相撲部

2017.08.01

第44回東日本学生個人体重別選手権 7月30日 東京・靖国神社相撲場

橋本が優勝し早大相撲部初の快挙!4名が全国大会出場を決めた

 相手を寄り倒した瞬間、会場が沸いた。橋本の顔にも笑みが溢れた。雨が明け蒸し暑い天候の中、第44回東日本学生個人体重別選手権が行われた。この大会の上位一定数が、9月に行われる全国学生個人体重別選手権への切符を獲得する。早大からは棄権者1名を除き9名が出場し、橋本侑京(スポ2=東京・足立新田)が135kg未満級で優勝、そして橋本を含め若林魁(スポ3=岐阜農林)、谷本将也(スポ4=鳥取城北)、長谷川聖記(スポ1=愛知・愛工大名電)の4名が全国大会出場を決めた。

 危なげなく、圧倒的だった。135kg未満級に出場した橋本は、一回戦、二回戦と相手を圧倒し素早く勝負を決める。三回戦では、両差しとなったが小手に振られ体勢を崩す。しかし、右足をかけ難なく切り返した。決勝トーナメントに駒を進めると、一回戦は拓大の選手相手に両はずで押し、豪快に押し出し準決勝進出を決めた。準決勝では、直前に鼻血が出てしまうアクシデントがあったものの、集中を切らすことなく休まず前へ出て、小手投げにも落ちず勢いよく相手を寄り切った。5月に行われた全日本大学選抜宇佐大会で個人優勝を果たした寺沢(東洋大)との対戦となった決勝では、顔と顔がぶつかり合う激闘の末、寄り倒して優勝を決めた。「考えずに左が入って、体が反応した。稽古していたから、できたのだと思う」と語ってくれた橋本。春からの積み上げが結果に現れたようだ。この階級での優勝は早大相撲部史上初の快挙である。

大一番に勝利した橋本。稽古の積み上げが快挙につながった

 115kg未満級で全国大会を決めた若林は、三回戦で粘るも頭をつけられそのまま寄り切られ、決勝トーナメントに進むことはできなかった。しかし、気持ちが切れることはなかった。「絶対勝つという気持ちでいきました」と語ってくれた敗者復活戦では、一回戦、二回戦共に一瞬で勝負を決め、見事全国大会への切符を掴んだ。谷本も、三回戦で敗退し敗者復活戦に回ったが、木崎(日大)相手にはたき込みで白星をあげ、全国大会への切符を掴んだ。無差別級に出場した長谷川は、決勝トーナメントでは一回戦で敗退したものの、一年生ながら確実に全国出場を決めた。

全国大会への出場権を得た谷本

 室伏渉監督(平6人卒=東京・明大中野)は、今大会を振り返って、「全国に出られてもおかしくない選手がもう少しいたので、全体的にはもう一歩欲しかったというのが正直な感想」と述べた。しかしながら、今大会での橋本の優勝と4名の全国大会出場はチームを大きく勢い付けただろう。この先には、8月に青森で行われる全日本大学選抜十和田大会、9月の全国学生個人体重別選手権が控えている。勢いに乗った早大相撲部に、さらなる躍進を期待したい。

(記事 石名遥、写真 吉岡拓哉)

結果

▽65kg未満級

浅井優太(教1=千葉・稲毛)

一回戦 ●対池田参段(東洋大)寄り切り

※敗者復活戦へ

一回戦 ●対木崎弐段(日大)寄り切り


▽100kg未満級

佐藤太一初段(社2=大分・楊志館)

二回戦 ○対小佐野初段(立大)押し出し

三回戦 ●対トゥブシンサナー弐段(東農大)押し出し

※敗者復活戦へ

一回戦 ●対宇野初段(法大)寄り切り


▽115kg未満級

市川拓弥参段(社4=長野・更級農)

一回戦 棄権



若林魁参段(スポ3=岐阜農林)

二回戦 ○対山内弐段(東農大)突き出し

三回戦 ●対大木弐段(日体大)寄り切り

※敗者復活戦へ

一回戦 ◯対北原初段(慶大)寄り倒し

二回戦 ◯対川田参段(日大)押し出し

※全国大会出場が決定



浅田大介参段(社1=石川・金沢学院)

一回戦 ◯対大橋弐段(日体大)押し出し

二回戦 ●対川井参段(東洋大)押し出し


▽135kg未満級

鬼谷智之参段(スポ4=愛知・愛工大名電)

