庭球部

2017.09.05

関東大学リーグ 9月4・5日 東京・有明テニスの森公園ほか

リーグ初戦は9-0発進!層の厚さ見せつけた

 関東学生選手権から1週間が経ったこの日、全日本大学対抗王座決定試合出場を懸けた関東大学リーグ(リーグ)がついに開幕した。早大は初戦で亜大と対戦。「連戦ということで疲れを残さないように」(小倉孝介主将、スポ4=神奈川・湘南工大付)と単複両方に出場する選手を減らしたオーダーで臨んだ。ダブルスは全ペアがストレート勝ちを収め、チームに勢いをもたらす。続くシングルスでも、やや苦戦する場面が見られたものの全勝。初戦を9-0で勝利し、幸先の良いスタートとなった。

 降雨の影響により、ダブルスは約3時間遅れで試合開始。河野優平副将(スポ4=福岡・柳川)・島袋将(スポ2=三重・四日市工)組がダブルス1で起用された。公式戦では初めてのペアリングだったが、「特に慌てることなくやっていけた」(河野)と立ち上がりから息の合ったプレーを見せる。サービスゲームからリズムをつくり、リターンゲームでは積極的にボレーに出てプレッシャーをかけ、先にブレークに成功。第1セットを奪うと、その後も安定したプレーでポイントを積み重ね、結局一度もサービスブレークを許さず。チームに最初の勝ち星をもたらした。続いて勝利を挙げたのは古賀大貴(スポ2=大分舞鶴)・安上昂志(スポ2=福岡・柳川)組。団体戦初出場のペアは、「ワクワクして試合に入れた」(古賀)と緊張をものともせず積極的なダブルスを展開する。キープキープで迎えた第8ゲームでは、リターンを確実に通して攻撃につなげ、相手のサービスゲームをブレーク。そのままこのセットを奪った古賀・安上組は勢いに乗り、第2セットでもいきなり最初のゲームをブレークし、完全に主導権を握る。その後もコンビネーション抜群のプレーで相手を圧倒し、リーグ戦初勝利を飾った。坂井・田中組はタイブレークまでもつれた第2セットを勝ち切り、これでダブルスは3-0。シングルスへ弾みをつける結果となった。

初出場ながら堂々たるプレーを見せた古賀(右)・安上組

 勢いに乗った早大はシングルスでも亜大を圧倒する。シングルス4には先日までユニバーシアードに出場していた小林雅が登場。「自分のやりたいように、余裕を持ってプレーできた」(小林雅)と振り返るように序盤からラリー戦で優位に立つ。ショートクロス、ロブといった多彩なショットで相手を翻弄(ほんろう)し、第1セットを奪った。続く第2セットでも圧巻のパフォーマンスを披露。持ち前のフットワークを生かした粘り強いテニスで相手を寄せつけず、6-1、6-0の快勝で、好調をアピールした。団体戦初出場となった千頭昇平(スポ1=愛知・誉)は序盤固いプレーも見られたが、徐々に実力を発揮。6-2、6-3でリーグ初勝利を挙げた。古田伊蕗(スポ3=静岡・浜松市立)、齋藤聖真(スポ3=神奈川・湘南工大付)の試合は雨天中断により2日にまたがっての試合となったが、前日の劣勢から気持ちをリセットして臨んだ早大勢がともに勝利。シングルス1、4も危なげない試合運びで白星を挙げ、シングルスも全勝で初戦を終えた。

小林雅は帰国直後ながら好調ぶりをアピールした

 9-0発進と良いかたちで初戦を終えた早大。さらに単複両方に出場したのは島袋のみと、小倉主将の「層の厚さを生かす」という狙いも成功したと言えるだろう。次なる戦いは、中大戦。望月勇希、大和田秀俊といった全国屈指の実力者を擁する怖い相手だが、「うちにもそれに負けない選手が揃っている」(河野副将)、「選手、サポートともに完璧な準備をする」(小倉主将)と意気込みは十分だ。挑戦者として向かってくる中大を撃破し、王者・早大の威厳を見せつけることはできるか。

(記事 松澤勇人、写真 吉田優、松澤勇人)

結果

○早大9-0亜大

ダブルス1
○河野優平・島袋将6-3、6-4恒松拓未・橋本大貴
ダブルス2
○坂井勇仁・田中優之介6-3、7-6(3)加藤彰馬・高見澤岳飛
ダブルス3
○古賀大貴・安上昂志6-3、6-2伊藤陸・清水奎吾

シングルス1
○島袋将6-4、7-5加藤彰馬
シングルス2
○古田伊蕗3-6、6-2、6-0熊坂拓哉
シングルス3
○三好健太6-2、6-3橋本大貴
シングルス4
○小林雅哉6-1、6-0清水奎吾
シングルス5
○千頭昇平6-2、6-3恒松拓未
シングルス6
○齋藤聖真6-3、4-6、6-3高見澤岳飛

コメント

※1日目終了時点

小倉孝介主将(スポ4=神奈川・湘南工大付)

