相撲部

2017.08.15

第52回全日本大学選抜十和田大会 8月14日 青森・十和田市相撲場 

苦しい十和田の土俵、勝負の秋へ「やるしかない」

 6月の東日本大会で団体戦ベスト8に入ったことにより、9年ぶりに選抜十和田大会への出場権を得た早大。ついに、十和田の土俵に立つ日がやってきた。しかし、迎えた団体予選、日大と近大に対しては、いずれも橋本侑京(スポ2=東京・足立新田)の1勝のみに終わり、敗戦。続く3回戦の明大戦も、2勝3敗で惜しくも敗れ、予選敗退に終わる。個人戦では、鬼谷智之主将(スポ4=愛知・愛工大名電)がベスト16の決勝トーナメントに残ったものの、他の6選手は悔しい初戦敗退。選手たちが集大成と位置づける秋が近づく中、十和田大会は試練の土俵になった。

 小雨が降り、肌寒い。夏とは思えない気候の十和田市で行われた、選抜十和田大会。早大は、まず団体予選に臨んだ。1回戦の相手は、日大。東日本大会では2点を奪い、今度こそ勝利を、と期待がかかった。先鋒は、若林魁(スポ3=岐阜農林)。立ち合いは押し込まれたが、左の上手をつかむ。しかし、体格で勝る相手に徐々に寄り立てられ、黒星。続く二陣・鬼谷も突き落としで敗れてしまう。本田煕誉志(社4=大分・楊志館)、谷本将也(スポ4=鳥取城北)も敗れ4連敗。橋本は、右で相手を突き起こし、右突き落としで白星をあげたが、早大は1ー4で敗れた。続く2回戦の相手は、近大。こちらも7月の選抜金沢大会で2点をあげた相手で、今度こそとの期待はあった。しかし、若林が突き出されると、鬼谷も立ち合いは押し込んだものの、うまく回り込まれ最後は押し倒しで敗れてしまう。本田は、土俵際で決死の首投げを見せたが逆転はならず。谷本は右四つに組み合い、1分半に及ぶ長い相撲になったが敗れた。大将戦でまたも橋本が気を吐き、前に出る相撲で白星を挙げたが、1ー4で敗戦。早大は、流れを呼び込めない展開が続く。

対明大、中堅戦を突き落としで勝利する本田

 3回戦の相手は、明大。勝利を収められれば、ベスト8に残ることが確実だった。しかし、若林に代わって出場した長谷川聖記(スポ1=愛知・愛工大名電)が敗れると、鬼谷も土俵際の突き落としに屈する。プレッシャーのかかる中、中堅戦の土俵に立つ本田。立ち合いから突き、相手を押し上げると、右からの突き落としを決めた。逆転勝利なるか、期待が高まった副将戦。左を差し込んだ谷本。前に出る。しかし、右からの小手投げに転がされてしまった。橋本は変化で白星を挙げたが、2ー3で明大に敗戦。早大は1勝もできず、悔しい予選敗退となった。一方、個人戦では鬼谷主将が輝いた。団体戦の雪辱を期すべく、初戦は休まず前に出る相撲で勝ち上がる。2戦目も、持ち前の低い攻めを見せ、白星。ベスト16の決勝トーナメントに残った。しかし、決勝トーナメントでは初戦敗退。試合後は「あと1つ2つは勝ちたかった」と述べ、悔しがった。

団体戦では悔しい結果に終わった鬼谷

 団体戦では勝利こそあげられなかったが、一つの目標であるベスト8にあとわずか1点に迫った。室伏渉監督(平6人卒=東京・明大中野)も、「チャンスは絶対ある」「やるしかないと選手たちも言っている」と述べ、前を向く。勝負の秋へ向け、夏のトレーニング合宿を張る早大。戦える体を作り、パワーを身につけ、もう一度土俵に帰ってくる。9月の全国体重別が終われば、あとは、リーグ戦とインカレが控えるのみ。もう、やるしかない。

(記事、写真 元田蒼)

