ハンドボール部

2017.09.16

関東学生秋季リーグ 9月16日 埼玉・三郷市総合体育館

自信を胸に秋季リーグ2連勝!

 ここまで戦ってきた関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)も後半戦に突入。第2週を1勝1分で勝ち越して迎えたこの日の対戦相手は日体大。スピードを生かしたリスタートと速攻が持ち味のチームで、ワセダにとっては決して得意な相手とは言えないチームだった。それでも前半を1点ビハインドで折り返すと、後半途中に5連続得点で逆転に成功する。再び同点に追いつかれるも、残り5秒でPV島崎愛(社3=熊本国府)が勝ち越しゴールを決めて勝負あり。先週の東海大戦に続いて接戦を制し、秋季リーグ2連勝とした。

 この日の前半はロースコアな展開となった。早大は日体大の速攻に「過去のイメージと比べると良く守れていた」(CB安藤万衣子主将、教4=東京・文化学園大杉並)と大崩れはしないものの、徐々に点差を離されていく。頼みのセットオフェンスでも芳村優花副将(教4=愛知・星城)のシュートが相手GKに阻まれてしまう。他の選手もシュートを打つところまではいくものの、中々得点を挙げられずにいた。3点差のまま良くない流れで試合が進んでいたが、11分に獲得したペナルティスローを任された久保涼子(スポ3=群馬・富岡東)が落ち着いて決める。続けてLW内海菜保(スポ4=香川・高松商)が2連続得点でビハインドを追いついた。そこからは1点差でついていき、9-10で前半を折り返した。

この日も落ち着いたパスさばきでゲームをつくった安藤。自身も3得点を挙げた

 後半はスタート直後に3点差まで離されたが、ディフェンスで金庭亜季(社3=群馬・富岡東)をトップに起用。高めのディフェンスで相手フローターにプレッシャーをかけ、真ん中からのミドルシュートやポストを絡めたオフェンスを封じた。すると早大オフェンスが5連続得点で逆転に成功する。このまま逃げ切りたい早大だったが、ラスト5分から退場が相次ぎ、同点とされてしまう。残り46秒、フィールド上には5人、早大ボール。この一本に時間をかけて1点をもぎ取ることが勝利につながる。「1点をとらなきゃ」(島崎)。全員が同じ思いを抱いただろう。ここで相手ディフェンスが選択したのはRB富永穂香(スポ3=東京・佼成学園女)へのマーク。そこで自由に動ける芳村が相手オフェンスを引き付け、島崎へパスを通す道を作る。最後は「来たら絶対飛び込む」と決めていた島崎のシュートがゴールネットに突き刺さり、試合を決定づけた。残り5秒になっても油断をせず、ディフェンスのために全力で自陣へ走る島崎のひたむきな姿勢がチームに勝利を呼び込んだのだろう。

この日の決勝点を挙げた島崎は試合終了の瞬間、勝利をかみしめた

 この日は前日までの結果で得点王争い2位につけていたエース・芳村が思うように得点を挙げられず、今季最少得点の20点に終わった。しかし、後半は8選手がそれぞれ得点を奪うなど、一人に頼らない力を発揮し、安藤万衣子主将が「1番勝てるか不安だった」と話した日体大戦もしっかりと勝利をつかんだ。現時点で得失点差で桐蔭横浜大に次ぐ5位に位置する早大。きょうの結果で上位進出も現実味を帯びてきたが、ここまでの戦いを生かすも殺すも残り2試合にかかっている。ここまで積み上げてきた自信を胸に、しかし油断することなく勝利を積み上げていく。

(記事、写真 佐々木一款)


関連記事

強豪東海大との激戦を制し秋季リーグ初勝利!/関東学生秋季リーグ(9/11)

まさかのドローで今季初白星を逃す…/関東学生秋季リーグ(9/10)

王者の背中に迫る一戦!悔しさの中で確かな自信を手にする/関東学生秋季リーグ(9/4)


関東学生秋季リーグ
早大 20 9−10
11−9
19 日体大
GK 大沢アビ直美(スポ2=東京・佼成学園女)
LW 内海菜保(スポ4=香川・高松商)
LB 芳村優花(教4=愛知・星城)
CB 安藤万衣子(教4=東京・文化学園大杉並)
PV 楯如美(スポ2=岐阜・飛騨高山)
RB 富永穂香(スポ3=東京・佼成学園女)
RW 川上智菜美(スポ4=東京・佼成学園女)
対日体大 得点表
選手名 前半 後半 合計
#9 芳村優花
#10 内海菜保
#2 安藤万衣子
#4 川上智菜美
#18 久保涼子 1(1) 1(1) 2(2)
#19 島崎愛
#11 富永穂香
#25 吉田瑞萌
合計 9(1) 11(1) 20

※()は7メートルスローによる得点

コメント

CB安藤万衣子主将(教4=東京・文化学園大杉並)

――きょうで2連勝となりましたが、ここにきて勝ちはじめている要因は何でしょうか

コーチ陣にも言われたんですけど、運とか勝ち癖という部分で、いいところでいいパスがいい選手にいくっていうツキを感じています。いままで自分たちがあたふたしていたところで、落ち着いて空いているところが見えてというのがあるんじゃないかなと思います。あとは、絶対に攻めあぐまないという自信も勝ちにつながっているのかなと思います。

