スケート部

2017.09.10

関東大学リーグ戦 対日体大 9月9日 東京・ダイドードリンコアイスアリーナ

青木が殊勲の一発!粘り勝ちで白星発進

 「得点後!得点後!」。第3ピリオド(P)、FW青木孝史朗(スポ2=埼玉栄)が決勝ゴールを挙げた直後に、ベンチから大きな声が飛んだ。昨季から頻繁に見られた得点後の油断。ここで守りに入らず攻め切り、相手に反撃の隙を与えなかった。関東大学リーグ戦(リーグ戦)の初戦は3-1で日体大に勝利。意識改革がもたらした大きな1勝だった。

 大学交流戦苫小牧大会(サマーカップ)での対戦時同様、この日も静かな立ち上がりとなった。第1Pは相手にチャンスをつくらせなかった一方、FW陣は2度のキルプレー(※)を生かせず、両チーム無得点に終わる。しかし、少ないチャンスをものにするのが日体大。22分44秒、下位セットが攻め込まれ先制を許した。それでもその約1分後、サマーカップで得点を量産した第2セットがここでも機能する。前線でパスを回し、FW矢島雄吾(スポ3=北海道・駒大苫小牧)が放った打球は相手GKの手をかすめてそのままゴールへ。その後は追加点こそ生まれなかったが攻めの姿勢を貫き、前回と同じく1-1で第2Pを終えた。

今季のチーム初ゴールを決めた矢島

 ここまでは失点の多かった第3P。そこに付け込もうと開始早々日体大が猛攻を仕掛けたが、GK谷口嘉鷹(社2=東京・早実)の好守でここをしのぐ。DF新井遥平主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)、DF羽場健太(政経3=東京・早実)らDF陣もロングシュートを放つなどセット全体でゴールを狙う中、46分12秒、ついに決勝点が生まれた。右サイドから抜け出した青木が技ありのシュートを放ち勝ち越し。「脚を動かしていくことを意識していたので、ああいう得点が生まれたのはよかった」(青木)と胸をなでおろした。その後もベンチからの声に応えるように、一切の油断も見せない。終盤は6人攻撃をシャットアウトすると、エンプティーゴールで試合を決めた。最後まで脚を動かし、第3Pで放ったシュートは24本。思惑通りのホッケーをしてみせた。

決勝弾を放った青木

 この日の被シュート数はわずか15本。ミーティングで共有してきた、チェッキングの強化とシュートレーンに入ることの徹底がその数字を実現させた。また試合を通してペナルティーが一つと少なかったことも、最少失点に抑えられた要因の一つだ。「内容どうこうよりも勝ち切れたことがチームとしても自信になった」(工藤哲也監督、昭63社卒=青森・八戸)。リーグ戦の行方を大きく左右する開幕戦での白星は、チームに勢いをもたらしてくれることだろう。あすの相手は関東大学選手権で3位に入った法大。気の抜けない戦いは続く。

※ペナルティーによる退場で相手チームより人数が少なく、数的不利な状態をキルプレーと呼ぶ

(記事 川浪康太郎、写真 加藤佑紀乃)

結果
早大 ピリオド 日体大
0(10) 1st 0(3)
1(13) 2nd 1(7)
2(24) 3rd 0(5)
3(47) 1(15)
※( )内はシュート数
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
日体大 22:44 沢崎 小笠原 大塚
早大 23:55 矢島 生江 澤出
早大 46:12 青木 新井 飛田
早大 59:31 鈴木 澤出 青木
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
飛田 鈴木 青木 羽場 新井
矢島 生江 澤出 篠田 ハリデー
田中 高橋 小澤田 吉野 大崎
瀨戸 前田 伊東 野村 田村
GK谷口

工藤哲也監督(昭63社卒=青森・八戸)

――開幕戦を終えて今の気持ちは

初戦は大事だということをチームで共有していて、内容どうこうよりも勝ち切れたことがチームとしても自信になったと思います。

――第3ピリオド(P)の決勝点のシーンを振り返って

第1P、第2Pは全体的に脚が重かったんですけど、第3Pからは奮起して、脚を使ってうちがやりたいホッケーをやるということで、入れ方的には泥臭かったですが、ああいうゴールが出続ければいいと思います。

