーグ戦を総括して、収穫や課題はありますか
全体を通して4勝2敗1分という結果は、春に比べてそこまで行けたというのは成長だと思いますし、インカレにもつながるのではないかなと思います。課題は、きょうみたいなバタつきもありますし、ディフェンス面でもきょうはアビが止めてくれたからワセダの流れでいけたんですけど、最後詰めきれない部分とかもあったのでそういった部分をインカレまでに修正していきたいですね。
――インカレまで具体的にどのように取り組んでいきたいですか
秋に得たことを伸ばしつつ、秋にできなかったことを補っていければいいかなと思います。
――インカレに向けて意気込みをお願いします
4年生とできるのもインカレが最後ですし、自分たちにとっても代替わりになるので、収穫のある試合ができればいいなと思います。
DF江島朋夏(スポ3=東京・佼成学園女)
――最終戦でしたが、試合前の意気込みを教えてください
この試合は勝つことを前提にして、大差で勝ってインカレ(全日本学生選手権)につなげたいという話をしました。
――チーム全体がレベルアップしてからの試合でしたが、具体的にどういうプレーをしたいというのはありましたか
夏の合宿から取り組んでいるプレーをこのリーグ通してやっていて、この試合に限っては7人攻撃をやったり、相手が驚くような奇策を準備してやりました。前半の出だしは良かったんですけど、後半は逆にこっちのミスが増えて、インカレに向けてこういう試合は良くないよねというのを終わってから話しました。
――江島選手は今季ディフェンスとしての出場が多かったですが、何か心掛けていることはありますか
私が試合に出る時っていうのはディフェンスで勢いを出したい時とか、相手のエースプレーヤーを止めたい時とか、相手に押されいている時だと思っています。なのでコートに入ったらとりあえず声を出して盛り上げて、運動量を増やすように、ディフェンスが活気づくようにできるようにしたいと思っていました。
――今季の自身のプレーを振り返っていかがですか
んーどうかな…(笑)。流れを変えるという面では、雰囲気を変えたりできたと思うんですけど、1対1で抜かれたこともあったし、私が打たせてしまったところをアビ(大沢アビ直美、スポ2=東京・佼成学園女)に止めてもらったこともあったし、そんなに良くなかったかなという感じです。
――以前芳村選手(優花副将、教4=愛知・星城)は、江島選手がディフェンスで入ってくれると頼りになるという話をしてくれましたが
そう言ってもらえる限りはいまやっていることを継続して、インカレまでに自分の技術的な部分を伸ばせたらいいなって思います。
――チームとしてこのリーグを振り返っていかがですか
春とは違うチームだっていうところをこのリーグで見せたいというのがあって、そういう面ではいままで5位で止まっていたところを、ここまで大事な試合でも負けないで1点差でも勝つっていう負けない力がついたのは良かったリーグだと思います。
――リーグ序盤も強敵相手にいい内容の試合を展開しました
いままでだったら大差で負けたりして、試合後のミーティングも雰囲気が悪かったんですけど、いまは次勝つためにという反省ができたし、意味がある負けだったと思います。
――チームとしてもインカレのシード権を獲得して終えました
すごい良かったです。ずっと大体大と早くに当たっていたので、ことしはそれを免れるかなと思います。
――インカレまではあと1カ月しかありませんが、その期間をどういう風に使っていきたいですか
このチームはもうすぐ終わってしまうので、いまいるメンバーで吸収したいこともあるし、このメンバーでやれるのが最後になるので、思いっきり楽しみたいと思います。
CB金庭亜季(社3=群馬・富岡東)
――まず金庭選手個人に関して、今季を振り返って感想をお願いします
1-2-3ディフェンスを使うときにトップで出してもらったら絶対守ろうって思っていました。いまはにょみ(PV楯如美=スポ2=岐阜・飛騨高山)と交代で出ているんですけど、序盤は私が春にケガしていたこともあってほとんど出れず結果も残せず悔しい思いをしていました。だからこそ、「トップは絶対守ってやろう」という思いが強かったです。あとはチーム内の雰囲気づくりとか声の掛け方ですね。みんな指摘の声はよく出しているんですけど、鼓舞する声は少ないので、私はチームを盛り上げるような声出しを意識していました。
――つぎに、チーム全体にとってはこのリーグはどのようなリーグでしたか
春よりオフェンス面が伸びたなと思っています。春は技術的にもメンタル的にも曖昧な感じでその場しのぎになってしまっていたんですけど。ディフェンスも春以上に安定してきました。こばさん(小林佑弥コーチ、スポ3=茨城・藤代紫水)が来てからゲームの運び方や組み立て方をみんなが共通理解を持ってできるようになったからそれはすごい良かったと思います。
――インカレに向けて、課題となるのはどのような点でしょうか
やっぱり勝つべき試合を勝ち切れないことですね。リーグの後半は勝ち切れるようになったんですけど、インカレはリーグと違って1回負けたら終わりなので。インカレの1回戦、出だしから勝ち切れるように試合することは課題ですね。あと、いまは審判のせいにしてしまってる部分があるんですけど、結局強いチームって審判のせいで負けるようなチームではなくて、どんな審判が来ても何も言わせないくらいに勝てるようになることがインカレに向けて大事だと思います。
――金庭選手個人としてはインカレではどのようなことを心掛けていきたいですか
やっぱり4年生が今すごい頑張っているので、4年生のためにも「自分が出たら死ぬ気で守る」とか、「シュートにいったら絶対決めてくる」とか強い気持ちを持ってプレーしたいです。プレー以外でも、万衣子さん(安藤主将、教4=東京・文化学園大杉並)と今同じポジションなので、万衣子さんが頭いっぱいいっぱいになったときに「こんなプレーはどうですか」と提示したりして余裕を持たせてあげて、チームにとって必要な存在であり続けるということを個人では頑張ります!
