ハンドボール部

2017.09.19

関東学生秋季リーグ 9月17日 東京女子体育大学体育館

後半に攻守かみ合い、破竹の勢いで3連勝!

 関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)2連勝で迎えた第6戦の日女体大戦。早大は前半は苦しむ時間帯があったものの、後半で攻守の歯車がかみ合いだす。前日とは打って変わって今季最多の28得点を挙げ、28-22(12-14、16-8)で逆転勝利となり、3連勝で4位に浮上した。

 この日の早大オフェンスはCB安藤万衣子主将(教4=東京・文化学園大杉並)の切れのあるカットインで先制。しかしその後は前日に引き続き、攻めきれるものの相手キーパーの交代でリズムを狂わされ、シュートを決め切れない苦しい展開が続いた。前半は安藤、RB富永穂香(スポ3=東京・佼成学園女)のカットインや、ディフェンスの裏のスペースを突いたPV楯如美(スポ2=岐阜・飛騨高山)やLW内海菜保(スポ4=香川・高松商)の機転の利いたプレーで相手ディフェンスの真ん中を崩す。後半に入ると、早大のエースLB芳村優花副将(教4=愛知・星城)がステップシュート、キーパーの腕をはじく強烈なロングシュートで日女体大を圧倒。安藤も速攻、ステップシュートと持てる技術を駆使して得点を量産した。試合終盤には今季主にディフェンスでチームに貢献する橋本澪(スポ4=東京・佼成学園女)、期待の2年生・杉山瑞樹(社2=神奈川・横浜創英)も得点を挙げるなど連続得点で突き放しにかかり、終わってみれば今季最多の28得点。全ポジション、9選手が得点を挙げるバランスのいいオフェンスで、盤石の状態で最終戦に臨む。

後半、持ち味のロングシュートが決まり勝利に貢献した芳村

 ディフェンス面では橋本澪、芳村を3枚目に置き、2枚目の川上、楯がアグレッシブにクロスカットを仕掛けていく一線ディフェンスで堅実な守りを見せる。しかし、得点の半分をポストに許すなど、早大が苦手とするライン際でのスライドには苦しめられ、14失点を喫する。後半になると、GK大沢アビ直美(スポ2=東京・佼成学園女)がほぼすべてのサイドシュートをシャットアウト。相手の攻め手を確実につぶしていく。さらには桐蔭横浜大戦に続いてマンツーマンに近いディフェンスをポイントで採用し、日女体大の持ち味であるスピードに乗った攻めを封じるなど戦術面でも明確な意図がみえる戦いとなった。後半はハーフでは今季最少の8失点にとどめ、逆転での勝利を引き寄せた。

勝利を決めた瞬間。選手たちは喜びをあふれさせた

 最終戦に向けていい流れをつないだ早大。「インカレ(全日本学生選手権)に向けては万能型のチームを作るために、軸はブレさせない」(小林佑弥コーチ、スポ3=茨城・藤代紫水)と自分たちのハンドボールで勝利をつかんだ。この日の結果で4位以上をほぼ手中に収めた早大だが、最終的な順位は他チームの結果にも影響されるという状況となった。「国士館大戦でしっかり勝ち切って、春から変わったことを表したい」と安藤主将が語ったように、自分たちの戦いに集中することが最も重要だ。早大にとってインカレに向けて自信を高める場となっている秋季リーグ。まずは目の前の最終戦を勝ち切り、秋季リーグを笑顔で締めくくる。

(記事 佐々木一款、写真 栗村智弘)


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関東学生秋季リーグ
早大 28 12−14
16−8
22 日女体大
GK 大沢アビ直美(スポ2=東京・佼成学園女)
LW 内海菜保(スポ4=香川・高松商)
LB 芳村優花(教4=愛知・星城)
CB 安藤万衣子(教4=東京・文化学園大杉並)
PV 楯如美(スポ2=岐阜・飛騨高山)
RB 富永穂香(スポ3=東京・佼成学園女)
RW 川上智菜美(スポ4=東京・佼成学園女)
対日体大 得点表
選手名 前半 後半 合計
#2 安藤万衣子
#9 芳村優花
#4 川上智菜美
#10 内海菜保
#11 富永穂香
#6 橋本澪
#19 島崎愛
#22 杉山瑞樹
#23 楯如美
合計 12 16 28

