ハンドボール部

2017.08.25

関東学生秋季リーグ 8月26日~9月23日 東京・日大八幡山体育館ほか

関東学生秋季リーグ男子展望

 いよいよ今週から関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)が開幕する。関東学生春季リーグ(春季リーグ)では6位という成績を残した早大。秋の熱戦に向けて、ワセダの戦力を分析していこう。

 オフェンス面では、速攻とセットオフェンスのかたちが機能するかがカギとなる。春季リーグ中には、単調な攻めから確率の低い単発のシュートを打たされることも少なくなかった早大。クロスを意識しながら多方面に攻撃を展開した春季リーグ第9戦の国士舘大戦のようなオフェンスができれば、どのチーム相手でも勝機が見えてくる。セットオフェンスでカギを握るのはフローター陣。CB西山尚希主将(社4=香川中央)のゲームコントロール、LBコンビの山﨑純平(社3=岩手・不来方)と小畠夕輝(スポ3=岡山・総社)の強打とキレのあるフェイント、RB伊舎堂博武(社3=沖縄・興南)の突破力、加えてワンポイントでの起用が予想されるCB宮國義志(社2=沖縄・浦添)のチャンスメーク。これらがうまくかみ合えば、春季リーグの早大の平均得点26点を上回ることも大いに考えられる。また、サイド陣に目を移すと、不動のLW三輪颯馬(スポ3=愛知)が多彩なサイドシュートとワンマン速攻で、春季リーグではチームトップの59得点を挙げた。ワセダの特徴である『堅守速攻』の体現させるために必要不可欠な存在だ。秋季リーグで勝ち星を重ねていくためには三輪の得点は必須条件だろう。RW陣では、春季リーグで出場していた長谷川大耀(政経4=東京・早実)、宗海皓己(スポ3=高知・土佐)と、ケガから復帰した清原秀介(商2=東京・早実)がポジション争いに加わった。LW三輪の得点だけでなく、逆サイドの3人が切磋琢磨して得点を伸ばすことができれば大幅な得点力アップにつながるだろう。ポストは、松本光也副将(社4=神奈川・法政二)と高橋拓也(人3=群馬・富岡)の2人が担う。春季リーグ中はポストの得点が非常に少なく、うまく連携が取れていない試合も多かった。上3枚がポストを絡めながらオフェンスを展開し、ポストでの得点を増やすことができるとチーム全体の向上につながる。また春季リーグ序盤にこの2人が不在のときに出場していた四十宮実成(政経3=徳島市立)が争いに加わると、プレーの幅が広がるだろう。春季リーグでは、シュートミスやそれ以前のミスで得点できず、勝利を逃していた早大。夏にオフェンスを強化してきたという西山の言葉通り、得点力を伸ばせるかに注目だ。

左のエース伊舎堂(中央)が積極的な攻撃を展開できるか

 春季リーグでのワセダのディフェンスは、持ち味である粘り強さを十分に発揮し、特に高い得点力を誇る筑波大を23点で抑えたディフェンスは見事であった。しかし、中大戦ではその自慢のディフェンスが崩壊し、中央突破を許すシーンや簡単にシュートを打たれるシーンが非常に多く、38失点を喫した。やはりディフェンスのカギを握るのは西山尚希主将と松本光也副将の3枚目コンビだろう。この2人がいかに相手エースに対してアタックし、さらにその運動量を保てるかというのがディフェンスの完成度に大きく左右する。また、GK陣の羽諸大雅(スポ2=千葉・市川)や永田奈音(スポ3=宮崎・小林秀峰)との連携強化も重要だ。ゴールキーパーが止めやすいようにディフェンスと連携できれば、速攻への移行もスムーズになる。ワセダの持ち味である『堅守速攻』を高いレベルで実現させることができると、自分たちのペースで試合を展開できるに違いない。

ディフェンスの完成度は松本(左)、西山(右)の3枚目コンビにかかっている

 春季リーグでは中盤に連敗して順位を落とした早大。それも1点差、1点差、2点差と接戦を落としての連敗だった。夏に強化してきたオフェンスがどれだけ機能し、得点に結びつくか。『日本一奪回』に向けて、ワセダセブンは秋の戦いへと進んでいく。