――「4年生のために」という言葉が出ましたが、今の4年生はどのような存在ですか
もう、、、すごい人!(笑) うまいし、面白いし、まとまりあるし。難しいな!(笑) 季穂里さん(今井、教4=千葉・昭和学院)とか3年生の終わりから出れるようになったのに、春ケガしちゃって苦しんでいたので最後にいい思いをして終わって欲しいです。
――最後に、インカレに向けての目標を教えてください
チームとしては、何があってもメダルを獲りに行く!何があっても勝ち切って「ワセダって強いね」と言われるようなチームになることが目標です!個人としては、自分に与えられたチャンスは絶対ものにするのと、自分の役割を自分で考えて「亜季がいたからここで乗り切れたんだよ」と言ってもらえるような選手になることが目標です!
久保涼子(スポ3=群馬・富岡東)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
個人的には、最初1分しないで出場して、ペナルティを任されていたので、自分が決めたらいい雰囲気ができるなと思っていたので、そこは強気でいきました。チームとしては出だし一気に3点取って良かった中でも、そのあとすぐに3点取られちゃったりしたので、拮抗(きっこう)した場面をワセダが出ないと、インカレでは勝てないと思うので、勝ったのですが課題も残る結果だったかなと思います。
――7メートルスローにかける思いは
春から7メートルスローを結構任されてきたんですが、今回のリーグでは8本中1本外してしまって。その1本外したのが絶対に勝ちたかった東女の試合だったので、本当にそれが悔しくて。その1本が決まっていれば、試合に勝っていたかもしれないので、そこで小林コーチとかが、1回外して冷静に考える時間をくれて。結構自分はこれって決めるとずっとそれだけを練習しちゃうタイプなので、そこで1回呼吸を入れてくれたので、気持ちを入れ換えられました。それと、万衣子さん(安藤主将、教4=東京・文化学園大杉並)、理子(土屋、スポ4=長野・野沢北)さんとかが結構一緒に練習してくれて。先輩たちの分も任せられてるというのは大きいと思うので、絶対決めようという気持ちでいました。
――最終試合となりましたが、どんな思いで臨まれましたか
勝つことは絶対条件で、あとは得失点で順位は変動してくるので1点でも多く守りたいという思いはチームの中であったのですが、国士舘大も順位は決まっていますが我武者羅にやってくるのはわかっていたので。今3連勝していて流れはあったんですけど、そこで最後敗れてしまうようだったら、集大成としてもダメだし、インカレでもまとまらない結果になってしまうの思うので、みんなでチーム一丸というのがワセダに1番似合っていると思うんですけど、そういう雰囲気づくりを意識していました。
――5年ぶりのシード獲得となりましたが、リーグ戦を振り返って
春がすごい不甲斐ない結果だったのですが、ケガをされていた4年生方が戻ってきてくれて、それが本当に心強いですし、このチームで勝ちたいというのは誰もが思っていることなので、とりあえずシードが取れてほっとしています。
――インカレでの意気込みをお願いします
インカレでは、一発勝負になるので今日みたいに1試合の中で波があるのはいけないと思うので、しっかり修正できるチームをもう1回つくって、絶対に上位に食い込みたいと思います。
PV島崎愛(社3=熊本国府)
――リーグ最終戦でしたが特別な意気込み等ございましたか
勝つことは絶対条件だったんですけど、コバさん(小林佑弥コーチ、スポ3=茨城・藤代紫水)も言っていたんですけれど、インカレに向けて最後の集大成を見せようとやっていて。いつもは勝てばいいという思いでやっていたんですけれども、いつも以上に内容も求めていった試合ではありました。
――きょうの試合の内容はいかがでしたか
きょうの試合の目標として、失点が18以内、得点が29で、失点はよかったんですけど得点が取れなくて、相手が高めの1ー5ディフェンスを引いてきて、相手がいつもと出方が違う戦術を引いてきたときに、こっちのオフェンスがそれにもっと冷静に対応できたら点数も取れたし、もっと楽な試合展開で終われる試合だったと思うんですけど、そこでオフェンスの戦術の組み立てがうまくいかなかったかなと思います。
――ディフェンスは安定していましたが、振り返っていかがですか
