弓道部

2017.08.16

第65回全日本学生選手権 8月14日 兵庫・神戸グリーンアリーナ

森川が4位入賞!次なる目標へ、再出発

 「やりきれた」(森川未和子女子主将、スポ4=岐阜総合学園)。下級生の頃から出続けてきた全日本学生選手権(インカレ)での、最後の一射。ど真ん中を射抜いた森川の表情が、その瞬間和らいだ。インカレ最終日、早大からは個人戦に男女計14人が出場。各選手が次々と姿を消す中、女子部を率いてきた頼れる主将が、早大勢では3年ぶりの入賞となる4位に輝いた。

 初日の団体戦は予選敗退に終わった男子部。個人戦決勝には1年生から4年生まで、全学年の選手が進出した。最初の一手(2射)を通過したのは団体戦にも出場した志岐伊織(スポ3=群馬・前橋西)ら3年生3人と、ルーキーの渋谷基貴(先理1=東京・早稲田)。しかし、アリーナの独特な雰囲気の中本領を発揮できず、いずれも早々に抜いてしまう。射詰3本目まで進んだ志岐の成績がチームトップと、1部校のチームにとっては不本意な結果となった。今季も男子部は主要3大会で爪痕を残せず。東京都学生連盟リーグ戦(リーグ戦)での逆襲へ向け、再起を図る。

射詰5本目に挑む志岐

 下級生の後輩3人と共に一手を通過した森川。ほかの3人は射詰1本目で敗退したが、3年連続で団体戦、個人戦のいずれにも出場してきた森川に動揺はなかった。順調に射詰5本目まで駒を進め、6本目からはこれまでよりも小さい八寸的に挑む。これを落ち着いて中てると、この瞬間自身初の個人戦入賞が確定した。続く7本目は外し、6人による順位決定の遠近競射へ。放たれた矢は的の中心に突き刺さる。これが、思い出の詰まったインカレでの最後の一射だった。ここ最近は悔し涙を流すことの多かった女子主将。会心の射で大会を締めくくったこの日、その目に涙はなかった。そして、笑顔を浮かべる森川の隣には、個人戦をそばで見守り続けた小田代采夏(人4=福岡・西南学院)の姿が。「ずっと支えていてくれたので、すごく安心感がありました」(森川)。女子部を主将、主務として引っ張ってきた4年生コンビ。最後のインカレ、二人三脚で成し遂げた快挙だった。

談笑する小田代(左)と森川(右)

 早大弓道部の次なる舞台は9月に開幕するリーグ戦。今季は男女共に1部の厳しい戦いに臨む。この夏味わった悔しさと自信を力に変え、今度こそ『日本一』へ。再出発の準備はすでに整っている。

(記事 川浪康太郎、写真 秦絵里香)

結果

▽男子個人
鈴木智貴(法4=東京・早実)    ×〇
新津亮太郎(法4=東京・早大学院) ××
幸明千尋(スポ3=東京・城北)   ××
志岐                〇〇 〇〇×
中谷透(基理3=東京・早実)    〇〇 ×
水谷奎介(先理3=東京・早大学院) 〇〇 〇×
西原剛志(スポ2=東京・城北)   ××
渋谷                〇〇 ×
松田悠太(人1=東京・城北)    ×〇

▽女子個人
森川                〇〇 〇〇〇 〇×
新井綾乃(文構4=東京・成蹊)   〇×
細井愛理(教2=千葉)       〇〇 ×
武藤香帆(文構2=東京・青山)   〇〇 ×
前島彩乃(社1=岩手・花巻北)   〇〇 ×

コメント

森川未和子女子主将(スポ4=岐阜総合学園)

――4位入賞おめでとうございます。率直な感想は

ありがとうございます。大学に入って個人で賞を取ったことがなかったので、インカレ(全日本学生選手権)で取れたことは素直にうれしいです。

――きょうは八寸的1本目を詰めれば入賞が決まるという場面がありましたが、その場面を振り返って

正直1本詰めただけで入賞が決まるとは思っていなかったので、とにかく1本は詰めようという気持ちでした。

――その後の遠近競射は見事な射でした

遠近では特に意識はしていなかったのですが、最後の1本であることは間違いなかったので、詰めていいかたちで終えられればいいなと思って引きました。意識せずに自然体で引くことができました。

――小田代采夏選手(人4=福岡・西南学院)が近くで見守っていましたが、同期ということで思うところはありますか

去年は小田代が体調を崩したりして、シーズン中にいないことがあって、今シーズンはずっと支えてくれていたし、部としても私が主将で彼女が主務というかたちで支えてもらっていました。ずっと支えていてくれたので、すごく安心感がありました。

――下級生の頃から出場してきたインカレを総括していかがですか

やっぱり下級生の時に出たインカレと最後に出たインカレは、景色や気持ちが違っていました。下級生の時はとにかく中てようという自分本位のことを考えていたのですが、ことしは主将になってチームを引っ張っていく中で、自分の的中も上げつつ下の面倒も見るということを意識して、大変な部分もありました。ですが、その分自分が中てること以上に下級生が育つことがうれしくなっていたので、今回団体ではベスト8で終わってしまったのですが、メンバーの中に2年生が3人いてその中に初心者の子もいたので、そういう子がインカレで頑張ってくれるのがとてもうれしかったです。目標は優勝だったのでできなくて悔しいのですが、チームとしてはまとまって引けたので、今の心境としてはやりきれたなという感じです。

――最後に、リーグ戦に向けた意気込みをお願いします

これからリーグ戦に向けて4立になる中で、固定のメンバーではなくいろんな選手が4週戦っていきます。遠征に来られていないメンバーも含めてみんなで的中を上げていって、王座(全日本学生女子王座決定戦)で優勝するという目標に向かって一から練習していこうと思います。

志岐伊織(スポ3=群馬・前橋西)

――インカレを振り返っていかがでしたか

団体戦も個人戦もまだ足りない部分が多くて、予選通過できずに課題が多く残ったと思います。

――団体戦は予選敗退となりましたが、昨年と比べて的中数は伸びました。それについてはいかがですか

個人個人はちゃんと成長できていると思うんですけど、初矢という大きな課題がまだ直せていないので、これからもう少し初矢を入れるようにしていけばなんとかなるかなという気はしているので、これから頑張りたいです。

――インカレでの収穫はなにかありましたか

緊張した際にどのような射や癖が出るのかわかったので、緊張したときでもいつも通りの射ができるように直していきたいと思います。

――個人戦決勝には9人の選手が出場されましたが、心強さなどはありましたか

そうですね。もともと部員の数が多いのでその分(予選を)通過できる人が多かったです。他の大学に比べて楽な気分で引くこと、ワセダの雰囲気で引くことはできたと思います。

――リーグ戦での意気込みをお願いします

今期3つの大きい大会では落としてあまり役目を果たせず、チーム全体としていまいちな成果しか出ていないので1部に残れるように、少しでも勝てるように頑張りたいです。