庭球部

2017.09.15

関東大学リーグ 9月14日 茨城・筑波大コート

女王の意地!慶大跳ね返し筑波大との最終戦へ

 慶大を相手に迎えた関東大学リーグ(リーグ)第4戦。第99回早慶対抗試合となったこの試合は、6-1で優勝した春の早慶対抗試合(早慶戦)とは異なり終盤まで勝負が見えない白熱した展開が続いたが、5-2で勝利を収め、全日本大学対抗王座決定試合(王座)出場を確実とした。

 この日のダブルス2は細沼千紗女子主将(スポ4=東京・富士見丘)・清水映里(スポ1=埼玉・山村学園)組。江代純菜・山藤真帆組との対戦となった。「ファーストはすごくいいかたちだった」とファーストセットを6-1で奪う。セカンドセットも出だしでブレークし、そのまま勝ち切るかと思われたが、ミスや相手の好プレーで自分たちのサービスゲームをキープできず、なかなかリードを奪うことができない。それでも清水のパワーのあるストロークや、細沼の技ありのドロップボレーなど随所に好プレーを見せた早大ペアが6-4とし、まず1勝をもたらした。並行して行われたダブルス1では上唯希(スポ3=兵庫・園田学園)・大矢希(スポ3=愛知・名古屋経大高蔵)組が登場。こちらもファーストセットは「いいかたちでいき過ぎた」(上)と6-0のストレートでファーストセットを先取する。このままの流れでダブルス1勝を持ち帰りたいところだが、一転してセカンドセットは苦しい展開に。「絶対何かしてくるだろうと気負いすぎた」(上)と自分たちのプレーが上手く出せず、ワンブレークのまま試合が進み2-5で第8ゲームを迎えた。ここで大矢がダブルフォルトを続けてしまい、相手にセットポイントを握られてしまう。その中でも「あまり焦りはなかった」(大矢)と、15-40からこのゲームをキープ。そのまま流れに乗って5ゲームを連取し、7-5でダブルス2勝目を決めた。

セットポイントから巻き返しストレート勝利を収めた上(左)・大矢組

 ダブルスから2-0で折り返したシングルスではシングルス5の辻紘子(教3=東京・早実)が、初の早慶戦の重圧からか実力を発揮しきれずに敗戦してしまう。シングルス4の細沼は、ダブルス同様江代との主将対決に臨んだ。春の早慶戦では早大で唯一の黒星を江代に喫していた細沼は、「(負けたくない思いは)かなりあった」とファーストセットで球が浅くなった江代に対し前に出て攻め続ける。長いラリーとなったポイントもしっかり取り切り、6-3で奪取した。しかし、江代も慶大主将の意地を見せる。セカンドセットでは細沼がゲームポイントを握るものの、追い上げられてなかなか決めさせてもらえない。球が短く甘くなったところを叩かれてしまい、ペースを引き戻せずにこのセットを落とした。迎えたファイナルセット。1-1で臨んだ第3ゲームは何度もジュースを繰り返す接戦となった。ジャッジでもめ、互いにいらだちを見せる場面もあったがここを細沼がなんとか制してキープする。ここから流れに乗った細沼。ファイナルセットを勝ち取り、「絶対2本取ろうという気持ちが私の方が少し強かったのかな」と単複主将対決で完全勝利を収めた。シングルス2の上は昨年のインカレで敗れた西田奈生(慶大)との対戦に、「リベンジしようという気持ちはあった」と意気込んで臨んだ。ファーストセットでは長いゲームを苦しみながらもキープし6-4で先取。しかし、セカンドセットでは3ゲーム連取を許してしまう。それでも第11ゲームで強烈なリターンエースを決め、ブレークしてから流れをつかんだ上。続くゲームもしっかりとキープし、「内容はあまり良くなかった」としながらもチームの勝ちを決める白星を喜んだ。シングルス3の大矢もファーストセットの終盤から苦しい場面が増えたものの、「上が決めてくれたので、気持ちが楽になった」とここでも5ゲーム連取の追い上げを見せて勝利。シングルス1の清水は、春の早慶戦、インカレでは勝利した押野紗穂と対戦。セカンドセットではタイブレークまで持ち込む粘りを見せたが、最後は力尽きて4-6、6-7のストレート負けを喫した。

春のリベンジを果たした細沼

 第3戦では筑波大と慶大が競り合っており、リーグ内の力の差は確実に縮まっている。特にこの秋の早大の最大のライバルと目される筑波大は、「(昨年は6-1で筑波大に勝利しているが)ことしはそう簡単にはいかない」(細沼)と新戦力も含め着実にレベルアップしているだろう。それでもこちらには女王の意地がある。王座12連覇を目指し、まずはリーグ1位通過を懸けて筑波大との戦いに挑む。

(記事 佐々木一款、写真 熊木玲佳)

