競走部

2017.08.16

長距離2次夏合宿 8月14、15日 長野・菅平

起死回生を図る長距離ブロック。2次合宿に迫る!

 昨年の東京箱根間往復大学駅伝(箱根)での総合3位から半年、力のある4年生が抜けた早大は、主力の故障者が相次ぎ思うような結果の出ないトラックシーズンを過ごしてしまった。このままでは駅伝シーズンは戦えない。長距離ブロックでは起死回生を図るため、厳しい合宿を行っている。避暑地の長野県菅平高原で行われているこの2次合宿ではA・B・Cの3チームに分かれ、チームの底上げのため日々練習を積み重ねる選手の姿があった。

 この日は各自のペースに合わせた20キロ~30キロの距離走を行っていた。この練習は不整地でアップダウンのあるクロカンのコースを走ることでこれからの練習にも耐えられるような足作りを目的としている。Aチームを引っ張っていたのは安井雄一駅伝主将(スポ4=千葉・市船橋)や石田康幸(商4=静岡・浜松日体)ら4年生である。「4年生なので、自分たちでチームを引っ張ろうという話をしていて、その意識の表れだと思います」(安井)と最終学年の責任を果たすべく先頭を交代しながらペースを刻み、遅れるメンバーのケアをしている様子が見受けられた。また、下級生でも太田智樹(スポ2=静岡・浜松日体)は余裕をもって30キロをこなし、駅伝シーズンに向けて順調な様子がうかがえた。

石田康など4年生がチームをけん引する姿が目立った

 Aチームの中でも日本学生対校選手権(全カレ)で5000メートルにエントリー予定の光延誠(スポ4=佐賀・鳥栖工)ら3人のメンバーはスピードを殺さずに距離を踏むメニューをこなしていた。他のメンバーより早めに設定したペースで20~25キロの少し短い距離を走る練習である。「声をかけて良い雰囲気で練習できたらと思っているので、しっかり後輩を見ながら練習はやっています」(光延)と、3人でメニューをこなせている様子だ。しかし、ことしの早大は現在のAチームのメンバーだけでは戦い抜けない。B・Cチームで虎視眈々(こしたんたん)とAチーム昇格を狙うのは、谷口耕一郎(スポ4=福大付大濠)、河合裕哉(スポ4=愛知・時習館)4年生二人と、西田稜(政経3=東京・早大学院)、三上多聞(商2=東京・早実)である。この4人はBチームでも30キロをこなし着々と力をつけているようだ。

距離走をこなすBチーム

 ことしの目標は箱根での総合優勝。そのためには「ここにいる一人一人がしっかりと自覚を持ってスタートラインに立たなければいけない」と安井は語る。この合宿で4年生を中心にチーム全体の底上げができるか。早大の暑い夏はまだまだ続く。

(記事 平松史帆、写真 吉村早莉、宅森咲子)

コメント

安井雄一駅伝主将(スポ4=千葉・市船橋)

――昨日のメニューの狙いというのは

昨日の30キロはクロスカントリーということで、これからの合宿への足作りといいますか。しっかり長い距離を走り切るというのが一つです。土台作りというか、足作りという感じです。

――では、スピード練習はいつから取り組まれますか

スピードは妙高高原に移動してからですね。まだ菅平は長い距離を走り込んで、妙高で速い動きを入れて次、という感じです。

――昨日の練習では、安井選手は集団の後ろで走られていました

一番きつい最後は自分で引っ張ろうと思っていましたが、最初は後ろからみんなの走りを見ていました。清水歓太(スポ2=群馬・中央中教校)とかきつそうだったので、声とかかけていました。

――集団の先頭は石田選手(康幸、スポ4=静岡・浜松日体)が積極的に引っ張っている印象でした

4年生なので、自分たちでチームを引っ張ろうという話をしていて、その意識の表れだと思います。

――現時点での、チームの調子はいかがですか

僕らのチームもそうですし下のチームもそうですが、比較的みんな走れていると思います。1次合宿はAチームは富士見高原で選抜がやっていましたが、僕が今まで4年間合宿をやって来た中で、一番良かったと思います。一つ一つの練習に取り組んでいる印象があります。良い雰囲気でやっていますね。

