競走部

2017.07.20

第1回早稲田大学長距離競技会 7月19日 埼玉・早大織田幹雄記念陸上競技場

前半シーズン締めくくり、いよいよ試練の夏へ

 長距離にとっては夏合宿前、最後の大会となった第1回早稲田大学長距離競技会。練習の一環として普段とは違う距離で、スピードを重視し走ったこの競技会、シーズン前半の締めくくりとしてそれぞれが課題を持って挑んだ。主力選手も複数出場した3000メートル2組目では真柄光佑(スポ2=埼玉・西武文理)が好タイムをマークし、トップでゴールするなどチームとしての戦力の底上げが見られた。

 今回の競技会では各選手がそれぞれ1500メートルと3000メートルにエントリー。1500メートル第1組目ではスタート直後から白いユニフォームの早大の選手たちによる先頭争いが繰り広げられ、ラスト200メートルからのスパートで抜け出した小澤直人(スポ3=滋賀・草津東)が3分56秒で1着。2着以降は西田稜(政経3=東京・早大学院)、遠藤宏夢(商2=東京・國學院久我山)と続いた。第2組目には故障からの完全復活を期す齋藤雅英(スポ2=東京・早実)や安井雄一駅伝主将(スポ4=千葉・市船橋)などが登場。先頭集団が1000メートルを2分32秒前後で通過し、ラスト300メートルでペースメーカーがレースから抜けると選手たちのペースはさらに上がる。最後は1500メートルを主戦場とする齋藤が苦しい表情を見せながらも、光延誠(スポ4=佐賀・鳥栖工)や宍倉健浩(スポ1=東京・早実)らに先着し組1着の3分49秒7でゴールした。

全カレまでに完全復活となるか

 1500メートルのレースから約1時間後、日も次第に落ち始め涼しくなり始めた頃、3000メートル第1組目がスタートした。1500メートルにも出場した西田が一時は先頭でレースを進めるもラスト500メートルで他校の選手に抜け出され、猛追も及ばずコンマ7秒の差で2着となった。2組目は1000メートルを2分45秒ペースでレースを進める。ペースメーカーが2000メートルで離脱すると、太田智樹(スポ2=静岡・浜松日体)が集団から抜け出し残り1周の鐘を迎える。このまま太田の独走でゴールを迎えるかとも思われたが、ラスト400メートルで「後輩には負けられないと思っていた」という藤原滋記(スポ4=兵庫・西脇工)のスパートに続くように、真柄光佑(スポ2=埼玉・西武学園文理)や吉田匠(スポ1=京都・洛南)も太田を追い、ピッチを上げる。そして残り150メートルでさらに「最後はとにかく力を振り絞って走った」という真柄が他を振り切り自己ベストとなる8分15秒9の1着でゴールした。

上級生にも競り勝ち組1着を手にした真柄

 レース後、太田も「前半シーズン、チームとしても個人としてもあまり結果が出せていない」と振り返るように長距離組の不調が続いた前半戦の締めくくりとして位置付けられた今大会。選手たちが持つ課題はそれぞれだが、きょうのレースで夏合宿、そして日本学生対校選手権、駅伝シーズンへ向けて新たな課題が見つかったことだろう。選手たちには夏合宿を乗り越え、さらに頼もしい姿を見せてくれることに期待したい。

(記事 斉藤俊幸、写真 宅森咲子)

結果

▽男子1500メートル

A組

齋藤雅英  3分49秒7(1着)

光延誠   3分50秒1(2着) 自己新記録

宍倉健浩  3分50秒5(3着) 自己新記録

安井雄一  3分51秒4(4着)

石田康幸  3分56秒5(5着) 自己新記録

西久保達也 DNF

谷原知己  DNF

藤原滋記  DNS

B組

小澤直人  3分56秒(1着)

西田稜   3分58秒3(2着) 自己新記録

遠藤宏夢  3分59秒4(3着)

岡田望   4分01秒2(4着)

平子凜太郎 DNS

河合祐哉  DNS

谷口耕一郎 DNS

三上多聞  DNS

真柄光佑  DNS


▽男子3000メートル

A組

真柄光佑  8分15秒9(1着) 自己新記録

太田智樹  8分17秒4(2着) 自己新記録

藤原滋記  8分17秒6(3着)

吉田匠   8分18秒8(4着) 自己新記録

渕田拓臣  8分36秒5(5着) 自己新記録

清水歓太  8分45秒(6着)

安井雄一  DNF

光延誠   DNF

永山博基  DNS

B組

西田稜   8分21秒9(2着) 自己新記録

遠藤宏夢  8分29秒(3着) 自己新記録

三上多聞  8分29秒6(4着) 自己新記録

河合祐哉  8分34秒6(5着)

谷口耕一郎 8分38秒(6着)

大木皓太  8分39秒7(7着)

平子凜太郎 8分58秒(9着)

岡田望   9分01秒1(10着)

宍倉健浩  DNF

石田康幸  DNF

小澤直人  DNS

コメント

藤原滋記(スポ4=兵庫・西脇工)

