庭球部

2017.08.14

全日本学生選手権 8月13日 岐阜メモリアルセンター

女子ダブルスはベスト4止まり、シングルスは優勝へ王手

 全日本学生選手権(インカレ)も残すところ1日。この日は単複共に準決勝が行われた。シングルスには清水映里(スポ1=埼玉・山村学園)が出場。相手にリードを許さないまま落ち着いてポイントを重ね、ついに決勝へと駒を進めた。その一方でダブルス細沼千紗女子主将(スポ4=東京・富士見丘)・上唯希(スポ3=兵庫・園田学園)組はスーパータイブレークの末に惜しくも勝利を逃してしまった。早大女子からは清水のみが決勝の舞台に上がる。

 破竹の勢いで勝ち進むルーキー清水。相手は早慶対抗試合(早慶戦)で対戦した押野紗穂(慶大)だ。その経験を踏まえ、「しっかり復習して頭に入れて試合に臨んだ」(清水)と準備万端で臨戦する。ファーストセットは1ゲーム目を確実にキープ。安定したスタートを切った。そのまま流れに乗り一気にスコアを4-0とする。この後清水のダブルフォルトから1度だけ相手にブレークを許すが、6-1と余裕をもって続くセカンドセットへ。持ち前の強烈なストロークを武器に、センターに深い球を打ち相手の攻撃を封じる。さらに、そこからミスを誘うよう展開し攻め続け、これも6-1と引き離して試合終了。勢いは保ちつつも、終始地に足をつけ落ち着いた試合運びを見せた。

ルーキーイヤーに決勝へ駒を進めた清水

 細沼・上組の相手も慶大、村瀬早香・押野組だ。ファーストセットは序盤から良いテンポで相手を引き離す。4ゲーム目こそジュースが続き相手にキープさせるが、それ以降は流れをつかんだまま6-1と大きくリードした。しかし、そう簡単に勝たせてはくれない。セカンドセット1ゲーム目、早大はゲームポイントを落とし、相手に献上。さらに相手のボレーも決まり始め、ファーストセットとは裏腹に見る見るうちに点差を広げられる展開に。結局1-6というスコアで、勝負の行方はスーパータイブレークへ。ハイレベルな戦いだけに、両者なかなか譲らない。しかし最後は慶大に4ポイントを連取され、惜しくも敗れてしまった。

細沼(左)・上組はベスト4でインカレを去った

 8日間にも及ぶインカレもついに最終日を迎える。大会を振り返り「気持ち的な隙もかなりあったと思う」(細沼)、「気持ちの面でもっと強くならないと」(上)と両者共に精神面での課題を見つけた。関東学生選手権や全日本大学対抗王座決定試合に向けて克服してほしい。また、決勝を控えた清水は「長い試合になると思うので、まずはしっかり打って我慢強くラリー続けたい」と意気込む。女王の座に君臨する早大選手の姿を楽しみにしたい。

(記事 矢野聖太郎 写真 熊木玲佳)

賞状を手に笑顔を見せる細沼(左)、上

結果

▽女子

シングルス準決勝

○清水映里6-1、6-1押野紗穂(慶大)

ダブルス準決勝

●細沼千紗・上唯希6-1、1-6、7-10村瀬早香・押野(慶大)

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コメント

細沼千紗女子主将(スポ4=東京・富士見丘)

――きょうの試合にはどのように臨みましたか

押野さん(紗穂、慶大)があまりボレーが得意ではないので、そこをしっかり狙っていきながら自分たちのテニスをして、私たちはストロークがいいという自信があったのでどんどん押していこうと話していました。

――ファーストセットから振り返って

相手がかなり引いていたのでボールが浅くて攻められたのですが、セカンドセットは村瀬さん(早香、慶大)がやるしかないと開き直って球が深く、重くなったので、その分私たちも引いてしまったわけではないのですが押されてしまって。競った場面で振り切れなかったのが私たちの良くないところだったので、ああいうスコアになったのかなと思います。

――勝負を分けた点は

スーパータイブレークは本当にどちらに転ぶか分からないので、気持ちが強い方に転がると思っていました。私たちも思い切ってできた場面もあるし引いてしまった場面もあって、思い切ったプレーが向こうの方が多かったので、そこが勝負を分けた点かなと。

――お二人ともダブルスしか残っていない状況で、逆に意識してしまう部分はありませんでしたか

逆にシングルスがなくて体力もすごく残っていたので、ダブルスだけは本当に頑張ろう、悔いなくやろうと。

――試合は楽しめましたか

ダブルスでこんなに楽しかったのは初めてで、上(唯希、スポ3=兵庫・園田学園)が楽しみましょうとずっと言ってくれたので、ミスしても大丈夫、大丈夫と思ってすごく楽しめました。

――今大会を終えて今の率直なお気持ちは

私たちなら優勝しなくてはいけなかったなと。予選からだったのですが、優勝する実力はあったと思うので情けないなと思います。

――シングルスは第2シードとして、ダブルスは早大の柱としてのプレッシャーもなかったわけではないと思います

私は自分で自分を苦しめてしまうタイプなので、のびのびやろうと思っていても縮こまってしまいました。プレッシャーというより、自分がもう少しのびのびやれたのではないかなと思います。

――早大全体ではただ一人1年生の清水映里選手(スポ1=埼玉・山村学園)が残っている状況です。主将としてチームの結果を振り返ると

本当に私たちは練習してきて、これ以上練習できないというくらいは追い込んできたのですが、全然結果が出なくてベスト16に1人なので、チームみんなが情けないなと思っているはずです。特に私は自分のチームになってから結果が残せていないので、本当に重く受け止めなくてはいけないなと。

