競走部

2017.09.11

第86回日本学生対校選手権 9月10日 福井・運動公園陸上競技場

七種の南野が2位に!男子部は表彰台に届かず(全カレ3日目)

  福井の地で開催された日本学生対校選手権が、幕を閉じた。男子はは110メートル障害や800メートルなど得意種目で点数を稼ぐことができず、トラックの部6位に沈んだ。一方女子は1万メートル競歩の溝口友己歩(スポ2=長野東)が暑さの中粘り表彰台へ。七種競技の南野智美(スポ3=山口・西京)もタフさを見せつけ2位に輝いた。「勝ちで次の代につなげたい」(石田裕介主将、スポ4=千葉・市船橋)。6月の関東学生対校選手権と同様、今回も『不完全燃焼』に終わった早大勢。この悔しさを糧にどこまで這い上がれるか――。集大成のときは着実に近づいている。

(記事 鎌田理沙)

★2年連続表彰台も、悔しさ残る

溝口は2年連続表彰台に上った

 最終日最初の種目・女子1万メートル競歩には、昨年この大会3位につけた溝口友己歩(スポ2=長野東)が出場した。スタート時から28度を超える暑さの中、溝口は前半6000メートルを抑え後半の4000メートルで順位を上げていくプランを立てていた。しかし大会四連覇を狙う五藤怜奈(中部学院大)が4000メートル過ぎに仕掛け、先頭集団は5名に絞られる。その後さらにペースを上げていく五藤に、なんとか溝口と河添香織(立命館大)が食らいつくも圧倒的な強さで差を広げられ、溝口は単独3番手に。前を捕らえることはできずそのままゴールとなり、目標としていた優勝には届かなかった。溝口は敗因について「スピードの切り替えが上手くできなくて、そこがリズムが崩れてしまった要因」と分析した。昨年に続き表彰台には登ったが、決して満足はしていない。「メインは20キロに切り替えて後半のシーズン頑張っていきたい」(溝口)。この悔しさを糧に、溝口は20キロという新たなステージへ進む。

(記事 石塚ひなの、写真 鎌田理沙)

★世界を経験した石田裕、まさかの8位に終わる

石田裕は世界選手権から全カレへうまくつなげられなかった

 男子400メートル障害には、早大競走部主将の石田裕介(スポ4=千葉・市船橋)が出場。8月にロンドンで行われた世界選手権に出場したこともあり、優勝が期待された。
予選は、前半抑えめにいき、後半8台目以降追い上げる後半型のレースを展開。ゴール直前にかわし組1着で決勝進出を決めた。

しかしながら、決勝ではいまひとつ自分のペースがつかめなかった。ひとつ内側のレーンにいた渡辺佳朗(城西大)に前半からあっさりと先行を許し、そこからさらに周りに引き離される。後半は苦しい表情を見せ、追い上げることなく53秒台でゴールし8位に終わった。

世界選手権という大舞台からわずか1カ月。調整するのはかなり難しかったに違いない。レース後「一つ(目標を)達成してしまったと、自分で勝手に慢心していた」と語った。今大会は非常に悔いの残るものとなったが、これも世界の大舞台を経験したからこそ。この結果を糧に、早大でのラストシーズンをどう締めくくれるか。

(記事 石名遥、写真 大庭開)

★攻めの走りを見せるも、表彰台を逃す

谷原は初の全カレで決勝まで残った

 男子800メートルには谷原知己(スポ3=神奈川・希望ヶ丘)、西久保達也(スポ2=埼玉・聖望学園)、飯島陸斗(スポ2=茨城・緑岡)が出場した。飯島は予選で4着となり敗退してしまったものの、谷原と西久保は予選、準決勝ともに着順で順当に勝ち進み、決勝へと駒を進めた。迎えた決勝では、序盤から西久保が先頭に立つと谷原もぴったりと追走。早大の二人が積極的にレースを展開する。しかし2周目に入ると、集団をけん引していた西久保が徐々に失速してしまう。代わって1位に躍り出た谷原は第二局走路まで先頭を維持したものの、一気にペースアップした後続にかわされ2位に後退。さらにホームストレートに入るとし烈な2位争いを強いられる。ここまで攻めの姿勢を続けてきた谷原に競り勝てるだけの余力は残っておらず、5着でのフィニッシュとなった。一方の西久保は失速したまま後半の伸びを欠き、8着でゴールした。

