競走部

2017.09.10

第86回日本学生対校選手権 9月9日 福井・運動公園陸上競技場

光延、攻めの6位入賞!マイルはまさかの予選敗退に…(全カレ2日目)

  日本学生対校選手権2日目。ケガ明けの加藤修也(スポ4=静岡・浜名)や世界選手権出場者の石田裕介主将(スポ4=千葉・市船場)をメンバーに、組1着を狙う布陣で挑んだ4×400メートルリレーが決勝進出を逃す、まさかの結果に。一方男子5000メートルでは果敢に攻めた光延誠(スポ4=佐賀・鳥栖工)が13分台で堂々の6位入賞を果たした。長かったトラックアンドフィールドの総力戦も、残すところあと1日。男子110メートル障害など得意種目が残されている最終日では結果を残し、チームを勢い付かせたいところだ。

(記事 鎌田理沙)

★バトンミスが響き、最下位に沈む

2走の徳山と3走の野本のバトンパスがかみ合わなかった

 1、2日目にまたがって行われた男子4×100メートルリレー(四継)。早大は根岸勇太(スポ3=千葉・成田)、徳山黎(スポ4=神奈川・相洋)、野本周成(スポ4=愛媛・八幡浜)、高内真壮(スポ2=栃木・作新学院)というメンバーで出場した。予選では関東学生対校選手権王者の中央大に続く2位で着順での決勝進出を逃したものの、タイムで決勝への進出を決めた。

 4走を高内から古谷拓夢(スポ3=神奈川・相洋)に変え、ベストメンバーで迎えた決勝。根岸が堅実なスタートを切ったが、2走の徳山と3走の野本のバトンパスにミスが生まれ、差を開けられてしまう。アンカーが激しいラスト勝負を繰り広げる中、4走の古谷は遅れを取り戻すことができず、8位に沈んだ。

 全国の舞台で優勝争いに絡むことがないまま終わってしまった今回のレース。次に迎える日本選手権リレーは現メンバーで臨む最後の試合を笑顔で終えるためにも、今回の悔しさを晴らしたい。

(記事 佐藤詩織、写真 岡部稜)

★表彰台まであと3秒…!悔しさ残るも自己ベストで4位入賞

高橋和はペース変化にも柔軟に対応していた

 陽が沈み、涼しくなったトラックで行われた男子1万メートル競歩決勝。早大からは高橋和生(社3=岩手・花巻北)、高橋雄太(スポ3=千葉・佐原)の2名が出場した。関東学生対校選手権での悔しさを晴らすべく表彰台を目指した高橋和は、レースが動いた4000メートルまで先頭集団の最後尾、13番手で様子をうかがう。「ペースの上げ下げは絶対にあるなと思っていた」(高橋和)。レース中盤の度重なる有力選手の揺さぶりにも落ち着いて対応し、じわじわと位置を上げると6800メートル付近で単独5位に浮上した。その後は野田明宏(明大)、川野将虎(東洋大)に追いつかれ、3人で4位集団を形成して前を追う。迎えたラスト2000メートル。9000メートルまでの1000メートルを4分にペースアップし、野田を振り切ると4位争いは川野とのし烈な一騎打ちとなった。ラスト150メートルまで抜きつ抜かれつの攻防を繰り広げるも、高橋和がそこで勝負を決めるラストスパート。自己記録を10秒以上更新する40分35秒88で見事4位入賞を果たした。自己ベストの更新、かつ警告ゼロの歩きで成し遂げた4位入賞。それでも高橋和は表彰台との差を「近くて遠い3秒」と表現し、その言葉から悔しさをにじませた。立ちはだかる『競歩王国』東洋大のカベに手をかけた今回、さらに上を向く視線の先にはその牙城崩しと日本トップ10入りを見据えている。

(記事 太田萌枝、写真 小川由梨香)

★積極性が光る走りで、光延が6位入賞!

