野球部

2017.08.06

全早慶戦熊本大会 8月5日 熊本・藤崎台県営野球場

復興の願いを込めて――1年越しに熊本で全早慶戦開催!

TEAM
全慶大 14
全早大
(早)●大竹、早川、柳澤、二山、藤井寛-道端、岸本、小藤
◇(二塁打)中澤

 赤く染まる夕日を背に、藤崎台県営野球場に両校の応援歌が流れる。この光景を多くの人が待ち望んでいたことだろう。現役選手とOB選手が一堂に会して戦う全早慶戦がことしも開催。この熊本での全早慶戦は昨年開催される予定であったが、熊本地震の影響を受け延期となり、ことし1年越しに実現した。大竹耕太郎(スポ4=熊本・済々黌)をはじめ熊本出身の選手も出場。球場には応援席が満員となるほどの人が詰めかけ、神宮での早慶戦さながらの盛り上がりを見せた。

 故郷への思いが大竹を奮わせた。思い入れのある地で久々の先発。「自分のいいところを見せたい」という強い思いを持ってマウンドへ向かった。序盤から80~90キロ台のカーブを多く用いた緩急のある投球で打者を翻弄(ほんろう)する。3回には先制点を許したが、4回には際どいコースに投げ三者連続三振。大竹の見事な投球に観客席は大いに沸いた。しかし、1-1で迎えた6回に先頭打者に四球を与え1死二塁のピンチを招くと、熊本・八代高出身の代打・長谷川晴哉(3年)に甘く入った変化球を左翼スタンドに運ばれ、勝ち越し2点本塁打を許す。さらに7回にもとどめの一撃となる3点本塁打を浴び、大竹はここで降板。「ランナーを気にして甘く入ってしまった」。緩急と両コーナーへの制球が冴え、少ない球数でリズム良く抑えられていただけに、終盤の走者を置いた場面での投球が悔やまれる。そして、大竹に続く投手陣も悪い流れを断ち切れない。8回には四死球の連発やバッテリーミスが続き8失点。バッテリーにとっては課題を残す結果となった。

地元ファンの温かい声援を背にマウンドに立った大竹

 打撃ではOB選手が存在感を放った。1点ビハインドで迎えた4回。先頭で打席に立った中澤彰太(平29スポ卒=現JFE東日本)の左前打を皮切りに同点に追い付く。2点を追う6回には2死一塁の場面で丸子達也(平28スポ卒=現JR東日本)が中前打を放つと、続く八木健太郎(スポ4=東京・早実)の中前適時打で1点差に詰め寄った。大きく点差を離された直後の8回でも、中澤が二塁打を放ち好機を演出し、さらにもう1点。しかし8回の2死満塁の場面で三振に倒れるなど、つないでつくった好機を得点に結びつけられない場面も多かった。これには髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)も「やっぱりもう少し適時打が欲しい」とポツリ。とはいえ、この日のOB選手の活躍は現役選手にとって刺激となったはず。この刺激を自らの力にして還元してほしいところだ。

チーム唯一の適時打を放ち、一塁へ走りながらガッツポーズをつくる八木

 課題も散見し大差で敗れはしたが、この夏もまだ始まったばかり。「きょうこういう試合が出たことをポジティブに捉えて秋のリーグ戦に向かってほしい」(道端俊輔、平28スポ卒=現明治安田生命)とOB選手もエールを送った。また、最後まで気持ちを切らすことなく声を出しプレーした選手たちには試合後温かい拍手が送られた。熊本の人たちを勇気づけたい――。そんなチームの願いはきっと届いたに違いない。

(記事 加藤佑紀乃、写真 中村朋子、皆川真仁)

★黄金バッテリー再び

ピンチにマウンドで話す大竹と道端(左)

