庭球部

2017.08.13

全日本学生選手権 8月13日 岐阜メモリアルセンター

単は三好と島袋、複は河野・坂井組が決勝の舞台へ!

 いよいよ本戦7日目を迎えた全日本学生選手権(インカレ)。決勝戦への切符をつかみとるべく、熱い戦いが繰り広げられた。シングルスでは三好健太副将(スポ4=埼玉・秀明英光)と島袋将(スポ2=三重・四日市工)が、ダブルスでは河野優平(スポ4=福岡・柳川)・坂井勇仁(スポ3=大阪・清風)組があすの決勝に挑む。

 2試合とも同士打ちとなったシングルス準決勝。島袋と千頭昇平(スポ1=愛知・誉)の一戦では、千頭が1ゲーム目でいきなりブレークし、続く2ゲーム目もしっかりキープ。勢いに乗ったかに見えたが、その後自分のペースに持ち込んだのは島袋だった。「最後まで自分を信じてテニスができて良かった」(島袋)。得意のサーブと狙い澄ました強烈なショットで、相手に付け入る隙を与えない。「今大会の中で一番いいプレーができた」という島袋は立て続けに6ゲームを取り、勢いそのままに続くセカンドセットも仕留めた。また以前から4年生に勝ちたいと意気込んでいた髙村佑樹(スポ2=千葉・東京学館浦安)は、ファーストセットで三好副将に対し善戦する。しかし、連日の接戦で足に疲労が蓄積し、「動きが少し鈍った」と髙村。長いラリーに持ち込んだ三好副将がこのセットを奪うと、セカンドセットでは「しっかり自分から打っていこうと意識した」(三好)と最上級生としての意地を見せて7-5、6-1で勝利した。

髙村はインカレインドアに続き全国ベスト4の成績を収めた

 早大から唯一ダブルスで勝ち残っている河野・坂井組は、法大の小見山僚・楠原悠介組と対戦した。ファーストセットから拮抗(きっこう)した状態が続き、タイブレークに突入。6-6まで粘ったものの、少しの油断から相手にミスを誘われ、このセットを落としてしまう。しかしその流れを引きずることはなかった。「河野さんが気持ちを上げてきてくれて、勢いに乗っていけた」(坂井)。強気なプレーを取り戻し、勝負の行方はスーパータイブレークへ。どちらが勝つか分からない接戦。相手にマッチポイントを握られるたびに緊張が走る。それでも必死に食らい付き、最後は気持ちで勝った早大ペアがチャンスをものにした。

スーパータイブレークを制した瞬間の河野(右)・坂井組

 あすのシングルス決勝は、今大会全てストレート勝ちで好調の島袋、そしてここまできたらラストイヤーに何としてでも優勝したい三好副将の一戦となる。一方ダブルスに出場する河野にとってもこれが最後のインカレ。「とにかくベストなプレーをして楽しみたい」(河野)。タイトルを手にするのは一体誰なのか。それぞれの思いを胸に、表彰台の頂点を目指す。

(記事 田中佑茉、写真 熊木玲佳)

髙村(左)、千頭は下級生ながら4強入りした

結果

▽男子

シングルス

◯三好健太7-5、6-1髙村佑樹

◯島袋将6-2、6-4千頭昇平

ダブルス

◯河野優平・坂井6(6)-7、6-2、14-12小見山僚・楠原悠介(法大)

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コメント

三好健太副将(スポ4=埼玉・秀明英光)

――きょうの試合は早大の髙村佑樹選手(スポ2=千葉・東京学館浦安)との試合でした。どのような気持ちで臨みましたか

クラブでも後輩だったので練習試合では結構やったことがあったのですが、本番では一度も(対戦が)無かったので、すごく楽しみな試合でした。

――ファーストセットを振り返っていかがでしたか

ファーストセットでは何度もブレークできそうなところがあったのですが、なかなかできない状況があって。6-5のときにしっかり良いボールを打ったらチャンスがきたので、ファーストセットはしっかりキープできていたのが良かったと思います。

――途中でメディカルタイムアウトを取っていました

体的には良くなってきているので大丈夫なのですが、足の裏のマメがつぶれて痛かったので。基本ケガは大丈夫です。

――セカンドセットはテンポ良く取っていたように思いましたが、その要因は何だと思いますか

ファーストセットは打たないでしっかりラリーをしていくことを意識していたのですが、セカンドセットの途中から自分からしっかり打っていこうと意識していたので、それがうまくいった試合だったと思います。

――ここまで今大会を振り返って、良かった点はどこですか

最後の大会ということもあって、自分の中でプレッシャーをかけながらも試合を楽しむことを意識してここまでこられているなという感じです。

――あすの決勝戦へ向けての意気込みをお願いします

島袋(将、スポ2=三重・四日市工)は強いのでチャレンジャーの気持ちで思い切りいきたいと思います。

島袋将(スポ2=三重・四日市工)