――これ以上練習できないほど追い込んできたとのことですが、今後どうしていくべきなのかビジョンは描けていますか

まだ追い込める部分があったのかなと。気持ち的な隙もかなりあったと思うので、本当に隙がないチームをつくるにはまだまだ一人ひとりの自覚が足りないのかな。

――今後は関東学生選手権(夏関)、関東大学リーグ(リーグ)と続いていきます

自分としては今あまりテニスを楽しめていないので、テニスをやれているありがたさをもう一度考え直して一からやっていきたいなと。チームとしてはすぐ夏関があるのですが、団体を意識していかないとリーグに間に合わないと思うので、そんなにまとまって練習できないのですが、全員がリーグ優勝、王座(全日本大学対抗王座決定試合)優勝という目標を常に持たないと危ないのではないかなと思います。

上唯希(スポ3=兵庫・園田学園)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

ファーストセットは良い流れで取れたのですが、セカンドセットの出だしで相手サーブでゲームポイントはこっちにあったのでそこが取れていれば試合内容は変わったかなと思いました。

――スーパータイブレークはいかがでしたか

スーパータイブレークに入ったこと自体は別に、また元気にいこうという感じでした。ただおととい、きのうはリードできてからという展開でしたが、きょうはシーソーゲームでお互い進んでいたので今までとは違うスーパータイブレークでした。

――2人で話していた通り試合を楽しむことはできましたか

口では楽しもうと言っていたのですが、実際気持ちのどこかでボールに集中するというより勝たなければいけないというプレッシャーを、いらない感情と分かっておきながらも心のどこかに捨てきれないまま残していて、最初から最後までプレーしてしまいました。

――全体的に今回の大会を振り返っていかがでしたか

ダブルスだと1年目と2年目に結果が出せて、3年目ということで自分の実力も下がったわけではないと思うのですが、3年目で勝てていないということは気持ちの面でどこか落ちている部分があったり、周りの方が強気できたというのがしみじみと分かったので、シングルスでもそうなのですが気持ちの面でもっと強くならないとなと思いました。

――今大会ではどのような課題が見つかり、どのように修正していきたいですか

今大会だとシングルスだと第1シードで、ダブルスだと連覇という、自分の実力を出す前に気持ちで弱さが出てしまって。第1シードに慣れていないというのは言い訳になるかもしれませんが、勝ったことがない人もいて、自分に自信がないまま、不安を抱えながらこの大会に臨んでしまいました。不安があるのにダブルスは連覇が懸かっている、不安があるのに第1シードで勝って当たり前と思われているという部分があって、自信が持てないまま岐阜に入ってきてしまったので、また来年この場でリベンジをするために自分のショットに自信を持って、自分に高いシードがついても自信を持ってコートで表現できるくらいの気持ちとテニスの技術を鍛え上げて、周りの力も借りながらいきたいと思います。

清水映里(スポ1=埼玉・山村学園)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

押野さん(紗穂、慶大)はガッツがある選手というのはあって、リードしても粘り強く何とかしてこようとするなという思いはあったので、リードしてても全然気持ちに余裕が出るわけでもなく、引き締まった状態で集中力を保ち続けたので、いつの間にか試合が終わってたという感じでした。

――立ち上がりはいかがでしたか

あまり固さはなく、むしろ相手の方が固いなと思いました。落ち着いてプレーできました。

――押野選手とは早慶対抗試合(早慶戦)で対戦していますが、その経験は生かせましたか

そうですね。早慶戦の時はファーストセットを落として、相手のことが分かっていなかったのですが、きのうからしっかり早慶戦での分析をしっかり復習して頭に入れて試合に臨んだので、それが当てはまってプレーできたのは良かったと思います。

――戦ってみて相手の印象はいかがでしたか

思ったほどガッツを見せて戦ってくることもなくて、セカンドセットもあまり変わってこなかったので、いつか変わると思いながらできたのも良かったと思います。

――気持ちを引き締めて臨めたのですね

そうですね。

――押野選手は左右に振ってくる選手ですが、どう対応しましたか

それで走らされるのが嫌なので、意識して角度をつけるというよりは、真ん中に深いボールを打つようにやっていたら、意外とミスも多くて自分から逆に展開できるところも多かったです。

――そのミスは清水選手自身が誘ったミスですか

そうですね。私がフォアの調子も良くて結構えぐったりして、自分からポイントを取るというパターンが多かったので良かったです。エースを取りにいくというより、展開した中で相手に無理をさせたりできた試合だったと思います。

――自分の戦い方ができた試合でしたか

そうですね。サーブもフラットサーブの入りがあまり良くないと気づいたので、それならしっかりスライスでファーストサーブの確率を上げながら、とシフトチェンジできて、ラリーが続いた時は緩急もつけられたりして、無理せずできたところも良かったと思います。

――決勝は江代純菜選手(慶大)との対戦になりました。意気込みをお聞かせください

当たったこともないしあまり見たこともないのですが、きょうやきのうのようにスパッと勝てる相手ではなくて1ポイント1ポイント長い試合になると思うので、しっかり打って我慢強くラリーを続けて。東伏見の本部の方からも応援メッセージとか頂いていて明日は何としてでも勝ちたいです。気持ちの面で安定してプレーしたいです。