ここまで戦ってきて、ディフェンスが駄目だった試合ってあまりないんですよね。それはやっぱり3枚目の澪さん(橋本、スポ4=東京・佼成学園女)優花さん(芳村副将、教4=愛知・星城)をはじめ、どの選手が出てもしっかり守れるシステムになっているので、そこがいいディフェンスにつながっているのだと思います。
――リーグ戦全体を通して見つかった収穫や課題は
収穫としてはオフェンスシステムがうまく機能したということと、試合を重ねていく中でそのシステムのアレンジがいろいろできた点はよかったかなと思いますね。課題は、単純なミスもそうなんですけど、イレギュラーなことが起きたときの対応力だったりとか、こっちのディフェンスシステムを変えるときにバタバタする場面があると思うのでそこはもうちょっと煮詰めていって、すんなりとやれるようにしないといけないかなと思います。
――島崎選手は身体を張ったプレーが特徴的ですが、心掛けていることはありますか
ボールをキープしてとりあえず飛び込むということは心掛けているんですけど、出してもらえているのは自分の特徴ともいえるそういったプレーを買ってもらえているからだと思っているので、身体を張るプレーは一番でありたいと思っています。オフェンスだけでなく、ディフェンスやルーズボールに対してもしっかり身体を張っていきたいと思っています。
――最後に、インカレに向けて意気込みをお願いします
シードも取れたので、昨年負けた悔しさもあるので、チーム全体で結果を残して1個でも上に行ければいいなと思います。
GK大沢アビ直美(スポ2=東京・佼成学園女)
――今回の最終戦への意気込みは
国士舘大相手に私自身は勝てると思っていたので、いかに点差をつけて勝つかってことと、自分はもうなるべく失点をしないようにして前半は1桁で抑えるという風に決めていて、後半も15点以上は取られないようにしようというのを自分の中で決めていました。
――試合全体を振り返っていかがでしたか
誰が見ても思うことだと思うんですけど、後半の最初の10分でミスが続いていて。今まで自分がコートに立って試合をしていてワセダのダメな所って、勝ってる時になると気を抜いちゃう所だと思うんですよ。あと、詰めが甘い所。パスをもうちょっと丁寧にやればシュートまで行けるのに、そこの際をちゃんとやってないというか、その詰めの甘さでいつももっと点差つけて勝てる所だったり、勝てる試合を落としたりしてきているので、インカレ(全日本学生選手権)とかでも勝てる相手に対してもそういうことをやっちゃうと負けて後悔しちゃうと思うのでそういう詰めの甘さは無くしていかないといけないなと思います。
――きょうは調子が良かったように見えましたが、ご自身でプレーを振り返っていかがですか
終わったあとにセーブ率をいつもデータ取っていただいているんですけど、それで62パーセントという数字が出ていて。いつも目標では50パーセントというのがあるんですけど、それを結構上回っていたので、この試合が今までで1番数字が高かったので、良かったのかなと思います。
――昨年から試合に出場されていますが、成長したと思う点はありますか
自分の中で成長したと思う点は、集中力が付いたなと思っていて。私のダメな所は、前半はいつも調子がいいんですけど後半になると自分も気を抜いちゃうところがあって取れるシュートがとれなかったりするのでそういう所を詰めて、自分も詰めが甘い所があるのでそこを乗り越えていこうと思って集中しようというのを自分の中で思っています。この前も言ったんですけど声にだして「絶対止める絶対止める」と呟いたりすると自然と集中できることも分かったのでそれをやるようにはしてます。
――秋季リーグ全体を振り返っていかがでしたか
今までは練習とかでもメンバー外とメンバーは一緒にやっていたんですけど、練習から分けてやることでメンバーとしてコートに立つという責任感が一人ひとりについたと思っています。私もベンチに入れない人の分も含めて、頑張ってプレーしようという気持ちでやっていたので、そういう思いとかもあって、昨年の自分よりは頑張んないとなという気持ちでやっていました。全体を見て言うと、優花さん(芳村副将、教4=愛知・星城)とか澪さん(橋本、スポ4=東京・佼成学園女)とか季穂里さん(今井、教4=千葉・昭和学院)とか4年生の方々が復帰したというのがあって、やっぱりオフェンスの精度が上がったなというのがあったのでそこはプラスに考えて良かった点だなと思います。
――インカレへの意気込みをお願いします