※()は7メートルスローによる得点

コメント

小林佑弥コーチ(スポ3=茨城・藤代紫水)

――きょうの試合で3連勝となりましたが、勝ち癖がついてきたということでしょうか

その通りだと思います。どこかで競ったときに自分たちが何をすればいいのかがわかってきたので。元々そういう勝負強い選手が集まった代ではあったけど、勝負強さは習慣になっていないと忘れ去っていくものだから。入学してきて3年間で抜けてしまった部分もあるから、それが最近戻ってきたのはすごく良いことだなと思います。

――日女体大に対しての対策はありましたか

対策は速いパス回しにどう対処していくかっていうことだったけど、インカレ(全日本学生選手権)に向けては万能型のチームをつくっていかないといけないから、軸はブレさせないぞということでやっていました。ただきょうは、いつもより運動量を上げてというくらいだったと思います。

――ディフェンスは一線で守れていたと思うのですがいかがでしたか

立ち上がりの感想としては(日女体大の)ポストが良い選手だから、あそこだけちょっと怖いなというくらいで。ディスタンスシュートは最初キーパーとタイミングが合わなかったから、そこが合ってくればもう一気に点差開くんじゃないかなと思っていたくらいです。

――途中で芳村優花副将(教4=愛知・星城)と富永穂香選手(スポ3=東京・佼成学園女)をベンチに下げる場面がありましたが、どういった意図がありましたか

ちょっと休み(笑)。やっぱりどんなに優秀な選手でも60分間戦い抜けることは、世界のトップレベルでもないと思っているんで、ああいう時間は必要かなと思います。

――後半にマンツーマン気味のディフェンスを仕掛けた意図はなんですか

あれの意図はちょっとした奇襲ですね。詳しくは言えないですが、戦術的な意図がありました。

――終盤は色々な選手が出ていましたが、インカレに向けてという意味合いもありましたか

あれは監督の指示での交代だったのですが、経験を積ませたいという意図もあったのかなと思います。最後に得点を挙げた杉山瑞樹(社2=神奈川・横浜創英)は、毎日練習残ってやっていく努力家なので、その成果が出てよかったです。

――上位進出の可能性を大いに残して最終戦に臨むことになりますが、どういう戦い方をしていきたいですか

きょうもだったんですけど得失点差が絡む争いになってしまいましたが、そこを大量得点を狙うのではなく、そのための戦術を用意するのではなく、あくまでインカレが目標なので軸はブラさずにやるべきことをやった結果、バッと点差が開くという試合にしていきたいです。

CB安藤万衣子主将(教4=東京・文化学園大杉並)

――きのう日女体大への対策があると仰っていましたがどういったものでしたか

速いスピードでボールを回されることはわかっていたので、それに対して2枚目がリズムを狂わせるようにクロスカットから45に引く練習とかをしていたので、そういうところでリズムを崩せればいいなという対策はしていました。

――きょうの試合はいかがでしたか

前半の前半は特になんですけど、逆に出過ぎたことによって1対1を守るのが遅れたりして、2枚目が出る分3枚目が押し込まれ気味で、いざ2枚目が出なくなったときに圧倒的にスピードでやられてしまいました。

――ポストを使った攻めで得点されることが多かった印象がありました

(ディフェンスの)裏のスライドとかは日女体大が本当に上手で、スルッと移動して、移動したって思うと次そのスピードで1対1掛けられるので、そういうプレーはワセダが苦手にしている部分ですね。意外とゴリゴリ来る分にはワセダの3枚目も守れるんですけど、日女体大みたいに特に強い選手はいないけど全員がスピードをもって攻めてくるチームだと、ワセダのカラーとしてもついていけないというのは前から課題でした。

――オフェンス面では前半シュートが入らない場面が目立ちました

最初の最初は入ったんですよ。両サイドも決まって、カットインもそこそこ決まって。でもそこから相手のキーパーが変わってリズムを崩されちゃったかな。でも全部ミスではなくてシュートで終われていたので、心配はしていなかったですね。攻められるからあとはシュートだけっていう声かけしかできなかったです。確率がいいところでいいシュートを打たせようと思っていました。

