ハンドボール部

2017.09.10

関東学生秋季リーグ 9月9日 東京・国士舘大学多摩キャンパス体育館

春の王者筑波大に快勝!優勝へ望みをつなぐ

 関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)は、早くも折り返し地点の5試合目を迎えた。ここまでの4試合はすべて春に負けた相手と戦い、2勝1敗1分けとまずまずの成績を残していた早大。この日の相手も春に1点差で苦杯を喫した筑波大だったが、序盤から勢いに乗って点差を離すと、後半の辛い時間帯もなんとかそのリードを守り切って勝利。優勝への望みをつなぐ大きな一勝を手にした。

 開始後3分までは筑波大の流れ。王者の風格をいきなり見せつけられるかと思われたが、そのまま主導権を奪われないのが秋のワセダだ。序盤から1-5ディフェンスを敷いてアグレッシブな守りを見せ、またGK羽諸大雅(スポ2=千葉・市川)のナイスセーブで流れを引き込む。すると、LB小畠夕輝(スポ3=岡山・総社)のカットインや春以来のスタメンとなったRW宗海皓己(スポ3=高知・土佐)の二次速攻からポストに切り込んでのシュートなど、3年生が6連続得点。『堅守速攻』というワセダの持ち味を存分に発揮し、一気に試合をひっくり返した。日本代表のRB徳田新之介(筑波大4年)を擁する破壊力抜群の筑波大のオフェンスをものともせず、前半15分までにたったの4失点と完璧なディフェンスを見せる。さらに相手のミスにうまくつけ込んだ早大は攻撃の手を緩めず、LW三輪颯馬(スポ3=愛知)やCB宮國義志(社2=沖縄・浦添)の相手の裏を取る動きや、RB伊舎堂博武(社3=沖縄・興南)の1対1からチャンスを演出し、得点を量産していく。秋季リーグ序盤は決定率が低かった7メートルスローも伊舎堂が確実に決め、勢いを加速させる。一線に戻したディフェンスでも全員が連動し、簡単に間を割らせない。春の1試合平均得点が30点を超える筑波大を一桁失点で抑え、大量リードで前半を終えた。

チーム最多6得点の三輪

 後半もその勢いを持続させたい早大は堅実なディフェンスで流れを引き込もうとするが、オフェンスで攻めあぐねてしまい、相手に連続得点を許す。しかし、思うようにオフェンスを展開できない中で、LB山﨑純平(社3=岩手・不来方)のプロンジョンシュートやCB宮國のステップシュートなど、フィニッシュをしっかりと決めた早大が3連続得点で再び点差を離す。後半8分、ここで早くも筑波大がタイムアウトを要求した。ここからは互いに得点の奪い合いとなるが、オフェンスに苦しみ始めた早大はミスが増え、徐々に点差を詰められていく。筑波大エース徳田新も本来の調子を取り戻し、スピードをつけた1対1で早大ディフェンスを翻弄(ほんろう)。しかし、セットオフェンスで突破口を見いだせない中でもPV高橋拓也(人3=群馬・富岡)が速攻を決めるなどなんとか加点していった早大が、終盤の筑波大の猛追をなんとか振り切り春のリベンジを果たした。

好セーブを連発した羽諸はカメラに向けてガッツポーズをしてくれた

 春に引き続き、強豪筑波大を24失点に抑えた早大。この結果については、芳村優太コーチ(平27スポ卒=愛知)も「合格点をあげられる。非常に良かったと思います」と絶賛すると同時に、「気持ちいい勝ちではない」(芳村コーチ)と、後半のセットオフェンスを課題とした。しかし、先週の試合では崩壊した得意のディフェンスに再び明るい兆しが見えた。現在秋季リーグ10チーム中3位の早大は、上位チームの結果次第ではあるが優勝の可能性を残している。6シーズン振りのリーグ優勝、そしてインカレ(全日本学生選手権)優勝に向けて―――。早大男子ハンドボール部の負けられない戦いはまだまだ続く。

(記事、写真 佐藤慎太郎)