――第3Pを無失点に抑えたことについてはいかがですか

第1Pでも第2Pでも、常に点を取られないホッケーは意識していますし、たまたま第3Pでの失点が多かったということで、きょうは抑えられてよかったです。

――第3Pはシュート数が多かったですが、攻める意識は強かったですか

攻めるというよりも勝ち切るという気持ちを強く持って、その結果だと思います。

――ペナルティーが少なかったことについてはどう感じていますか

サマーカップを通して反則から流れを渡してしまったことが多くて、余計な反則をしないようにということをチームで共有しました。それを実践できたのはよかったです。

――あしたの法大戦に向けた意気込みをお願いします

あしたも大事な試合ですので、きょう勝ち切ったという自信を胸に、あしたも勝ち点を取れるようにいい試合をしたいです。

DF新井遥平主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)

――開幕戦白星スタートとなりましたが、今の気持ちは

スタートが大事ということをミーティングで話していて、とりあえず勝てたことはよかったです。

――特に今季第3ピリオド(P)での失点が多かった中、第3Pは意識してプレーしていましたか

苫小牧から帰ってきてから東京でミーティングを重ねて、今後自分たちでどういうホッケーをしていくのかということを話し合いました。まずDゾーンでもニュートラルゾーンでもシステムをきっちり意識してなるべくシュート数を減らすということを話していたので、そういう点がきょうはうまくできた結果、シュート数も15本に抑えられたのかなと思います。

――シュートを打たれないようにという意識はやはりあったのですか

コーチからも最近シュートブロックに対する気持ちが薄れているということを指摘されたので、試合の時に必ずシュートレーンに入って少しでもシュートを減らすということを意識しました。

――終盤の6人攻撃の場面はいかがでしたか

特に焦らずにこっちも変わらずにプレーしていたので、それがラッキーなゴールにつながったのかなと思います。

――勝ち越し点も第1セットで上げましたが、第1セットの攻撃面はどんな感触ですか

サマーカップでは5人対5人での得点が少なくて、そこでも得点をしていこうという中だったのでよかったです。

――最後にあしたの法大戦に向けた意気込みをお願いします

きょう勝てたことは一回忘れて、あしたも勝たないと意味がないので、きょうの夜とあしたの朝ミーティングして勝つ準備をしたいと思います。

FW青木孝史朗(スポ2=埼玉栄)

――サマーカップではゲームウィニングショットまでもつれた日体大に3-1で勝利しました

サマーカップが終わってから東京で新しいシステムをみんなでミーティングしきょう実践したのですが、それが結果的に被シュート数が15本というかたちで抑えることができたのでいいかたちで試合を終えられたのかなと思います。

――新しいシステムとは具体的にどのようなものですか

新たに始めたということではないのですが、チームで統一してチェッキング、相手にプレッシャーをかけるシステムをチーム全員で確認をして、練習をしてきょう初めて試合で実践をしました。

――それがきょうは上手い方向に回ったと

そうですね、はい。

――ご自身は第3Pに勝ち越しゴールを決めましたが、あの場面を振り返っていかがですか

きょう初戦ということで脚を動かしていくことを意識していたので、ああいう得点が生まれたのはよかったのかなと思っています。

――サマーカップなど以前は、第1P、第2Pに先制し、第3Pに追い付かれたり逆転される試合がよくありました。一転きょうは第3Pのシュート数も24本と多かったですが、第3Pでなにか変えたことはありますか

逆にきょうは第1P、第2P、チーム全体としては脚が動いていないことが第1P終了後のミーティングでも話に上がりました。第3Pは全員で脚を動かしていくというのがシュート数24本というかたちに変わったのかなと思います。

――勝ち越しに成功した後も守るより攻めている印象がありましたが、それもこういったことが関係していますか

そうですね。(サマ―カップの)東洋大戦の時は得点を入れてから守りに入ってしまった結果失点してしまったので、守りの意識よりかは攻めの意識を大事にして危ないプレーはせずに攻めるということを意識して足を動かしてやっただけですね。

――今後もこのことを意識していくと

そうですね。きょうの試合では第1P、第2Pで足が動いてなかったので、さらに足を動かしてシステムを機能させられればさらにいい勝ち方となったのかなと思います。

――あすも試合がありますが、意気込みをお願いします

きょう初戦しっかり勝つことができたので、明日もしっかり勝ち点3を得られるように頑張りたいと思います。