ハンドボール部

2017.08.26

関東学生秋季リーグ 8月26日 東京・日大八幡山体育館

春のリベンジ!開幕戦を白星で飾る

 いよいよ関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)が開幕した。大会初日のこの日は、春に敗北を喫した日体大との対戦。初戦ということもあって序盤は少しかたさが見られたが、徐々にワセダらしいハンドボールを展開し、31-26で快勝した。

 先制点は日体大の屋比久浩之(4年)。きれいに間を割られて得点を許すが、早大もすぐさま興南高校の後輩であるRB伊舎堂博武(社3=沖縄・興南)が7メートルスローのチャンスを獲得。しかしこのチャンスを決め切れない。良くない流れではあったが、GK羽諸大雅(スポ2=千葉・市川)が落ち着いてセーブすると、速攻からの流れでLB山﨑純平(社3=岩手・不来方)がシュートを決める。夏に意識してきた速攻のいいかたちがいきなり表れる結果となった。しかしここからはお互いにミスが目立ち、開始後10分で4-2。リードはしているものの、早大も7メートルスローのチャンスを再三外すなど、決していい流れとは言えなかった。それでも、春は周りを生かすプレーが目立っていた伊舎堂がこの日は積極的にシュートを狙いに行き、度々その華やかなプレーで会場を沸かせた。しかしながら、両者ともに流れをつかめずに単発で得点を挙げることしかできず、13-13の同点で前半を折り返した。

華やかなプレーで観客を沸かせた伊舎堂

 後半どちらが先にリズムをつくれるかが勝敗を大きく左右するという展開。先に流れをつかんだのは、早大だった。伊舎堂がミドルシュートで後半の先取点を挙げると、1失点を挟んだ後に3連続得点。オフェンスの精度が高かったというのもあるが、後半は「ディフェンスからリズムをつくれた」という荒木進監督(平5人卒=熊本商)の言葉通り、ワセダの持ち味であるディフェンスがうまく機能していた。オフェンスでのミスもディフェンスでカバーし、なかなか相手に連続得点を与えない。後半7分に退場者が出た時も、粘りのディフェンスとGK羽諸のナイスセーブでこの不利な状況を無失点で切り抜けた。この時間帯にようやくLW三輪颯馬(スポ3=愛知)やLB小畠夕輝(スポ3=岡山・総社)にも自分の得意としているプレーでの得点が生まれ始め、後半20分までに5点のリードを奪った。日体大もここから意地の猛追を見せて3連続得点を挙げるが、ベンチもコートも逆転ムードとはならず。最後まで集中力を切らさなかったワセダが再び相手を突き放したところで試合終了のホイッスルが鳴った。

後半機能したディフェンスの要、松本光也副将(社4=神奈川・法政二)

 春は自分たちのミスで接戦を落としていた早大。この試合もミスはあったが、それをディフェンスでカバーできたことと、最後までオフェンスで集中できていたことが勝因だろう。また、後半に走ってくる日体大に対して走り負けなかったことは大きな収穫だ。初戦の勢いそのままに、ワセダセブンは秋季リーグ『優勝』へと突き進んでいく。

(記事 佐藤慎太郎、写真 新津利征、石黒歌奈恵)


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関東学生秋季リーグ
早大 31 13−13
18−13
26 日体大
GK 羽諸大雅(スポ2=千葉・市川)
LW 三輪颯馬(スポ3=愛知)
LB 山﨑純平(社3=岩手・不来方)
CB 西山尚希(社4=香川中央)
PV 松本光也(社4=神奈川・法政二)
RB 伊舎堂博武(社3=沖縄・興南)
RW 小畠夕輝(スポ3=岡山・総社)
対日体大 得点表
選手名 前半 後半 合計
#7 伊舎堂博武
#2 西山尚希 3(1)
#5 小畠夕輝
#18 三輪颯馬
#9 山﨑純平
#4 松本光也
合計 13 18(1) 31

※()は7メートルスローによる得点

コメント

荒木進監督(平5人卒=熊本商)

