アーチェリー部

2017.09.09

第56回全日本学生個人選手権 9月8・9日 大阪・服部緑地公園陸上競技場

3名が決勝ラウンドに進出も入賞とはならず

 全国各地の予選を勝ち抜いた強豪たちが集う全日本学生個人選手権(インカレ)。ことしは大阪の地で熱戦が繰り広げられ、早大からは男女計8名が出場した。過去2年は予選を突破できていなかったが、ことしは池田亮(人4=東京・国際)、野村翼主将(スポ3=愛知・岡崎北)、舩見真奈女子リーダー(スポ3=山形・鶴岡南)の3名が決勝ラウンドに進出。しかしトーナメント形式となる決勝ラウンドで苦戦し、各選手とも入賞とはならなかった。

 初日の予選ラウンドは1人72射で行われ、男子は上位32名、女子は上位16名が翌日の決勝ラウンドに進出する。過去2年間、早大勢は決勝進出を逃しており、各選手共にまずは予選突破を目指し初日を戦った。予選で上位浮上へのカギとなったのは、絶えず吹き続ける風の攻略。インカレ初出場を飾った吉永剛(人3=神奈川・浅野)が「上手い選手は風が吹いても点数が安定している」と語ったように、高得点を出し続ける上位選手との差が徐々に広がる。その中でも大きく点数を落とすことなく着実に得点を積み重ねた池田、野村、舩見の3名が決勝ラウンドへ進出。まずは第一関門を突破した。

決勝ラウンドを戦った野村主将

 決勝ラウンドは1対1のトーナメント戦。1セット3射の5セット制で行われる。7月の全日本学生王座決定戦(王座)を以て部を引退している池田は、練習不足も響き前年王者・窪田晟也(慶大)を相手にストレート負け。「楽しくできたが、しっかり10点に入れられなかった」と悔しさをにじませた。野村は1回戦で予選2位通過の鬼山直也(近大)を撃破。波に乗り上位進出を狙いたいところだったが、2回戦で池田を破った窪田に敗れ、目標の入賞とはならなかった。一方、女子では舩見が決勝ラウンドに登場。シュートオフにもつれ込んだ初戦を勝ち切ったものの、続く準々決勝ではミスも目立ち苦戦を強いられる。相手を上回ることはできず、入賞まであと一歩という結果に終わった。「3本射つ中でどうしても1本のミスが大きく出てしまう」(舩見)と語ったが、鬼門の予選を突破したことを自信に、この課題を克服してもらいたい。

シュートオフで勝利を収め、笑顔の舩見女子リーダー

 男女共に悔しい結果に終わった王座から約2カ月経ち、3年生を中心に新体制での練習が行われている。男子は新たにグループ練習を取り入れ、部員全員での底上げを図っており、団結力もより深まった。今大会は個人戦であったが、「チームとしては早い段階で仕上がってきている」(野村)というコメントも聞こえ、今後行われる六大学定期戦、早慶定期戦など団体戦での戦いぶりも楽しみだ。一方の女子も、選手が少ないながらも充実した練習を行っている。今大会、1年生で唯一出場した小池美朝(スポ1=大分)も「幹部の方に頼ってばかりではいられない」と力強く語った。悲願の王座制覇に向けて、今後のアーチェリー部に期待したい。

(記事、写真 吉田優)

結果

▽男子
◇予選ラウンド
 ※上位32名が決勝ラウンドへ進出
池田 15位 636点
野村 31位 625点
鬼塚聡(スポ3=千葉黎明) 42位 620点
吉永 61点 603点

◇決勝ラウンド
1回戦

●池田0-6窪田(慶大)
○野村6-4鬼山(近大)

2回戦
●野村2-6窪田

▽女子
◇予選ラウンド
 ※上位16名が決勝ラウンドへ進出
舩見 5位 616点
狐塚佑姫(社3=岐阜・聖マリア女学院) 21位 591点
倉坪絢(スポ4=岐阜・高山西) 29位 582点
小池 58位 521点

◇決勝ラウンド
1回戦

○舩見6-5吉田美紅(愛知産業大)

準々決勝
●舩見2-6堀口理沙(近大)

コメント

▽決勝ラウンド終了後

池田亮(人4=東京・国際)

――まずはきのうの予選から振り返っていただけますか

2年前くらいにこの射場でやったときは結構いい射場で風も吹かない印象だったんですけど、ことし来てみたら公式練習の日は雨でコンディションも良くなかったですし、予選の日も風が結構吹いてっていう中で、練習量も減ってしまっていたのでとりあえず予選通過できて良かったなっていう感じでした。