――ついに関東大学リーグ(リーグ)開幕を迎えましたが、チームの雰囲気はいかがですか

選手はインカレでも結果を出した良いメンバーが揃っていて、その中でやはり大事なのは、油断しないこと、隙をつくらないことです。それは選手もサポートも同じなので、このリーグにはそこを意識するよう伝えました。どれだけ強い選手でも、悪い時間帯がくると思うので、そこでいかに焦らずに、サポートが支えていけるかというのを今回のテーマにしています。

――試合前選手にはどんな言葉をかけましたか

ダブルス3の古賀(大貴、スポ2=大分舞鶴)・安上(昂志、スポ2=福岡・柳川)組はきょうが公式の団体戦は初めてだったので、緊張もあると思うのですが、楽しんでプレーするように言いました。

――きょうの相手は亜大でしたが、どのような意気込みで臨みましたか

個人戦の結果などで見れば相手は格下かもしれないですが、その中でしっかりと勝ち切るというのが今回のテーマでした。それでも古田(伊蕗、スポ3=静岡・浜松市立)は1セット取られましたし、齋藤(聖真、スポ3=神奈川・湘南工大付)もファイナルまでもつれそうなところまでいったので、リーグの怖さを改めて実感しました。それをふまえて選手には伝えていきたいと思います。

――きょうのオーダーはどのような意図で組まれたのでしょうか

層の厚さを生かすという意味でも、単複両方出る人を減らそうということで、今回は(単複出場したのは)島袋(将、スポ2=三重・四日市工)だけでした。連戦ということで疲れを残さないように、層の厚さを生かしたオーダーを組みました。

――きょうの試合を全体的に振り返って

勝ち切れたのは大きいと思うのですが、内容を見れば、取り切れていない部分だとか最初緊張してうまくいかなかった場面も見られました。毎年あることなのですが、2戦目以降はそこを課題としてサポートと一緒にやっていきたいと思います。

――最後に、次の中大戦への意気込みをお願いします

中大は単複共に力をつけてきていて、特に上位陣は早大に対してノンプレッシャーで向かってくると思うので、選手、サポートともに完璧な準備をすること、そしてチャレンジャー精神を忘れず、それでも昨年の王者として相応しい態度で臨みたいと思います。

河野優平副将(スポ4=福岡・柳川)

――ついにリーグ開幕を迎えましたが、チームの雰囲気はいかがですか

見てもらえれば分かると思うのですが、ことしは例年に比べればすごく明るいチームです。レギュラーの中でも上下関係なく仲良くやれていますし、無理に雰囲気をつくるというよりは、普段通り明るい雰囲気で戦えていければいいなと思っていました。

――きょうは島袋将選手(スポ2=三重・四日市工)とのペアでしたが、これまで組まれたことはありましたか

公式戦で組むのは初めてですね。

――ペアとしての練習はできていたのでしょうか

3日前くらいに決まったので、あまりできていなかったですね。でも何度か練習試合で組んだことはありましたし、特に慌てることなくやっていけています。

――きょうの試合にはどのような意気込みで臨みましたか

コートの状況もあったので、正直なところチーム的には早く終わらせて分析に時間をかけたいというのがありました。極力ロースコアにならないようにというのを意識していたのですが、一番最初に勝てたというのは1つ課題をクリアできたと思います。でもスコアを見ればもう少し差をつける必要があったかなと思います。

――きょうの試合では一度もサービスブレークを許しませんでした

坂井(勇仁、スポ3=大阪・清風)と組んでいる時からそうなのですが、自分はリターンゲームが苦手で。島袋もいつもはバックサイドのところをフォアサイドやってもらっているので、どうしてもリターンゲームに難はあると思うのですが、その中でブレークは絶対に許さないというのは意識していました。インカレ(全日本学生選手権)ではブレークされるのが本当に少なくて、それが勝因だったと思うので、そこはリーグにもつなげていきたいと思います。

――最後に、次に中大戦への意気込みをお願いします

中大戦は僕が出場するか、どんなペアでいくかも分かりませんが、上位陣は強敵ばかりですがうちもそれに負けない選手が揃っているので、できるだけ黒星がないように勝っていきたいと思います。

古賀大貴(スポ2=大分舞鶴)・安上昂志(スポ2=福岡・柳川)

――初めての団体戦だったと思いますが、緊張はされましたか

安上 前日まではちょっとだけの緊張だったのですが、コートに入っていざ試合が始まるとなったら結構緊張しました。動きも固かったりというのはあったのですが、応援だったりベンチコーチ、パートナーと楽しくやろうと思って元気を出していけたのと、スタートがぼちぼち良かったのでそれが良かったですね。

古賀 緊張しなかったことはないですけど、前日に自分が予想していたほどではなくて、どちらかというとワクワクして試合に入れたのかなと思います。安上が言っていたように出だしが悪くなかったので、二人でガチガチになることもなくやることだけ決めてできました。