――合宿シーズンの途中ではありますが、駅伝の展望はいかがでしょうか

まだはっきりとはどんな感じになるか分からないのですが、主力はしっかり練習できています。やはり大前提としてケガをせずにいきたいです。ことしは層が薄いといいますか、ここにいる一人一人がしっかりと自信を持ってスタートラインに立たなければいけないと思います。いましっかり練習ができているので、このまま練習していけばおのずと結果もついてくると思うので、駅伝シーズンというよりは目の前の練習をしっかりしようと思います。

――ことしのチームの目標を達成するにあたり、意気込みをお願いいたします

僕らのチームの最大目標は『箱根(東京箱根間往復大学駅伝)総合優勝』という目標を立てていますが、目の前の出雲(出雲全日本大学選抜駅伝)から勝負をするというのは大前提です。早稲田大学は常に優勝を目指さなければいけない大学だと僕は思っているので、出雲からしっかり上位で勝負して、箱根ではチーム全員で自信を持ってスタートラインに立って、優勝できるチームというのを全員で作っていきたいと思います。

石田康幸(商4=静岡・浜松日体)

――きのうの練習を見させていただきましたが、練習の内容と目的を教えていただいてもよろしいでしょうか

 練習内容はクロカンで30キロメートル走で、目的としては不整地でアップダウンもあっていつもよりきついコースで長い距離を走ることで、足の筋肉をつけることを目的にやりました。

――ご自身の中で消化具合や感触などはいかがでしたか

 登りも下りも4年間で一番スムーズにできたかなと実感があります。いい形で足の筋肉に刺激を与えながら走れたと思います。

――関東学生対校選手権(関カレ)でのハーフマラソン入賞などありましたが、前半シーズンを振り返っていかがですか

 自分の中で関カレで入賞するのが一番の目標だったので達成できたのはよかったんですが、もう一点の1万メートルで大幅な自己新記録を出したかったんですけど、ホクレン(ホクレン・ディスタンスチャレンジ)で狙っていたんですがコンディションなどもことしは例年より悪くて、そこであと10秒、20秒早いタイムを出せたら自分の中でいい形で前半シーズンを終われたと思います。70点くらいの出来かなと思います。

――就職活動などをされていたようですが、そちらの影響などはありませんでしたか

 4、5月が忙しいのと決まってない状態だと中々競技の方で上手く行かないこともあったんですが、1個決まってしまえばそこから関カレと上手く流れていったのでそこまで大きな影響はなかったのかなと思います。

――1次合宿を終えて2次合宿に入ってきたと思いますが、チーム全体の雰囲気はいかがですか

 1次合宿では走り込む人はかなり走り込んで、短い距離でしっかりやりたい人でしっかりやってと、個性を出してできていたと思います。2次になって新迫(志希、スポ2=広島・世羅)が入ってきたりもうすぐ永山(博基、スポ3=鹿児島実)が入ってきたりとちょうど全員が足並み揃って来るという状況なので、チーム全体としてはみんなやる気に満ちて前半戦良くなかったので気持ちを持っていっていると思います。

――合宿の消化具合はいかがですか

 1次合宿は8割方できてたんですけど、最後の1回のポイント練習が中々みんなできていなかったので最後の詰めの甘さというのが1次ではあったので、
2次では今のところ始まったばかりですがみんな消化できていると思うので、詰めの甘さを出さずにみんなしっかりとできたらいいなと思います。

――練習の様子を見させていただいて、安井雄一駅伝主将(スポ4=千葉・市船橋)と練習を引っ張っている印象でした。やはりことしはそのような立ち回りなのでしょうか

 4年生で人数も少ないわけなのでひとりひとりのもつ責任が大きくなっていてそこは自分に余裕があっても無くてもチームを引っ張っていけるように、走りの面でもしっかりと(引っ張って)いこうという意識は(4年生)全員が持っていると思います。