――きょうは昨年優勝した選手との対戦でしたが、振り返っていかがですか

昨年の優勝者っていうのはあまり気にせずに単純に結構仲良くやっている慶大の1個下の上手い子っていう感じで、こういう機会じゃないと(対戦が)できないので結構楽しくやっていました。楽しくできたっていうのはあるんですけど、そこでしっかり10点に入れられなかったっていうのは練習不足でもありますし、実力不足だっていうのを感じました。

――練習自体はどのくらいできていたのでしょうか

現役時代の半分か半分以下かなと思います。

――いまは部とはどのように関わっていらっしゃいますか

下の代が仕切っているのでなるべく全体練習に行かないようにしています。オフの日とかに練習しに行ってっていうくらいですね。

――新体制の部を客観的に見てどのように感じていらっしゃいますか

合宿に2泊3日くらいで行かせてもらったんですけど、そのときはすごく雰囲気もよかったかなっていうのは感じて、団結力っていう部分もしっかり引き継いでくれているのですごくうれしいなと思いました。

――今後はどの試合に出られるのですか

国体関係が来月あって、あとはインカレフィールドと全日本ターゲットは大きな試合で、その後は早慶戦までは出ようかなと思っています。それ以降のインドアについてはまだちょっと考え中ですね。練習との兼ね合いを見てっていう感じです。とりあえず全日本ターゲットにしっかり合わせてまた頑張りたいなと思います。

野村翼主将(スポ3=愛知・岡崎北)

――今大会目標としていたことを教えてください

入賞以上を目標としていました。

――きのうの予選を振り返ってみていかがですか

きのうの予選から調子があまり良くなくて、この試合に向けての調整が上手くいかなかったかなっていうのがあって、きのうも少し引きずってしまっていたかなっていうのはあります。

――きょうの1試合目は接戦を勝ち切ることができました

そうですね。調子はあまり良くなかったんですが切り替えは結構上手くできたかなって思ってて、そういうところでカバーできて自分なりに何とか乗り切れたのかなと思います。

――一方の2試合目は昨年の優勝者との対決でした

当てるところでは当てられたんですけど、どうしても外してしまったタイミングで1点、2点ずつ差がついてしまったっていうのが敗因としてあると思います。点数にも結構波があって安定して出すことができなかったので、安定性を高めることが課題だと思います。

――話は変わりますが、新体制がスタートしてからのチームの雰囲気や調子などはいかがですか

夏の間は大阪に遠征に行って3日間くらい連戦で試合をしたのでチームの雰囲気っていうのはできてきたかなと思います。合宿もちょうどインカレと同じ時期にやっていてその中でも部内試合をやったりして、チームとしては早い段階で仕上がってきていると思います。

――

グループ練習といって部員同士で指導し合ったり、あとは毎日ノートをつけてもらっています。その日の目標だとか気づいたことだとかを書き留めてもらって、上級生やその他の上手い選手からアドバイスをできるようにやっています。

――主将として意識していることはありますか

もちろん点数面も出していかなきゃなと思っているんですけど、そういう面はそういう面で置いておいて、チーム全体を見ていきたいので一人一人とコミュニケーションを取ってしっかり向き合っていきたいと思います。

――最後に今後も試合が続くと思いますが、目標をお願いします

まずは国体があるのでしっかり結果を出せるように、ちょうど1カ月くらいあるのでしっかり調整をしたいと思います。

舩見真奈女子リーダー(スポ3=山形・鶴岡南)

――今大会で目標としていたところを教えてください

インカレは3回目になるのですが、いままでは2年連続で予選通過ができなくてとても悔しかったので予選突破がまずは第一で、あとは入賞を目指していました。

――きょうの試合を振り返って、1試合目はシュートオフまでもつれ込む接戦となりましたがいかがでしたか

最初はそんなに緊張していなかったんですけど、後半になるにつれてどんどん緊張してしまって、(各セットの)1本目がどうしても点数が出ないっていうのがあったのでメンタル面での弱さが出た試合だったと思います。

