ラクロス部

2017.09.03

第30回関東学生リーグ戦 対東海大 9月2日 東京・駒沢第二球技場

終盤の連続失点でまさかの引き分け 前半のヤマ場で白星を挙げられず

前半 後半
早大
東海大
▽得点者
平野2、永廣2、岩田、中川、鈴木

 ファイナル4進出に向けた関東学生リーグ戦(リーグ戦)前半のヤマ場。それが今節の東海大戦である。昨年のファイナル4で敗れた相手に雪辱を果たすと共に、この日勝利すればファイナル4進出に大きく近づくという重要な一戦であった。前半を3-3の同点で終えた早大は、後半残り2分で7-4と3点のリードを奪う。しかし終盤の相手の猛攻を防ぎ切れずに3連続失点を喫し、7-7で試合終了。目の前に見えていた勝利をつかむことはできなかった。

 試合の均衡を破ったのは早大だった。前半4分にAT平野薫(国教4=神奈川・桐蔭学園)のショットで先制。さらに9分にもMF永廣めぐみ(スポ3=米国・ラファイエット)のゴールが決まり、チームを勢い付かせる。直後のドローから1点を返されるが、オフェンス陣の連携が機能した早大はパスをつないで再び永廣がゴール。リードを2点に広げる。ディフェンスではG志賀彩世(人4=大分舞鶴)のナイスセーブが光った。しかし相手の素早いパスワークから連続で失点し、3ー3で試合を折り返した。

先制点を含む2得点を決めた平野

 後半は波乱の展開となった。先に主導権を握ったのは早大。7分にMF岩田菜央美(スポ4=神奈川大付)が待望の追加点を奪うと、14分には相手のフリーシュートを志賀がファインセーブ。そこから一気に相手ゴール前へボールを運ぶと、今度はAT中川真菜副将(スポ4=大阪・茨木)がフリーシュートを獲得し、冷静に決める。さらにその2分後にもMF鈴木利奈(スポ3=神奈川・川和)のゴールで6-3。流れを早大に引き寄せた。その後1点を失うが、平野の技ありシュートで再び3点差に持ち込む。残り2分。このままいけば勝ち切れる。そう思った矢先、意地を見せた東海大の猛攻で、流れは一気に東海大に傾く。「一瞬気持ちが浮いたところを突かれてしまった」(DF細見千明主将、文構4=千葉・昭和学院秀英)。この日早大が苦戦していたドローからすぐに1点を返されると、残り90秒・30秒で立て続けに失点し、同点に追い付かれてしまう。試合は7-7のまま終了となり、東海大との大一番は悔しい引き分けに終わった。

必死にドローを奪いに行く山田

 「勝てる試合だった」とのAT山田美帆副将(社3=米国・サウスブランズウィック)の言葉が、早大全員の心境を表しているだろう。勝ち切れなかった要因としては、ドローをほとんど取れなかったことが挙げられる。ドローから相手が得意とする速攻に持ち込まれてゴールを脅かされる場面が多く見られた。特にこの日はドローからのグラウンドボールを取り切れずにディフェンスに回ることが多かった。試合の流れを左右するドロー、そしてその後のグラウンドボールをいかに制し、オフェンスからプレーを始めることができるかが課題となってくるだろう。東海大と引き分けたことで宿敵・慶大戦での勝利が絶対となったことに加え、その他の試合でも大量得点での勝利が必要となる。次戦以降はドローを起点とした猛攻で、相手を圧倒していきたい。

ハーフタイムにはSHOCKERSが場内を盛り上げた

(記事 小川由梨香、写真 岡田静穂、石井尚紀)

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コメント

伊藤健人女子部アシスタントコーチ(平4社卒)

――今回の試合はリーグ戦前半のヤマ場だったと思います

相手がどういう攻めや守りをしてくるかは分かっていたので、その対策はできていたと思います。しかし、残り3分でボールを収めるなどの基礎的な部分ができなかったために同点になってしまったと思います。

――前半は3-3で折り返しました

オフェンスでボールダウンされてしまい上手く回せず、3-3という結果だったと思います。

――後半一時3点差をつけたオフェンスに関してはいかがですか

向こうのゾーンやマンツーマンをしっかり抜いてカットも1枚ではなくその裏にもついてボールを奪えましたし、一対一も抜いて向こうのフォローが遅いのを狙ってパスしたり、そういった部分をしっかりやって点を取れたと思います。

――終盤は東海大に攻められる時間が長かったと思います

ドローに関して一時は取っていてもそこでボールをつなぐことができなかったのが一番大きいと思っています。最後のパス回しで焦ってしまい、相手に回してしまったりだとかそういう部分で引き分けになってしまったと思います。もう少し落ち着いてやりたかったです。

――次回の法大戦に向けて一言お願いします

大事な試合が続いて一つ一つ勝つしかなくなってきています。毎年リーグ戦は厳しい試合が続くので白星を重ねてファイナル4、ファイナルへとつなげて行きたいです。

DF細見千明主将(文構4=千葉・昭和学院秀英)