 この日、スタメンマスクを被り先発・大竹耕太郎(スポ4=熊本・済々黌)をリードしたのは道端俊輔(平28スポ卒=現明治安田生命)。大竹の2学年上の先輩で、4年時には早大の真の正捕手だけに与えられる背番号『6』を付け東京六大学リーグ戦春秋連覇に貢献した名捕手だ。特に、優勝を懸けて戦った早慶戦では当時2年の大竹を巧みにリードし、強力打線を誇る慶大を春秋と続けて完封。優勝の瞬間に大竹と抱擁を交わし、ダイヤモンドの中心にできた歓喜の輪は、記憶に新しい。
 あれから2年の月日が流れたこの日、熊本で再結成した大竹ー道端バッテリー。序盤から球速100キロに満たないカーブで打者のタイミングを外し、凡打の山を築く光景が、2年前の早慶戦をほうふつとさせる。また、追い込んでから投じるキレのある直球で打者の懐をえぐり、三振も5つ奪った。試合前半は3回を除いて全て三者凡退。終盤こそ制球が甘くなり2本塁打で5点を失ったが、かつて抜群の相性を誇った二人の息はピッタリだった。
 試合後、大竹は「学ぶことが多い。春は打者の反応を全然考えられていなかった」と、先輩捕手との共闘から収穫を得た様子。一方の道端は「地元で完投させてやりたかった」と悔しそう。そしてなにより、思い入れのある後輩の活躍を願う。「収穫もあったので、そこを秋のリーグ戦につなげてほしい」。
 かつて最高の喜びを分かち合った二人だからこそ、感じることも多いだろう。ラストシーズンでの完全復活を期する大竹にとって、『有終の美』への一つのきっかけになるだろうか。そして、所属する明治安田生命で激戦の関東予選を勝ち抜き、秋の日本選手権出場を狙う道端にとっても--。大竹と道端。全早慶戦ならでは、一夜限りの黄金バッテリー復活だった。

(記事 郡司幸耀)

黄字は打点付き

早大打者成績
打順 守備 名前
(中) 中澤彰太 2 .500 二ゴ       左安    遊ゴ    左二   
  三倉進 0 .000                      三振
(二) 宇都口滉 0 .000 中飛       投犠 右飛    二ゴ   
(左) 加藤雅樹 1 2 .333 一ゴ       一ゴ    右安    中犠   
  長谷川寛 0                           
(一) 丸子達也 .750    中安    遊ゴ    中安    四球   
(右) 八木健太郎 .333    三振       二ゴ 中安    死球   
(捕) 道端俊輔 .000    二併       一ゴ 右飛      
  岸本朋也                           
  小藤翼                      四球   
(指) 熊田睦 .250       遊ゴ    中安    三振 三振   
(三) 福岡高輝 .333       遊ゴ    右安    三振    四球
(遊) 西岡寿祥 .000       三振    三振            
  山岡仁実 .000                   二ゴ      
  檜村篤史 .000                         三振
早大投手成績
名前
大竹耕太郎 6 2/3 8.10
早川隆久 1/3 54.00
柳澤一輝 2/3 67.50
二山陽平 1/3 0.00
藤井寛之 0.00
コメント

髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)

――昨年震災で開催できなかった熊本での試合ということでやはり特別な思いはありましたか

去年はああいう事態ですからそれはなかなかできないので。特別な思いというより、大竹(耕太郎、スポ4=熊本・済々黌)の地元なんでね。そういう点では、1年延びたけど良く(試合が)できて、大竹自身も点は取られましたけど、最近にしてはいい内容の投球してくれました。

――失点の場面はやはり甘いところに球がいってしまいましたか

そうですね。点取られるのはいいんですけど、あれが本塁打で長打になるのは良くないですよね。2ラン、3ランと打たれたところ1点、1点ぐらいだったら3点ぐらいに止まってますからね。だからあそこがまあ去年ぐらいからの課題ですよね。

――先頭打者を出した回が毎回得点につながってしまいましたが

やっぱり甘い球がいってるんですよね。そこの確率を減らすことでしょうね。

――公式戦ではありませんが、早慶戦で3-14という結果になってしまいましたが

地元の非常にたくさんの方に応援に来ていただいてたのに、ちょっと試合を潰したようなかたちになって大変申し訳なく思います。

――大竹投手の後の4投手についてはいかがですか

大竹以外が悪かったですよね。大竹は点取られましたけど1四死球ですからね。それからしたらやっぱり後の投手は良くない。まあ藤井(寛之、法2=福岡・東筑)も1四死球ですから点は入ってないですけど。あとが悪いね。