結果

○早大5-2慶大

ダブルス1
○上唯希・大矢希6-0、7-5押野紗穂・村瀬早香
ダブルス2
○細沼千紗・清水映里6-1、6-4江代純菜・山藤真帆

シングルス1
●清水映里4-6、6(6)-7押野紗穂
シングルス2
○大矢希6-3、6-4村瀬早香
シングルス3
○上唯希6-4、7-5西田奈生
シングルス4
○細沼千紗6-3、3-6、6-1江代純菜
シングルス5
●辻紘子2-6、1-6向井マリア

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コメント

細沼千紗女子主将(スポ4=東京・富士見丘)

――慶大戦にはどのような意気込みで臨まれましたか

きょう勝ったら王座(全日本大学対抗王座決定試合)が決まるということもあったのですが、私自身春の早慶戦(早慶対抗試合)で負けていたので絶対勝ちたいなと思っていました。

――慶大のオーダーも含め、どのようなオーダーになりましたか

ダブルスは予想通りといえば予想通りだったのですが、シングルスが結構予想外で。でも順調にいけばシングルスも5本取れるなというオーダーだったので、みんな焦ることはなかったです。

――ダブルスは春の早慶戦の再戦になりました

ファーストはすごくいいかたちだったのですが、セカンドセットは少しまぶしいからということで私が先にサーブをして。そこで単発のミスでブレークされてしまって、次の私のサーブもまたブレークされてしまったので、そこをブレークしていればもっと簡単にできたのではないかなと思います。

――シングルスでも春に敗れた江代純菜選手(慶大)との再戦になりましたが、やはり主将同士負けたくない思いはありましたか

かなりあって、江代さんは絶対やってくると思っていたのですが、すごく準備していたので意外とだな、と試合中思ったりして。亜大戦でも単複主将対決だったのでこの早慶戦でも単複主将対決で、絶対2本取ろうという気持ちが私の方が少し強かったのかなと思います。

――ファーストセットを振り返って

ファーストは江代さんが相当緊張していてすごく球が浅かったので、これはどんどん前に入っていくしかないなと思いました。

――セカンドセットではポイントをにぎってからが長いゲームが続きました

セカンドセットは江代さんの本来の力を発揮してきて、それに私が付き合ってしまってすごく下げられて先に攻められるというかたちだったので、江代さんの良さも出てきたのですが、私の良さを出せなかったセットだったかなと思います。

――ファイナルセットではジャッジでもめる場面もありましたが、気持ちが切れた時間帯はありませんでしたか

すごくあって、切り替えなきゃと思っていたのですがうまく切り替えられなくて。「何で?」と思った部分もあったのですが、これでは春の早慶戦と一緒だと。ジャッジでイライラして負けてしまったので、頑張ろうと思って。男子もすごく応援してくれていたので、そこと一緒に戦おうと思いました。

――他のシングルスはどうご覧になりましたか

辻(紘子、教3=東京・早実)は初の早慶戦ですごく緊張してしまっていて、隣で試合をやっていたので見られてはいないのですが、辻の実力が出せていれば勝てる相手だったと思います。すごく硬くなってしまっていたのかなと。上(唯希、スポ3=兵庫・園田学園)も「セカンド2-5だったんですよ」とか言っていたのですが、やっぱり最後で取り切るのは、1年生から期待されている経験の差が出たかなと。さすが上だなと思いました。大矢(希、スポ3=愛知・名古屋経大高蔵)も楽しんでやれていれば相当強いと思うので、最後まで楽しめていたのかなと。清水(映里、スポ1=埼玉・山村学園)もファーストセット4-1から4-6になってしまって、ミスがかなり多くて。たぶん早慶戦で自分だけの試合になって焦りがあったと思うのですが、1年生なのでこれをいい経験としてほしいなと思います。

――次はいよいよ筑波大戦になります

去年は筑波大に6-1で勝っているのですが、ことしはそう簡単にはいかないと思います。でも出た選手が絶対自分が取りにいくんだという気持ちでいれば絶対大丈夫だと思うので、リーグ1位通過して王座にいきたいと思います。

上唯希(スポ3=兵庫・園田学園)・大矢希(スポ3=愛知・名古屋経大高蔵)

――ここまでの関東大学リーグ(リーグ)にはどのような気持ちで臨んでいますか

 ダブルスはここで組む可能性が濃厚と言われていたので、絶対に1本は取って、もう一つのダブルスも取ってくれると信じて、2-0で折り返せばチームも有利になると思っています。いつも前日とか大矢とよくLINEするのですが、「ダブルス集中」って(笑)。ダブルスで勝ったらシングルスもいい流れで入れると思うので、「ダブルス集中」って言いながら、当日を迎えています。

大矢 やはりダブルスが先に2本入るので、そこで1-1になるか2-0になるかはすごく重要で、その中でも私たちはずっと組んでいて取らなくてはいけない1本だと思っていますし、私たちが取ることで隣のダブルスにもいい影響を与えることができますし。逆に隣が良くて私たちにいい影響を与えている時もあるのですが。で、前日LINEしながら「あしたは2人で3本取ってこよう」とか話して、同期愛みたいな感じで(笑)。前日から盛り上がっています。