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関東学生秋季リーグ
早大 27 17−9
10−15
24 筑波大
GK 羽諸大雅(スポ2=千葉・市川)
LW 宮國義志(社2=沖縄・浦添)
LB 小畠夕輝(スポ3=岡山・総社)
CB 山﨑純平(社3=岩手・不来方)
PV 松本光也(社4=神奈川・法政二)
RB 伊舎堂博武(社3=沖縄・興南)
RW 宗海皓己(スポ3=高知・土佐)
対筑波大 得点表
選手名 前半 後半 合計
#18 三輪颯馬
#5 小畠夕輝
#9 山﨑純平
#7 伊舎堂博武 3(1)
#8 宗海皓己
#22 宮國義志
#4 松本光也
#11 高橋拓也
#17 清原秀介
合計 17(1) 10 27

※()は7メートルスローによる得点

コメント

芳村優太コーチ(平27スポ卒=愛知)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

このリーグ戦もそうですし、これからのインカレ(全日本学生選手権)に向けての勢いっていう意味でも、この一戦を勝てたのは良かったかなと思います。

――前半を一桁失点で終えましたがディフェンスを振り返っていかがですか

前半に関してはいままで準備してきたこと、やってきたことを出せていたので本当に良かったと思います。

――前半序盤の6連続得点で流れを引き込みましたがこの時間帯のオフェンスはいかがでしたか

正直相手がシュートを外してくれたというのがあるのでなんとも言えないですね。でも羽諸(大雅、スポ2=千葉・市川)がよく(シュートを)取ってくれていたので、6連続得点できたんだと思います。

――後半攻めあぐねるシーンが増えましたが後半のオフェンスはいかがでしたか

やっぱりその通りで、後半のオフェンスは課題だと思います。相手も前半こっちが良かった分対応はしてくるので、その対応のさらに裏をかくところまで攻めていかないとというのは感じました。

――なんとか粘り切って勝利を手にしましたが、その結果についてどう見ていますか

やはり後半あれだけ攻めあぐねると、気持ちいい勝ちではないですよね。なのでいまの試合で出てきた課題っていうのを克服して次の試合に生かしていかなきゃいけないかなと思います。まあ勝ちは勝ちだったんですけど、課題を突きつけられた、いい意味でいい一戦だったと思います。

――試合を通して足が動いたいいディフェンスだったと思いますがその部分はいかがですか

ディフェンスは我々がこの一週間準備してきたことができていたので、きょうに関しては合格点をあげられるかなと思います。非常に良かったと思います。

――あすは2部上がりながら勢いのある順大戦です。一言お願いします

勢いがあっていいチームだと思いますけど、しっかり一戦必勝で勝っていきたいと思います。

PV松本光也副将(社4=神奈川・法政二)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

素直に勝てて良かったです。

――前半からリズム良く試合を展開しましたが前半を振り返っていかがですか

先週ずっと立ち上がりが悪くて、今週一週間立ち上がりから思いっきりいけるようにチームで意識を統一して練習してきたので、それが試合でできて前半をいいかたちで終えられて良かったです。

――前半からアグレッシブなディフェンスを敷いていました

足を動かすために最初1―5DFをやって、それがうまくはまりました。それぞれが自覚を持ってやってくれたので、チームとしていい雰囲気でできたと思いました。

――相手のミスもあって、序盤から速攻、二次速攻で勢いをつけましたがその部分はいかがですか

前半ディフェンスがすごい良くて、そこから速攻にもつながっていいかたちで点差も離れていったので、それも練習で立ち上がりを意識してきた成果かなと思います。

――前半9失点という部分についてはいかがですか

あんまりやっているときは気にしていなかったです。9失点はいま知りました(笑)。集中してディフェンスして、良く声も出ていたし足も動かして守れていたので、それが結果として出たと思います。これがこれからの試合でも全部していけるようにしたいです。

――後半は徳田新之介選手にやられる場面が増えました

マークはもちろんしてたんですけど、それ以上に徳田選手の1対1が強くて、何点か取られてしまったので、そこで他の選手にボールを回させて勝負所を絞れなかったですね。オフェンスもリズムが悪かったので、リズムを崩さないような声掛けとかができれば良かったかなと思います。