――終盤バッテリー間でボーンヘッドがあったりしましたが

ちょっと締まりがなかったですね。言い訳でナイターっていうところもちょっとあるんでしょうけど。それはあくまで言い訳になりますからね。

――点差が開いて緊張感を多少失ってしまった部分は

そうではないと思うんですけどね。まあ自滅みたいなものですかね。

――打線は3得点でしたが、得点した場面ではつながりも見られたと思いますが

安打は出てるんですがやっぱりもう少し適時打がほしいですね。

――きょうはOB選手も試合に出場しましたが、選手たちに何か刺激を与えていましたか

もらったんじゃないですかね。道端(俊輔、平28スポ卒=現明治安田生命)のリードであるとか、それぞれ丸子(達也、平28スポ卒=現JR東日本)、中澤(彰太、平29スポ卒=JFE東日本)あたりがやっぱり活躍してますからね。刺激もらったと思いますね。

――今後オープン戦、またもう一度早慶戦(全早慶戦愛媛大会)など試合が続きますが

まあまだまだ序盤ですからね。これからですね。


大竹耕太郎(スポ4=熊本・濟々黌)

――以前から楽しみにしていた地元・熊本での全早慶戦でしたが、どんな意気込みを持って臨みましたか

地元の応援してくださる方々がたくさん見にきてくださったので、自分のいいところを見せたいなという気持ちは持ってました。

――先発しましたが、どこまで投げる予定でいましたか

特にないですけど、いけるところまで粘れということで。

――前半の内容は素晴らしく、調子は良いように見えました

中盤までは良かったですけど、終盤球が中に入り出したのと、ランナーを置いてからランナーを気にして甘く入ってしまったということで。そこは課題が見えたので、ブルペンからランナーがいることを想定してピッチングしていかなければいけないと思いました。

――先頭打者に安打を浴びると、全て失点につながってしまいました

1点目に関しては1点くらいいいので、そこに関しては特にないですけど、長打で5点献上してるんで、そこは改善点ですかね。

――きょうは道端俊輔選手と久しぶりにバッテリーを組みました

学ぶことが多いなと思いました。バッターの反応など、春は全然考えて投げてなかったと痛感したので、そこに関してはもっとレクチャーして広げていかなければいけないと思います。

――きょうはかなり緩いカーブを多投しましたね

余裕があったのもありますし、配球としてもうまく使えたかなというのはありますね。

――5回まで2安打に抑えられたのもそこが大きかったと思いますか

どうですかね、でも緩急を使えないと話にならないと思うので、そういう意味では要因ではあると思います。

――この夏はどんなテーマを持って臨まれていますか

まだ実戦が始まって2試合目なので。でも、きょうみたいに要所で長打を食らわないとか。球の質がどうとかよりも、うまさというか、リスク管理をもっと意識して、実戦を意識して練習からやっていかなければいけないです。

――秋に向けて先発したいという強い希望は変わらないですね

そうですね。先発はしたいですけど、きょうのようなピッチングでは信頼は得られないと思うので、最少失点で抑えられるようにというのはあります。

――今後の夏季オープン戦ではどんなピッチングをしていきたいですか

長いイニング投げて、信頼を得られるように。そうじゃないと先発やらせてもらえないと思うので、監督さんに信頼していただけるように頑張っていきたいと思います。

宇都口滉(人4=兵庫・滝川)

