軟式庭球部

2017.08.04

8月5・6日 全日本大学対抗選手権 石川・和倉温泉テニスコート、石川・能都健民テニスコート

全日本大学対抗選手権 展望

 夏が始まりを告げるとすぐ、早大軟式庭球部が全てをかける試合・全日本大学対抗選手権(インカレ)が幕を開ける。熱く照り付ける日差しを跳ね返すほどの熱い戦いが石川の地で繰り広げられるのだ。男女共に、見据えるのは日本一の座、ただひとつ。

 ことし男子部は大型前衛2人を迎え、戦力をさらに充実させた。上松俊樹(スポ1=岡山理大付)、内田理久(社1=三重)は入部してすぐに存在感をアピール。盤石の体勢の早大が6連覇達成するのに死角は無い。そう誰もが思うだろう。しかし何が起こるのか最後まで分からない舞台こそがインカレだ。昨年は主力の星野慎平(スポ3=奈良・高田商)が急病でまさかの欠場。メンバーを組み変えて臨んだ。今季は絶対エースの船水颯人(スポ3=宮城・東北)がケガに苦しみ、万全の状態で試合に臨むことがなかなかできず、不安はやや残る。そこで精神的支柱としての期待がかかるのが、安藤優作(社3=岐阜・中京)だ。約1年間チームマネジメントに心血を注いだ高倉悠輔主将(商4=東京・早実)からも、「チームがピンチの時に息を吹き返してくれる存在」と評される。安藤はその昨年のインカレで成長を遂げた。正規ペアが自分と兄(圭祐、平29スポ卒=現東邦ガス)のペアのみになり、絶対に勝たなくてはならないという使命感を感じたと言う。安藤にとってはその昨年のインカレでの経験が、勝負のかかった場面で自信になっているそうだ。明大や日体大などを始め、どの大学も打倒早大を掲げて向かってくることは明白だ。もちろん簡単には勝たせてもらえないだろう。しかしこちらも『熱く、そして誠実に』積み重ねてきたテニスがある。高倉主将、井山裕太郎主務(基理4=埼玉・松山)を始めとした4年生たちが懸命につくりあげてきたチーム力がある。その勢いを跳ね返して頂点に立ち、笑顔の早大戦士が見たい。

技術面、そして精神面でもチームに貢献する安藤

 一方女子部は昨年の戦力をほぼ残しながらも、新チームの最初の関東春季リーグ戦(春リーグ)では2位という結果に甘んじた。勝負所で一歩引いてしまうせいで、相手校の応援などの外的要因に苦しんだ。「絶対に勝たなくてはならない」という女王のプレッシャーが重くのしかかった春。しかしそこからは、それぞれが課題を見つめ直した。杉脇麻侑子女子主将(スポ4=東京・文化学園大杉並)は、応援する選手も試合に出る選手も腹を割って本音で話し、モチベーションを上げられるような練習の雰囲気をつくりあげることを意識したと言う。そこからは全日本大学王座決定戦(王座)、東日本学生大学対抗競技大会(東インカレ)では苦しい場面でもしっかりと勝ち切ってきた。メンバーそれぞれの姿が試合を重ねるごとにますます頼もしくなっていった。早大の女子部の人数は他の強豪校と比較すると、決して多くはない。他大学の応援と比べれば、確かに勢いや声量では劣るだろう。しかし、コートの外から応援をする選手は「応援で選手を勝たせる」、コートの中で戦う選手は選ばれていることに感謝して「代表として勝利を持ち帰る」と、一人一人立場は違えど皆がチームのために戦っている。それが早大の強さだ。培ってきたチームとしての強さを、早大の『真価』を、最高の舞台で最高の形で証明して見せる。

1年間チームを率いた杉脇

 

 早大は昨年、男子部は5連覇、女子部は2連覇を果たし、前年王者としてことしのインカレに臨むことになるが、あくまでチャレンジャーとしての立場でインカレに臨む。常に強敵は目の前に立ちはだかるが、一番の敵は自分たちだ。「自分たちが後悔しないプレーができたらそれが結果につながる」と選手たちは口を揃える。常に挑戦の気持ちを忘れずことしも日本一の称号を手にして、ソフトテニスの歴史にその名を刻め。

(記事、写真 吉澤奈生)

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