――初戦でしたが、チームにはどういう風に声を掛けましたか

まずはリーグ戦の初っ端ということもあって、勝つということ、どんなに泥臭くても勝つために戦えと指示しました。

――序盤の試合展開をどう見ていましたか

多少かたさがあったかなとも思ったけど、春負けている相手に良かったな、リベンジできて良かったなという感じです。けどやはりまだまだ一つ一つの精度を上げていかないとな、と。まだ道は険しいですね(笑)。

――前半は相手のミスにも助けられた印象がありました

まあうちで言うとリスタートと、あとペナルティとか。自分で自分の首を絞めているような状況でしたね。あとはシュートの精度とか、ノーマークシュートの決定率なんかを上げれば、もう少し試合運びもうまくいったんじゃないかなと思います。

――後半開始後にリズム良く点数を取れた要因はどこにあると思いますか

点が取れたというよりも、ディフェンスからリズムも出てきて、あとはオフェンスも1本1本集中していたので、それがこの結果につながったんじゃないかなと思います。

――これから勝ち進んでいくためのポイントはどこにあると思いますか

きょうのような試合運びというか、ディフェンスかな、と思いますね。やっぱり25点から30点の間の勝負だと思っているし、あとはセットオフェンスの精度を高めていくことだと思います。

――この試合は今季まだ少ない30得点を達成しました

基本的にはディフェンスを頑張ってくれたからセットオフェンスで集中力を切らさずに多彩な攻めができましたね。あとはここ一番といったところで外さずに決めてくれたというのは大きいと思っています。

――あすに向けて一言お願いします

頭を取ったから、この調子で2戦目3戦目を取ってほしいですね。とりあえずきょうはきょうで終わって、あした気持ちを切り替えて、後ろがないような感じで一戦必勝でやっていきたいです。

CB西山尚希主将(社4=香川中央)

――試合前のチームの雰囲気はいかがでしたか

日体大には春に負けていたので、絶対に同じ相手に負けるわけにはいかないという気持ちでみんながモチベーションを高くできていたかなと思います。

――序盤はお互いにミスが目立ちましたが、かたさはありましたか

出ている人間は感じてなかったと思うんですけど、ちょっとしたミスであったり、シュートミスもそうですけど、かたかったのかな、と終わってみて思います。

――きょうは7メートルスローのミスが多かったですね

相手キーパーどうこうよりも、自分たちが今週練習後に7メートルコンテストみたいなことをやっていたんですけど、その成果が出なかったですね。残念です(笑)。

――試合を振り返っていかがですか

序盤はかたさという部分もあったんですけど、実際やっていた中で、日体大は後半に走ってくるチームなので、そこで走り負けないようにすれば勝機はあるとみんな考えていました。ハーフタイムに芳村コーチ(優太、平27スポ卒=愛知)のアドバイスなどで後半うまく入れて、後半10分でいいかたちに持っていけたんじゃないかなと思います。

――後半はディフェンスで守って得点するという理想的なかたちになりましたが、それは夏の成果が出たということですか

ディフェンスをしっかりやってから速攻をやって、無理だったらセット(オフェンス)という夏やってきたかたちがコート上で表現できたんじゃないかなと思います。

――この試合は今季あまりなかった30得点となりました

そこは良かった点ではあったんですけど、その中でもシュートミスであったりオフェンスミスがあったので、そこを改善していけばもっと点差を離せたんじゃないかなと思います。

――きょうはディフェンスが良かったように思いましたが、振り返っていかがですか

ディフェンスは9(メートルライン)まで立って、アタックした上でロングシュートを打たせるという話をしていて、(前に)出るとポストが広くなるんですけど、ポストケアもしっかりしつつ、いいかたちで相手選手の得意じゃない部分で勝負できたっていうのは良かったことかなと思います。

――あしたも春に負けた法大が相手です。意気込みをお願いします

きょうもみんなが盛り上がっていいかたちでできたので、あしたも勢いに乗って、このままワセダらしいハンドボールでしっかり勝ちたいと思います。

PV松本光也副将(社4=神奈川・法政二)