――関東大学リーグ(リーグ)でのここまでの戦いを振り返っていかがですか

 とりあえず王座が決まって良かったと思います。ただ、どの相手も気の抜ける相手ではなかったのは事実ですし、その中でも私と大矢は早大に1本2本を取って帰ることができているのでそのままの流れで最終戦も迎えられたらいいなと思います。最終戦もまだ終わっていないので、気を抜かずにこのままいきたいなと思います。

大矢 ダブルスは上と組んでずっと出て、きょうの試合が一番リードされる場面というのがあって。今まではあまりなかったのですが、慶大はやはり食らい付いてくるんだなということを実感した1日でもありました。 自分たち次第で流れが良くなったり悪くなったりの試合で、レベルが上がって次は筑波大と当たるということで、相手が絶対優勝するという気持ちで食らい付いてくると思います。そういった中でもこれまでと同じように自分のプレーをしたいなと思います。

――まずダブルスの試合についてお伺いします。ファーストセットは6-0で、セカンドセットは2-5の相手セットポイントから巻き返しましたが振り返っていかがでしたか

 ファーストでいいかたちでいきすぎたので、セカンド絶対何かしてくるだろうって気負いすぎて、出だしがいいかたちで入れてなかった分で最初私のサーブブレークされてしまって0-3になって。でも次の大矢でキープできたんで、ワンブレという状態で2-5までいって、ここをキープという時に大矢が2本ダブってしまって(ダブルフォルト)。次は絶対ストレートアタックがくるというのを私がずっと待ち構えていて、きのうの前日練習でもストレートアタックの練習しかしていなくて絶対にくると思っていたら本当にきて、ありがとうございますみたいな、ほらやっぱきたみたいな感じで(笑)。だから、あんまり焦りはなくて。そうしたら、大矢も後ろでファーストサーブを入れてくれて、ラリーもしっかりやってくれたので。2-5までいって本来なら焦るのでしょうが、そこまで焦りはなかったです。15-40から3-5にできたのはこちらにとっても自信になりましたし、あちらからしてもゲームポイントがあったのに取れなかったことで硬くなってくれた部分もありました。あのゲームで3-5にできたことが結構大きくて、そこからは流れに乗れたかなと思います。

大矢 正直、2本ダブって「ファイナルいくわ」と思ったのですが、取られたら取られただなと思って、でも悪い取られ方にはしないようにやることはしっかりやろうと思っていました。ある意味それくらい気楽にいけたのが良かったのか、相手が硬くてアタックをされても上がひょいひょいって返してくれて。2-5ですごくリードされている状態だったのですが、ファイナルにいっても大丈夫だなと思いましたし、ここからもまくれるから大丈夫だなという気持ちもありましたし、あまり焦りはなかったです。

――ベンチコーチの林恵里奈さん(平29スポ卒=現福井県体育協会)にはどんな声をかけられましたか

上・大矢 ストレートアタックとかくると思うけど、ボレーポーチにいく時は思い切ってやっていいということですかね。前が得意なのだから前で勝負していこうと風にアドバイスしてもらいました。そうしたら、その前の(段階の)後ろのストロークが入らなくなってしまって0-3になりました。

――次はシングルスについてお伺いします。上選手は昨年の全日本学生選手権(インカレ)で負けた相手との対戦になりましたが、意識する部分はありましたか

 リベンジしようという気持ちはあったのですが、昨年のインカレは本当に体がクタクタすぎて、バックがクロスにいかなくて全部相手のチャンスボールに上がったという印象しかなくて。回り込みを得意としている選手なのですが、お互いが左利きなのでバックをしっかりクロスに飛ばさなくてはフォアで回り込まれてしまうんですよ。腰が痛すぎてバックがクロスに飛ばなくて、粘って4時間試合したのに負けるという試合をしてしまいまして。でも今回は体がビンビン動くので、自分から展開しようと思って挑んで、内容はあまり良くなかったし、途中で(ベンチコーチに)入っていただいた隼さん(渡邉ヘッドコーチ、平19スポ卒=静岡・庵原)にも喝を入れられたのですが、しっかり早大の勝利を決められたので結果オーライということにしています。

――大矢選手は村瀬早香選手(慶大)との対戦になりました

大矢 村瀬さんは私たちから見て調子があまり上がってないなという印象だったので、オーダーが決まった時に「私はこれを取らなくてはいけないところだな」と思っていました。試合は入った時はまだ早大の勝ちが決まっていなくて、でも隣でやっていた上が決めてくれたので、安心して気持ちが楽になりました。

――最後に強敵である筑波大戦に向けて意気込みをお願いします

 早大のシングルスの層もそろっていると思うので、まだ誰が出るか分からないのですが、ダブルスで2-0にできれば優位に運べるかなと思うので、もしここで出たらしっかり2本取って帰ってこられるようにこの二日間練習頑張ります。

大矢 やっぱりダブルスがカギなってくると思うので、シングルスは早大にたくさん強い選手がいますし、しっかりダブルスを取れるように。もしここ(のペア)で出るということになって、お互いシングルスも出ることになったら、前日LINEして「絶対3本取ってこよう」と言って臨みたいと思います(笑)。