――試合前はお二人でどのような話をされましたか

安上 僕らはどちらかというと緊張しちゃうタイプなので、緊張するくらいなら楽しもうという話をしました。楽しんでこそ良いプレーができるダブルスなので。

――ファーストセットはキープキープの展開でした。ブレークした第8ゲームは振り返っていかがでしたか

安上 ブレークできそうなゲームは何回かあったのですができなくて。でもサービスゲームが良いかたちでずっとキープできていたので、リターンゲームで思い切りいきやすかったというのはあります。4-3でブレークして次キープすればセットを取れるところまできたので、二人でもう一回ギアを上げて集中してできました。サービスゲームが良かったのがブレークできた要因かなと思います。

古賀 僕はリターンが結構相手のサーブに合っていたので、どこかでブレークしなきゃなとは思っていたのですが焦りとかはなくて、あのゲームがカギになるなと思ったのでお互いにギアを上げようという話をしていました。リターンを通してからの2球目も結構良かったので、サービスゲームが楽だったというのと、リターンをしっかり通せていたのが良かったと思います。

――セカンドセットは一転してブレークで始まりました。セカンドセットは振り返ってみていかがですか

安上 ファーストを取って勢いもあったので最初のゲームでブレークできたら楽になるねという話をしていて、ファースト取って落ち着くのではなくて仕切り直してもう一回集中してというのが上手くブレークにつながったかなと。セカンドセットはだいぶ緊張も解れてきてお互いの良さが出たセットだったのかなと思います。

古賀 僕も同じ感想です(笑)

――お互いの良さというのは具体的にはどのような部分でしょうか

安上 僕のパートナーはファーストサーブがすごく良くてストロークもリターンも強いので、僕が前で甘くなったところを仕留めたりだとか、パートナーが良いボールを打ったら僕がしっかり前に出るというかたちがベストだと僕は思っています。

古賀 今まで安上のサーブが良いのに僕がそれを前で生かせていなかったというのがあって、ここ1週間くらいで前の動きをもうちょっと良くしようという取り組みをしていました。できるだけ(ボールを)触ることを心掛けていたら、安上のサーブが良いのでキープも楽になってリターンゲームも思い切っていけました。安上が言ったように僕が後ろで安上が前でやるというリズムができていたと思いますし、安上を生かすために僕がどれだけ動けるかという中で良いかたちを出せたのがきょうは良かったかなと思います。

――団体戦ではベンチコーチが付きますが、ベンチコーチの方とはどのような話をされましたか

古賀 僕らが話していることとベンチコーチの森山さん(颯太、商4=埼玉・川越東)が言っていることが大体一緒で安心できた部分はあります。安上のロブが多くなってしまっていたところで森山さんが「相手がロブをケアしているから」という一言をくれて、安上がストロークを打ってエースみたいなところもあったので、第三者の目から的確なアドバイスをもらえるという点では個人戦に比べて心強かったです。

安上 僕らが気づかないことをベンチから見て気づいてくれていたというのがあって、大事な場面でゲームを取れたというのが結構ありました。あとは僕らが少しきつい時にベンチから声を掛けてくれたので、実際戦ったのは僕らですけど三人で勝てた試合だったかなと思います。

――次回の中大戦はチームにとってもカギになる一戦だと思いますが、意気込みをお願いします

安上 まだ亜大戦が終わっていないので何とも言えないのですが、オーダーもまだ決まってない中ですがしっかり準備だけはして、どこで出ても自分の果たせることを全力でやるだけですね。

古賀 間違いなくダブルスがカギになる試合だと思うので、僕らが出るかどうかは分からないですけどもし出たら元気良く一本を取りにいくダブルスをして、出られなかったら外の目から伝えられることをどんどん選手に伝えて、良いかたちでシングルスに持っていけるようにしたいなと思います。

小林雅哉(スポ2=千葉・東京学館浦安)

――インカレ、ユニバーシアードと移動が続きましたが調子は良さそうに見えました

そうですね、きょうは自分でも驚くくらい良かったので、次の中大でも出られればきちんと勝ちにいければなと思います。

――ユニバーシアードを振り返って

ユニバーシアードではすごく気温も高くて湿気もすごくて慣れなかったのですが、意外とヨーロッパの方の選手は暑さに慣れてなくて、あきらめてくれるというか、疲れてバテてラリーをつないでいれば勝てるという選手も多かったです。逆にしっかり取ってくる選手もいたのですが、自分のテニスがしっかりできたので良かったと思います。

――関東大学リーグの開幕戦でしたが緊張や固さはありましたか

試合に入る前はすごく緊張していたのですが、試合に入ってからは思い切ってできました。

――試合内容を振り返っていただけますか

自分のやりたいようにできたかなという感じで、余裕を持ってできたのかなと思います。きょうはオッケーです(笑)。

――次はヤマ場のひとつである中大戦になります

中大は本当に怖いというか、いろいろ何が起こるか分からないので、今回は去年とは違って(シングルスの)下で出るので下で勝てるように頑張っていけたらなと思います。