軟式庭球部

2017.08.06

全日本大学対抗選手権 8月5日 石川・和倉温泉運動公園テニスコート

優勝へ一歩前進

 『熱誠』——。熱く、そして誠実に、頂点だけを目指し邁進してきた昨年王者ワセダ。その努力を証明する大会、全日本大学対抗選手権(インカレ)がついに開幕し、早大戦士が奮闘した。4回戦の立命館大戦では2次戦にもつれ込んだが、船水颯人(スポ3=宮城・東北)・上松俊貴(スポ1=岡山理大付)組が相手を4−2で撃破し、見事ベスト8入りを果たした。

 シード校の早大は2回戦から登場。初戦は西日本工業大と対戦した。1番の内本隆文(スポ2=大阪・上宮)・星野慎平(スポ3=奈良・高田商)組は、1ポイント目から星野がガッツポーズを見せるなど、気合いの込もった姿勢で相手を圧倒。また、内本のコースを突いた鋭いサーブが相手を翻弄(ほんろう)し、順当に白星を挙げた。2番の船水颯人(スポ3=宮城・東北)・上松俊貴(スポ1=岡山理大付)組、続く3番の安藤優作(社3=岐阜・中京)・内田理久(社1=三重)組も安定した試合を展開し、初戦を制した。三回戦は札幌学院大との対戦。1番と2番がゲームカウント4−0で相手を下し、流れをワセダに持ってくる。3番に登場した安藤・内田組は2ゲーム目、相手後衛の巧みなコース分けに苦しめられる。しかし後半、内田が前で相手ボールを塞ぎこのゲームを奪い取ると順調に試合を進め、ゲームカウント4−0で4回戦に駒を進めた。

積極的かつ堅実なボレーで相手の勢いを止めた上松

  8強決めは、立命館大と対戦。1番の内本・星野組は、相手の大胆で攻撃的なテニスに押され、4ゲーム目まで交互にゲームを取り合う展開に。均衡が破れたのは5ゲーム目。内本の前衛へのアタックを皮切りに3ポイント連取し、ゲームカウント3-2とリード。このゲームをものにする。しかし6ゲーム目は内本のバックアウトが目立ちファイナルへ。試合後「思ったよりボールが滑った(伸びた)」と語った。1ポイント目は、長いラリーを制して先取。勢いに乗りたいところだったが、相手後衛に星野がうまくかわされ、リードを許した。最後は星野のクロスへのボレーがアウトし敗戦を喫した。2番の船水・上松組は、4ゲーム目こそデュースにもつれ込んだが4-0で難なく勝利。3番の安藤・内田組は、安藤の粘り強さと内田の正確性が光った。安藤は、相手の深く速めなストロークに臆することなくラリーを続ける。内田は甘くなった返球を見逃さず、確実に決めきる。息の合ったプレーを見せつけ、4-0で試合を終えた。2次戦は、船水・上松組が再登場。内本・星野組を下した相手に、船水は「最初はガツガツいこうと思った」と、1ゲーム目を4-0で勝ち取る。しかしその後はシーソーゲーム。5ゲーム目になると、船水のストロークに鋭さが増し、上松の積極的なボレーも相まって勢いに乗る。6ゲーム目は、互いに点を取り合った。後衛同士の打ち合いになり、最後は船水のストレートへのショットがさく裂。しっかりと準々決勝に駒を進めた。

デュースにもつれ込む熱戦を制し、雄叫びをあげた船水

 

 3回戦は全ての試合を0で抑え、王者の貫禄を見せつけた早大。応援に盛り上がりのあった立命館大にも勝ち切った。勝ち進むにつれ、強敵に立ち向かうことになるため、どれだけ2次戦、3次戦へともつれ込ませず、いかに体力の消費を抑えるかがポイントになりそうだ。プレッシャーのかかる6連覇へ向け、全学年で突き進む。

(記事、写真 安藤菜乃香、吉岡篤史、栗林桜子)

結果

▽2回戦
〇早大 3-0 西日本工業大
○内本・星野 4-0 徳丸・若山
〇船水・上松 4-1 永野・薄
○安藤・内田 4-2 中村・野田
▽3回戦
〇早大 3-0 札幌学院大
○内本・星野 4-0 西根・鈴木健
〇船水・上松 4-0 奥村
〇安藤・内田 4-0 布袋屋・川尻
▽4回戦
〇早大 2-1 日体大
1次戦
●内本・星野 3-4(F3−7) 笠井・大塚
○船水・上松 4-0 奥村・杉山
○安藤・内田 4−0 小澤・坂口
2次戦
○船水・上松 4-2 笠井・大塚

コメント

高倉悠輔主将(商4=東京・早実)

――インカレがついに開幕しましたがチームの状態はいかがでしょうか

8月1日から事前合宿でこちらで練習していて、インカレに臨む気持ちというのはこの合宿でしっかりとつくることができました。やることは全てやってきたのであとは試合に勝つだけです。

――試合の前にチーム全体になんと声をかけているのでしょうか

やはりどこの大学もワセダに向かってきます。その向かってくる相手にどう立ち向かっていくかがすごく重要だと思います。コーチの方がよく言うのですが、こちらが受け身になると劣勢になってしまうので、こちらから攻めていくことを伝えるようにはしています。

――きょうの試合を振り返って、その攻めの姿勢というのはいかがでしたか

本日最後の立命館大戦では1番の内本隆文(スポ2=大阪・上宮)・星野慎平(スポ3=奈良・高田商)が負けてしまいました。攻めの姿勢というのを徹底出来なかったというのは大きかったと思います。もちろん内本の球がなかなか入らないという調子の悪さはあったのですが、そこで気持ちでも受け身に回ってしまうとああいった展開になってしまいます。あすからは徹底していきたいです。

