ソフトボール部

2017.09.03

第52回全日本大学選手権 9月2日 岡山・新見市憩いとふれあいの公園多目的広場

関西の古豪・立命大に快勝!悲願達成へ向け好発進

1回戦
立命大
早 大
○豊田、杖子-山本
◇(二塁打)川上 ◇(本塁打)萩野谷、鳥岡

 1年間、常に念頭に置いてきた大会がついに始まった。全日本大学選手権(インカレ)の男子の部が、岡山県新見市で開幕し、早大は1回戦で関西の古豪・立命大と対戦。試合は、両チームが先頭打者本塁打を記録するという珍しいかたちで幕を開けることとなったが、2回裏に1死満塁の好機を生かしてリードを奪ってからは、早大がペースを握った。ビッグイニングもつくり、8得点を挙げての勝利。3年ぶりの日本一へ、好スタートを切った。

 これまで磨いてきた『守備からリズムをつくる試合運び』を貫きたい早大は、後攻を選択。しかし、全国の舞台での戦いは、やはり甘くなかった。プレーボール直後、先発・豊田誉彦(スポ4=兵庫・滝川)は、立命大の1番・岡野孝祐(4年)を追い込んだが、粘られた後の6球目を力強く引っ張られると、ボールはフェンスを越え、先頭打者本塁打となった。早々に1点を失い、出鼻をくじかれる格好となったが、それでもすぐさま反撃。その裏の攻撃で、1番・萩野谷知大(人4=茨城・水戸一)が2球目を捉えて引っ張ると、この打球も左翼のフェンスの奥へ消えた。ややショッキングな失点を喫し、気落ちしかけていたチームにとって、スコアをタイに戻しただけでなく、雰囲気や流れも取り戻させる貴重な一打となった。

萩野谷にとっての公式戦初の柵越え弾は、チームに再び勇気を与えるものだった

 『お返し』のかたちで追い付き、勢いに乗る早大は、続く2回の攻撃では下位打線から好機をつくる。丹野太郎(スポ2=兵庫・滝川)、山本修平(スポ4=大阪・清風南海)の連続安打などで1死満塁とすると、打席には2番・増形俊輔(社4=千葉敬愛)。東日本大学選手権(東日本)ではなかなか結果が出ずに苦しんでいた同選手だが、ピッチャー返しの鋭いゴロが中前への2点適時打となって、勝ち越した。一方、援護を得た豊田は、毎回走者こそ背負ったが、連打は許さない粘りの投球。4回を2失点にまとめて役割を果たした。試合中盤以降は、地元・岡山県出身の選手たちが躍動する。4回裏、川上卓也(スポ2=岡山・新見)が2点適時二塁打を放つと、鳥岡健(スポ3=岡山・高梁)も走者を2人置いた状態からランニング本塁打を放って5点を追加。杖子量哉(スポ3=岡山・新見)も、豊田のリリーフとして3回1失点と好投した。

初回に一発を浴びたものの、崩れることなく試合をつくった豊田

 下馬評では厳しいブロックに入ったとされた今大会の早大だが、第一関門を11安打8得点の快勝で突破してみせた。インカレ独特の雰囲気による緊張感もある中で、心理的にも簡単な試合ではなかったはずだ。しかし、良い意味で普段通りの戦いぶりからは、この1年間の取り組みから得た自信がうかがえる。「自分たちのやるべきことができれば、今のチーム状態なら大崩れしない」(塩沼泰成主将、スポ4=福島・安積)。翌日の朝から行われる2回戦では、東京都の同胞・国士舘大と全国の舞台でも顔を合わせることとなった。難敵相手の試合が続くが、ここ備中の地で物語を完結させるためには、歩みを止めるわけにはいかない。まずは東日本の完封劇の再現で、さらに弾みをつけたいところだ。

(記事、写真 守屋郁宏)

関連記事

インカレ直前特集『REVENGE』

コメント

塩沼泰成主将(スポ4=福島・安積)

――ついに初日を迎えましたが、けさの心境としてはいかがでしたか

始まったなという感じではありましたね。泣いても笑ってもあと5試合なので、みんな一致団結してやるしかないなと思います。

――試合の方を振り返っていただけますか

守備からリズムをつくって攻撃に持っていきましょうと、今までのかたちをぶれずにやっていこうということで、後攻を取ったんですけど、ああいったかたちで相手の先頭バッターにホームランを打たれて、全体的にちょっと硬さがあったのかなというのはあったんですけど、その裏に先頭の萩野谷がホームランを打ってくれて、あれでだいぶ流れが戻ってきたのかなというイメージではありました。