――きょうの試合はどのような意気込みで臨みましたか

この試合に勝てばほぼファイナル4を確実に決められたので、絶対勝つという気持ちで臨みました。

――前半3-3で折り返しました

ワセダは毎回スロースタートで東学大戦と同じような入りだったんですけど、特に焦ることもなく、後半につなげられたと思います。

――前半、早大は2点を先取しました

お互いターンオーバーが多かったので、1点目、2点目が決まったときは安心しました。

――後半は3点のリードを奪うなどワセダに流れがきていたと思います

7-4になったときはワセダに流れがやっときたと思ったので、このままボールをキープする時間を増やしてリードできればと思っていました。

――終盤に3連続得点を喫してしまった要因というのはどこにあるのでしょうか

東海大もこの試合がヤマ場でハイプレッシャーできて、前回の課題だったクリアとドローの部分で東海大がブレイクが強いチームだと分かっていたにもかかわらず、ボールを前につながれシュートを打たれてしまいました。一瞬気持ちが浮いたところを相手に突かれて点を取られてしまいまったと思います。

――今回の試合ではワセダが点を取った後に東海大が取り返す場面が多かったと思います

結構向こうのキーマンの選手に(ショットを)打たれてしまう場面が多くて、思い返せばとても悔しいです。縦のパスが早いチームに速攻で点を取られた後の修正が試合中にできなかったと思います。

――次戦の法大戦への意気込みをお願いします

リーグ戦引き分けた分、これでまだ終わったわけではないので。9月あと3戦あるので1試合1試合勝っていきたいです。

AT山田美帆副将(社3=米国・サウスブランズウィック)

――リーグ戦前半のヤマ場である東海大戦にはどのような気持ちで臨まれましたか

東海大には私の代が新人戦で2回負けていて、チームとしても去年のファイナル4で負けていて、ことしのサマーステージでも1年生が負けていたので、絶対に東海大を倒してやる、これ以上東海大に負けたくないという気持ちで試合に臨みました。

――ワセダが先制点を奪い、3ー3で前半を終えました。前半を振り返っていかがですか

前半は、相手のディフェンスがスカウティングしていた時と少し違って、それに少しハマってしまった部分がありました。でも最後の方にはそれを修正できたので、引きずらずに後半に入ることができたと思います。

――前半を同点で終えたことに関しては

願わくばもう1点取って4ー3とかで終わりたかったんですけど、(同点だったことに対して)焦りはなかったですね。

――後半は一時3点差を付けましたが、7ー7で終了となりました

早慶戦(早慶定期戦)もそうだったんですけど、途中まで勝っていても追い上げられるという展開になってしまっているので、その課題を次の試合からは絶対にやってはいけないと思いました。あとは集中力が切れていたわけではないんですけど、東海大は波に乗ると厄介なチームで、ブレイクとかが上手で、今回はそれを許してしまったので、ファイナルとかで当たる時には絶対に相手のブレイクを阻止したいと思っています。

――きょうはドローから流れをつくることがなかなかできませんでした。ドローに関しては

あまり思い通りにドローができなくて。取れていた時もあったんですけど、取った後にあまりスムーズに行かなかったりしたので、あさっての練習からはドローを取るだけでなくて取った後の流れも研究しつつ、詰めていきたいと思います。

――強敵・東海大と引き分けたことに関してはどのように捉えていらっしゃいますか

負けなくて安心しているのは事実です。でも絶対に勝てた試合でしたし、相手も東海大だったのでとにかく悔しいです。次からは本当に負けられない試合が続きますし、9月30日にはもう一回早慶戦があるので、そこに向けてそれ以外の試合でも点差をできるだけ広げて1つ1つ勝っていきたいと思います。――最後に次戦の法大戦への意気込みをお願いします

絶対に負けられないですし、今後は得失点差で(ファイナル4進出が)決まる場合もあるので、さっきも言ったように入れられるだけ得点を入れて点差を広げて、ワセダらしく泥臭くやっていきたいと思います。

AT平野薫(国教4=神奈川・桐蔭学園)

――東海大戦は関東学生リーグの前半のヤマ場だったと思いますが、どのような意気込みで臨みましたか

ファイナル4に進むためにはきょうの試合は絶対に落とせないので、しっかり勝って、今月の4試合を勝つためのいい波をつくろうと挑みました。

――3-3で折り返した前半を振り返っていかがですか

ボールポゼッションは長かったはずですが、立て続けにミスが続いたりもしました。しかしそのミスは想定内のミスが多かったので、3-3はあまり驚かない数字で、後半切り替えて頑張ろうと思って後半に挑みました。

――一時3点差をつけましたが、追いつかれてしまった後半は振り返っていかがですか

残り5、6分くらいで3点差あった時に、ワセダとしてはもっとガンガン行ってしまおうというのがいつも悪い癖で、点が取れると余裕がある分、もっと行けるんじゃないかと欲張ってしまう部分が裏目に出てしまったと思っていて。もう少し落ち着いてボールを持っていても良かったなという反省があります。

――その中でご自身が2得点決められました

1点目はどうしてもワセダが取らなければいけない中、自分が4年生で、ATでもあるので、しっかり仕事を果たせて、その後に3年生の後輩が続けて2点打ってくれたのが良かったなと思います。2点目は自分がイエローカードを出してしまったので、しっかり取り返そうと思っていて、そのイエローカードを出した分は仕事を果たせたと思い、安心しました。

――今回の引き分けを今後どのように生かしていきたいですか

黒星は付きませんでしたが、引き分けというのは今後のリーグ戦に影響があったと反省しています。しっかり全部勝つというのは試合の前から思っていましたが、きょうの引き分けでさらに緊張感が高まって、この9月はもう少ししっかりやらなくてはいけないと思えた良い試合でした。

――最後に次戦の法大戦への意気込みをお願いします

ワセダとしてはしっかり大量得点で法大を引き離して、東農大、慶大との試合が続くので、つなげられるようにしたいと思います。