――全早慶戦は初めての出場ですか

はい、出るのは初めてです。

――社会人の先輩方とプレーをして、感じたことはありますか

2年前とかに一緒にしてた先輩方と一緒で、懐かしい気分でした。

――先輩たちと何かお話ししたりはしましたか

はい、少しですけど話しましたね。自分は社会人で野球を続けるんですけど、社会人はきついから今のうちにやっておけよっていうアドバイスをもらいました。

――昨年震災のあったこの熊本の地で、早慶でこういった形の試合をするという特別な機会だったと思いますが、試合を終えてみていかがでしょうか

本当にたくさんの方が見にきてくれて、大きな声援をもらったんで、点差は開いてしまいましたが最後まで諦めないプレーをしようと心掛けました。

――ご自身のプレーを振り返っていかがでしょうか

守備面では良かったのですがバッティングの方でチームに貢献できなかったので、そこが反省点です。

――外野へのフライが多かった印象です

1回目、2回目は真っすぐに刺されてしまいがちだったので、そこは修正すべきだったなと思います。3回目は結果アウトになってしまいましたが内容的には良かったと思います。

――守備で良かったというのは6回の併殺処理などですか

はい、悪い流れできていたところを断ち切れたので、いいプレーだったかなと思います。

――オープン戦についてお伺いしますが、ここまで振り返って手応えはいかがでしょうか

自分としてはバッティングもいい感じかなと、ヒットも出てるので。ただ、チームとしてはチャンスで点を取り切れなかったり、バッテリーミスだったりが多いのが課題だと感じています。

――宇都口選手ご自身は、今後東京六大学秋季リーグ戦に向けて、どのような点を意識していきたいと考えていますか

チャンスでの一本というのを課題に挙げているので、チャンスで走者を返せるようにっていうことをオープン戦でもやっていきたいと思います。

八木健太郎(スポ4=東京・早実)

――全早慶戦はどのような位置付けで臨みましたか

OBの方々と久々にやれるゲームだったので、懐かしかったですし、楽しみにしていました。

――実際に一緒にプレーしてみていかがでしたか

皆さん改めてすごい選手だなと思いました。きょうはふざけた話もしましたし、もちろん真面目な話もしましたね。試合中も中澤さん(彰太、平29スポ卒=現JFE東日本)とは「こういうポジショニングだよ」といった連携も取ったりして、やっぱり去年ずっと一緒にやっていたので懐かしかったですね。

――昨年震災のあった熊本での一戦となりましたが、この地でプレーできることについて特別な思いはありましたか

去年試合ができなくて、大竹(耕太郎、スポ4=熊本・済々黌)が一番熊本でやりたかったと思うので、大竹がいるときにこの試合ができたっていうのは本人もうれしかったと思いますし、自分も去年なかった分やれてよかったと思います。

――きょうの試合を振り返って、いつもと違う5番での起用となりましたが、何か意識を変えた部分はありましたか

特に意識はしないでいままで通りやりました。ただ5番なので案の定走者がいたので、点を取れるような打者でいられたらいいなと思っていました。

――実際に6回には2死二、三塁の場面で適時打を放ちましたが、どのような気持ちで臨みましたか

シャープに自分のスイングをするだけでしたね。その通り打てたのでよかったです。

――守備では5回にファールゾーンでのダイビングキャッチもありました

そうですね。捕れてよかったです(笑)

――春季リーグ戦を終えてからはどのような調整をしてきましたか

春は結果が出なかったですけど、毎日コツコツ焦らずにやるべきことをやっています。打撃練習で毎日何かしら課題を見つけてといった感じです。

――それは日によって異なるということでしょうか

そうですね。この日はこういう風にというのを決めて、必ず毎日何かコツコツやるように目標設定をしていますし、逆に毎日やるルーティンもありますね。

――8月に入りオープン戦が始まりましたが、最近の調子はいかがですか

まだ始まったばかりなので分からないですけど、悪くはないかなと思います。

――今後もオープン戦、愛媛での全早慶戦と試合が続きますが、目標や意気込みをお願いします

きょうはこてんぱんにやられてしまいましたし、春も慶大に勝ち点を落として今回も負けたので、次の全早慶戦は必ず勝って、リーグ戦も勝ってやり返したいと思います。

加藤雅樹(社2=東京・早実)