他大学の実力者相手に渡り合った光延

 2日目男子の最終種目5000メートル決勝。早大からは光延誠(スポ4=佐賀・鳥栖工)、宍倉健浩(スポ1=東京・早実)が出走した。スタート直後から東海大の館澤亨次や日大のパトリック・ワンブィなどの外国人選手が先頭に立ち、最初の1キロを2分44秒のハイペースで入る。光延は関東学生対校選手権での反省を生かし、序盤は集団の後方で様子をうかがった。2000メートル前に集団が2つに割れると「ここで詰めないと勝負ができない」と第1集団まで追い上げ5位につける。3000メートル過ぎに先頭がさらにスピードを上げると館澤と法大の坂東悠太とともに4位集団を形成。残り1周にさしかかると、スパートのタイミングをうかがいペースを上げ切れない。最後の300メートルで競り負けるが、13分57秒で堂々の6位入賞を果たした。

 一方「どんなにきつくても4000メートルまではしっかりと入賞が見える位置にいようと思っていた」という宍倉は序盤のハイペースにも食らいつき、3000メートルまでは余裕を持っていた。しかし、徐々にフォームが崩れ、順位も落とし14位でのゴールとなった。

 それぞれ終盤の走りに課題はあったが、積極性が目立った今回のレース。約1カ月後の出雲全日本大学選抜駅伝を皮切りに幕を開ける駅伝シーズンへの弾みとなったに違いない。

(記事 吉村早莉、写真 朝賀祐菜)

関連記事

仲野が優勝、今季国内連勝数を7に伸ばす。齋藤は連覇ならず(全カレ1日目)/第86回関東学生対校選手権(9/8)

結果

2日目

▽男子110メートル障害決勝

野本周成 14秒07(2組1着)

古谷拓夢 13秒96(4組1着)

金井直  DNS

▽男子200メートル予選

徳山黎  21秒08(+1.9)(5組1着)

▽男子800メートル予選

飯島  1分52秒62(2組4着)

谷原 1分53秒73(3組1着)

西久保  1分52秒30(7組2着)

▽男子400メートル障害予選

石田裕 51秒42(4組1着)

▽男子3000メートル障害予選

吉田 8分58秒37(1組4着)

大木 DNS

▽男子800メートル準決勝

西久保 1分55秒97(2組2着)

谷原  1分53秒57(3組2着)

 

▽男子1万メートル競歩決勝

高橋和生 40分35秒88(4位)

高橋雄太 44分47秒04(30位)

▽男子5000メートル決勝

太田 13分57秒23(6位)

宍倉 14分20秒48(14位)

新迫 DNS

▽男子4×400メートルリレー予選

早大(伊東―村木―加藤―石田裕) 3分10秒73(5組2着)

▽男子4×100メートルリレー決勝

早大(根岸-徳山-野本-古谷) 40秒31(8位)

▽女子800メートル予選

竹内まり 2分12秒77(4組3着)

▽女子400メートル障害予選

南野  1分00秒97(2組4着)

兒玉  1分01秒04(6組3着)

小山  DNS

▽女子3000メートル障害予選

北本 10分27秒34(1組3着)

▽女子800メートル準決勝

竹内 2分12秒42(2組6着)

▽女子4×400メートルリレー予選

早大 DNS

コメント

光延誠(スポ4=佐賀・鳥栖工)

――きょうはどのような意気込みでレースに臨まれましたか

去年は強い4年生の走りを補助員として見ていて、正直悔しさがすごく大きくて。来年は絶対にここ(日本学生対校選手権、全カレ)で勝つと決めて1年頑張ってやってきました。合宿中も全カレを見据えて長い距離に挑戦したり、スピードが落ちるかなという不安があったんですけど、それも気にせずに距離を踏めば結果につながると信じて練習をしてきました。スタート前は脚に不安もあってしっかり走れるか不安だったんですけど、最低限入賞ができたのは良かったです。

――きょうのコンディションはいかがでしたか

ちょっと蒸し暑いなと感じていて。でも走る選手全員が同じ環境なんだと思いつつ、あまり緊張せず力まずに走れました。

――菅平合宿の際に全カレに出場できるかが分からないとおっしゃっていました。きょうも脚に不安があったとのことですが、ケガの状態はいかがですか

1次合宿で右足のハムが軽く肉離れを起こしてうまく走れない時期が少しあって。監督(相楽豊駅伝監督、平15人卒=福島・安積)とも話し合って、全カレにはエントリーだけはすることになりました。走れるかどうかは1次合宿中は分からなかったんですけど、2次合宿の後半の妙高合宿に入ってから状態が上がってきて、脚の状態も悪くはなかったので出場を決めました。監督からも出場するからにはチーム全員、長距離ブロック全員が入賞することを言われていて。最上級生は僕だけだったので、僕が入賞しなければ意味がないと思っていた中で最低限入賞できて良かったなと思っています。

