庭球部

2017.09.19

関東大学リーグ 9月19日 東京・亜大日の出キャンパス内テニスコート

リーグ全勝優勝!残すは王座だ!

 関東大学リーグ(リーグ)もついに最終戦。既に優勝が決まっていた早大だが、ここまできたからには全勝して全日本大学対抗王座決定試合(王座)に臨みたいところだ。明大を相手にどちらが勝ってもおかしくないような接戦もあったが、ダブルスを3-0で折り返すと、シングルスも下位陣が早々に2勝を手にした。その後は2本落としたものの、「勝ちに貪欲になれたのはすごく良かった」(小倉孝介主将、スポ4=神奈川・湘南工大付)と、最終戦もしっかりと勝利という結果で締めくくった。

 ダブルス2の坂井勇仁(スポ3=大阪・清風)・田中優之介(スポ1=埼玉・秀明英光)組は、この試合でも息の合ったプレーを見せ、リーグ5戦負けなしと強さを見せた。ダブルス3に登場したのは髙村佑樹(スポ2=千葉・東京学館浦安)・安上昂志(スポ2=福岡・柳川)組。練習でも数回しか組んだことがないという珍しいペアリングだったが、「しっかりお互いのやれることをやって、出せる力を全て出そう」(安上)と出だしから流れをつかむ。セカンドセットは相手の猛攻に遭い落としてしまうが、ファイナルセットでは踏ん張りどころで強さを発揮。ブレークバックに成功し、その後やってきたブレークチャンスもきっちり仕留めると、早大に2本目の勝利をもたらした。ダブルス1の河野優平副将(スポ4=福岡・柳川)・小林雅哉(スポ2=千葉・東京学館浦安)の試合は、ファーストセットでタイブレークにもつれ込み、2-4から5連続ポイントを決める。セカンドセットを落とし迎えたファイナルセットだったが、雨のため途中でゲームは中断し、3日後に持ち越しに。再開されてからも両者一歩も譲らぬ状態が続き、ここでもタイブレークに突入。互いに強気なプレーを見せ積極的に仕掛けるが、ここぞという場面で小林雅の安定したショットと河野のボレーが決まり、早大ペアが接戦を制した。

急造ペアながら1勝をもぎ取った髙村・安上(左)組

 シングルス6の田中とシングルス5の千頭昇平(スポ1=愛知・誉)が共に文句なしのストレート勝ちを収め、早大の勝利が決まった。そしてシングルス4には団体戦初出場の佐藤祥次(スポ2=大分舞鶴)が登場。早大の名を背負うプレッシャーを感じつつも、ファーストセットを危なげなくものにし、セカンドセットも中盤までは主導権を握っていた。しかし、「同じテンポになって、相手にとってやりやすいテニスをしてしまった」(佐藤)と語るように、その単調なプレーに対して徐々に相手が適応し始める。ファイナルセットでもさらに調子を上げてきた相手の勢いを止めることはできず、初めての団体戦は苦い思い出となった。シングルス2の三好健太副将(スポ4=埼玉・秀明英光)も、この日は苦戦。それでも「最後の1ポイントまで諦めることはない」(三好)と、相手のマッチポイントをなんとか防いでファイナルセットに望みをつなげる。しかし、タイブレークにもつれ込む激闘を制すことはできず、このリーグ初の黒星を喫した。その後はシングルス3の小林雅とシングルス1の坂井が悪い流れを断ち切るようにしっかりと勝利し、全体としては7-2で明大戦を終えた。

勝負どころで気持ちを落ち着かせる佐藤

 全勝優勝を果たし、いいかたちでリーグを終えた早大。そして3週間後にはいよいよ王座が開幕する。「一日一日を大事にし、課題を見つめ直した上で今後の練習に取り組んでほしい」(小倉)、「王座で優勝したいとみんなが思えるような雰囲気、チームの方針をつくっていく」(河野)。限られた時間の中で、ここからどのようなチームに仕上がっていくのだろうか。さらに進化した早大庭球部が、王座優勝を果たす瞬間が楽しみだ。

(記事 田中佑茉、写真 松澤勇人、熊木玲佳)

結果

○早大7-2明大

ダブルス1
○河野優平・小林雅哉7-6(4)、4-6、7-6(7)杉田曜・田鍋佑輔
ダブルス2
○坂井勇仁・田中優之介6-4、6-3鈴木悠暉・吉見恒輝
ダブルス3
○髙村佑樹・安上昂志6-1、3-6、6-3合戸廉太郎・安増篤史

シングルス1
○坂井勇仁3-6、6-3、6-3本城和貴
シングルス2
●三好健太2-6、7-5、6(5)-7蓮見亮登
シングルス3
○小林雅哉6-2、6-4中村彰宏
シングルス4
●佐藤祥次6-2、4-6、3-6鈴木悠暉
シングルス5
○千頭昇平6-1、6-1市川雄大
シングルス6
○田中優之介6-1、6-1吉見恒輝