インカレはリーグ戦と違って、私はいつも相手のシュートを分析して取ってるんですけど、ビデオとかもトーナメントだと前もって入手出来なかったりするのでデータをいかに頭に入れて取れるようにするのかがそれは自分に懸かってくると思うのでそこをしっかりやっていきたいです。あとはもうちょっとディフェンスとコミュニケーションを取って、打たせていいシュートは打たせるとか、オフェンスとかでミスをしていたら自分からももうちょっと厳しい声も出せたら全体が締まるんじゃないかなと思ったので視野を広くしてやっていきたいなと思っています。
LW杉山瑞樹(社2=神奈川・横浜創英)
――メンバー入りを聞いた時の心の準備はどういう風にしていますか
もしかしたら入るかもしれないから、前の日からビデオ見たり、出た時にできるようにはしています。でも不安はあります(笑)。
――メンバーに入った時はどういう気持ちでしたか
もし試合に出れたら、チームにプラスになるようなことを何かしようと思って試合に出るようにしています。出場機会が少ないなかで、少しでも監督に認められるように、プラスになるプレーとか声を出していけるようにやっています。
――秋季リーグ全体の自身のプレーはいかがでしたか
桐蔭横浜大戦で3-3ディフェンスをやった時は、初めてのことだったけど思ったより守れて、自分のディフェンスが通用するんだなと思ってうれしかったです。いままで自分はあんまりディフェンスが得意じゃなかったけど、1-2-3ディフェンスの2枚目とか、3-3ディフェンスとかで起用してもらえることになって、少し前よりは上達できたかなって思います。
――ディフェンスで出場するときに心掛けていることは何ですか
普段は一線ディフェンスなのに、1-2-3ディフェンスとかにするってことは、ゲームの展開を変えたいだったりそういう意図があると思うから、その意図に応えられるようにと思っています。あとは、守れた時はやっぱり盛り上がるので、そこも頑張っています。一線よりもスペースが空いて連携も大事になってくるから、コミュニケーションも大事だと思うので声とかも出すようにしています。
――チームの秋季リーグの戦いを振り返っていかがですか
春とかは競り負けるとかいうのが多かったけど、秋は最後の苦しい状況でも勝ち抜くことができる試合が多かったから、チーム力が上がっているということだと思います。あとは小林さん(佑弥コーチ、スポ3=茨城・藤代紫水)が来てくれたのも大きくて、練習の意図をちゃんとわかってやっているから、前よりも意味ある練習になっていると思います。試合中も戦術面のことを小林さんが言ってくれるのはとても助かっていると思います。戦い方を知っている感じがしますね。
――チームとしても、春の負け癖のようなものが消えているように思います
だんだん負け癖を克服できてきていると思います。だからこそインカレは勝ち上がりたいですね。
――逆にきょうのように点差が離れた展開の方がうまくいっていないように思います
追いかける立場の方が多いので、そっちの方が得意なんだと思います。相手に合わせると、負けている時は追い上げられるけど、自分たちが上の時は自分たちのプレーができていないので、それができるようになるともっと強くなると思います。
――インカレで勝ち上がるための一番の課題は何だと思いますか
相手に合わせずに、自分たちのプレーを貫くことだと思います。自分たちがいままでやってきたきたことを見失わないでやれば、先輩たちは能力が高いし、選手層も厚いので、勝ち上がれると思います。
――インカレに向けて、下級生としてどういうことをやっていきたいですか
リーグは終わったけど、チームの目標は達成されていないので、インカレで目標を達成できるように、プレーでもその他のことでも上級生を支えたいと思います。いいかたちで終わらせられるように頑張ります。
PV楯如美(スポ2=岐阜・飛騨高山)
――今回の最終戦への意気込みは
最終戦ということで、インカレ(全日本学生選手権)につながる試合だしいいかたちで終わりたいというのがあって。4年生とできる最後のリーグ戦でもあったので、そういうつもりでやりました。とりあえず思いっきり楽しもうと思って、コートに立っていても立っていなくても自分のできることを全力でやって、楽しみたいなと思ってやりました。
――試合全体を振り返っていかがでしたか