――きょうのゲームプランは

関カレ(関東学生対校選手権)の時は積極的に走って打ち上がってしまったので、最初の2000、3000メートルまではレースの後方でレースの展開を見ていました。きょうは動いていない選手がたくさんいて、ここで詰めないと勝負ができないと思ったので3000メートル以降はしっかり前で走ることができたのは良かったです。

――自分から前に行こうと思われたのはレースの中のどのあたりでしょうか

最初は大人数の集団があって、そこの中ではあまり動きたくないと思っていて後方で様子を見ていました。そこがあまり上がっていなかったので冷静に走ったら走りの消耗も少ないかと思ったので、2000メートルくらいから前に出ました。

――3000メートル過ぎから坂東選手(悠汰、法大)、館澤選手(亨次、東海大)と三人で走る展開が続きましたが、三人の集団で走っている時はどのような心境でしたか

坂東と館澤は3年と2年で、自分は最上級生ということで、自分が引っ張って二人を離したいと思って積極的に前に行ったんですけど、あまりペースを上げられずにそのまま相手に利用された感じで終わったので、前に行くからにはしっかりガツンといかないといけないことを学びました。次のレースは1カ月後の出雲になると思うんですけど、正直1区しか狙っていないので1区で、チームに勢いを与えられるようにラストスパートをどこでかけるかをしっかり考えて練習に取り組みたいと思います。

――きょうはどのあたりでスパートをかけようと考えていらっしゃったのですか

スタート直後はどういうレースになるか分からなかったんですけど、4000メートルくらいから絞られて、並走しているのがスピードがある二人だったのでロングスパートをしようかと思ったんですけど、僕の実力不足もあってロングスパートできずに終わってしまいました。なので練習の中でも後半に上げる練習を入れて、ラストのスプリント力がある選手がいる時はロングスパートをしたりということを考えて、今の自分に足りないものを合宿とかで改善できればいいなと思います。

――きょうのレースで得た課題とは

東海大の館澤と法大の坂東にラスト300メートルくらいから置いていかれたことですね。他大の選手とまだ力の差があることが把握できたので、岩手の合宿でチームに合流した時に実践的な練習でも生かしていけるようにしたいと思います。

――最後に、駅伝シーズンに向けての意気込みをお願いします

去年の駅伝シーズンでは強い4年生がチームを引っ張ってくださって早大の伝統をつくってくださったのに対して、周りからことしは戦力不足と言われるのが悔しいです。昨年の4年生を超える練習が合宿中もできているので、まずは去年の4年生が達成できなかった出雲(出雲全日本大学選抜駅伝)優勝を目指してチーム全体でやっていきたいと思いますし、個人では最上級生として後輩を勢い付けることができるような走りでタスキをつないで、目標としては区間賞を1つでも多く、全部の駅伝で3位以内に入れるように頑張って行きたいと思います。

高橋和生(社3=岩手・花巻北)

――今大会の目標は

ユニバーシアードに出た選手が3人いたので、その人たちの疲労なども踏まえてしっかり表彰台を狙っていきたいなと思ってレースを進めていました。

――レースプランや目安のラップタイムはありましたか

東洋大さんが速いペースで進めると思っていたので、あえてそこには付かずに5000メートルまでいってラスト3000メートルから少しずつ仕掛けていければなと思っていました。

――4000メートル過ぎからレースが動きましたが、焦りなどはありませんでしたか

そうですね。ペースの上げ下げは絶対にあるなと事前に思っていたので、そんなに焦りはありませんでした。一度落ち着いたときに自分も少し上げてまた付ければいいなと思っていたので。

――全体的に動きが多いレースでしたがいかがでしたか

力のある選手も前半抑えていて自分も結構余裕はありましたし、後半一気に行かれるかなと思って心構えはしていました。しっかり対応はできたと思います。

――自己ベスト更新についてはどのように考えていますか

全カレ(日本学生対校選手権)は順位が大事で、タイムは二の次かなと思っていたので自己ベストはあまり意識していませんでした。その中でたまたま出たという感じなのですが、ベストが出たことは嬉しいです。

――今レースもポリシー通りの警告を受けない歩きとなりました

そうですね。あまり調子が上がってこなくて、昨日の1000メートルの練習でもあまり良くなく、フォームに自信はありませんでした。でもいざ歩いてみたら警告も出されず歩けたんです。そこに関しては良かったかなと思うのですが、やっぱり万全の状態に持っていけなかったのは少し悔しいところかなと思います。

