ラグビー部

2017.08.17

ジュニア夏季オープン戦 対大東大B 8月16日 長野・早大菅平グラウンド

一時は逆転を許すが、セットプレーが安定し大東大Bに逆転勝利

 菅平合宿の初戦、早大Bは大東大Bとの一戦に臨んだ。前半開始早々に先制トライを献上するが、スクラムトライなどで逆転し、17―7とリードして前半を終える。しかし、後半開始早々に4連続トライを奪われ、最大16点差まで点差を広げられた。だが、再び早大が攻勢を強めると、34分にスクラムトライで逆転に成功。一時は大東大Bに試合の流れが傾いたものの、自分たちのアタックで流れを手繰り寄せ、逆転勝ちを収めた。

 開始早々、試合は動く。FBシオペ・ロロ・タヴォ(大東大)にディフェンスラインを突破され、ゴール前までビッグゲインを許すと、そのまま右大外へ展開されてインゴールを割られてしまう。先制を許した早大Bだが、12分にフランカー柴田徹(社2=神奈川・桐蔭学園)のトライで5-7と追い上げを見せる。しかし、その後はゴール前まで攻め込む場面が何度かあったものの、自分たちのミスやペナルティーによりターンオーバーされ、トライを取りきることができない。そんなもどかしい状況を打破したのは早大の強みであるスクラムだった。25分、敵陣ゴール前でマイボールスクラムを獲得する。真っすぐ押し切り、逆転に成功。ゴールも決まり、スコアを12―7とする。さらに、36分にも敵陣ゴール前のラインアウトから、モールを押し込んで追加点。網走合宿で取り組んできたラインアウトモールで追加点を奪い、17―7で前半を終了した。

力強いアタックで勝利に貢献したフリン

 この勢いで点差を突き放したい早大Bだったが、流れを変える出来事が起きる。3分、早大Bにペナルティーを取られると、ここでCTBフリン勝音(スポ3=福岡・筑紫丘)にシンビンが出され、数的不利な状況となる。すると、流れが一気に大東大Bに傾く。大東大BのBKの展開を中心としたグラウンドを広く使ったアタックで立て続けに4トライを献上して17-33と16点差をつけられ、このまま悪い流れのまま点差が引き離されてしまうかと思われた。しかし、「自分のミスから始まってしまったので、入ってから立て直して逆転しようと思った」(フリン)と振り返るとおり、シンビンが解けると、試合は再び早大Bペースで試合は進む。19分に敵陣ゴール前のラインアウトから左へ展開すると、最後はフリンがスペースを突いてインゴールへ飛び込み、反撃の狼煙を上げる。さらに1トライを返して6点差に追い上げると、34分、早大は再び敵陣ゴール前でマイボールスクラムを獲得する。スクラムはじわじわとインゴールへ向かって進みながら、大きくホイールした。ここで、主審が右手を高らかに上げながらゴールポストの真ん中へ。認定トライが宣告され、7点を加えて再び逆転に成功する。終了間際にもロック中山匠ゲームキャプテン(教2=東京・成城学園)がトライを挙げ、41―33でノーサイド。攻め込まれる時間はあったものの、自分たちの強みを生かし、しっかりと試合を立て直した。

決勝トライを挙げた中山

 どちらに流れが傾いてもおかしくなかったこの試合。早大Bは持ち味のスクラムを生かして勝利を収めた。春シーズン、セットプレーが安定せずに苦しんだだけに、きょうの試合でスクラムで優位に立つことができたのは収穫といえるだろう。次戦はいよいよ王者・帝京大戦。「帝京大には絶対に勝たなければならない」(中山)と意気込むとおり、選手たちの次戦へのモチベーションも高い。春の対戦では力の差を見せつけられて敗戦しているため(●19―61)、パワーアップした姿を見せつけ、リベンジを果たしたいところだ。

(記事 新開滉倫、写真 高橋団、吉田安祐香)

ジュニア夏季オープン戦
早大B スコア 大東大B
前半 後半 得点 前半 後半
17 24 26
41 合計 33
【得点】▽トライ 柴田徹、丸尾崇、森島、フリン、貝塚、認定トライ、中山 ▽ゴール 高木(3G)
※得点者は早大のみ記載
                  

早大登録メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
千野 健斗 人3 東京・成蹊
  後半0分交代→16井上    
森島 大智 教2 東京・早実
  後半0分交代→17峨家    
久保 優 スポ1 福岡・筑紫
  後半0分交代→18土田    
◎中山 匠 教2 東京・成城学園
星谷 俊輔 スポ1 東京・国学院久我山
中野 幸英 文構2 東京・本郷
柴田 徹 社2 神奈川・桐蔭学園
  後半0分交代→20西田    
丸尾 崇真 文構1 東京・早実
  後半16分交代→19高吉    
貝塚 陸 スポ3 東京・本郷
10 高木 樹 法1 大阪・早稲田摂陵
11 加藤 皓己 創理2 函館ラサール
  後半35分交代→24吉田    
12 フリン 勝音 スポ3 福岡・筑紫丘
13 平井 亮佑 スポ1 福岡・修猷館
14 緒形 岳 スポ3 新潟・新発田
  後半0分交代→23作田    
15 伊藤 大貴 スポ3 愛知・春日丘
リザーブ
16 井上 大二郎 スポ3 愛知・千種
17 峨家 直也 商3 兵庫・報徳学園
18 土田 彬洋 スポ1 茨城・茗渓学園
19 高吉 将也 教1 神奈川・桐蔭学園
20 西田 強兵 スポ3 神奈川・桐蔭学園
21 杉本 頼亮 スポ4 京都・桂
22 武田 誠太郎 社2 島根・石見智翠館
23 作田 蓮太郎 教4 東京・早実
24 吉田 重治 スポ3 群馬・高岡第一
※◎はゲームキャプテン、監督は山下大悟(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)
コメント