――きょうは速攻で押される場面が目立ちましたが、日体大のスピードという部分はいかがでしたか

日体大はリスタートと速攻を強みにしているチームなので、リスタートと戻り方を結構練習しましたし、私はいつもディフェンス専門の選手と交代しているんですが、そのまま変わらないでディフェンスに入る練習をしたりとか、そこは結構徹底して練習しました。速いだけじゃなくてパワーもあるので、いつも対策しても出だしで離されるイメージがありました。過去のイメージと比べるとよく守れていたんじゃないかなと思います。

――前半からロースコアの展開になりましたね

春も17-16で勝っててロースコアでしたね。キーパーがすごく上手で優花(芳村副将、教4=愛知・星城)のシュートが結構止められちゃって。でも良かったなと思うのは優花のミドルが入らなかったときでも、他の人がアシストしつつ優花もとりつつ、みんなで点を取れたのが良かったかなと思います。あとはペナルティスロー2本と個々のシュートミス1本ずつ決めればいつも通り25点ゲームにできたかなと思います。

――安藤選手自身は後半3点得点を挙げていましたが、ご自身のオフェンスはいかがでしたか

きょうは終始冷静だったなと思います。このリーグで一番冷静じゃなかったのが桐蔭横浜大戦で、それで冷静じゃなかったんだって結構自分が落ち込んで。でもきょうは優花がガンガン行けてないから、あのありがたいシュートが入らないということは落ち着いて組み立てないとだめだと思えました。パスは智菜美(川上副将、スポ4=東京・佼成学園女)には利き手側だから出せたんですけど、菜保(内海、スポ4=香川・高松商)やポストにはあんまり出せてないので、そこは練習したいなと思いますね。

――最後の島崎選手(愛、社3=熊本国府)が決めたシーンはいかがでしたか

穂香(富永、スポ3=東京・佼成学園女)にマンツーつけられて、優花をフリーにしてくれたので良かったです。ああいう場面で私と穂香だと手の長さとか、視野の高さとか、パスの出せる範囲とかが狭まってしまうので。そこで優花をフリーにしてくれて、ディフェンスが寄ったところを愛が確実に決めてくれました。ラッキーでしたね、ツいてた(笑)。こういうこっちに運があるゲームを展開できているのは今までにないことですし、だからといってこれに甘えないで着実に力をつけていかなければいけないなと思います。

――最後にあしたの日女体大との試合に向けて意気込みをお願いします

そうですね、確実に勝たなきゃいけない試合だし、それに対して対策はしているので。あとはいま2連勝して、その前に引き分けていて、上位2チームにいい試合をしていて自身はついていると思うので、あとはやるのみですね。勝てると思います。

PV島崎愛(社3=熊本国府)

――ここにきて2連勝と勝ち切れている要因はなんだと思いますか

夏の合宿から新しいオフェンスを使い始めて、負けた2試合も同点だった試合もそれが機能していないわけではなくて、機能しているけど勝ち切れないというのがありました。ここにきて勝てるようになったのは自分たちが変わったのがあって、特にこの間の東海大戦で勝てて自分たちが変わったという自信がつきました。きょうも、最後同点に追いつかれていつもだったらズルズル負けてしまうところを、みんなに自信があるから勝ち切れたと思います。

――ここまでの関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)を振り返っていかがですか

私は前半戦は試合の後半に出ることが多かったので、(ポストが)3人いる分、季穂里さん(今井、教4=千葉・昭和学院)や如美(楯、スポ2=岐阜・飛騨高山)がやってくれたのを見て、こうしたらいいかなという対策を立てて試合に臨めるので、すごく自分のプレーに集中できています。(3人に)それぞれの良さがあるし、相手もそれで一人一人対応し切れてなくて自分たちが生きてくるというのもあるので、そこは3人いる良さかなと思います。

――ディフェンス面でチャージをとることは意識されていますか

チャージは、相手が突っ込んでくるなって思ったらとりあえず待ってチャージとりにいくっていうのは意識してますね。いまはディフェンスで抜かれた後のフォローを意識しているので、遅れたり逃げちゃうとフォローできないので、イエローカードが出てもいいから突っ込んでとりにいくという意識はしています。

――以前と比べてチームとしてポストでの得点が増えていると感じますがご自身ではいかがですか

新しいオフェンスをつくってポストのシュートチャンスも増えたし、そのオフェンスがアウトに結構広げるプレーなので、春だと真ん中にいると固く守られたんですけど、いまはそのオフェンスを主にしてるから、同じように攻めても勝手に広がってくれて攻めやすくなってるんでその分チャンスができてるのかなと思います。自分はシュートが決め切れないところもあるので、そこは課題かなと思います。

――きょうの最後の得点シーンを振り返ってください

あれは、後半に退場が続いて点差も縮められてきて、「1点決めなきゃ、1点決めなきゃ」と思っていて。でも自分はフローターとかにいても何もできないから、とりあえずポストに入って。優花さん(芳村副将、教4=愛知・星城)とかが引きつけてくれるから、こぼれ球じゃないけどそこを狙っていこうと思っていたんで、来たら絶対飛び込む。そしたら絶対7mとかになるから、そこを意識してやってシュートが入ったんで良かったです(笑)。

――最後にあしたの日女体大との試合に向けての意気込みをお願いします

2連勝したのを無駄にしないためにも絶対に勝たなければいけない試合なので、そこはもう一回気を引き締めて。きょうもいい内容ばっかりではなかったからそこは反省して、あしたの試合と最終戦に向けて絶対勝てるようにみんなで意識1つにして頑張っていきたいと思います。