――引っ張っているということで下級生の様子も見られていると思いますが、下級生を見ていていかがですか

 下級生を見ていると一番太田智樹(スポ2=静岡・浜松日体)が1次合宿から一番練習ができてるし、僕たちがきついところでも引っ張ってくれているのでそういうのに負けないように、引っ張っていけるように、頑張っていきたいと思います。

――現在、ご自身の走りについて何か課題などありますか

 ハーフのペースや1キロ3分のペースでは自分の中でいいんですけど、5000メートルや出雲(出雲全日本大学選抜駅伝)などのスピードを出したときの余裕が足りないので、この合宿では走りこみながらもスピードを出したときに余裕を持てるような走りにしていきたいと思います。

――出雲の話もありましたが、駅伝シーズンに対しての不安はありますか

 自分自身についてはここで力をつけていけばいけると信じているので、今のところそんなに不安には思っていないです。チーム全体としては故障者が増えてしまっては不安要素になってしまうと思いますが、今故障している人はいないので今のところ、きょねん以上に厳しい練習をしてケガをしなければ不安要素なくいけると思います。

――出雲駅伝に向けて意気込みをお願いします

 自分のタイプ的には10キロ以上の距離が得意にはなるんですけど、最後なのでしっかり走って結果は出したいと思うので、苦手とかではなく短い距離でもスピードもっていけるようにチームとして結果を残していきたいと思います。

光延誠(スポ4=佐賀・鳥栖工)

――トラックシーズンを振り返っていかがですか

去年、平さん(平29スポ卒=現カネボウ)や井戸さん(平29商卒=兵庫・竜野)だったり4年生が結果を残していたので、僕自身も最上級生として関カレ(関東学生対校選手権)は負けられないレースの1つでした。でも調整不足、練習不足でしっかり戦うことができず、チームに勢いを与える走りができなかったことは正直に悔しかったです。ただ、まだまだ駅伝シーズンまであったので切り替えてやっていくようにしていました。

――2次合宿の目的はどのようなものでしょうか

全カレ(全日本学生対校選手権)にエントリーしているんですけど、1次合宿でハムを故障して出遅れてしまって。まだ全カレに出るか分からないんですけど、全カレも含めて2次合宿がとても駅伝シーズンに関わってくると思うので、まずは駅伝シーズンを見据えてしっかり練習を積み、全カレに出るのであれば関カレの反省を生かしてそこで他大のエースに勝てるようにやっていきたいです。この2次合宿では距離も踏みつつスピードを出していくというのを目標にしています。

――全カレに出ることになれば目標はありますか

去年出たかったんですけど出られなくて悔しい思いをしたんで、出るのであれば表彰台、日本人トップというのを達成したいです。そのためには、この合宿が大事になってくると思うので大切にやっていきたいですし、全カレ後すぐに出雲(出雲全日本大学選抜駅伝)があるので全カレで結果を残せばチームに勢いを与えることができるので、そういったところを考えてレースに取り組みたいと思います。

――現在までの合宿での収穫はありますか

去年も一昨年もそうなんですけど、きつくなってくるとどうしてもネガティブになってしまって。ジョグも惰性でやったり時間を減らしてやったりしていたんですけど、やっぱり4年目ということでプラスに考えて自分に何が足りないのかというのをしっかり明確にして練習ができていると思います。これを継続して下の学年に浸透させられればいいなと思っています。

――昨日のメニューを振り返っていかがですか

4年目ということもあるんで最初は後ろから後輩を見て、最後の方は自分がペースを上げて後輩たちを鼓舞するというような感じでした。声を掛けて良い雰囲気で練習できたらなと思っているので、しっかり後輩を見ながら練習はやっています。

――駅伝シーズンに向けていかがですか

個人としては、駅伝シーズンでぱっとした成績が残せていないので、まず学生三大駅伝の最低1つは区間賞をとって笑顔でたすきを渡したいです。チームとしても箱根(東京箱根間往復大学駅伝)優勝を目指していて、出雲、全日本(全日本大学駅伝対校選手権)はとても大事になってくると思うので、そういった大事な試合を落とさないっていう気持ちを持って、走る選手以外も目標に向かってやっていく必要があると思います。4年を中心にその目標を浸透させていきたいです。