――初戦を迎えるにあたって意識していたことはありますか

初戦を落とすとリーグ戦全体の流れが悪くなってしまうので、大事な立ち上がりからしっかり飛ばしていけるようにというのは心がけて、意識していました。

――守備面ではいかがでしたか

ディフェンスはしっかり当たって打たせるというのをやっていて、それが60分間通して結構できていたので打たせて勝負をする事ができてよかったです。

――試合展開を振り返ってみていかがですか

前半は(相手を)離す場面で得点が入らなくて結構競った展開になりました。同点で後半を迎えて、立ち上がりが大事だという話はしていたので後半は点数が離れて、最後はこういった点差が開いたようにできたのはよかったです。

――日体大の印象や、注意していたところはありますか

速攻とリスタートが早いチームなのでそこを練習でも意識して、そういったシチュエーションを想定して練習をしていました。きょうも何本かやられてしまったけれど想定して練習してきたぶん守れたところがあったので、そこが練習の成果かなと思います。

――きょう勝てた要因は何でしょうか

芳村コーチ(優太、平27スポ卒=愛知)が入ってきてくれて、そして自分たちのやるべきことを一人一人理解して実行できました。そこでディフェンスとオフェンスのそれぞれ自分たちがやるべきことを徹底してできたのが勝因だと思います。

――あしたの試合に向けて意気込みをお願いします

初戦勝ったという流れを止めないためにも、あしたもしっかり勝ち切って終われるように頑張ります。

LB(RW)小畠夕輝(スポ3=岡山・総社)

――秋季リーグ開幕となりましたが、試合を振り返っていかがですか

初戦を勝てて良かったです。前半同点で、後半しっかりディフェンスもオフェンスも機能したのが良かったかなと思います。後半差をつけることができたのが大きかったと思います。

――後半差をつけられた要因はどこにあると思いますか

ラントレ効果ですかね。

――ラントレとはどのようなものですか

秋季リーグ前に、開幕に向けてかなりラントレに力を入れていたので、それも効果があったのかなと。

――日体大に走り負けなかったということですか

前半は少し走り負けていたのですが、後半まで走り切って差をつけることができたのはそういった効果があってのことだと思います。

――きょうはご自身としては6得点でしたが、得点についてはいかがですか

普通ですね。合格点くらいです。

――きょうはいつもに比べると早めにシュートには行かず、ディフェンスの間を狙うようなプレーも多かったように見えましたが

日体大のディフェンスは高めにきていたので、そこを1枚かわしていくというようなプレーが多かった感じです。

――きょうはフローターだけでなくサイドでのプレーもありましたが

サイドは博武(伊舎堂、社3=沖縄・興南)を1枚目で休憩させるために僕がサイドに入って2枚目のディフェンスをするというかたちです。春の国士館大戦でもありました。それを最初にできました。

――それが機能したということですか

博武が休むことができた分、後半しっかり爆発してくれたのかなというのもあるとは思います。

――あすは法大戦となりますが、秋季リーグの抱負をお願いします

今までは5位や6位が多いのでしっかり上位に入れるように頑張りたいと思います。あしたも勝ちます。

RB伊舎堂博武(社3=沖縄・興南)

――開幕戦勝利しました、一言お願いします

春季リーグ負けてたから良かったかなと思います。

――試合全体を振り返っていかがでしたか

1試合目のフワフワもあったけど、練習してきたことをしっかりと出せたから良かったかなと思います。

――春よりも自分で攻めていくシーンが目立ちました

春季リーグは戻ってきたばかりで感覚的にも劣っていて、周りを生かそうという意識が強すぎたので、あんまり自分で行く機会がなかったです。復帰して結構経って慣れっていうのも出てきて、フィジカル的にもリーグのために体をつくってきてああいう戦いができたのは、しっかり結果出せたということで良かったかなと思います。

――小畠夕輝選手(スポ3=岡山・総社)が右サイドに入った意図はありますか

意図はあまりなくて、ディフェンスの時に小畠が2枚目に入って、自分が1枚目に入って。ただ僕がディフェンスの時に休む。それだけ(笑)。

――退場時にゴールキーパーを下げて6人で攻撃をしていました

あれは色々なチームが取り入れていて、世界のハンドボールを見るとそういうフォーメーションを使うチームが増えてきて、数的不利で攻めるよりかはキーパーを下げて同数で攻めることでリスクを減らそうという考えがあってたぶん使っているのかなと思います。