一回戦 ◯対多田参段(東洋大)押し出し

二回戦 ◯対神長初段(日体大)押し出し

三回戦 ●対古川晴参段(日大)寄り倒し

※敗者復活戦へ

一回戦 ●対松原参段(拓大)上手投げ



橋本侑京弐段(スポ2=東京・足立新田)

一回戦 ○対中嶋参段(専大)押し出し

二回戦 ○対金井弐段(日体大)引き落とし

三回戦 ◯対伊藤初段(東農大)切り返し

※全国大会出場が決定 優秀8選手トーナメントへ

一回戦 ○対小笠原参段(拓大)押し出し

準決勝 ○対櫻井参段(日体大)寄り切り

決勝戦 ◯対寺沢参段(東洋大)寄り倒し

※135kg未満級 優勝


▽135kg以上級

谷本将也参段(スポ4=鳥取城北)

二回戦 ◯対福田弐段(法大)はたき込み

三回戦 ●対中島参段(日大)寄り切り

※敗者復活戦へ

一回戦 ◯対木崎参段(日大)はたき込み

※全国大会出場が決定


▽無差別級

本田煕誉志参段(社4=大分・楊志館)

一回戦 ●対城山四段(東洋大)押し出し



長谷川聖記参段(スポ1=愛知・愛工大名電)

一回戦 ◯対五十嵐参段(法大)寄り倒し

二回戦 ◯対西澤参段(日体大)寄り切り

※全国大会出場が決定 優秀8選手トーナメントへ

一回戦 ●対深井参段(東洋大)上手投げ

コメント

室伏渉監督(平6人卒=東京・明大中野)

――橋本侑京選手(スポ2=東京・足立新田)の優勝もありましたが、全体を振り返っていかがでしたか

やっぱりキャプテンの鬼谷(智之主将、スポ4=愛知・愛工大名電)とか本田(煕誉志、社4=大分・楊志館)、佐藤(太一、社2=大分・楊志館)もそうですけど、全国に出れてもおかしくないなという選手がもう少しいたので、全体的にはもう一歩欲しかったというのが正直な感想です。でも優勝したのは素直に嬉しくて、この階級で僕が入賞した以来だというのをコーチ陣が言っていて、23年ぶりとかですかね。(この階級での)優勝は初めてだと思うので本当に嬉しいです。ワセダで初だと思います。

――1年生の活躍も光っていました

そうですね。浅田(大介、社1=石川・金沢学院)も1回戦はしっかり勝ってまだこれから、というところです。長谷川(聖記、スポ1=愛知・愛工大名電)は想像以上に活躍していて、伸びてきているなあという実感はあります。

――下級生の活躍が目立っていましたが、上級生に望むものはなんですか

ああやって下級生の突き上げがあると、上がもっと頑張んなきゃなと思います。若林(魁、スポ3=岐阜農林)は3年生一人ですし、敗者復活戦にいってしまいましたが(全国のメンバーに)入ったのは良かったと思います。

――次回の全日本大学選抜十和田大会は久しぶりの出場になります

9年ぶりになりますね。もう対戦相手も決まって日大、近大、明大と強豪とやることになりました。そこでどうやって予選を通ってトーナメントを上がれるか。金沢大会では10位だったので是が非でも決勝トーナメントに行きたいです。それを今みんなで話し合っているところです。

――夏に向けて、合宿などどういった練習をしていきますか

夏は体力をつけて、ケガ人はケガをしっかり治してとにかく体をもっと強くする。もちろん相撲の稽古もそうですけど、それ以上に体力的にもっとアップすればきょうも見ていましたが、橋本が東洋大の選手に勝ったりだとか、徐々に差が縮まってきていると選手自身が一番感じていると思います。そこをもっと追求して、縮めるのではなく越えていくようなところを目指したいなと思っています。

鬼谷智之主将(スポ4=愛知・愛工大名電)