――初めての全早慶戦の感想は

熊本の方々がすごく応援に来てくれたので、早大にいることというのは特別なことなのだと改めて思いました。

――熊本の復興支援という意味合いもありましたが特別な思いは

そうですね。震災から1年が経って、少しでも希望を与えられるような試合をしようという話していたのですが、こういう結果になってしまって少し残念かなと思います。

――OBの先輩とのプレーについては

高いレベルでやられている方々なので、野球の考えであったり色々なことを吸収できました。一緒にプレーできて光栄でしたし勉強になりました。

――特に丸子達也選手(平28スポ卒=現JR東日本)は同じ左の強打者ということもあり参考になる部分があったのでは

そうですね。体のつくり方などを聞きました。参考になる部分というか、自分もこれからやっていこうというものを聞けました。

――体のつくり方とは具体的にどのようなことですか

ウェイトトレーニングですね。ウェイトトレーニングをやって何が良くなったかということをすごく教えていただいたので自分もやろうかなと思います。

――これから取り入れていくと

そうですね。あまり好きじゃないのですが、取り組んでいきたいと思います。

――きょうは1安打2打点の活躍でしたが、プレーを振り返って

状態が悪いので、熊本の皆さんには申し訳ないのですが次の西条での全早慶戦ではしっかり打てるようにしたいと思います。

――第3打席では安打、第4打席では犠飛を放ちましたが、バットが折れたこともあり、バットを変えて臨んでいましたね

自分のバットを2本しか持って来ていなくて折れてしまったので、急遽チームバットを使って打ちました。

――守備では多くの打球が飛んで来ました

取れたかなという打球もあったので、反応だとかポジショニングが課題だと思います。そこはもっと精度を上げたいです。守備は良くなって来ていると思いますが、もっと良くなる要素もあると思うので頑張りたいなと思います。

――オープン戦も始まりましたが、この夏の課題は

秋は必ず優勝したいので、慶大にこのようなかたちで負けるようではダメだと思います。秋勝てるチームをつくるために自分に何ができるかを考えながらやりたいと思います。

――この夏はどのような成果を上げていきたいですか

きょう2打点できたことはすごく良かったことだと思います。しっかり打点を稼ぐことができる打者になりたいです。勝負強さが僕は欠けていたので、勝負強さを出せていければいいなと思います。

小藤翼(スポ2=東京・日大三)

ーー今日の全早慶戦はどのような意気込みで臨みましたか

春のリーグ戦で負けていたので、まずは勝つということを意識してやっていました。

――初めての全早慶戦ですが、試合をやってみて雰囲気などはいかがでしたか

神宮でやる早慶戦とはまた違った雰囲気というか、熊本の人たちが見ている中、熊本の雰囲気と言うのを感じました。

――震災後、1年越しの熊本開催でしたが、このような状況で熊本でやる意義をどのように考えていましたか

震災もあって、今復興中ということもあって、この早慶戦で熊本の人たちが野球を見て、元気をもらったりしてもらえたらいいかなといい感じです。

――OBとプレーするのはどうでしたか

道端さん(俊輔、平28スポ卒=現明治安田生命)と丸子さん(達也、平28スポ卒=現JR東日本)は被っていなかったんですけど、自分が秋出てて中澤さん(彰太、平29スポ卒=現JFE東日本)がセンターで守っていたので、うれしいというか久しぶりにやったので、懐かしい感じがしました。道端さんと丸子さんはかぶってはいないんですけど、優勝した代で知っていたので、一緒にできて色々勉強できることもありましたし、良かったかなと思います。

――入学前のアンケート取材で、目標とする選手は道端選手と書いていましたが、プレーを見てどのような点が勉強になりましたか

キャッチャーとしての立ち振る舞いというか、配球だったりピッチャーとのコミュニケーションだったりも、全然自分よりも上なので、そのへんを勉強できたかなと思います。

――試合後、道端選手がバッテリーと投手コーチを集めてお話されていましたが、どのようなことを話されていたんですか

きょうはこんな試合になっちゃったんですけど、いいとこもあるし、悪かったところもあると思うんで、悪かったところをしっかり問い詰めて、今後の課題としてやって、あまりこの結果を気にせずに、今後につなげてほしいという話を言ってくれたので、助かりました。