――7メートルスローが決まっていませんでした

最初のやつは本当に遊んでたからやばかったですけど、全部僕のところに転がってきて。ボール運がきょうはあったかなと思います。

――あしたの法大戦に向けて意気込みをお願いします

相手も下級生なんですけど力のある2年生が2人、3人いるので、それをしっかりディフェンスで当たり切って守るということを大切にしたいです。きょう勝ってあしたも勝てば流れに乗れると思うんで、きょうの勝ちを受け止めて2連勝目指して頑張っていきたいと思います。

LW三輪颯馬(スポ3=愛知)

――秋季リーグ開幕となりましたが、どのような心境で迎えましたか

春が6位で不甲斐なかったので、秋は上位を狙えるようにみんなで気合いを入れていきました。

――この夏、重点的に取り組んだことなどはありますか

春はディフェンスは悪くなく、オフェンスに課題が残ったのでそこを夏は詰めていきました。

――きょうは春に負けた日体大との対戦でしたが振り返っていかがですか

スピードのあるチームということで全員が戻る意識があり、ミーティング通りうまく試合を運べたかなと思います。

――日体大のスピードや速攻へのサイドでの対応についてはどうでしたか

練習から日体大の変則的な速攻への対応を練習していました。点を取られる場面もありましたけどそれほど崩れることはなかったので良かったかなと思います。

――ご自身はきょう6得点でした

1本外したので。僕は全部決めることが役割だと思うので次からは外さないようにできたらなと思います。

――チームとしては後半一気に突き放すことができました

チームが盛り上がればああいうかたちで試合を運べるので、前半からああいう雰囲気でやれればもっと点差を離すことができたかなと思います。

――ゴールパフォーマンスでも盛り上げましたね

そうですね(笑)。応援してくれる外の人たちが煽ってくるので(笑)。クールに決めようかなと思っていたのですが、ゴールパフォーマンスをすることが僕の特徴でもあるかなと思ったので盛り上げていきました。

――昨秋、新人賞を獲得し、今春も主力として活躍して期待が増す秋季リーグとなりますが、この秋の目標はありますか

個人というよりはチームが上位にいくために自分が貢献できたらなと思います。

――あすの法大戦に向けて抱負をお願いします

春負けている相手なので、前半から勢いに乗って勝ちにいきたいと思います。

GK羽諸大雅(スポ2=千葉・市川)

――開幕戦勝利しましたが振り返っていかがですか

芳村さん(優太コーチ、平27スポ卒=愛知)が新しくコーチに来て、秋季リーグ全勝で1位を目指そうとみんなで一致して決めたので、いいかたちかなと思います。

――きょうの試合を振り返って、チームとしていかがでしたか

日体大はリスタートが速いのでこの一週間ずっと対策の練習をして来て、うまく練習の成果が出せたかなという感じですね。

――ご自身のキーピングはいかがでしたか

前半ちょっと足動かなかったんですけど、後半だんだん動いて来て対応がうまくできて来て良かったかなと思います。前半から止めていればもっとやりやすいゲーム展開になったかなと思います。

――退場で人数が少ないピンチの時などに、よく止めている印象がありますがご自身ではいかがですか

目指すキーパーは勝利を呼び込むキーパーなので、そういうところで止めたら流れが来るかなと思って必死に頑張りました。

――速攻で押すシーンが多かったと思うのですがキーパーから見ていかがですか

速攻の練習もこの一週間ずっとして来たので、自分が速攻の起点として押そう押そうと速攻を出せたんで良かったです。

――きょうは同級生の清原秀介選手(商2=東京・早実)が出場していましたが、やりやすさはありましたか

清原は器用な選手なので心配はしていなかったですけど、初戦ということで緊張してたかなと少し思いました。

――あしたの法大戦への意気込みをお願いします

きょう出た課題をしっかり持ち帰って、対策して2連勝したいと思います。