表彰台も見えていただけに悔しい結果となった谷原。レース後には「やっぱり決勝は難しい」と表情を曇らせた。しかし関東学生対校選手権、日本学生個人選手権に続き今大会でも決勝進出と、今期の谷原は確かな飛躍を遂げた。中距離ブロック長である谷原の活躍はブロック全体も活気づけただろう。さらなる高みを目指すため、またブロック長としてチームを勢い付けるため、まずは残りのシーズンで自己ベストの更新を狙いたい。

(記事 大庭開、写真 藤岡小雪)

★徳山、決勝進出も本領発揮ならず

脚に不安を抱えた状態での出走となった徳山

 男子200メートルに出場したのは徳山黎(スポ4=神奈川・相洋)。日本学生個人選手権で復調の兆しを見せた徳山は、今大会でも活躍が期待された。だが試合直前に脚を痛め、思うような練習が積めないまま今大会に臨むことになる。「様子見」という予選ではスタートで勢いよく飛び出し、21秒08で難なく準決勝へ進出した。だが痛めた足のダメージは試合を重ねるごとにひどくなっていく。その影響で準決勝では持ち味の直線でのスパートで力が出せず。最後に3人で並ぶし烈な争いとなったがなんとか競り勝ち、ギリギリの2着でフィニッシュした。

そして迎えた決勝。コーナーを過ぎストレートで抜かされた後、巻き返しを図り、差を縮めようとする。それでも表彰台に手は届かず、21秒04の5着でレースを終えた。「決勝に行ったからには表彰台に上がりたかったというのが本音」と徳山は悔しさをにじませた。
徳山にとって大学生活最後となるであろう200メートル。万全の状態とはいかなかったが、日本最高峰の舞台で最後まで戦えたことを「良い試合だった」と振り返り、今大会を締めくくった。

(記事 茂呂紗英香、写真 斉藤俊幸)

★野本4位、古谷転倒。『日本一』とはならず

決勝後、レーンを振り返った後頭を抱える古谷

 110メートル障害に満を持して出走したのは、昨年度の全日本学生対校選手権(全カレ)2位の古谷(スポ3=神奈川・相洋)、台北ユニバーシアード5位の野本周成(スポ4=愛媛・八幡浜)の二人。今季の集大成として『日本一』になるべく挑んだ。

大会2日目の予選を両者とも着順で通過し、迎えた翌日の準決勝。2組目に登場した古谷は何度かハードルに足をぶつけてしまう場面もあったが追い風1.6メートルの影響もあり、13秒78の好タイムをたたきだし着順で決勝へと駒を進めた。一方、3組目の野本はユニバーシアードの疲れからか本調子を出すことができず。組2着の13秒97で決勝進出となった。そして、追い風3.0メートルのコンディションの中行われた決勝。古谷は4レーン、野本は8レーンでの出走となった。スタートから周りを先行したのは野本だった。しかし野本は1台目のハードルに足をぶつけてしまい気持ちに焦りが出てしまう。その後、「踏み切りが浮いてしまった」(野本)とハードリングが上手くいかない。結局、最後まで挽回することができずに4位でゴールした。一方の古谷は序盤こそ順調にレースを進めていたが、上手く風に乗ることができず、4台目のハードルから倒し続けてしまう。更には、7台目のハードルでつまずいてしまい転倒。すぐさま立ち上がりゴールはしたが失格となってしまった。

『日本一のハードルブロック』。早大ハードルブロックの目標であり、今季強調されてきた言葉だ。六大学対校選手権に始まり、関東学生対校選手権そして日本選手権。これまで『日本一』を果たすためライバルとしのぎを削ってきた。そして迎えた全カレは『日本一のハードルブロック』であることを証明するのに最高の舞台であったはずだ。しかし4位、失格と『日本一』とは程遠い結果になってしまった。「この借りは全カレでしか返せない」(古谷)。野本はこれが最後になってしまったが、古谷にはまだ来年が残されている。来年こそこの借りを返し、『日本一のハードルブロック』へ飛躍してほしい。

(記事 平松史帆、写真 石塚ひなの)

★水濠で転倒…だが復調見せたレースに

確実に調子を取り戻している北本

 女子3000メートル障害には、北本可奈子(早大院1=愛知・千種)が出走した。予選では先頭集団に付いて積極的な走りを見せ、10分27秒34の3着で順調に決勝へと進む。「目標は入賞でしたが、決勝に行くにあたって表彰台を狙っていました」という北本は、先頭集団に付いて行こうと試みるも、ハイペースな展開になかなか付いていけない。2000メートルを超えたあたりで佛教大の沖村美夏と2人で5位集団を形成し、粘りの走りで前を追った。沖村との争いは残り1周までもつれ込み、北本はラストスパートを掛けて5位を狙う。しかし最後の水濠でまさかの転倒。ここで沖村に差をつけられ、6位で今大会を終えた。