――8回の8失点のイニングを振り返って

いつもやってるデーゲームじゃなくてナイターゲームだったこともあり、対策もできてなかったかなって感じです。いつもと違うプレーになってしまったので、そこらへんの対策をもっとしてれば、大量失点にはなってなかったと思います。

――送球のほうはまだ本調子じゃないのかなという印象ですが

そうですね。監督さんからも上半身だけで投げているというふうに指摘をもらってて、自分の中でもそれはそうかなと思っているので、このオープン戦期間で、リーグ戦に間に合わせられるように、送球の練習をしっかりして、ベストで臨めるようにしたいです。

――打撃面では、先日の明治安田生命戦で本塁打を打ちましたが、調子はどうですか

前よりは打球は飛ぶようになったんですけど、まあまだ安定感はないかなという感じなので、チャンスで一本だったり、ホームランというよりかは、アベレージを残していきたいなと思っています。

――秋季リーグ戦開幕まで、どのようにオープン戦を戦っていきたいですか

きょうのオール早慶戦でバッテリーの課題が一番目立ったと思うので、そこを突き詰めて、試合と同じ感じで練習をして、秋にはバッテリーがベストの状態で入れたらいいなと思います。

丸子達也(平28スポ卒=現JR東日本)

――久しぶりにワセダの背番号『3』を背負ってプレーしてみていかがでしたか

僕にとっては特別な番号のユニホームです。短い時間ではありましたが、非常に充実した時間を過ごすことができました。

――今回の全早慶戦の開催地は被災地である熊本ということでしたが、どのような気持ちでプレーしていましたか

去年は(全早慶戦は)開催できませんでした。1年越しに球場に足を運んで下さった地元の人たちに勇気を与えたいという思いで全力プレーをしようと心掛けていました。

――この全早慶戦は公式戦ではありませんが、相手は慶大。非常に大事な一戦だと思いますが、丸子選手にとってこの試合はどのような位置づけでしたか

早慶戦は負けられないという意識は、自分の中で非常に強いです。非公式戦であろうとも、慶大と対戦するときは絶対に負けたくないという気持ちでプレーしました。

――本日の打撃(3打数2安打)を振り返ってみていかがでしたか

どの打席もセンター中心に打ち返せたので、かたちとしては良いバッティングができました。2打席目(遊ゴロ)は、改善の余地がある内容でした。

――きょう久しぶりに共にプレーした現役選手たちは、丸子選手の目にどう映っていましたか

若い選手たちにはもっとはつらつとしたプレーをしてほしいと思いました。(若い選手は)上級生に遠慮してプレーしているように見えました。元気を出してプレーするということを含めて現役選手たちには今後頑張っていってほしいですね。

――今後、現役選手たちは夏季オープン戦を重ねて、秋季リーグ戦へと向かっていきます。現役選手に向けて何かメッセージはありますか。

早大は優勝しなければいけない、と周りから求められがちです。しかし、先のことは考えずに、まずは一戦必勝。目の前の試合を集中して戦っていくということを意識してほしいですね

――最後に今後の抱負を聞かせて下さい

9月から日本選手権の予選が始まります。その予選をしっかりと勝ち取って、本戦では優勝できるように頑張っていきたいと思います。

道端俊輔(平28スポ卒=現明治安田生命)

――全早慶戦という特別な舞台でのプレーでしたが、終わってみて率直な感想はいかがですか

やはり慶大に負けたという事が悔しいです。

――震災のあった熊本でのプレーでしたが、込めた思いはありましたか

ああいう点差になってしまったんですけど、最後まで諦めない姿勢は体現できたと思います。

――早大時代に黄金期を築いた大竹耕太郎投手(スポ4=熊本・濟々黌)とのバッテリーでしたが、どんな気持ちでプレーしましたか

地元・熊本で大竹を完投させてやりたかったっていうのはありますけど、打たれはしたが収穫もあったので、そこを秋のリーグ戦につなげていってほしいです。

――見逃し三振を奪う場面も多かったですが、リードで意識した点などはありましたか

やはり大竹の最大の特徴である緩急の緩い球を前半に見せられたのと、審判が広くとってくれるのを生かせたというのはあります。逆に後半失点した部分はそこを広げられなかったので、そういう部分は自分の課題でもあり、早大バッテリーの課題でもあると思います。