――その中でもシュートオフを勝ち切れた要因は何だったと思いますか

良くも悪くも1本だけなので、もう射つしかないという感じで思い切って射てたのは良かったことなのかなと思います。

――2戦目は振り返ってみていかがですか

各セット3本射つ中でどうしても1本のミスが大きく出てしまうっていうのがあって、射形面で安定しきれなかったっていうのはありますね。

――新体制が始まってから2カ月ほど経ったと思いますが、チームの状態としてはいかがですか

女子は人数が少ない中でもワセダらしさというか、応援とかもしっかりチームみんなでチームをつくっているっていう感じで、すごく良い雰囲気でやれているのかなっていうのはあります。

――主将として意識されていることはありますか

同期も少ないので、私の役割としては点数面でもしっかり引っ張っていくっていうのがありつつ、みんなの声とかをしっかり拾っていけるような主将を目指しているので、コミュニケーションをしっかり取るですとかそういう面は気を付けたいなと思います。

――最後に今後の目標をお願いします

大きい試合がインカレフィールドと全日本ターゲットなんですけど、どちらも以前入賞できている大会ですので、それ以上の結果をしっかり出せるように頑張っていきたいと思います。

▽予選ラウンド終了後

吉永剛(人3=神奈川・浅野)

――初めてのインカレだったと思いますが、緊張などはありましたか

緊張はあったんですけれども、試合だとこんなもんかというか、緊張したから外したっていうのはあんまりないですね。

――きょうはどのような目標を据えて臨みましたか

点数は結果なのでどういう点数が出るかは分からなかったんですけど、自分が目指している射ち方をずっと意識して射っていました。

――実際そのような射ち方はできましたか

半分以上はできたんじゃないかなと思います。

――きょうを通して得た収穫や課題があればお願いします

上手い選手は風が吹いても数が安定しているっていうのはすごく感じて、自分は大きく外してしまう射が多かったのでそれを無くすことをまず考えなきゃなと思いました。自分の中でちゃんと射てたなと思ったものは真ん中に飛んでいったので、外す射をそこまで大きな失点にしないっていうのを考えていきたいです。

――新体制が始まって約2カ月経ちましたが、ここまでチームとしてどのような練習に取り組んできましたか

自分たちのチームは層がちょっと薄いっていうのが課題として上がっています。春のリーグ戦(関東学生リーグ戦)はみんな上手く調子を合わせられてあんまりそういうのはなかったように見えたんですけれども、あれは合わせ方がすごい上手かったからああなっただけで、実態としてはまだ薄いかなっていう現実があります。その中でどう対応するかっていうのを考えてグループ練習っていうものを取り入れて、グループごとに底上げを図ろうとやってきました。

――その成果は何か見えてきていますか

普段あまり交流しない人とも喋るのでそういう人からも意見をもらって「あ、そうだったのか」と新しく気づくことがあるというか。自分がすごい悩んでいたとしても別の人から見たら結構ぱっと答えが出てきたりして、収穫はありますね。あとはグループ練習の中だと人に教えることもあるんですけど、教えるって難しいなって思ってて、もう少しちゃんと勉強して知識を蓄えないと教えられないんだなっていうのも感じます。

――最後に今後の目標をお願いします

遠いところで言うとやっぱり王座に出たいなと。選手として出て優勝したいなっていうのは遠い目標としてあります。近いところですと早慶戦に出て勝ちたいです。去年も一応出てシックス(上位6人)に入りはしたんですけれど、点数的に貢献したというよりもちょっと運が良くて出せたって印象があって。そうじゃなくてちゃんと実力で射って早慶戦で勝つっていうのを目標にしたいです。

小池美朝(スポ1=大分)

――初めてのインカレでしたが振り返っていかがですか

そんなに緊張はしなかったんですけど、来る前から調子が良かったわけじゃなくてそれにしても自分が思っている以上に実力を出すことができなくて悔しい気持ちでいっぱいです。

――きょう得点が伸びなかった理由はご自身ではどのように考えていらっしゃいますか

フォームをずっと変えていてそこにまだばらつきがあるのと、こうしたら外すとか自分のパターンを上手くつかめていないのでそこが原因かなと思います。

――新体制が始まってから2カ月くらい経ったと思うのですが、チームの雰囲気はいかがですか

4年生の方が抜けた分自分たちもしっかり点数を出さなきゃいけないっていう意識もありますし、幹部の3年生の方に頼ってばかりではいられないので、点数としても仕事としてもしっかりやらなきゃなっていうのを感じます。

――最後に今後の目標をお願いします

まずはいまのフォームをもう一度見直して自分の中に落とし込むことです。それができた上で点数をしっかり伸ばしていきたいなって思っていて、それを試合で出していきたいなと思っています。