 最後の転倒もあり悔いの残るレース内容となったものの、ブランクを乗り越え北本の調子は確実に上がってきている。夏合宿で長距離男子チームの練習に帯同したことが飛躍のカギの1つであろう。「相楽さん(豊駅伝監督、平15人卒=福島・安積)が丁寧に練習を見てくださったことが、今回の結果につながったと思います」と、本人も強く実感している。来年の日本選手権に出場し、ことし14位に終わってしまった借りを返すことを目標に、これからも北本は鍛錬を積んでいく。

(記事 藤岡小雪、写真 岡部稜)

★ルーキー吉田が合格点の6位入賞

入賞圏内で自分の走りを貫いた吉田

 『全種目入賞』を今大会目標として掲げている長距離ブロック。3000メートル障害に吉田匠(スポ1=京都・洛南)が出場した。吉田は2日目に行われた予選で組4着に入り、着順で決勝へと駒を進めた。迎えた決勝では、序盤から塩尻和也(順大)が先頭を走り、ほとんどの選手が単独で走る展開に。「8位より下がってはいけない」(吉田)。冷静にレースを運び、7位と入賞圏内を守り続けた。前を行く選手が見える状態でのラスト1周、吉田はラストスパートを掛ける。1つ順位を上げ6位でゴールした。「今回のレースは入賞もできたし、自分のレースもできた」と相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)から合格点をもらったようだ。今シーズン後半は駅伝を視野に入れて練習を積むとのこと。区間距離の短い出雲全日本大学選抜駅伝でのエントリーに期待がかかる。

(記事 杉野利恵、写真 佐藤詩織)

★南野が七種競技にカムバック!流れつかみ2位に輝く

表彰で笑顔を見せる南野

 入学当初から最大の目標にしていた『台北ユニバーシアード出場』がかなわなかったことから心機一転、七種競技にもう一度取り組むことを決意した南野智美(スポ3=山口・西京)。7月の国士舘大学競技会で標準記録を突破し、日本学生対校選手権(全カレ)に乗り込んだ。

南野の資格記録は全体13位。「誰もマークしていないだろうという中で、ハードルで相手を焦らせ、自分のペースを作る」。順位を逆手に取るこのプラン通り、南野は1種目目の100メートルハードルで14秒02の全体1位の好タイムをマーク。好スタートを切ることに成功すると、その後の走高跳、砲丸投でも10位以内を死守した。

迎えた七種競技2日目。200メートルで824点をたたき出す。走幅跳びでは2試技目に5メートル69のロングジャンプを決め3位、その後のやり投は6位でまとめた。そして最終種目の800メートル、同じ組には1位の山崎有紀(九州共立大)が。南野は1周目から積極的に飛ばし集団を引っ張る。ホームストレートで1人に抜かされるも、山崎に先着しての2分18秒97でフィニッシュ。838点を獲得し、南野の総合2位が確定した。

南野はトラックに強い混成の選手であるが、今回は投てき種目も10位以内でまとめる安定した成績が勝利を呼び込んだ。南野のラストイヤーであるらいねんは、故郷・山口で日本選手権が開催される。競技人生の集大成のため、そして大好きな『W』のため。覚悟を決めた南野は強い。

(記事 鎌田理沙、写真 小川由梨香)

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結果

3日目

▽男子200メートル準決勝

徳山  21秒11(+0.2)(3組2着)

▽男子110メートル障害準決勝

古谷 13秒78(+1.6)(2組2着)

野本 13秒97(−1.4)(3組2着)

▽男子400メートル障害決勝

石田裕 53秒47(8位)

▽男子800メートル決勝

谷原  1分50秒44(5位)

西久保 1分53秒37(8位)

▽男子200メートル準決勝

徳山  21秒04(+1.6)(5着)

▽男子110メートル障害決勝

野本 13秒83(+3.0)(4位)

古谷 DQ

▽男子3000メートル障害決勝

吉田 8分58秒14(6着)

▽女子1万メートル競歩決勝

溝口 47分07秒79(3位)

▽女子3000メートル障害決勝

北本 10分27秒51(6位)