ロック中山匠ゲームキャプテン(教2=東京・成城学園)

――菅平合宿での初戦となりましたが、どのような点にフォーカスして臨みましたか

これはチームで統一されているんですが、網走での合宿からアンストラクチャーの状況でのアタックとディフェンス、FWのところで言うとラインアウトモールの部分を意識して臨みました。

―その部分を試合で発揮することが出来たと思いますか

いや、まだまだ足りない部分があると思います。

――具体的にはどのような点でしょうか

FWのモールの部分で言うと、最初サックされてしまったり、モールを組もうとして倒されてしまったりしました。後半になってそこが修正出来たとしても押し切れなくてトライを取れなかった部分とか、トライを取りきることを目標としていたのにそれが出来なかった点が不十分だと思います。

――一方、スクラムではスクラムトライが2本ありましたが、振り返っていかがでしょうか

スクラムは去年からずっと強みにしていて、網走の合宿に入る前に7月の段階でスクラムの方は強化してきたので、そこは結果が出てよかったと思います。

――スクラムのルール改正の影響はありましたか

いえ、特に問題は感じませんでした。逆に押せているときにすぐにボールを投入できる点ではいいと思います。

――後半の最初にシンビンが出て、その後立て続けに失点してしまいました

ディシプリンというところでもそうですし、レフェリーとの兼ね合いもあると思いますし、試合の入ってすぐのところの流れが拮抗するところで、自分たちの方に持ってこないと行けない場面で出てしまったというのはチーム全体として良くなかったと思います。

――1人減ったことでディフェンスの面で不具合が生じたりしたのでしょうか

結果的に見ると一人減って、外側をよく抜かれる形になったんですけど、1人抜けたくらいでは崩れないシステムだと僕は思っているので、そこはシステムが不完全だったなと思います。

――ただ、後半は4トライを挙げて逆転しましたが、アタックを振り返っていかがでしょうか

敵陣での攻防が多くなって、FWをゴール前では多く使うガンマアタックというのをやっているんですけど、そこがうまく機能したかなと思います。機能してトライを取れたと結果的には見えるんですけど、その中でストラクチャーの部分で何人のセットで動かないといけないなどの部分が不完全だったところもあるので、ディフェンスとの兼ね合いでトライを取れたというのもありますけど、そこも次の試合に向けて修正していかなければならないと思います。

――フィジカルの面で当たり負けしていない印象を受けました

春季シーズンが終わって、合宿までの7月の間にチーム練習というのはほとんどなくて、ストレングスの部分を強化したり、ユニットのFWのスクラムを強化したりと細かい部分にフォーカスを当ててきたので、ストレングスの部分では他の大学よりは一歩上かなと思います。

――次は帝京大戦ですが意気込みをお願いします

まだ日数が3日ほどあるので、きょう言ったアンストラクチャーの部分とモールの部分とか、ストラクチャーのアタックの形だとかをもう一回、一年生も多くいるので確認して、万全の体制で臨めるように、帝京大には絶対勝たないといけないんで、Aチーム、Bチーム、Cチーム関係なく勝たないといけないで、調整していきます。

CTBフリン勝音(スポ3=福岡・筑紫丘)

――合宿での初めての試合でしたが、オフェンスの面でイメージしていたことはありますか

5月の終わりから試合に出ていなかったので、久しぶりの試合ということで自分で行くとこはしっかりレッグドライブしてゲインしようというのを目標としていました。

――ゴール前でしっかりと点を決めきることができていましたが、振り返っていかがですか

ストラクチャーは結構ばらばらになったりしたことがあったんですけど、そこで力強いプレーでいけて最後のゴール前のトライにつながったのでよかったです。

――ご自身のトライシーンを振り返っていかがでしたか

ゴール前のFWが頑張って前に出てくれた分をBKで絶対に取りきらないといけない場面だったので、しっかりBKでうまくコミュニケーションを取れてトライできたのでチームのトライですね。

――久しぶりの試合でしたがコミュニケーションの部分に不安はありましたか

1年生が2人入ってコミュニケーション取りづらい部分もあったんですけど、4年生がいないので3年生中心になってしっかりコミュニケーション取れて(トライは)その結果だと思います。

――後半の序盤は立て続けに点を奪われましたが、シンビンの影響はありましたか

自分のミスでシンビンになってしまって、それで人数が足りなくなって相手にうまいように展開されて、相手のFBとかにいかれてしまいました。自分のミスから始まってしまったので、入ってから立て直して逆転しようという気持ちで臨みました。

――体が大きくなり接点でドライブが出来ている印象でしたが、オフェンスでこだわっていきたところはありますか

一対一で負けないというのを目標に日々S&Cなど取り組んでいるので、試合で相手が誰であろうと前に出られる選手になりたいです。

――Aチームにも少し出場されていましたが、秋に向けて伸ばしていくポイントなどありますか

自分がAに出るにはアタックももちろんですが、ディフェンスでもハードワークしてきついときに走れる選手にならなければいけないので、ハードワークの部分を上げていって秋までにAに通用するプレーヤーになりたいです。

――次戦の帝京大戦に向けて意気込みをお願いします

帝京大は日本一で僕たちも帝京大を目標に練習しているので、今までの春と網走でやってきたことを十分に出して絶対に勝ちます。