――後半リズムが悪かった中、粘り切って勝利しましたが最後まで粘れた要因はどこにありますか

まずノーマークシュートを良く取ってくれたのが一つあると思います。あとは前半に点差が離れていたことですね。前半トントンだったら危なかったので。後半みんながバテちゃったときに、代わりに出た選手とかが自分の役割をしっかり果たしてくれれば楽な展開になれたかなと思います。前後半で選手を入れ替えてくる筑波大と違ってワセダは後半になってくるときつくなってくるので、そこでもう一人とか二人とか出てくれると助かりますね。

――先週の試合でディフェンスが崩れてしまいましたが、この一週間の成果がきょう出たと思いますか

先週落としたくない試合で勝てなかったので、やるしかないという気持ちでこの一週間やってきました。それを前半ディフェンスで出せたので、あしたもしっかり準備していい立ち上がりができていけるようにしたいです。

GK羽諸大雅(スポ2=千葉・市川)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

前半のディフェンスがすごい機能して、そこから流れに乗って差をつけられたのはすごく良かったなと思います。後半は押し込まれてしまったんですけど、最後なんとか粘って粘って、大きな一勝だったと思います。

――序盤、自身のナイスセーブもあって流れをつかんで連続得点が生まれましたが自身のセーブを振り返っていかがですか

僕自身あんまり止めたっていう印象はなくて、枠外に打ってくれて助かったなって思います。そういう部分も流れに乗れた要因だと思いますね。

――春も筑波大を23失点に抑えましたが、この試合は前半9失点でした。ディフェンスをご覧になっていかがでしたか

前半相手センターがうまく崩そうとしてくれて、そこが相手としては裏目に出たんじゃないかなと思います。後半のようにスピードをつけられて攻められるとやられちゃうので。そういう部分も含めて全部いい結果につながったかなと思います。

――前半チームは17得点でしたが、オフェンスをご覧になっていかがでしたか

小畠さん(夕輝、スポ3=岡山・総社)の個人技で得点が生まれて、それでみんなが流れに乗れたっていうのがあるので、そういう意味では小畠さんに感謝しないといけないと思います。まあそこで、僕も含めてなんですけど、うまく連動すれば、それ以上の点数が取れたかなと思います。

――後半は一転して攻めあぐねる時間帯が増えました

後半こっちが縮こまっちゃって、押せ押せにならなかったんですけど、そういう部分は課題として持ち帰って練習したいと思います。ああいう点差が開いた時に、どうやってセットオフェンスで崩すかっていうのは大きな課題だと思います。

――後半徳田新之介選手にやられる場面が増えましたが、事前に対策はしていましたか

新之介さんにたくさん点を取られるっていうのは予測していたので、そこを厚く守ってサイド勝負にしようと言っていたんですけど、やっぱその上をいくスピードで、対処できないシーンもありましたね。そこは試合中に話し合ってうまくカバーできた部分もあったんじゃないかなと思います。

――いつもよりアグレッシブなディフェンスを敷いていましたが、試合を通してディフェンスはいかがでしたか

日大と中大の試合ではディフェンスがひどかったっていうのがあったので、その反省を踏まえて筑波大こそはアグレッシブにやろう、筑波大からはアグレッシブにやろうと話していました。先週の練習でそこを意識してやってきたので、その成果が出て良かったです。

――最後まで粘り切れた要因はどこにあると思いますか

ずっとベンチが声を出してくれていたのはあると思います。OBの方も何人か来てくれていて、ワセダというチームがまとまったから粘れたんじゃないかなと思います。そういうのはインカレを勝ち上がっていくためにも一番大事なことだと思うので、そういうのを継続していきたいですね。

――あすは勢いのある順大が相手ですが、意気込みをお願いします

順大は結構ミスが多く、またスピードをつけてどんどん攻めてくるので、そういうところにしっかりとディフェンスを合わせて、こっちの流れをつくるというのが勝利へのカギかなと思います。頑張ります。