▽女子七種競技

南野
100メートル障害 14秒02(+0.9)(2組1着) 976点

走高跳       1メートル60  (10位)  736点

砲丸投       10メートル53 (7着)   564点

200メートル   25秒69(+0.7)(3組3着) 824点

走幅跳       5メートル69  (3位)   756点

やり投       40メートル14 (6位)   670点

800メートル   2分18秒97  (3組2着) 838点

総合 5364点(2位)

コメント

相楽豊駅伝監督(平15年人卒=福島・安積)

――今大会の結果を受けていかがですか

今大会が始まる前に、出場する全員が入賞をしようという目標を立ててここまで来ました。昨年の合宿をベースにある程度全カレ(日本学生対校選手権)には調整しますけど、昨年より少し強化を優先して量をあまり落とさずにやって来ました。その中で結果を取り出すと何人か取りこぼしはあったんですけど、1万メートルも5000メートルも3000メートル障害も入賞者を出すことができていました。他の学校さんがこの時期はどういうトレーニングをしてどういう調整をしているか分からないので、手放しで喜べる結果ではないと思いますけど、自分たちの練習の成果は一つかたちとして出せたんじゃないかと思います。

――多くの選手が入賞されましたが、際立って評価する選手はいらっしゃいますか

太田(智樹、スポ2=静岡・浜松日体)も光延(誠、スポ4=佐賀・鳥栖工)も吉田(匠、スポ1=京都・洛南)も先頭にチャレンジしていって最後は離されて終わってしまっていますけど、始めから小さくまとまったレースはするなという指示は3人ともしていました。入賞できなかった宍倉(健浩、スポ1=東京・早実)も含めてみんな先頭にチャレンジするという姿勢が見られたので、結果は色々分かれましたけどこれからまだ合宿が残っているので、そこでまだ積み上げられると思います。

――そうすると最後のスパートなどが課題となってくるのでしょうか

合宿の疲労の抜け具合で、きょうの時点ではやるべきことはできたと思っています。2次合宿までの成果はある程度去年に近いものがかたちとしてできているのではないかと感じました。

――今回出られなかった選手についてはいかがですか

永山(博基、スポ3=鹿児島実)と新迫(志希、スポ2=広島・世羅)は調整が間に合わなかったので出しませんでしたけど、故障して走れていないわけではなかったので、チームとして一つのかたちというか、まとまってやれればいいかなと思っています。

――全カレを経て、いよいよ駅伝シーズンに突入するわけですが、夏合宿対談でもおっしゃっていたように出雲(出雲全日本大学選抜駅伝)よりは全日本(全日本大学選抜駅伝対校選手権)、全日本よりは箱根(東京箱根間往復大学駅伝)というように先を見据えてレースは展開されていきますか

そういうふうにビルドアップしていけるかたちをと思っていますが、その時点で常にベストを出していきたいと思っています。ただやっぱり出雲は日程的に直前まで合宿をしているので、その時に調子の良いメンバーを出してみてそれがどのくらい通じるのか試金石的なレースになるのかなといまは思っています。

石田裕介主将(スポ4=千葉・市船橋)

――では石田選手の個人種目からお伺いします。400メートル障害の予選は組トップで通過しました

自分の感覚として予選のというものが良くなかったのですが、単純にまとめて走れたので決勝もいけるかなと思いましたが、かたちとして自分の調子の見極めが甘かったかなと。予選で予兆はあったのかなと思いました。

――8月の世界選手権の疲労が抜け切っていなかったのでしょうか

たしかに大会が終わって帰ってきてすぐ練習を再開しましたが、調整の部分で僕自身が「もう一度作り直して調整すれば勝てる」という甘い考えでした。僕自身が油断していたのかなと。あと先生とも話したのですが、世界選手権に出て、周りからの見られ方を少し気にしていたというのと、一つ(目標を)達成してしまったと、自分で勝手に慢心していました。次のレースについて僕自身がもっと考えられていなかったかなと。

――では決勝について。3レーンの渡部選手(城西大)がスタート直後から追い上げてくる展開でした

すべて、全部自分の気持ちの面で抜かれたというか。焦りだとか、歩数が合わないところからさらに焦って。考えてみればいろいろ足りていなかったのかなと思います。「準備段階の時点でもしかしたら負けていたのかな」というのがすごく思うところです。考えとしても、戦ううえで周りの選手を若干甘く見ていたのかなというのもありますね。

――では決勝のレースはご自身でも悔いが残るものでしたか

そうですね。レースが終わってなかなかないような、疲れもそんなになくてただ単に不完全燃焼で終わって、スタスタと帰っていったというのが本当に悔いが残っています。そこで歩いている自分が恥でしかなくて、なにも決勝にぶつけられなかったのが単純に悔いでしかないです。