――国体決めのリベンジができましたね

はい。まだ大会は終わってないですけど、1つカベを乗り越えてほっとしたというか、勝ててよかったなと思いました。厳しい試合になると思っていたので、最初から集中して声も出しながら元気よくできましたし、最終的に勝つことができたのでよかったと思います。

――国体決めの敗戦を受け、何か作戦などは練っていたのですか

いや、負けというのはあまり意識せずに普段通りいけば勝てる、自分を信じれば大丈夫と思っていたので、最後まで自分を信じてテニスができてよかったです。

――1セット目でいきなりブレークされましたが、そこは気にせずに持ち直したという感じでしょうか

そうですね。最初は緊張と焦りがあって足も動いてなくて思うようにできなかったのですが、そこから少しペースを落として自分のペースに持っていこうと思いながらやっていました。次第にゲームも取れるようになって、ファーストセットは0-2だったのですが、最終的に6-2で取れたのでよかったです。

――2セット目はいかがでしたか

2セット目も出だしはそんなに悪くなくて、5-2と最初に引き離せたのはよかったと思います。

――全体を通して自分のプレーというのはできましたか

はい。今大会で一番いいプレーができたかなと思います。

――決勝は三好選手との一戦になりました。意気込みをお願いします

(三好選手は)強敵をどんどん倒して決勝まで上がってきているので、あしたもタフな一戦になるんですけど、先輩だからとかいうのはあまり意識せずに思い切ってできたらいいなと思います。

髙村佑樹(スポ2=千葉・東京学館浦安)

――きょうの試合は三好選手との対戦でしたが、どういった展開を考えていましたか

よく三好さんとは練習していてどういうかたちでくるかというのは想定していたのですが、自分が攻めてネットでポイントを取っていくこと、プラス三好さんはサーブがあまり良くはないので、そこで練習の時よりアグレッシブにしたいなとは思っていました。

――ファーストセットを振り返ってください

出だしの長いジュースを取れませんでした。いいラリーにはなるけれど取りたいところで取れないということが、三好さんにもあったと思うのですが、離されないけど離せないという時間が長く続いて、最後5-7で取られた部分では僕の足の動きが少し鈍ったのかなという風に感じています。三好さんのやっていることは最初から最後まであまり変わらなかったと思うのですが、そこが三好さんの強みなのかなと感じながらやっていました。

――積極的に前に出るプレーはうまくいっていましたか

序盤積極的に前に出てポイントを取れていたのはあると思うのですが、中盤から終盤にかけて自分の足が鈍っているのは感じていたので、長いラリーになればポイントは取れないなと感じて、速い展開でこちらが先に前に出てと考えたんですけど、いつもより早めに前に出た分三好さんに少し余裕ができてしまってパスを抜かれるという場面が多くなってしまったのかなと思います。

――途中で左の太もものケアがありましたが、状態はいかがですか

きのうまではあまり感じなかったのですが明らかに筋肉痛ではない痛みだったので、それから少しサーブとかは鈍ってしまって気力だけではどうにもならない部分だったかなと思います。

――セカンドセットはその影響もあったのでしょうか

ファーストを死に物狂いで取ろうと思っていたのですが取れなくて、ちょっと集中が切れてしまった分痛みをより感じてしまったというのはあります。

――シングルスベスト8という目標を超えましたが、今大会の結果をどう捉えていますか

正直シングルスのベスト4というのは満足とまではいかないですけど、自分の目標としていたベスト8を超えられてほっとしているというか。でもベスト4で4年生に負けてしまったので、少し悔しいです。三好さんも夏関に出ると思うのですが、最後にしっかり勝って、負けたまま終わりたくないです。

――今後ベスト4以上の結果を出すためには何が必要だと思いますか

インカレインドア(全日本学生室内選手権)もベスト4で今回もベスト4で、同じく言えるのはベスト4まで行って体力が切れてしまってそこから勝つ体力が残っていないと思うので、まず体力がまだまだ足りないなということです。あと、プレースタイル的にもっと速い攻めをやって、体力を温存するという戦い方も取り入れなくてはいけないなと思います。

――ことしの夏関とリーグに向けての意気込みをお願いします

今まではダブルスが良くてリーグや王座に出させてもらっていたのですが、今回はシングルスが良くてダブルスが早くこけてしまって、あまり良くなかったのでどうなるかまだ分からないです。リーグ出たら絶対に勝つ、何があっても勝つというのを意識していきたいと思います。夏関は齋藤さん(聖真、スポ3=神奈川・湘南工大付)ではなくて河野さん(優平、スポ4=福岡・柳川)なのですが、ペアが違っても勝てるということを見せていきたいと思います。シングルスも今回ベスト4なのですが、上位目指して。夏関はシングルスよりもちょっとダブルス頑張りたいです。

千頭昇平(スポ1=愛知・誉)

