スケート部

2017.09.17

関東大学リーグ戦 対日大 9月16日 東京・ダイドードリンコアイスアリーナ

中盤から攻守かみ合い、日大に辛勝

 悔しい敗戦から1週間。この日の相手は格下の日大だったが、第1ピリオド(P)では前回の悪い流れを引きずりまさかの3失点を喫する。それでも1点を追う第2Pに逆転すると、その後も引き離しなんとか連敗は免れた。しかし、FW鈴木ロイ副将(教3=北海道・苫小牧東)が「反省すべきところが多かった試合」と振り返るように、6-4というスコアを見ても決して満足できる内容ではなかった。

 この日は第1セットと第2セットのメンバーをそのまま入れ替えるテコ入れを敢行。それが功を奏したか、第1PではFW飛田烈(商3=東京・早実)、鈴木が得点を決めセットを落とした5人が早速結果を残す。しかし、それ以上に目立ったのが不用意な3失点。いずれも得点後やキルプレー(※1)での失点だった。3点目を挙げ、ジャイアントキリングへ向け異様な一体感をまとった日大ベンチが沸く。このまま負けるわけにはいかない。第2P、序盤で一気に攻め込んだ。24分14秒、パワープレー(※2)の直後に付け込んだ飛田がこの日2得点目をマークし同点に。そのわずか約30秒後、DF篠田純希(スポ1=北海道・苫小牧東)らDF陣が相手のパスをカットし攻撃につなげると、FW生江太樹(スポ1=北海道・釧路江南)が関東大学リーグ戦(リーグ戦)初ゴールをたたき出し勝ち越し。その後も2点を加えなんとか逃げ切った。

「得点が欲しかったのでうれしい」と語った生江

 「僕が守り切れていれば勝てた試合だったので、どこかで恩返ししないといけないと思っていた」(GK谷口嘉鷹、社2=東京・早実)。この試合、日大ペースの嫌な流れを断ち切ったのは谷口だった。夏のアピールが実りリーグ戦開幕GKの座をつかむも、前回の法大戦では4失点。敗戦の責任をひしひしと感じていた。『恩返し』のチャンスはすぐに訪れる。この日のスタメンはGK草島邦彦(社4=東京・早実)だったが、相手のシュート5本中3本を止め切れず、たまらず谷口にスイッチ。第2P以降、日大もシュート数を増やしてきたが、丁寧なセーブで抑え込み最少失点に留めた。「守りからという意識があった」(生江)という言葉の通り、谷口の踏ん張りがFW陣の奮起を促したのも事実。「僕が全部止めれば勝てる」。頼もしい一言を残した若きGKが今後もチームを救う。

途中出場で勝利に貢献した谷口

 苦しみながらの勝利ではあったが、一つの勝利であることに違いはない。中でも6得点はいずれも理想的なかたちでのゴールで、またここまで得点の伸び悩んでいた第1セットがセットを落とし機能したことも収穫の一つだ。中1日で次に迎え撃つはライバル慶大。リーグ戦では上位校相手にロースコアの接戦を繰り広げている勢いのある相手だが、臆することなく立ち向かう。

※1 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が少なく、数的不利な状態をキルプレーと呼ぶ。

※2 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が多く、数的有利な状態をパワープレーと呼ぶ。

(記事 川浪康太郎、写真 冨田千瑛、加藤佑紀乃)

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結果
早大 ピリオド 日大
2(10) 1st 3(5)
3(17) 2nd 0(8)
1(16) 3rd 1(11)
6(43) 4(24)
※( )内はシュート数
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
早大 1:41 飛田
日大 3:37 川口
早大 8:33 鈴木 飛田
日大 10:38 越後谷 川口 沖津 PK
日大 12:10 越後谷 江良
早大 24:14 飛田 鈴木
早大 24:49 生江
早大 35:28 鈴木 青木
早大 45:36 ハリデー 生江 PP
日大 57:57 佐藤
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
澤出 生江 矢島 篠田 ハリデー
飛田 鈴木 青木 羽場 新井
瀨戸 前田 伊東 吉野 大崎
田中 高橋 小澤田 野村 田村
GK草島邦→谷口