――では次にマイル(4×400メートルリレー)についてお伺いします。石田選手はマイルの予選で4走を走られました

僕自身はあのレースに関しては、僕がほぼほぼ責任かなと思っています。1年生があれだけしっかり走ってくれて、加藤(修也、スポ4=静岡・浜名)もケガ明けで1、2位争いのところで持ってきてくれました。僕個人としての勝手な焦りの中で走って、最終的に抜け切れず置いて行かれるという展開になってしまいました。そこの責任というのが一つ大きいというのと、気持ちの面で考えが甘かったというか。本当の意味で自分の調子だとか気持ちだとかに甘さが出ていたレースでした。『リレーのワセダ』といって、四継(4×100メートルリレー)もギリギリですが決勝に残ってくれていたのもありますし、やはりチームとして大変申し訳ないという気持ちでいっぱいです。

――では、主将としてお伺いします。今回の日本学生対校選手権の、早大全体の成績を振り返ってみていかがでしょうか

ケガ人がたくさん出る中で、出る選手が一人一人やっていました。女子部は表彰台に上がるメンバーもいるなか男子はそれがおらず、そこは早大として納得してはいけない結果だと思います。総合的に見ても取り損なった部分が大きいので、やっぱりもっと作り上げていく部分で、僕自身がチームをしっかりまとめられたらなと思いました。

徳山黎(スポ4=神奈川・相洋)

――本日の調子はいかがでしたか

正直に言うと調子は良くないというか足の調子が悪くて、8月の後半にハムストリングを痛めてしまってそこから休んでいきなりこの試合という感じだったのでどうなるか不安、というのがこの試合の自分の調子でしたね。

――レースプランはどのようなものでしたか

予選は様子見という感じで走ったんですけど、スタートで(足を)痛めてしまったのでスタートは思い切り出ないでゆったりという感じにやりました。タイムはそんなには悪くなかったんですけど、ラウンドを重ねるごとにケガで練習していなかったことによって足の負担のかかり方が倍以上で、足の体力的にもどんどんダメージが蓄積されていって準決勝、決勝とどんどんタイムも動きもあまり良くなくなってしまったという感じです。

――準決勝の際に最後の2位争いが激しかったですが、そのときはどのようなことを考えていらっしゃいましたか

直線に入ったときに結構前に出られてて、後半は自分の持ち味なんですけどそれがいつもどおり発揮できなくて、ギリギリ2位というかたちになってしまいました。普通だったら直線で前に出られても後半で抜ける自信があったのでそれ通りにできていたら良かったんですけど、それができなかったのが悔しい点ではあります。

――決勝の試合を振り返っていかがでしょうか

今回の大会ではリレーだけ走れればいいなというのが元々あり、個人種目で決勝に行けたというのはそれだけでも自分の中で大きな収穫だと思うのですが決勝に行ったからには表彰台に上がりたかったというのが本音ではあります。少し悔しい部分と自分の反省点とかも出てきたので良い試合だったかなと思います。

――今後の目標を教えてください

200メートルは多分大学ではきょうが最後だったので万全な状態で出られれば一番良かったんですけど、準決勝と決勝に進めたので大学生での200メートルはまあまあな感じだったと思います。200メートルではなくてこれからは来週の早慶戦であったり、日本選手権リレーであったりと残っていて、四継(4×100メートルリレー)とマイル(4×400メートルリレー)は今回の大会で悔しい結果になってしまったので自分の個々の能力も上げるとともに、周り全体も上げてリレーで勝てるように残り2カ月ないくらいですが頑張っていきたいと思います。

野本周成(スポ4=愛媛・八幡浜)

――ユニバーシアードが先日までありましたが、そちらの疲労は残っていましたか

 自分的には休んで疲れは取れたと思ったんですけど。やはりそれは言い訳になってしまうので言いたくないですね。

――予選からハードリングがいつもよりもスムーズではないように感じましたがご自身ではいかがですか

 あまり調子が良くなかったのでなんとか決勝に修正して挑もうと思ったんですけど1台目でぶつけてしまって、そこで少し焦ってしまうっていうのはエンジのワセダに似合わない器だったという感じですね。