新迫志希(スポ2=広島・世羅)

――前期を振り返っていかがですか

自分の思うようにいかなかったレースであったり練習内容だったりがあったので、前期はほぼほぼ無駄にしてしまったのかと思っています。

――それを踏まえて今思うことはありますか

あとはやるだけだと思っているので。この夏合宿でいかに自分が走れるようになるかと、全カレ(日本学生対校選手権)や箱根(東京箱根間往復大学駅伝)に向けてしっかり体を作っていくことが今は重要なことなので、しっかりやるだけです。

――きのうの練習の目的を教えてください

ケガをずっとしていたので、とりあえずどこまで走れるかの現状の確認と、あとはケガをせずに練習を継続するというのを第一に練習しました。

――具体的なタイム設定はありましたか

一応あったんですけど去年のペースに比べたら全然遅かったので、そこは無理なくこなすことが出来ました。

――距離の設定はいかがでしたか

行けたら最後の25キロまで走り切りたかったんですけど、16キロまで走って終わりました。

――このきのうの練習を振り返っていかがですか

今のところ、また故障するというわけではないので、あとはスピード練習や距離を踏む練習を交互に自分に良いものに出来るようにこなしていけたら良いのかなと思っています。

――現在の調子はいかがですか

どうですかね。まだ合宿の走り初めなのでそこは何とも言えないいんですけど、調子は50パーセントくらいです。

――日本学生対校選手権の具体的な目標を教えてください

ずっと故障していたので、自分がどこまでいけるかも分からないですし、自分がエントリーに選ばれるかも分からないんですけど、出るからには表彰台目指して去年の雪辱も果たさなければならないので、しっかりと走っていきたいです。

――駅伝シーズンの目標も教えてください

まず第一に去年の借りを返すために自分の走りたい区間を走らせてもらえるようにというのがあって、次に区間賞だけを狙って走りたいと思っています。

――具体的に走りたい区間とはどこですか

三大駅伝全て1区です。

――その理由は

1区は一番勝負感があると思っているので。あと流れを引き寄せるためにも重要な区間でスタートからゴールまで楽しいのは1区だと考えているからです。

宍倉健浩(スポ1=東京・早実)

――前期の振り返りをお願いします

入学前にケガをしていて、あまり走れていない状態で入学したということもあり、前半は思うような結果が残せず、関カレ(関東学生対校選手権)も正直いまいちな結果で終わってしまいました。自分の中ではトラックで自己ベストを出して夏合宿に望むのが1つの目標としてあったのですが、それが達成出来なかったので、夏にしっかり走り込んで駅伝に向けて結果を出していきたいと思っています。大学の練習や環境には慣れてきました。夏合宿は走り込みで走る量が増えるのできつい部分はあるのですが、生活面に関してはだいぶ慣れました。

――1次合宿はいかがでしたか

メニューは全部こなせたのですが、かなり疲労もたまっていました。ですがいったん解散期間を挟んだのでそこでしっかり疲労を抜いてリフレッシュした状態で2次合宿に望めています。ケガなどはなく走れています。

――今回の練習の目的と具体的な数字の設定は

1キロコース1周、500メートルコース2周の2キロを10セットで20キロを、4分くらいで入って、1万6000(メートル)までに3分半までビルドアップしていき、ラスト4キロはフリーというメニューでした。(一緒に走った)3人は全カレ(日本学生対校選手権)の5000メンバーなので、他の人たちは30キロを1キロ4分ペースでやっていたのですがそれよりは少し速いペースでやる感じでした。

――日本学生対校選手権の目標は

関カレで失敗してしまったので、自己ベストを出すということと13分台に乗りたいというのがあります。全カレを期に駅伝に向けていいスタートダッシュを決められたらいいなと思っているので、先輩達に負けないように頑張りたいと思っています。

――駅伝シーズンも見据えて後期の目標は

全カレから続いて学生三大駅伝に全部出場して上位で走りたいです。