準硬式野球部

2017.09.05

秋季東京六大学リーグ戦 9月4日 早大東伏見グラウンド

杉山の粘りの投球で伝統の一戦を制す

                  

慶大2回戦
慶大

早大 X
(早)◯杉山―吉田龍
♢(二塁打)笹井

 理想的な形の試合展開で開幕戦に勝利した早大。きょうの試合も良い流れに乗りた。後攻のワセダは初回に先制を許すものの、すぐに高橋竣介(人4=秋田・横手)が犠牲飛を放ち同点に追いつく。先発の杉山周平(教2=神奈川・山手学院)はピンチの場面で粘りの投球を見せる。そんな杉山の投球に応えるように打撃陣が6回につながり一挙5点を奪い試合を一気に決めた。杉山は9回まで投げ抜きケイオー相手に勝利し、リーグ戦最高のスタートをきった。

 2戦目の先発を任せられたのは2年生の杉山周平(教2=神奈川・山手学院)。力強いストレートを武器に春季リーグで大きく成長した投手だ。本人が今後の課題という立ち上がりの初回に3本の安打を許し先制を許してしまう。3回には無死一、二塁のピンチの場面で隠し玉が成功しピンチを脱したかと思われたが、審判の協議の末ボークを取られてしまい無死二、三塁とさらにピンチを広げてしまう。「気持ちを切り替えられたことが無失点につながった」と試合後に振り返るように、ピンチの場面で一つギアを上げた圧巻の投球を見せる。より一層力強さを増したストレートで後続の打者を抑え、無失点で切る抜けると杉山は大きなガッツポーズを見せた。池田訓久監督(昭60教卒=静岡・浜松商)も「あそこを無失点に抑えたのは彼の精神的な部分を含めての成長」と成長著しい右腕のことを称えた。その後は慶大の選手登録のミスなどで試合が中断する難しい試合展開となったものの、気持ちを切らすことなく最後まで集中して9回まで投げ抜いてチームに勝利を呼んだ。

勝利を呼ぶ好投を見せた杉山

 先制点を許して迎えた1回裏、相手の四死球で一死一、二塁の場面を作るといきなり重盗を仕掛けて好機を広げる。秋季リーグでは開幕から4番に入る高橋が中堅に犠打飛を放つ。相手中堅手から好返球が帰ってくるものの、三塁走者の吉田康佑(先理4=東京・早実)がスライディングでうまくタッチを交わしホームインし同点に追いつく。3回にも二死から四球で吉田が出塁すると、盗塁し得点圏に進むと鈴木夏亥副将(社4=東京・早実)が適時打を放ち勝ち越す。ワセダらしい足を絡めた攻撃で得点を奪っていく。6回には鈴木、高橋の連打で好機を作ると矢坂颯雅(社4=東京・早実)が右翼に強烈な打球の適時打を放つ。相手の失策や杉山、倉本芳郎副将(法4=広島・修道)の適時打などでこの回一気に5点を奪い試合を決めた。

多く出塁し、自慢の俊足を見せた吉田康

 チーム全体が一つになってケイオーをねじ伏せたワセダ。きのう、きょうと難敵ケイオーを相手に守備からリズムを作り、足を絡めた攻撃で得点を奪うワセダの野球で2連勝という最高の形でスタートダッシュを決めることができた。そしてワセダ自慢の投手陣はやはりリーグ屈指の力を持っていることを改めて感じる結果となった。しかし、まだ課題も多い。相手のミスに助けられているシーンもある。監督も言うようにもう少し丁寧な野球をしてリーグ制覇に突き進んでいきたい。

(記事 藤本壮汰 写真 中村朋子)

コメント

池田訓久監督(昭60教卒=静岡・浜松商)

――2連勝、といい幕開けでした

春(春季東京六大学リーグ戦)に、すごく悔しい思いをしたので、全員がその思いを持って、この秋(秋季東京六大学リーグ戦)に臨んで。本来であったら、全国大会(全日本大学選手権)に行っている8月に、関西遠征などを行ったり、いわゆる他流試合、オープン戦を重ねて、やっぱり我々の足りないところはどこなのであろうか、確認しながら、一つ一つ確かめながらやったのが、きょうの結果につながったかな、と思います。

――春季リーグ戦は3位、という結果でしたが、具体的に夏場はどのようなことを行いましたか

やはり、うちは投手陣がしっかり投げて、試合を作るというか、まず守備ですよね。守りをしっかりするということと、あとはやはり得点力、スコアリングポジションに行った時の攻め方というのを色々考えながら、やっていきましたね。