――豊田選手も崩れずに試合をつくってくれましたね

そうですね。4年生で、1年の頃からインカレは経験しているので、信じてやるだけだったのかなと思います。

――追いついてからは、理想的な展開で進められた試合だったというように感じたのですが

そうですね。つないでつないで、というところはみんな意識して、きょうだったら(相手の)三遊間が大きく空いていたということもあって、しっかりそこを狙って打ったり、全体的に(打球を)低く低くというのは徹底して、そんなにフライアウトというのは多くなかったように思ったので、自分たちらしい攻め方ができたのかなと思います。

――あすの試合に向けて

きょうは1回戦ということで、多少みんなにも硬さがあってという中での試合だったと思うんですけど、きょうの試合で勝つことができて、それなりに自分たちのかたちもつくれたので、ある程度緊張とかもほぐれてくると思います。あしたの(2回戦の)相手は国士舘なのか四天王寺なのかまだわからないんですけど(※この取材の後に行われた試合の結果、国士舘大に決定した)、しっかり自分たちのやるべきことをやって2勝して、準決勝・決勝に残るというのが大事だと思います。相手うんぬんということも多少はあるんですけど、しっかり自分たちのやるべきことができれば、今のチーム状態なら大崩れしないし、負けないチームになってきたと思うので、しっかり自分たちがやるべきことを徹底して、最後までやり通したいなと思います。

増形俊輔(社4=千葉敬愛)

――ついにインカレを迎えました。試合前の心境としてはいかがでしたか

意外と例年よりもインカレという感じがあまりしなくて、下級生の時はインカレってなると緊張して、「結果出さないと」って焦ってたんですけど、4年生になってインカレに来てみると、負けたら終わりということで、あとはもうやるしかないので、特に緊張とかもなく、どちらかというと高まってくるような心境です。

――ここまで苦しい時期が続いていましたが、大事な場面で適時打が出ましたね

なかなか東日本とかも苦しんでいて、一本が出なかったので、そういう意味では早い段階で一本出せたので良かったと思います。東日本とインカレの間でバッティングに関して修正はできたので、その成果が出たかなと思います。

――試合の流れとしても、重要なヒットだったと思います

そうですね。あそこの同点の場面で一本出るか出ないかで、その後の流れは変わっていくというところで、本当だったらポイントゲッターの役割の打順の人のところで(チャンスが)回ってくればいいと思うんですけど、小技の役割の僕とかに、そういう場面で打順が回ってくることもあるので、そこで一本出たということは、チームにとってもプラス要素で、今後どこからでも点が取れるということになるのかなと思います。

――先日、立命大は特別な相手だというお話がありましたが、実際に対戦してどうですか

特別な思いを込めて試合をしたので、僕自身すごく気持ちが入ってプレーできたのかなと思いました。向こうにも高校時代の後輩が出てきて、途中でヒットを打ってたんで、それもとても刺激になりました。

――あす以降に向けて

どちらが来るかはまだわからないですけど、あしたも思い切って、4年間の思いを込めて戦うということは変わらないので、本当にそこだけ、あとは気持ちだけ込めて、勝ち進みたいと思います。

川上卓也(スポ2=岡山・新見)

――きょうの試合を振り返って

初回に向こうに先制ホームランを打たれてしまって、嫌な流れかなと思ったんですけど、その裏に萩野谷さんが同点ホームランを打ってくれて、その後自分も、点にはつながらなかったんですけど、最初の一打席目でヒットが出て、気持ち的には楽に入れたかなという試合でした。

――それもあって3安打を放ちましたね

1打席目で出るとやっぱり楽になるんですけど、2打席目はちょっと力んじゃって三振しちゃって。

――4回に中押し点を挙げる適時打を放ちましたが、あの打席について

満塁になって、打席に行く前に高杉さん(聡、平10人卒=群馬・前橋育英)から「ここで打ったらお前ヒーローだぞ」と言われたので、ちょっとプレッシャーはありつつ(笑)、でも打って突き放そうと考えて入りました。ちょっと詰まったんですけど、いい感じに落ちてくれてよかったと思います。

――守備の方でも、センター返しの打球を何本も阻んだ印象があります

最終回にゲッツーを取れたんですけど、丹野とも「ゲッツー取りたいな」と言っていたので、良かったです。

――あす以降に向けて

あしたは一つのヤマというか、順当に行けば(相手は)国士舘だと思うので、東日本で嫌なイメージを与えられている分、優位に試合を進められたらなという気持ちがあります。あしたも突破して、優勝に向かって頑張っていきたいと思います。