――以前1キロあたり4分のペースを身につけたいと伺いましたが、夏の間意識はしていましたか

そうですね。8月中旬までやっていた夏の合宿までは結構距離も踏んでいて、それ以降全カレに向けてスピードを上げる練習も入れていきました。その中で4分だったり、4分をきる練習もしっかりしてきました。後半の5000メートルが20分ちょっとと、だいたい4分ペースでいけたので成果は出たのかなと思います。

――4位という順位への率直な感想は

いや、悔しいですね。前の選手も目の前に見えていましたし。でもこの3秒も近くて遠い3秒だと思うので、この悔しい気持ちを持ち続けてまずは東洋大さんを目標に来年のインカレやこれからの20キロで勝っていけば、きょうの負けが意味あるものになっていくと思います。この悔しい気持ちを忘れずにいきたいですね。

――次戦の予定を教えてください

10月22日に山形県である20キロが直近のレースになります。

――では最後に今後に向けての意気込みをお願いします

一つ大きな目標であった全カレが終わって、これから記録を狙う記録会や20キロになってくると思います。今後はどんどんタイムを狙って、日本のトップ10に入るというのがことしの目標なので39分台を目安に頑張っていきたいと思います。

宍倉健浩(スポ1=東京・早実)

――今回のレースの振り返りをお願いします

自分は試合で結果を出すということがあまりなくてそこが課題だったので、あまり気負わずにいこうと思っていました。ただ『全員入賞』というのがチームの目標だったので、入賞ラインを考えて4000メートルまで絶対食らいつこうと思ってスタートしました。結果としては4000メートルから脚が動かなくなっちゃってあまり良くなかったんですけど、自分の中で3000メートルまではいい動きができました。ここからはやっぱり後半でフォームが崩れていい動きができなかったのが課題なので、まだ残っている合宿でフォームを維持した状態で長い距離を最後まで走れるようにしたいと思います。

――序盤のハイペースにもしっかりとついていっていたと思いますが、その辺りはいかがですか

さっきも言った通り絶対入賞というのが目標だったので、どんなにきつくても4000メートルまではしっかりと入賞が見える位置にいようと思っていました。

――その後、少し落ちて単独走になる場面があったと思いますが、そのときはどのようなことを意識していましたか

最近フォームを気にしていて後半に持たせるために効率のいいフォームを気にしながら走っていたんですけど、きつくなって1人になった時にフォームを崩して(フォームを維持)できなくなったというのがあるので、最後の方はがむしゃらで無我夢中で走っていたという感じですね。

――夏合宿で全カレ(日本学生対校選手権)への手応えを感じていましたか

そうですね。妙高合宿のときから千野さん(知野亨コーチ)と効率のいいフォームを意識して走るというのをやっていて、そのときから全カレに向けたスピード練習をやっていて、そのときはすごく感触のいい走りができて、きょうも3000メートルまではすごいいい走りができていたと思うので、今の課題は残り1000メートル、駅伝なら長い距離に対応する力かなと思います。

――監督とは試合後にどのようなお話をされましたか

さっき話した通り3000メートルまで余裕を持っていけたというのときつくなったときににフォームが崩れたのでそこを課題にするという話しを自分からして、その通りだと思います。なので次の岩手合宿では駅伝に向けて他のメンバーよりもしっかり距離を踏むようにして、駅伝はもう1年生から4年生まで関係なく誰もブレーキできないし学年関係なく走れなければいけないので、そこに対応できるようにしろという話を言われました。

――出雲駅伝(出雲全日本大学選抜駅伝)に向けての調整というのは具体的にどのように考えていますか

出雲と全日本(全日本大学駅伝対校選手権)の間は短いのでそこはセットで考えて、次の合宿でレースを意識した速いペースのポイント練習があるんですけどそこで距離を踏んで、出雲だけに全部合わせるんじゃなくて全日本を見据えて体力をつけたいと思っています。

――出雲に出場するとなると大学で初めての駅伝になりますが、具体的に目標だったりはありますか

1年生らしくフレッシュな状態で臨めればいいかなと思っていて、具体的な目標としてはやっぱり区間上位で走らなければいけないので、少しでもチームに貢献できるように区間3位以内で走りたいと思います。