工藤哲也監督(昭63社卒=青森・八戸)

――きょうは第1セットと第2セットを入れ替えましたが、その意図は

今まで第1セットの失点パターンがあまりよくなかったので、そこを修正するために順番を替えました。

――第2セットで4得点というところについてはいかがですか

取ったパターンもよかったですし、ゴールに向かう姿勢も見えたので、そこは非常によかったと思います。

――守備面では、第1ピリオド(P)で3失点と苦しみました

3点とも不用意な動きが原因で取られた点だったので、次は続けないように反省する必要があると思います。

――第2P以降、守備陣は立ち直りましたが

第1Pの入りがよくなかったので、入りでしっかりうちのホッケーをしようということをロッカーで共有して、脚を使って声を出すということをできました。

――途中出場のGK谷口嘉鷹選手(社2=東京・早実)の守りもよかったですか

途中で代わって、そのあとよく守ってゲームの流れをつくってくれたと思います。

――日大に対して6-4というスコアについてはどう感じていますか

日大も力のあるチームですし、まだまだうちにも修正するポイントがたくさんある中での6-4ということで、勝ち切ったことはよかったですが、4点取られたところは反省材料だと感じています。

――あさっての慶大戦に向けた意気込みをお願いします

慶大も力が上がってきているので、うちも消極的になるのではなくて強い気持ちで勝ちにいきたいと思います。

FW鈴木ロイ副将(教3=北海道・苫小牧東)

――6ー4という結果に終わりましたが、この結果をどのように受けとめていますか

得点シーンに関しては僕たちがやりたいホッケーで得点を取れたのでよかったと思うのですが、4失点に関してはちょっと失点しすぎだと思いますし、今までと同じ反省を繰り返してしまった失点が多かったので、反省すべきところが多かった試合なのではないかなと思います。

――第1ピリオド(P)は1点ビハインドで終わりましたが、課題は第1Pで特に表れましたか

第1Pも悪かったですが、試合通してあまりいい流れではなかったです。第1Pで負けて控え室に戻ってきた時に、選手のみんなに言ったのはとりあえず1点取って、同点にしてからもう一回試合をつくるぞという話をしました。

――失点が多くなってしまった原因としてどのようなことが挙げられますか

結構目立ったのはショートシフトを心掛けていたのですが、シフトが長くなってしまって1分、1分半とか出続けて、疲れてきた時にちょっと判断力が落ちたり、脚も動かなくなったりして失点した場面もあったので、それはちょっとあまりよくないと思うので、反省すべきだと思います。

――いつも第1セットを組んでいるメンバーが第2セットで起用されていましたが、何か狙いがありますか

前回、僕らの1セット目で出ていたセットが第2Pのゲーム開始1分以内で失点してしまったので、チームとしてピリオドの開始の5分と終わりの5分はやはりセーフティにやろうという話をしていたのに、チームを引っ張っていかないといけない1セット目がそういう失点をしてしまったので、その反省の意味もあってセットを下がりました。

――ご自身のセットだけで4得点挙げられましたが、セットとして何か意識を変えられたのでしょうか

特に意識を変えたということはないのですが、夏サマーカップ(大学交流戦苫小牧大会)から組んできたセットなのでようやく最近になってかなり息も合うようになってきて、得点の匂いがするシーンが数多くつくれました。本当にセットの状態はかなりよくなっているとは思います。

――ご自身でも2得点挙げられましたが、それぞれを振り返っていかがですか

1点目は烈(飛田、商3=東京・早実)とツーワンになって、もう一回もらえそうだったので声を出したら烈がいいパスくれて、キーパーの横に入られました。2点目も孝史朗(青木、スポ2=埼玉栄)とツーワンのチャンスになって、かなり自分も空いていたので声出して呼んで孝史朗からいいパスきてしっかり押し込んで決めたという感じです。