――具体的にハードリングで悪かったところというのはありますか

 踏み切りが浮いてしまっていて、それに伴って浮き足の動きが悪くなってしまって浮き足をぶつけてしまいました。

――決勝のスタートはスムーズだったように感じましたが、自分の感触はいかがでしたか

 そちらは反応が良くて、遅れることなく出れたんですけど、1台目でぶつけてしまって。

――風の影響はありましたか

 いや、風の影響はあまり無かったです。あってもなくても自分の走りをするというのが必要だと思います。

――4位という結果についてはいかがですか

 まあ最低でも3位で、と入らないといけないと思ってました。ユニバーシアードも出場してますし、早大の一員としてそのへんは入らないといけないなというのはあったんですけど。4位はダメな順位だと思います。

谷原知己(スポ3=神奈川・希望ヶ丘)

――初の全カレ(日本学生対校選手権)決勝という舞台でしたが、いかがでしたか

関カレ(関東学生対校選手権)と個人選手権(日本学生個人選手権)で決勝には残れているのでその経験を生かして、関カレと個人選手権では決勝で戦えなかった悔しさがあるので今回こそはと思って臨んだんですけど、やっぱり決勝は難しいなと思いました。

――序盤から積極的にレースを展開していましたが

レースがハイスピードにならなければ西久保(達也、スポ2=埼玉・聖望学園)が引っ張るというのを分かっていたので、飛ばしたというよりも西久保についていったという感じですね。

――後半に順位を落としてしまったことについてはどのように考えていますか

残り200メートルのところで「優勝はきついけど3位以内なら」と思っていたんですけど、残り80メートルくらいのところで脚が残っていなくて、そこは次の課題かなと思います。

――次の試合の予定はいかがですか

次はかわさきフェスティバルや800メートルの記録会とかがあるので、そこでタイムを狙って、次のシーズンへの弾みになるようにやっていくつもりです。

――全カレという節目の大会を終えて、今後どのように練習に取り組んでいこうと考えていますか

全カレに今回初めて出てかつ決勝に残れたということは結果がどうであれいい経験にはなったので、この経験が具体的にどこでどう生きるといことじゃなくて、今後チームを引っ張るブロック長としてまた次につなげられるように、すぐに課題を見つけて練習を積んでいきたいと思います。

古谷拓夢(スポ3=神奈川・相洋)

――今大会を振り返っていかがでしょうか

予選、準決は決勝につなげるためのレースでタイムもそうなのですが、まずまずというか決勝につなげるものにはできたと思います。でも決勝では転倒があってまだまだ技術的な部分での未熟さを感じたというか。結果も結果ですし、しっかり受け止めたいと思います。この借りは全カレ(日本学生対校選手権)でしか返せないと思うので来年まだありますし、しっかりそこで借りを返したいと思います。すごく良い風が吹いていたのですが、さばききれなくなって(ハードルとの距離が)近くなってしまったのが原因かなと思うので悔しいですが、次につながるようにもう一回練習します。

――スタートで先行されて焦る気持ちはありましたか

それもありますが、やっぱり自分の走りができなかったのが敗因かなと思うのでこれからしっかりやっていきます。

吉田匠(スポ1=京都・洛南)

――きょうは初めての全カレ(日本学生対校選手権)に挑まれましたが、どのような目標を持って臨まれましたか

長距離チームとしても全員入賞という目標を立てて挑んだレースだったんですけど、レース前にいろんな先輩から声を掛けてもらって「表彰台立てよ」とかそういう言葉ももらいました。できればそうしたいなという考えもあったんですけど、やっぱりまずは入賞というのを目標に挑んだレースでした。

――決勝でのレースプランはありましたか

最初速くなるというのはわかっていたことなので、その中で対応して付いていければなと思っていたんですけど、相楽さん(豊駅伝監督、平15人卒=福島・安積)からも自分のレースをしろという風に言われていたので、ちょっと速いなと思ったときにはちょっと落として自分のペースで走れたので、自分のレースはできたんじゃないかなと思います。

――ずっと入賞圏内でレースを進められていましたが、それは心掛けていましたか

ここは超えてはいけない、というラインは自分で作っていました。9位とか10位になってしまってそこから追い上げるというのは辛いという風に思っていたので、8位より下がってはいけないという気持ちでレースを運んでいました。(自分の中で)1番後ろに下がったときも7番目だったので、あと1人抜かれたらやばいなという感じで耐えるレースになりました。

――ラスト1周前に選手が見えている状態でラストスパートを掛けられていましたが、それはねらい通りでしょうか

体力を残されていたらラストスパートしようと思っていて、ちょっと残っていたので上げました。もう1人もけっこう見えていたけど抜けきれなかったんで、そこは力不足な部分だなと思いました。