――後半からはシュートが決まりだしました

サイドもですしど真ん中の1対1は私も穂香(富永、スポ3=東京・佼成学園女)も外していなかったのでそこを強くいけて、最後の速攻とかで優花(芳村、教4=愛知・星城)が気持ちよく打ち切れていたので、展開としてはコーチにも、出てる全員がサイドもポストもフローターもバランスよく得点を挙げられているのでいいことだって言われましたね。

――きょう安藤選手はチーム最多タイの6得点と大活躍でした

そんなに取ってるとは思わなかったです(笑)。きょうは結構冷静にできたなって思います。あんまり自分で1対1仕掛けに行かなきゃという(焦る)気持ちはなくて、(パスを)さばこうって思ってて、自分で攻めていけるところを見つけたときにいけていたんで。いままでは行くんだ行くんだっていう点を取りたい取りたいという気持ちもあって突っ込んでいたところを、あとでいければいいやくらいに落ち着いて考えることが出来て、パスもさばけていたんじゃないかなと思います。

――ここまで3連勝で順調に勝利を積み上げてきたと思いますが、最終戦ではどういう戦いをしていきたいですか

もちろん順位を取ることも大事なんですけど、国士館大戦でしっかり勝ち切って、春から変わったことを表せれば。実際自分たちも変わったことで自信もついているし、来週しっかり自分たちがやることをやって、全員が点を取って、もちろん圧勝することができるように、いいかたちで終われるように頑張りたいと思います。

LB橋本澪(スポ4=東京・佼成学園女)

――最後は突き放して勝ち切りました。振り返っていかがですか

前半はリードされて苦しかったですけど、これまでも後半立て直していけるという試合が多かったので、みんなが点を取ってきてくれることを信じて、自分はディフェンスに集中していました。

――秋季リーグは、毎試合接戦が続いています

そうですね。本当は大差をつけて勝ちたいですけど、難しいですね(笑)。

――一つひとつのプレーにプレッシャーがかかる場面も多いかと思います

プレッシャー、というよりは、自分は今までとは違ってベンチで見ている時間の方が多いというのもあって、その分ずっとコートの中にいる優花(芳村副将、教4=愛知・星城)とか智菜美(川上副将、スポ4=東京・佼成学園女)たちをどうやったら助けてあげられるかというのを考えていて。自分がプレッシャーを感じるというよりは、他の人のプレッシャーを軽くしてあげることに集中しています。

――約一年間、けがで試合に出ることができませんでした。このリーグから戦列に復帰できた喜びはやはり大きいですか

とてもうれしいですけど、私が出ることによって出られなくなる選手もいるわけで、そういうところでの責任感は、自分が人一倍持ってやっていかなければと思います。

――けがをしていた時のことを改めて思い出すと、辛いこともあったのでは

振り返ると自分に対して、「よくやめなかったな」って思います(笑)。プレーができなかったので、できないなりに声掛けとかしてましたけど、やっぱりプレーできる方が、100万倍うれしいですね。

――その期間、チームメイトからのサポートも支えになっていたと思います

そうですね。今も出れない人の気持ちっていうのがわかるので、自分がベンチにいる時に江島(朋夏、スポ3=東京・佼成学園女)とか島崎(愛、社3=熊本国府)とか、色々声を掛けてくれる選手がいて、そういう声に耳を傾けようと。外から言ってくれることって的確なので、まずは自分がそういう声を大切にしていこうと思っています。

――上位のチームとも接戦を繰り広げるなど、チーム力が確実に上がってきている印象です。要因はどういったところにあると思いますか

夏に三重で合宿をして、そこから持ち帰ってきたものが大きいです。それをオフェンス陣が頑張ってやってくれていることが、上位のチームとも渡り合えていることにつながっていると思います。

――やはり攻撃面がうまくいっているということでしょうか

そうですね。富永(穂香、スポ3=東京・佼成学園女)がいって、安藤(万衣子主将、教4=東京・文化学園大杉並)がいって、上から芳村、吉田(瑞萌、スポ1=東京・佼成学園女)が打つ、そこにポストが関わるというかたちで、全員がバランス良く攻めれていると思います。

――秋季リーグ残り一試合、どういう気持ちで臨みたいですか

絶対勝たなければいけない相手ですし、点差をつけて勝ちたい相手でもあるので。この一週間、その試合に向けてみんなで練習して、絶対勝つっていう気持ちを前面に出して頑張ります!