――本当に連携がうまくいってきているのですね

はい、うまくいってきていると思います。

――次は慶大戦となりますが、意気込みをお願いします

慶大もきょう東洋大とかなりいい試合をしていて結構状態いいと思いました。春、負けていますし、しっかり春の借りを返すというか、リベンジするという強い気持ちを持って、最大限いい準備して、きょう日大戦で出た反省をしっかりしていい状態で臨みたいと思います。

GK谷口嘉鷹(社2=東京・早実)

――早めの交代でしたが、準備はできていましたか

2失点目した時に、コーチからアップするよう言われたので、準備ができた状態で試合に臨めました。

――前回の法大戦では悔しい思いもしましたが、借りを返したいという思いはありましたか

前回はプレーヤーが3点取ってくれていて、僕が守り切れていれば勝てた試合だったので、どこかで恩返ししないといけないと思っていて、それがきょうでした。

――第2ピリオド(P)、第3Pでは相手に攻められる場面もありましたが、どんな心境でしたか

自分が出た意味というのが、もう僕しかいないからということなので、そこで期待に応えようと必死に止めました。

――GKの位置から見ていて、第1Pと第2P以降で守備面で変わったと感じた部分はありましたか

第1Pはみんな全体的に慌てているイメージがあったのですが、第2Pになってからは落ち着いてワセダのホッケーができていました。

――大学交流戦苫小牧大会(サマーカップ)から出場機会を増やしていますが、自信にはつながっていますか

サマーカップで日体大に勝ったことが自分としては大きな自信になりましたし、今後もチームに貢献していきたいです。

――あさっての慶大戦に向けた意気込みをお願いします

基本的にやることは変わらなくて、僕が全部止めれば勝てるので、全部止める気持ちで集中していきたいです。

FW生江太樹(スポ1=北海道・釧路江南)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

立ち上がりで失点、逆転されてしまって、第1ピリオド(P)は負けていたので、最初から集中していこうという話をされました。そこが本当に反省点かなと思います。

――第1P、第2P間で攻めに関しては話し合われたりしましたか

第1Pはシュート数が少なかったので、もっとシュート打っていこうという話と、あとは、集中力が足りていないという話があったのですが、そこはチームで切り替えてできたのでよかったと思います。

――ご自身のリーグ戦初ゴールとなりました

得点が欲しかったのでうれしいですけれども、ワセダは得点より守りの方が大事だと思っています。今後得点できるチャンスがあれば、自分も狙っていきたいと思いますし、まずチームが勝つことを大前提にしてやっていきたいと思います。

――第2Pで追いついた後すぐに得点されたと思うのですが、狙いがあったのでしょうか

気持ちは少しはあったのですが、先ほども言ったように守りからという意識があったので、いいチャンスが転がってきたのでしっかりと仕留めるという感じでした。

――今回第1、第2セットが入れ替わっていましたが

セットごとにやるべき役割が決まっていると思うので、そこをしっかりと徹底してやれば負けることはないと思っています。きょうはなかなかいい試合はできなかったですけど、修正して各セットごとにやるべきことをしっかりやっていけるように頑張っていきたいと思います。

――リーグ戦が始まって3試合が終わりました。ここまでやってみて初めてのリーグ戦いかがですか

リーグ戦は初めてで、戦い方などを先輩から聞いて、長いぞと言われていました。ですが、1試合1試合やるべきことは変わらないと思うので、一つ一つ集中して、全力で戦って、1敗しましたが、ここから巻き返していけたらと思います。

――次の慶大戦に向けて意気込みをお願いします

今年一回負けている相手なので、早慶戦では勝ちましたが、大学のライバル校としては負けられないところもあると思いますし、チーム全員が勝つという気持ちを持って頑張りたいと思います。