前半、試合の立ち上がりは簡単に速攻でワンマンでパスとってシュート打ったりとか、涼子さん(久保、スポ3=群馬・富岡東)から始まって智菜美さん(川上副将、スポ4=東京・佼成学園女)菜保さん(内海、スポ4=香川・高松商)が決めてくれて3ー0になって、このままいけるという感じだったんですけど、やっぱり最後は今シーズンの課題であったように退場者が多かったりミスが多くて。最後も決められて終わったりとか、そこはリーグ通しての課題を最後まで残しちゃったかなという感じです。
――ディフェンスで心掛けていたことはありましたか
フォローしたりとか、駆け引きとか。普通オフェンスとかでは駆け引きとかは楽しいと言う人がいると思うんですけど、私はディフェンスで駆け引きするのが好きで。でも、それで寄っちゃってきょうアウトやられたのは課題なんですけど。真ん中の2枚、3枚目と4枚目のフォローは心掛けてやっていて、どっちかが出れなかったらクロスアタックで当たりにいって。菜保さんが隣にいるんで、私が行ったら連動して行ってくれるので、自由にフォロー行ったりやめたりという駆け引きはしやすいから、自由にというのを意識してました。
――2年生ですが春秋と試合に出場されていますね
昨年の1年生の時のインカレから出るようになって。そのきっかけというのは同じポジションの季穂里さん(今井、教4=千葉・昭和学院)のケガで使ってもらえるようになったんですけど、その時は季穂里さんの代わりというか穴を埋めよう埋めようと思って、1年生だしとりあえずやらかさないように。とりあえず季穂里さんの代わりをちゃんと務めようとやっていたんですけどことしは代わりとかじゃなくて、自分らしさを出していこうかなと思ってやっています。
――秋リーグ全体を振り返っていかがですか
どのチームにも、思いっきり戦えるというか。春優勝した東女体大にも1点差だし、負けるスコアでも1点とか、筑波大で4点とかで。どのチームとも戦えるなというそういう強さはあるので、上位だからとかそういうのじゃなくて自分たちのワセダらしさを出して戦えたらいいかなと。昨年までは相手がこうだからこうとかだったけど、今シーズンは自分たちのディフェンスでも相手に合わせないで自分たちのプレーをしていこうという風にチームとしてもやっているし、そこが成長というかワセダとしてことしは良かったのかなと思います。
――インカレへの意気込みをお願いします
4年生とできる最後の試合なので1分1秒でも無駄にしないように思いっきり楽しみます。
LB吉田瑞萌(スポ1=東京・佼成学園女)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
前半ちょっとしか出れなかったんですけど、限られた時間の中で自分のできることをやろうと思っていました。
――リーグ最終戦でしたがどのような意気込みで臨みましたか
秋リーグを通して自分のやりたいことをあまり発揮できていなかったので、最終戦ぐらいはチームに貢献できるようにやろうという気持ちはありました。
――やりたいことというのは具体的にはどのようなことですか
リーグ戦の序盤でディフェンスで退場を取られてしまうことが多かったので、そういうのをまず無くして、カットやパスなど、堅実なプレーでチームに貢献したいと思っていました。
――リーグ戦を総括していかがですか
春季リーグに比べて、離脱していた4年生の先輩が復帰していく中で出場時間も限られていったんですけど、その中で短時間でも自分が出してもらったときにどのように力を発揮できるかを模索できた点は収穫だと思います。
――1年生として春、秋と試合に出場して見えた課題はありますか
プレーでいうと、春から課題にしているミドルシュートの確率もそうですし、優花さん(芳村副将、教4=愛知・星城)とかはシュートを打つタイミングであったり、ディフェンスとの間合いとか駆け引きがすごい上手なんで、そういったお手本になる先輩がいっぱいいらっしゃるのでいいところは盗んでいけたらいいなと思います。
――先輩方とオフェンスを組んで、得られたものや学べたことはございますか
たくさんあります。安藤さん(万衣子主将、教4=東京・文化学園大杉並)はスピードが速くて1対1とかも上手で、自分は後ろから走り込んで打ちに行くタイプなので最初はお互いに合わせるのが大変だったんですけど、会話を重ねるうちに「こうしてほしい」といった要求もしてくれて、自分も次にどういう動きをすればいいのか明確にわかるようになって。芳村さんは春のときは(プレーを)見たことがなかったので、復帰されて一緒にプレーして行く中で、自分との違いもはっきり分かるようになってきて、すごいお手本になる先輩だなと思います。