結果

団体戦予選

1回戦 対日大 1勝4敗

先鋒 ●若林参段(寄り切り)榎波参段

二陣 ●鬼谷参段(突き落とし)中島参段

中堅 ●本田参段(突き落とし)古川貴参段

副将 ●谷本参段(寄り切り)廣尾参段

大将 ○橋本弐段(突き落とし)古川晴参段


2回戦 対近大 1勝4敗

先鋒 ●若林参段(突き出し)渡辺参段

二陣 ●鬼谷参段(押し倒し)山口弐段

中堅 ●本田参段(寄り倒し)谷岡弐段

副将 ●谷本参段(寄り切り)元林参段

大将 ○橋本弐段(押し倒し)肥後参段


3回戦 対明大 2勝3敗

先鋒 ●長谷川参段(引き落とし)田原参段

二陣 ●鬼谷参段(突き落とし)藤原弐段

中堅 ○本田参段(突き落とし)前田参段

副将 ●谷本参段(小手投げ)川村弐段

大将 ○橋本弐段(はたき込み)東弐段

※早大は予選敗退


個人戦

鬼谷智之参段(スポ4=愛知・愛工大名電)

二回戦 ○対榎波参段(日大)押し出し

三回戦 ○対高橋参段(同大)寄り倒し

※優秀16選手決勝トーナメントへ

一回戦 ●対近平参段(中大)はたき込み



本田煕誉志参段(社4=大分・楊志館)

一回戦 ●対田中大参段(中大)突き落とし



谷本将也参段(スポ4=鳥取城北)

二回戦 ●対深井参段(東洋大)押し出し



若林魁参段(スポ3=岐阜農林)

一回戦 ●対山口弐段(近大)はたき込み



橋本侑京弐段(スポ2=東京・足立新田)

二回戦 ●対白石参段(東洋大)はたき込み



佐藤太一初段(社2=大分・楊志館)

一回戦 ●対渡辺参段(近大)突き出し



長谷川聖記参段(スポ1=愛知・愛工大名電)

一回戦 ●対佐藤参段(日体大)送り出し

コメント

室伏渉監督(平6人卒=東京・明大中野)

――団体戦の結果についてはいかがでしょうか

正直残念ですよね。明大に勝っていれば、間違いなくベスト8に上がれたので、そこがちょっと物足りないです。何が足りないかは学生が一番理解していると思います。悔しいの一言です。

――橋本選手の勝利が目立ちました

そうですね。体重別で勝って,自信がついたというか、非常に落ち着いていて、たいしたものだと思います。0ー5で負けるよりも1点とるという点で、非常に良かったなと思っています。

――鬼谷主将は、団体戦では調子が上がりませんでしたが、個人戦では決勝トーナメントに残りました

力はあるのですが、気負っているというか、責任感が強いので、絶対勝たなければならないというところで、微妙に体が硬くなっているというか、気負いすぎているなというのは感じました。個人戦はベスト16で、ベスト8ぐらいは行ってほしいなというのは思っていたのですが、実力はあるので、そこは評価したいと思います。

――改めて、チームとしての反省はどこになりますか

やはり、先鋒と二陣で取られてしまうと、後ろにプレッシャーがかかります。そのあたりを、リーグ戦やインカレを見据えて、チャンスは絶対あると思うので、「やるしかない」と選手たちも言っていましたから、そこを目標に頑張ります。

――夏の合宿はどのような予定ですか

毎年やっている、体づくりのトレーニング合宿があります。今回、休みは少ないんですが、みんなで体を作って、リーグ戦やインカレに向けて、その前に全国体重別がありますが、絶対やろうという風に話をしているので、頑張ります。

鬼谷智之主将(スポ4=愛知・愛工大名電)

――団体戦の結果については、どうとらえていますか

上がるチャンスはあったのですが、今日は自分が勝たないといけないところで負けて、チームに迷惑ばかりかけて、今日の予選落ちは自分の責任だと思っています。

――個人戦では決勝トーナメントに残りました

団体戦で悔しい結果だったので、個人戦は頑張ろうと思っていました。ただ、あと1つ2つは勝ちたかったですね。

――夏合宿で、チームとして強化したいところはありますか

チームとして、パワーが足りないと思います。ご飯を食べて、体を大きくして、勝負できる体づくりをしていきたいと思います。

――今後、個人として残したい成績などはありますか

個人戦は、もうインカレしかないので、必ずそこで勝って全日本に出られるように、頑張りたいと思います。

――チームとしては、リーグ戦が控えています

チームの雰囲気は悪くないと思います。みんなで盛り上がって、さらに上を目指して、自分がまとめていきたいと思います。