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コメント

小倉孝介主将(スポ4=神奈川・湘南工大付)

――今回のオーダーは下級生に経験を積ませようというかたちですか

はい、そうですね。

――ダブルスはどうご覧になっていましたか

ダブルス(1)は中断試合で、出だしがかなり重要でした。分析もした上でタイブレークまでもつれて緊張もあったと思うのですが、ダブルスで3-0にできたのはチームとしても良かったと思います。

――シングルスはどう振り返りますか

きょうは佐藤(祥次、スポ2=大分舞鶴)を初めてリーグに出して、やはり本人もリーグのプレッシャーを感じていて。負けはしましたがいい経験になったと思います。ミスも少ないですし、リーグ(関東大学リーグ)の選手としては今後活躍するべき人だと思うので、練習をして伸ばしていきたいと思います。三好(健太副将、スポ4=埼玉・秀明英光)はインカレ(全日本学生選手権)準優勝からリーグで負けなしできていて、今回勢いのある1年生に負けてしまったのですが、やはり4年生としてチームの要であることには違いないので、王座(全日本大学対抗王座決定試合)でしっかり活躍してほしいなと思います。

――今回の明大戦を終えて

優勝が決まっている中で気持ちの持ちようが少し難しいところもあったのですが、サポートがしっかり支えて勝ちに貪欲になれたのはすごく良かったと思います。

――リーグ全体をどう振り返りますか

一番のヤマ場であった早慶戦で勝てたのはすごく良かったのですが、やはりダブルスを3-0で折り返すのはなかなか難しいなというところがありました。慶大が王座にくるのでそれまでにダブルスの強化をもう一度していくのと、田中(優之介、スポ1=埼玉・秀明英光)は早慶戦で負けてしまったのですが、きょうはいいプレーでしっかり相手の主将を圧倒できていたので、もっと鍛え直して早慶戦でしっかり勝てるようなチームにしていきたいなと思います。

――最終戦を終えてチームの皆さんにどのような言葉をかけましたか

まずは王座まで時間がないということと、時間がないからには体調を崩してもったいない日を過ごすのではなく、体調不良やケガには十分気を付けて一日一日を大事にするということ、その中でもダブルスの強化をしていかないといけないので、課題を見つめ直した上で今後の練習に取り組んでほしいということを伝えました。

――今後チームとして強化したい点は

まずダブルスですね。シングルスは今回初めて出た選手も、特に1年生は勢いがあるのと同時に粗さもあるので、そこをなくして隙のないチームをつくるということがまず一つの目標だと思います。

河野優平副将(スポ4=福岡・柳川)

――ダブルスを振り返って

出来としては良くはなかったですが、最終的に勝てたことに関してはチームに貢献できたので良かったと思います。

――副将として今回のリーグをどう振り返りますか

小倉に任せきりというかたちで特に何も副将らしいことはしていないのですが、単純に1年生の時から自分たちの代で負けないチームにしたいと思っていたので、そこに関しては変わらず気持ちが続いているなと感じています。

――今後チームとして王座に向けて強化していかなくてはいけない部分はありますか

強化というよりは、しっかりと目的意識を持って、みんなが本当に王座で優勝したいと思えるような雰囲気、チームの方針をつくっていくことが一番大事かなと思います。

――個人として課題は見つかりましたか

とにかくまずは試合に出られる選手になるということが必要かなと。そこを目標に、あと2週間ちょっとやっていけたらいいなと思います。

――改めて、今後に向けて意気込みをお聞かせください

残り1カ月もないので思い切って、失敗したからその後何かあるというわけでもないので。あと少しで終わりなので、自分の行動が結果的に良かったにしろ悪かったにしろ、テニスに限らず思い切っていきたいと思います。

三好健太副将(スポ4=埼玉・秀明英光)

――リーグ初黒星となりました。振り返っていかがですか

昨年王座に出られなくて、そこから団体戦に出たら絶対に負けないと自分の中で決めていて、その最終戦で黒星となってしまったというのは自分の実力でもあるし、勝てるだろうという油断があったとも思います。そういう隙が自分にはあったなと思います。

――相手のマッチポイントを何度もしのぐ粘りを見せましたが

最後の1ポイントまで諦めることはないので、そこを取ってから自分のリードにもっていくように、相手のマッチポイントをしのげた時はまだまだいけると思っていました。

――リーグを通して見つかった課題は

緊張した場面で振れなくなるということですかね。インカレではチャレンジャーの気持ちで自分のテニスができたのですが、リーグでは勝たないといけないと思い過ぎて自分のプレーができない場面が多かったので、どんな時でも自分のプレーができるように練習していきたいと思います。

――残りの期間で王座に向けてどう調整していきますか

王座3戦全勝できるように、自分だけでなく下級生であったりチーム全体であったりを見て、2週間弱私生活でもしっかりしていきたいと思います。

佐藤祥次(スポ2=大分舞鶴)