――守備のお話がありましたが、きのうは黒須裕太投手(人4=栃木・真岡)がいいピッチングをして、そのバックでも矢野匠(社4=東京・早実)にもいい守備が出ました

きのうはやっぱりバックがよく守ってくれて。きのうセカンドで出た矢野は、4年生なのですけど、この2シーズンレギュラーで出ていた森田達貴(スポ3=埼玉・県浦和)がケガをしていて、その代わりに、力はある選手だったのですけど、ずっと控えだったのですが、久しぶりの公式戦という形で。やはり4年生が多いチームで、4年生が集大成として、臨んでくれている、それが昨日もいい形で出て。投げたのも4年生の黒須ですし、好守をしたのも4年生で。そういう形で非常によかったかなと思います。

――本日完投した杉山周平投手(教2=神奈川・山手学院)もいいピッチングを披露していました

非常に苦しい部分もありました、無死二、三塁でね。あそこでよく無失点に抑えた、それは彼の成長だと思いますね。精神的な部分も含めてね。

――非常に安定感がチームにも見えています

集中力というか、しっかり守らなければいけない、ここは攻めなければいけない、というところが学生の中でもわかってきている、春以上にわかってきている、というイメージは受けますね。

――攻撃面では地道に点を積み重ねて行く、そんな印象ですが

私たちは正直、バッティングがそんなにいい、というのは私の中でもまだそこまでいいとは確信していないので、取れるときに、どんな形であれ、点を取りに行く、いうのは大事だと思っていますから。ただ、その中で、調子がいい選手について打たせたところ、それがヒットになってつながったというのがきのうきょうでしたので。非常にいい形で回転したと思いますね。

――4年生にとってはラストシーズンですが、期待することは

もうこれは、本当に最後なので。みんな今までずっと野球をやり続けてきて、みんな小学校、中学校の頃から続けてきて、こう本格的に勝敗を求めてやる野球というのは、多分もうそんなにはないのではないかなと思うので、そういう意味で、やり残すことのないような、悔いのないようにして、やりきって卒業してほしいですね。

――勝ち点1、改めてどう受け取りますか

いやもうこれは、相手が慶大で、準硬式の場合は硬式と違って、早慶戦が必ず最後に来るわけではないので、こういう初戦、第一週に来るというのも珍しいのですよ。だからそういう意味で、慶大相手に連勝で勝ち点が取れたというのは、こんな嬉しいことはないですし、こんな素晴らしいスタートを切れたことはないですね。

――一週空きますが、勢いを保つために修正したい点、補強したい点はありますか

もう少し丁寧な野球ができればなと。というのは、例えばきょう無死二、三塁で、スクイズを出そうと思ったところで三走が飛び出してしまって、一死二塁になって。その後、次のバッターが最低でも進塁打を打つような意識で。あの時は確かフライで、ランナーが進めなかったのですよね。要は、二死二塁のままになってしまったんです。それを最低でも三塁に持って行く。そういう野球をやっていかないと、なかなか勝ち切れないんではないかなという感じはしましたね。

杉山周平(教2=神奈川・山手学院)

――夏の間に多く練習する時間がありましたが、個人として重点的に強化してきたことはありましたか

春のケイオーとの試合に1点差で負けてしまったということがあったので夏休みの練習試合では1点取られないというところで、いかにピンチで抑えるかということを意識してやってきたんですけど、そこがきょう良いところで出せたのできょうのピンチで踏ん張れた投球につながったと思います。

――きょうの試合でもピンチで粘れたのは夏の練習の成果ですかね

ピンチで開き直って、そこから最小失点に抑えるということで、初回は打たれてしまいましたけど、立ち上がりは今後の課題だと思います。

――3回のピンチを抑えた場面ではガッツポーズを見せていましたがあの場面を振り返ってください

もう二、三塁になってしまったことはしょうがないと割り切って、まずは一人一人の打者に集中して一個一個アウトをとっていこうという気持ちに切り替えられたことが無失点につながったのかなと思います。

――ピンチの場面で一段階ギアの上がった投球を見せていましたがピンチの場面では燃えるものがありますか

普段の練習試合の時から、ピンチの場面でこそいいボールを投げて抑えてやろうという気持ちで投げています。

――きょうは適時打を放ちましたが打撃に自信はありますか

打撃は得意ではないんですが好きな方なので、振らないよりは振っていこうということで、追い込まれても手を出して行った結果がヒットになってよかったです。リーグ戦で初めてのヒットだったのですごく嬉しかったです。

――まだまだリーグ戦は続きますが優勝に向けて意気込みお願いします

きのう黒須さんがああいう素晴らしい投球をして自分に良い流れで繋げてくれたので、きょう自分が何とか踏ん張りながら1点で抑えることができて2連勝することができたので、次のカードも勝てるように頑張っていきたいです。