――国体決めの時には島袋選手に勝ったそうですが、今大会では何か違いを感じましたか

サーフェスが国体の時はオムニコートだったのですが、今大会はハードコートで。島袋さんのテニスは絶対にハードコートのほうが強いと思うので、前の結果は関係ないと思っていましたし、向こうも別に関係ないと思っていたと思います。

――きょうの試合全体を振り返っていかがですか

自分が不利な場面が多かったですね。自分のいいプレーもあったんですけど、半分以上は島袋さんが展開していて、自分が不利なかたちになっていることが多かったです。

――敗因というのはどこにあったのでしょう

やはり敗因は向こうのほうが気持ちに余裕があって、落ち着いたゲーム運びをされたことですかね。島袋さんはサーブだったりフォアハンドだったり、強気のプレーで攻めてきました。

――今大会ここまで勝ち上がってきましたが、ケガからは復活したとみていいのでしょうか

そうですね。最初やり始めたばかりの頃はすぐ負けていて、春関(関東学生トーナメント)は1回戦で負けてしまったんですけど、徐々に自分でも良くなっていきました。今回このベスト4で満足しているというわけではないのですが、今大会10何試合かこなして、何事もなく、ケガもなく終われたのが何よりも一番良かったところかなと思います。

――やはり一番の収穫はそこでしょうか

そうですね。テニスを痛みなく最後まで終えられたことが今は一番の収穫ですね。ケガをせずに大会をこなしていくことが僕にとっては必要なことなので、今回何事もなく終えられたことが幸せですし、一番の収穫だったと思います。

――大学テニスの印象は

最初はもっと部活動とかも含めめちゃくちゃ固くて厳しいものだと思っていましたが、みんな一人一人いい人で、大学テニスにもプロ相手に勝っていける人たちがたくさんいるので、大学生だから無理だというのははっきり言って関係ないかなと思います。僕も大学生でもここまでできるんだぞという選手になりたいと思います。

――最後に関東学生選手権(夏関)に向けて意気込みをお聞かせください

夏関はもうすぐあるんですけど、まずはしっかり休んで、この試合はもう終わったので切り替えが大事だと思います。メンツもほとんど同じだと思いますけど、またしっかりいいところまでいって、一発屋じゃないんだぞってみんなに思ってもらいたいです。

河野優平副将(スポ4=福岡・柳川)・坂井勇仁(スポ3=大阪・清風)

――まずきょうの試合を振り返っていただけますか

河野 坂井に申し訳ないなって感じだったのですが、申し訳ないながらもペアを上げないといけないのは僕なので、技術的なサポートはできなくても気持ち的なサポートはしていきたいなと思いながらやったことによってセカンドをいいかたちで取れて、ファイナルはたまたまサーブが入ってくれて良かったです。反省を生かせる場ができたことがプラスだと思います。

坂井 ファーストセットを落としてからセカンドセットは河野さんが気持ちを上げてきてくれて勢いに乗っていけたのですが、ファイナルは互角になって。負けてもおかしくないような試合だったのですが、あすにもつなげられたので。あすはきょうのような隙を見せて勝たせてくれるような相手ではないと思うので、出だしから河野さんと楽しみながらやっていきたいと思います。

――ファーストセットでは流れをつかみかけた時に相手が鼻血を出しました

河野 15分くらい中断しました。楠原(悠介、法大)がそうなったので楠原が気落ちするのかなと思ったのですが、逆にすごいサーブがきて。そこはむしろこちらの油断になったなと。

――ここまで競り勝つ試合が目立ちます。接戦を勝ち切れているとも、そこまでもつれてしまうとも言えると思いますが、どのように捉えていますか

河野 リターンが下手なペアなので、仕方ないという考えですね。6−4がベストな勝ち方で、スコア的には仕方ないかもしれないのですが、サービスキープはすごくできているので、サービスキープができていればタイブレークまでいけますし、そこに関しては仕方ないかなと。頑張ります、としか言えないですね。

坂井 河野さんが言ったように7-6、7-6が1回戦であったのですが、ブレークは一度もされていなくて、そこで最低限サービスゲームを落とさないというのが僕たちのダブルスです。ブレークできなくてもタイブレークまでもっていければそんなに焦る必要はないんじゃないかと思ってやっています。なおかつブレークができればいいのですが、できなくても焦ることはないかなと。

――明日はいよいよ決勝戦です。お二人ともことしこそインカレのタイトルを取りたいのではないでしょうか

河野 お互いに準優勝を経験していて、お互いにリベンジというかたちです。負けた時の反省を生かしてとにかくベストなプレーをして楽しみたいです。ラケットを思い切り振っていきたいなと思います。

坂井 まずは楽しむことを第一にして、相手がどちらであっても因縁のある相手になってくるので、しっかり戦えるようにきょうは休んであすに向けて準備したいと思います。