――あすへの意気込みをお願いします

きょうは負けてしまいましたが、内本・星野組や安藤優作(社3=岐阜・中京)・内田理久(社2=三重)組や船水颯人(スポ3=宮城・東北)・上松俊貴(スポ1=岡山理大付)組はワセダの頼れるレギュラー陣です。一本負けてしまっても残りのペアで補える総合力がワセダの強みだと思うので、それを生かして、選手と応援が一丸となって優勝へ向けて頑張りたいと思います。

船水颯人(スポ3=宮城・東北)

――ここまでの調子はいかがですか

この前の直前のインタビューの時から2週間が経っていい感じで上がってきています。きょうも、明日につながるプレーや勝ちがありました。一つ一つのプレーを自分の中で確認しながらできたと思っています。

――初戦や2戦目は様子をみる感じでしたか

そうですね。僕自身久々の大会だったので、気合い入れていこうと思ったんですけど、空回りしてもいけないので。冷静かつ強気に攻めていこうと思っていました。ちょっと試合から離れていたので、切羽詰まったり危ないときが続いて、力んじゃったりしてたので、それは明日の課題だと思います。

――上松選手と話し合ったことはありますか

(上松選手が)結構最初は緊張していて、硬くなっていました。最後の試合の時も珍しいミスというか簡単なミスが出てたので、大丈夫だと声を掛けました。僕が気持ちの面でも支えたというか、上松のいいプレーを出せるように、ちょっとは言葉を掛けれたかなと思います。

――立命館大は、激しく向かってくるプレースタイルでしたが、その対処は

僕も、序盤は結構ガツガツいってつぶしにいこうと思ったんですけど、気合いが入りすぎて空回りしてもいけないんで。中盤から終盤にかけては相手が上松のことを気にしていました。僕自身もミスはしたんですけど、あれは自分で決めて打ちきったボールだったので、ミス自体のダメージはなかったです。あとは僕と相手後衛どっちが前衛につかまるかという勝負でした。相手も勝てると思って力み始めたということを試合中に感じることができて、あとは作戦通りにいけたと思います。

――明日に向けて

気合い入れるのはいいですけど、空回りしてくる部分もあるので。きょうみたいに1ペアが負けるとなると、またチームの雰囲気も変わってくると思うので、リズム良く決めていきたいと思います。朝一から厳しい戦いになると思いますが、朝一から完璧な試合をしていいスタートを切りたいなと思います。

星野慎平(スポ3=奈良・高田商業)

――事前合宿を含めて、ここまでの調子はいかがですか

めっちゃいいというわけではないので、大会中に合わせていきたいと思います。これからですね。

――内本選手と試合前にはどんなお話をされましたか

いつも通りということですね。

――きょうは声も出て気合いが入っていましたね

はい、そうですね(笑)。

――立命館大戦はアタックを積極的に打つなど向かってくるプレーでしたね

(相手が二人とも)僕の一つ上の高校の先輩で、やりにくかったです。

――ミスの原因はやりにくさですか

それと、足が動かなかったです。足を動かすことをさぼって、ミスが続いてしまったので、明日は頑張ります。

内本隆文(スポ2=大阪・上宮)

――インカレが始まりましたが、調子はいかがですか

やばいです。調子がよくない状態でインカレに入ってしまいました。

――他にも何か原因はあるのでしょうか

コートがやりにくいです。ボールがすごく滑ります。

――立命館大戦での敗因はなんでしょう

最初からがつんと入ればよかったのですが、相手に押されてしまいました。

――あすへの意気込みをお願いします

あしたは3勝して優勝します!

上松俊貴(スポ1=岡山理大付)

――きょうからインカレが始まりましたが調子はいかがですか

1日目ということで、最初の試合は少し緊張した部分もあったのですが、2試合目に入るときに、自分で心の準備の調整が出来ていたので、上手く乗り越えることができました。

――今大会への特別な思いや意気込みはありますか

今回の大会は、雰囲気が今までの大会とは違っていて、チームをつくってくれた4年生にとっては最後のインカレとなるので、4年生の先輩たちのためにも勝ちたい、という気持ちがあります。今までの大会とは背負うものが違うな、と自分でも感じましたが、やるべきことは今までと変わることはないし、勝ち方は自分で分かっているのでそれに徹したいと思っています。

――きょうの試合の中では特に立命館大戦が圧巻の活躍ぶりでしたが、いかがですか

相手の後衛がガンガン攻めてくるタイプで、苦手意識を持っていたのですが、それに臆することなく、自分の攻撃パターンに持っていくことができました。冷静な判断が出来ていたので、自分をしっかり操ることができたことが、2次戦のプレーにつながったのだと思います。

――試合の中盤からペアの船水颯人選手(スポ3=宮城・東北)の調子も上がってきていましたね

事前合宿では、僕たちペアの調子はあまり良くなかったのですが、試合に入るとやはり、2人ともスイッチが入って、「やるしかない」という気持ちになるので、2人で勢いよくプレーできたのだと思います。チームの中で、自分たちが柱という形があると思うし、やはり自分にも、僕たち2人が負けるわけにはいかないという思いが強くあるので、相手に大将として向かっていくという気持ちを持っていることは、あすにも良い傾向になっていくと思います。

――最後に、あすへの意気込みをお願いします

明日は、やはり苦しい戦いになると思うのですが、きょうの反省を生かしたり、より攻撃的にいくべき部分があると思うので、きょうのことはきょうのことで切り替えて臨みたいと思います。また、明日勝つためにどうするべきかというのを自分で考えて、前を向いてプレーしたいと思います。