――大学に入学して半年経ちますが、大学での陸上生活に慣れられましたか

寮の生活にも慣れて、1年生なので色々大変な部分もあるんですけどそういう部分も慣れてきたかなと思います。

――関カレ(関東学生対校選手権)から結果が良くなっていますが、何か関係はありますか

先輩方と話しやすくなったというのもあるんですけど、直接競技に影響しているかどうかはまだちょっとはてなな部分もあります。

――試合後、監督から言われたことはありますか

今回のレースは入賞もできたし自分のレースもできたので合格ラインということで、このあとはやっぱり駅伝がメインになってくるので、全カレで1回落とした部分があるのでこっから練習を積んでいくように言われました。

――次の試合の予定は決まっていますか

次は出雲(出雲全日本選抜選手権)だと思います。記録会にもあまり出ないと思います。まだ分からないです。

――出雲ではメンバーを狙われると思います

厳しいとは思うんですけど、メンバーに入れるように頑張りたいと思います。

北本可奈子(早大院1=愛知・千種)

――今大会の目標は

目標は入賞でしたが、決勝に行くにあたって表彰台を狙っていました。最低限入賞はできましたが、表彰台にはいけなかったので、まだまだかなと思います。

――決勝のレースプランはどのように考えていましたか

1番良い状態だった大学時代と比べて、7割ぐらいしか出来上がっていなかったので、挑戦ということで先頭集団に付いていく予定でした。ですがさすがに付いていけなくて、粘るレースになってしまったと思います。

――ラスト1周まで5位争いをしていましたが、振り返っていかがですか

最後スパートで抜こうとしましたが水濠で転倒して、そこでリズムが狂ってしまいました。結局競り負けてしまったので、そこは自分の判断ミスというか力のなさが出ていると思いました。また日本選手権の(参加)標準(記録)を狙うというところで2秒足りず、そこの転倒がなければいけたかもしれなかったので、不甲斐なさが残りました。

――6月の日本選手権の時と比べてかなり調子が上がっているように思えましたが、ブランクの影響がなくなってきているという実感はありますか

結構あります。日本選手権の時は復帰してまだ2カ月ということで、練習が積めていませんでした。その後夏に駅伝の選手たちと生活を共にして、相楽さん(豊駅伝監督、平15人卒=福島・安積)が丁寧に練習を見てくださりました。本当に充実した夏合宿を終えられたことが、今回の結果につながったと思います。

――夏合宿で具体的に得られた成果を教えてください

朝練習などで男子に付かせてもらっていました。最初はだいぶ距離も短かったし辛かったのですが、夏合宿が終わるにつれてどんどん距離も伸びて余裕が増えてきて、力がついていることを実感できました。

――今後の目標は

まだまだブランクは少しあるかもしれませんが、それは言い訳に過ぎないので、どんどん(調子を)上げていって、来年の日本選手権の標準(記録)の突破と、来年の日本選手権で表彰台を狙えるように頑張っていきます。

南野智美(スポ3=山口・西京)

――今回は、七種競技、400メートル障害、そしてマイル(4×400メートルリレー)、とたくさんの種目にエントリーされていましたが、出場種目を削らなかった理由を教えてください

一つに絞ることは誰にでもできることであって、やっぱり競走部に点として貢献するなら出れるものは全部出たいという思いがあったので何かに絞ることなく今回は挑戦させてもらいました。

――七種競技の高跳びの合間に400メートル障害の予選があるなど、複数の種目を並行して行うことは大変でしたか

高校の時から結構色々掛け持ちしていたので、その点に関してはあまり気になりませんでした。ただちょっとヨンパー(400メートル障害)がうまくいかなかったので、そこはかなり残念です。

――今回の七種競技で、どこで得点を稼ぐかなどのプランはありましたか

わたし自身が2年ぶりの七種競技ということで、全カレ(日本学生対校選手権)の標準を突破した点数もランキング的には結構下の方だったので、誰もマークしていないだろうという中で、どれだけ一種目目のハードルで相手を「えっ!」と驚かせることで相手を焦らせ、自分のペースを作ることからかなと思っていました。それがドンピシャではまったので、そこからあとはもう波に乗るしかないというか。それがうまくいった七種だったかなと思います。