――今日までどのような点を重点的に練習してきたのですか

先日の金沢(選抜金沢大会)で全然足が出ていなかったので、足を出す稽古をずっとしてきて、今日に臨んだのですが、だめでしたね。

――最初の取組と2番目の取組では、変化に対応したりと、順調に押し出しで勝利しました。序盤を振り返っていかがですか

体が動いていて、三回戦が勝負だなと思っていたのですが、勝てなかったですね。

――敗者復活戦も悔しい結果となってしまいましたが、どこが足りなかったと思いますか

自分が直進的な動きで、相手のちょっとずれた横の変化についていけませんでした。課題がまた浮き彫りになった試合になりました。

――夏合宿ではチームとしてどのようなところを強化したいですか

みんな特にきょうは後輩が頑張ってチームに勢いもついてきたと思うので、しっかりそれを自分がまとめて、足腰を強化してリーグ戦に臨みたいですね。

――個人としてはどういったところを強化したいですか

きょう本当に情けなかったので、横の動きに耐える稽古をしっかりして、十和田(選抜十和田大会)では優勝を狙っていきたいです。

谷本将也(スポ4=鳥取城北)

――今日の総括をお願いします

一試合目はまずまずの取り組みができました。ベスト8をかけた二試合目は、中高の同級生でお互いよく知りつくしているという点でも山場の一番として臨みましたが、あそこで勝ちきれなかったことが非常に悔しいです。

――二試合目の負けをどのように次の取り組みに活かしましたか

悔やんでもしかたないので、全国大会に出たいという強い思いを次の取り組みで思い切りぶつけようと思い集中して臨みました。

――敗者復活戦では、見事に勝利を収められましたがその試合を振り返って頂いてどうでしたか

相撲の流れ自体は良くなく、相手に押し込まれる形となりましたが、形はどうであれ勝てたことは大きいので、全国大会では自分の相撲を取って勝てるように日々稽古に励みたいです。

――全国大会へ向けての意気込みをお願いします

全国では、個人のタイトルももちろんですが、インカレに向けてという意味合いが大きいので、いいチャンスであると捉え、これからの稽古で自分の形というものを再確認し、全国大会でその成果を発揮することがインカレへの大きなステップとなると思います。それを実現するために日々の稽古により力を入れ頑張っていきたいです。

若林魁(スポ3=岐阜農林)

――今日の相撲を振り返っていかがですか

体重別ということで、勝たないといけないというか、優勝を狙っていたんですけど、突き放す相撲が自分の中で目標というかそれを目標でやっているので、三回戦でそれができなくなったというのは、すごい課題でした。一応、敗者復活で最低限のことはできたので、次につながって良かったな、というのはあります。

――一度負けて、その後敗者復活で2連勝されましたが、そこでの気持ちの切り替えはどうなさいましたか

まあ気持ちの切り替えっていうか、勝たなければいけない相手だったので、絶対勝つという気持ちでいきました。

――全国大会への意気込みを聞かせてください

今回悔しい思いをしたので、次は優勝目指して頑張りたいと思います。

橋本侑京(スポ2=東京・足立新田)

――優勝おめでとうございます。いまの気持ちをお聞かせください

自分でもびっくりしているというところもあります。春から金沢大会に向かって、結果はそんなに出なかったかもしれませんが、個人的には全国の一流の選手とも戦って勝利を挙げられていたので、春先から自信を積み上げてきたものがありました。135キロ未満では、実力者もいる中でも、戦えるなと思っていたので、良かったです。

――喜びを伝えたい方はいますか

自分が携わってきた指導者のみなさんや、親、兄弟に伝えたいですね。

――きょう取った相撲で、最も印象に残っている相撲はどれですか

決勝戦ですね。相手は東洋大の強い選手で、春の選抜大会でも個人で優勝しています。高校時代にも対戦していて、勝てないなと思っていた相手でした。ただ、考えずに左が入って、体が反応しました。稽古していたから、反応できたのかなと思います。

――最後に、今後への意気込みをお願いします

今度十和田大会があって、その後リーグ戦やインカレと続いていきます。これで終わりではないので、調子を落とさないように、「勝ってかぶとの緒をしめる」という気持ちで、全部勝てるように頑張っていきたいと思います。

長谷川聖記(スポ1=愛知・愛工大名電)

――大学入学後初めての体重別個人戦どうでしたか

緊張することはなかったんですけど、自分の相撲が取れて、よかったと思います。

――二勝して全国大会が決まりましたが、感想はどうですか

その分に関してはよかったんですけど、まだ課題っていうのがあると思うのでそこを直していって全国で一勝でも勝てるようにしていきたいと思います。

――全国大会へ向けて意識して具体的に伸ばしていきたいところっていうのは今ありますか

すぐ引く癖があるので、そこを直して常に攻めていけるように相撲を練習していきたいと思います。