――団体戦初出場となりました

最初の亜大戦で出ると思っていたのですが出なくて、ここまでずっとモチベーションを保つのが難しかったのですが、出られたら頑張ろうとは思っていました。今回負けてしまって悔しい気持ちが強いです。

――きょうの試合はセカンドセットで逆転されたところから流れが変わってしまいました

セカンドセットの途中までは向こうのミスが結構多かったのですが、その中で守るにしても攻めるにしても中途半端な状態になって同じテンポになってしまい、相手にとってはやりやすいテニスをしてしまいました。向こうも次第にボールが入るようになって、ペースを落としたり上げたりと緩急をつけてきて、すごく難しい試合になりました。

――お互いにいかにミスをしないかがカギとなる試合でしたね

そうですね。後半は2人とも体力的にきつい状態で、どちらが先にしびれを切らすかという勝負だったのですが、向こうの方が攻める球を持っていて、僕の方が攻めるボールの数が少なかったかなと思います。

――佐藤選手自身も疲れはかなり出てきていたのでしょうか

途中腕を痛めてつりそうになって、そこからちょっとボールが飛ばなくなって浅くなってしまい、向こうに攻められました。すごく緊張もしていたのですが、みんなその中で戦っているので、そこでしっかり勝ち切らないと団体戦の勝負には勝ち残れないなと思いました。今後インカレなどで結果を残して、また団体戦に出場できるように頑張りたいと思います。

――今回初めて団体戦に出場してみて、実際に試合に出てみるのと外から応援しているのとでは何か違いを感じましたか

実際にプレーしてみるとプレッシャーがすごくありました。早大として出ているからには勝たないといけないという思いが強くなってしまって、自分のプレーを見失う部分が多くあって。みんなそういう中で戦っているのはすごいなと思います。ファイナルにいっても勝ち切れる坂井さん(勇仁、スポ3=大阪・清風)だったり、小林(雅哉、スポ2=千葉・東京学館浦安)だったり、そういう部分をしっかり見習わなければいけないなと感じました。

――ここから王座までチームの一員としてどのように過ごしていきたいですか

今回負けてしまって王座のメンバーに入るかは分からないのですが、練習に参加できるのであれば、選手たちのためだけではなくて自分のためにもしっかり練習の中で自分のプレーをして、今後結果を残せるように頑張りたいと思います。

安上昂志(スポ2=福岡・柳川)

――リーグ優勝おめでとうございます。全体を振り返っていかがですか

ありがとうございます。5戦とも厳しい戦いだったのですが、一人一人が全力でプレーできたと思います。慶大戦では危ない中で勝ち切れたのはやはり早大の強さだったと思いますし、最終戦は途中日が空いてもみんなでしっかりもう一回団結できて、協力し合っての勝利でした。選手だけではなくて、コーチ陣、サポートも含め全員で戦えたからこその優勝で、うれしいですね。

――ご自身も初めてのリーグ戦出場を経験しました

去年団体戦に出られずとても悔しい思いをして、王座が終わった後に、来年は絶対王座に出ると自分に誓って、そこから練習を頑張って、ことし出るチャンスをもらえました。絶対に勝とうと思って臨んだのですが、あまり気負いしすぎず、自分のプレーができれば勝てると思っていたので、自分らしくプレーすることを一番に考えて挑みました。

――チームの代表として試合に出るということで、プレッシャーは感じましたか

僕はかなり緊張するタイプで、これまではプレッシャーに負けてしまうことが多かったので不安な部分もあったのですが、応援もいますし、常に自分の気持ちを上げていけば勝てると思っていました。途中競った場面もあって緊張したのですが、そこでも自分の気持ちを落とさず勝てたと思います。

――最終戦は高村佑樹選手(スポ2=千葉・東京学館浦安)とのペアでした。振り返っていかがですか

高村とペアで試合に出るのは初めてで、練習でも何回かしか組んだことないようなペアリングだったのですが、しっかりお互いのやれることを決めて、出せる力を全て出せるようにしよう、と試合に臨みました。出だしがすごく良くて第1セットはすんなり取ることができたのですが、そこで雨で中断になってしまって、そこから相手が息を吹き返してきて、セットを落としてしまいました。でも第2セット後半からは二人でいいプレーができ始めていたので、ファイナルセットでもいけるんじゃないかとは思っていました。ファイナルセットの1-2のときとかは緊張してなかなかリターンが入らなくて苦しんだのですが、そこで二人で踏ん張れてブレークバックすることができて、流れに乗れました。第2セットは出だしがもう少し良ければ楽にいけたかなと思います。

――王座まで残りの期間はどのように調整していきますか

まだまだ改善すべき点はたくさんありますし、僕はまだちゃんとしたレギュラーではないので、やれることをとにかくやりまくって、少しでも早大の堅いダブルスになれるように、残りの期間しっかり練習していきたいと思います。