(記事 佐藤慎太郎、写真 小松純也)


コメント

芳村優太コーチ(平27スポ卒=愛知)

――最初にこのチームを見たときはいかがでしたか

1番最初に試合を見たのが早関定期戦(早関戦)のときで、西山(尚希主将、社4=香川中央)もいないし、という感じで、そういう意味でチームがバラバラだったかなという感じですね。フランスに行っていたんですけど、フランスからも動画で試合はちらちらと見ていて、ある程度問題は把握したうえで早関戦を見ていて、やっぱりこういうことができないのか、という再確認はその場でできて。改善点とかもわかっていたので、じゃあそこを直そうという感じで8月からやっていました。

――コーチに就いてからチームが変わった点はありますか

Bチーム側が生き生きとしているのは自分がコーチに就いた初日と今とだと変わってきましたね。そういう意味でもチーム内の競争はできていると思います。章さん(大城元コーチ、平18人卒=沖縄・那覇西)がいなくなってからは、失ったものが多いので、そういうものを少しずつ取り戻していかないといけないと思います。その一つがチーム内の競争かなという風に思っています。

――チームの底上げができているということですか

まだまだですけどね(笑)。底上げをするための意識が付き始めている感じなので、まだまだです。先は遠いですね。練習自体は10回ちょっとなんですけど、この回数で意識がついてきたのはいいことかなと思います。三津さん(英士コーチ、平8人卒=福岡・久留米工大付)が、Aチームも含めてチームの意識が変わったとよくおっしゃっているので、そういう意識が変わったんじゃないかなと思いますね。

――秋季リーグを勝ち進んでいくためのポイントはどこにあると思いますか

まずは勝ちたいと思うところじゃないですかね。やっぱり練習していても生ぬるさとか、甘さとかが結構出ています。そういうのってコーチ陣が言わなきゃいけない部分もあると思いますけど、選手たちで厳しくやっていけるところもあるので、そういう意味での勝ちへの執念だったり、というところがついてくれば、もっと強くなるんじゃないかなと思います。僕が来てからはハンドボール自体はうまくなっているので、技術面じゃなくてメンタル面だと思います。

CB西山尚希主将(社4=香川中央)

――夏休みにどの点を強化しましたか

ディフェンスはオフェンスに比べて修正点は少なかったので、ディフェンスは今まで通り継続で、一番重点を置いたのはオフェンスですね。

――具体的にはオフェンスのどういった点ですか

速攻のかたちであったり、セットオフェンスの共通理解ですね。僕たちはきっかけから個人の要素を出していくっていうのをやっていたので、個人の1対1の強さであったりとか、あとはシュート1本に対する意識を植え付けながら練習できたかなと思います。

――芳村コーチが来られてから変化した点はありますか

僕が考えて練習するよりかは、一人(コートの)外から見ている人間が増えたということなので、僕自身が練習に集中できたりとか、チームに声掛けが増えたりとか、あとは戦術に関しても練習中にいてくださることで、1プレー1プレーで反省ができるというか、練習の質が上がったんじゃないかなと思います。

――開幕直前ですが、チームの雰囲気はいかがですか

先週まで2部練をやっていたので、元気ないときもあったんですけど(笑)。しっかりリーグに向けて1人1人が気持ちを高めてモチベーションが高くできているんじゃないかなと思います。

――リーグを勝ち進んでいくポイントはどこにあると思いますか

この夏にやってきたセットオフェンスであったり速攻のかたちが機能して、得点に結びつくかどうかかな、と思います。

――秋季リーグに向けての意気込みをお願いします

春が終わってから、秋季リーグ優勝っていうのをやってきました。僕たちが下級生のときは上級生の皆さんに勝たせてもらってリーグ優勝を経験しました。僕たちの代以外は優勝を経験していないので、優勝を経験させてあげられるように頑張ります。