――久しぶりにワセダの背番号『6』を背負ってプレーしましたが、どんな気持ちでしたか

やっぱり6番はいいですね(笑)。伝統がありますし、自分が卒業してから6番をつけている選手がいないので、伝統があるということと次の後継者が早く出て来てほしいという寂しい気持ちが入り混じった気分です。

――この試合が終わるとまた社会人野球の舞台に戻ってのプレーとなりますが、意気込みを一言お願いします

日本選手権の予選が9月の中旬に控えているので、今日出た課題は自分自身にも繋げられると思うのでそれをチームに持ち帰って、またしっかりやっていきたいなと思います。

――最後に早大バッテリーを集めて何かを語りかけている場面がありましたが、その内容を含めて秋リーグに向かう後輩へ一言お願いします

最後に話したのは、今日こういう試合が出たっていうことをポジティブに捉えて秋のリーグ戦に向かっていってほしいということです。細かいことはバッテリー陣に伝えたので、それをあと1ヶ月間必死に取り組んでいってもらえたらいい結果につながるんじゃないかと思います。

中澤彰太(平29スポ卒=現JFE東日本)

――2年ぶりの全早慶戦、前回は現役として、ことしはOBとしての出場となりました。いかがでしたか

引退して、まだ1年も経っていないのですけど、またこうやってワセダのユニフォームを着れるということは、新鮮な感じがあって、楽しかったです。

――実際ワセダのユニフォームに袖を通して見て、感じたことなどは

やはりワセダのユニフォームが一番かっこいいなと思いました。

――本日は一番という打順でしたが、いかがでしたか

社会人のチームでも、一番を打たせていただいているので、いつも通りでよかったです。

――ベンチなどでの全体的なチームの雰囲気はいかがでしたか

そうですね。結構大差で負けてましたけど、みんな気持ちが切れてなかったですし、声も出していたので、いいなと思いました。

――本日は左方向へ2安打放たれました。投球に逆らわずに打てたのではないでしょうか

試合前のバッティングで、髙橋監督(広、昭52教卒=愛媛・西条)に少し教わって、それができたのかなと思います。

――髙橋監督とは他にお話しを交わされたりしましたか

久々に空港に会った時に、少し社会人の話をして、バッティングの話もしました。

――8回には大量失点後の先頭打者として二塁打を放ちました。その際の打席での心境を教えてください

後輩たちが、全然気持ちを切らさずにいたので、もっと盛り上げてあげようという気持ちで打ちました。

――代の被っている後輩、先輩に囲まれての本日の試合でした。久しぶりにまたチームメートとして戦って、いかがでしたか

みんな頼もしくなって、みんな自覚とかも出てたので、すごくかっこよかったです。

――代の被っていない早川隆久投手(スポ1=千葉・木更津総合)なども本日は出場していましたが、何か話されましたか

空港で、自分から話しかけて。向こうから声をかけづらいかなと思って。早川も吉澤一翔(スポ1=大阪桐蔭)も、彼らの中学時代のチームメイトがJFEにいて。その子たちの話をちょっとしました。

――全早慶戦に対する思いなどはありますか

一年前に熊本の人々が被災されて、その時、自分の代ではできなかったのですが、次の年にこうやって、こういうかたちでできて、良かったなと思います。

――熊本の人々も元気付けられたのではないでしょうか

そう思ってくれたらうれしいです。

――最後に、後輩たちへのエールをお願いします

4年生はもう最後だと思うので、本当に悔いがないようにということです。ここ(大学)で野球が終わってしまう人も、まだ終わらない人もいるでしょうけど、このメンバーでやるのは最後なので、思い切ってやってほしいです。