――100メートルハードルが全体で1位となるなど、全体的に高順位でしたが、うまくいった種目についてコメントをお願いします

ショートハードルの方はそんなに練習していたわけではなかったのですが、先生からいただいたアドバイスであったり、同期の古谷くん(拓夢、スポ3=神奈川・相洋)や先輩の野本さん(周成、スポ4=愛媛・八幡浜)や後輩の金井(直、スポ2=神奈川・橘)といったトッパー(110メートル障害)のスペシャリストが集まっている中でもらったアドバイスを、もう頭の中で繰り返してポイントだけを意識していたらタイムが上がってきたので、走力をもうちょっと上げないといけないんですけど、そこが良かったのかなと思います。

――跳躍種目についてはどうでしたか走幅跳はもう練習で全然跳べてなくて、国士舘(国士舘大学競技会)で出た時も跳べなくてどうしようかなと思っていたんですけど、所沢のグラウンドに残っている岡本(和茂、スポ2=大阪教育大池田)であったり、今調子がいい1年生の漁野(理子、政経1=和歌山・新宮)とかにも色々アドバイスをいただいて、卒業された中澤(希緒、平29政経卒=埼玉・早大本庄)さんにも見ていただいて、なんとか今日合わせられたかなという感じです。あと、内之倉(由美、スポ3=鹿児島・甲南)がいつもアドバイスをくれていたのですが、それが本当に心強かったです。

逆に、今回うまくいかなかった種目についてコメントをお願いします。

やっぱり高跳びは練習しないとダメだな、っていうのがありました。これ本当に素人的な感じなんですけど、久しぶりにテープが貼ってあって、最初に自分のがどれか分かんなくなっちゃって(笑)。それで足を合わせることができなかったです。1メートル60を跳べたらそれ以上は欲張らないようにと思っていたんですけど、そこがクリアできたのでまあよかったかな、と。でも63を一回でクリアできていたらな、って。まだ改善の余地があると思います。やり投げも、いまいち助走が安定しなくて。やり投げではよく膝をひねっちゃうんですけど、今回もひねっちゃったんで。そこが反省点かな、と思います。

――七種競技についてのこれからの計画を教えてください

そうですね、今回は本当に流れがよくて。ベストベストで続いてきたんですけど、これがアベレージになるようにまずしていかないといけないです。それと、やっぱり基本的には短長のヨンパー、マイルでチームに貢献していきたいというのがあるので、まずそこで土台を作った上で、空いた時間や日頃の生活でできることとかで練習を積んで、相乗効果的に上がっていけたらな、と思っています。特に何かを詰めてやるというよりかは、まずしっかり400メートル、ヨンパーを走れてからそれに続いてちゃんと七種も上げていけるようにやっていきたいなと思います

溝口友己歩(スポ2=長野東)

――今大会の目標を教えてください

優勝を目標にしていました。

――レースプランを教えてください

暑くなるというのがわかっていたので、前半の6キロまではしっかりゆとりを持ったペースで行って、ラストの4キロで切り替えて、上げていければと思っていました。

――スタートの時点から28度を超え、暑い中でのレースでしたが

高校のときは5000メートルという短い距離だったので暑い中のレースでも勝つことができていたのですが、大学に入って倍の1万メートルという距離になってから、暑い中でのレースは今まで上手くいったことがありません。

――9周目あたりで先頭集団は5人に絞られましたが、想定内でしたか

はい。日本陸連の強化合宿に呼んでいただいていた5人だったので、みんなお互いに先輩後輩はありますが良い関係で練習させていただいていました。

――その後4キロを過ぎたあたりで中部学院大の五藤怜奈選手が仕掛けましたが

私は6000(メートルで出る)と少し遅めで考えていってしまって、その中でも強い選手が前に出ることもあるだろうからそこで切り替えてついていくということも想定していたのですが、スピードの切り替えが上手くできなくて、そこがリズムが崩れてしまった要因かなと思います。

――単独走になってから少し辛そうに見えましたが

集中力も集団で歩いていたときよりは薄れてしまっていて、でもその中でも諦めずに歩ききるということはできました。

――3位という結果についてはいかがですか

全然納得がいかないです。女子の競歩は岡田さん(久美子、ビックカメラ)というトップの選手からその下が離れすぎているので、私たち次の代が頑張っていかないといけないと思っているのですが、その中でやはり今回目標を達成できなかったというのは、とても悔しいです。

――次の大会の予定は決まっていますか

次はもう9月はなくて、10月前半に国体(国民体育大会)と、後半に高畠(競歩高畠大会)で20キロに出ようと思っています。

――それに向けて意気込みをお願いします

今回のだめだった原因をまだ整理しきれていないのですが、しっかりそこを改善してからメインは20キロに切り替えて、後半のシーズン頑張っていきたいと思います。