――きょうのレースは夏合宿前最後のレースとなりましたが、位置付けを教えてください

僕自身、今シーズン調子が上がり切らなかったのですが、今回のレースは練習の一環ということで速いスピードで走ることを目的にしました。

――先日ホクレン・ディスタンスチャレンジに出走されていましたが、そちらのタイムはいかがでしたか

今シーズン上がり切らなかった中で、あのタイムでまとめられたということで、復調の兆しが出たのかなと思います。

――では本日のレース内容についてお伺いします。序盤は先頭の後ろで出方をうかがわれてました

そうですね。自分から出て行くとかではなく、ペースメーカーもいましたし他の選手を利用しつつ楽に走れたのではないかと思います。

――ラスト1周になるとスパートをかけ、先頭に躍り出ました

後輩には負けられないと思っていましたし、意地ではないですがここで踏ん張らなければと思いました。

――同期の石田康幸選手(商4=静岡・浜松日体)が藤原選手を応援していた声は、耳に入っていましたか

はい。最高学年ということで僕たちの代は団結力もありますし、頑張らなくてはという気持ちになりました。

――では、これから夏合宿があると思いますが、そこでの藤原選手の目標を教えてください

去年は合宿ではケガをしていて思うような練習を積めず、練習の量が足りなく結局箱根(東京箱根間往復大学駅伝)まで保たなかったということがありましたので、ことしはケガをしないのを大前提としつつ、練習をしっかりと積んで全カレ(日本学生対校選手権)、駅伝シーズンにつなげたいと思います。

太田智樹(スポ2=静岡・浜松日体)

――きょうの試合の位置付けはどのようなものだったのでしょうか

前半シーズンの締めくくりというかたちで3000メートルではありますが、ホクレン(ホクレン・ディスタンスチャレンジ)が悪かった分いいかたちで終わろうという位置付けでした。

――具体的な目標タイムなどはありましたか

ペース設定は2000メートルの通過が5分30秒で、そこから上げて(8分)10秒前半はいけたらいいなと思っていたのですが、思ったより最後上がらなかったので残念だと思っています。

――序盤はペースメーカーの先輩に付きつつペースを刻んでいました

思ったよりペースが速かったのですが、それでもその練習をしていなかった割にはしっかり付くことができたというところでプラスになるのかなと思います。

――ラスト1周で抜かされてしまい、組1着ではなくなってしまいました

最後負けてしまったのが同じ学年でBチームの真柄(光佑、スポ2=埼玉・西武学園文理)だったということで、本当に悔しいですし情けないなと思うのですが、逆に最近BチームからAチームに食らい付いてくる人が少なかったので、そういった意味で、チームとしては良かったのかなと思います。

――ホクレンでは設定タイムには届かなかったと思うのですがそちらについてはいかがですか

ホクレンの為に、6月は試合に出ずに練習したのですが、その成果がしっかりと試合で出せなかったという部分に関して反省があるので、それを今回少しでも解消出来たらなと思っていました。ですがホクレンも今回も最後に上がり切れずに終わってしまったので、課題として夏にしっかりと取り組んでいけたらなと思います。

――夏合宿に向けて意気込みや目標などはありますか

前半シーズン、早稲田のチーム自体、個人もそうなのですがあまり結果が出せなくて。去年と違ってより一層危機感を持ってやらなくてはいけないと思っています。先輩はまだ3、4年生いますが、だからといって引くことなく自分がチームを引っ張っていくというつもりでしっかり練習をこなして、秋シーズンの結果に繋げられたらなと思います。

真柄光佑(スポ2=埼玉・西武学園文理)

――真柄選手自身の、きょうのレースの位置付けは

この間ホクレン(ホクレン・ディスタンスチャレンジ)を走って全然駄目だったので、そのリベンジという位置付けです。

――中盤までは様子を伺っていたように見えましたが

思ったより調子が良くなかったので、とりあえず2000メートルまでついて行くことだけ考えて走りました。

――残り1周で太田選手(智樹、スポ2=静岡・浜松日体)、藤原選手(滋記、スポ4=兵庫・西脇工)を抜いて1着でゴールしましたが、そのスパートを振り返っていかがでしょうか

最後はとにかく力を振り絞って走ったという感じです。

――集中練習の頃からかなり力をつけてきたと伺いましたが、どのようにお考えですか

集中練習が良くて、3月くらいに疲労骨折をしてしまったんですけど、そこからまた力が戻ってきているという感じです。

――きょうのタイムについては

目標タイムは8分20秒から8分25秒だったので、目標タイムを切れてよかったというのと、タイムよりも1位を取れたのが嬉しいです。

――今後夏合宿を迎えるにあたって、その意気込みを教えてください

ずっとBチームでやってきて、多分合宿ではAチームでいけるので、Aチームに追いついて追い越せるようにしっかり頑張りたいと思います。

齋藤雅英(スポ2=東京・早実)

――きょうのレースの位置付けを教えてください

長距離の主力選手が出るということでレベルの高いレース展開になるので、全カレ(日本学生対校選手権)のようなレベルの高いレースにおける位置取りと、レース中盤から後半にかけての動きが課題なので、その課題を意識して挑みました。

――タイムはいかがでしたか

予想以上のタイムが出たのですが、ペースメーカーがうまく引っ張ってくれてのタイムなので手放しには喜べないと思っています。

――ラスト1周でスパートをかけ逃げ切るかたちとなりましたが、レース展開についてはいかがでしたか

勝ちに行くレース展開を目的としていたので、うまく位置取りなどはできレースを運べたのかなとは思いますが、人数がそこまで多くない中でのレースだったので(きょうのレース展開が)そこまで評価できるものかは分かりません。

――故障からの復帰以降、先日の世田谷記録会、本日の早大競技会と順調に調子を取り戻しているように思うのですが、ご自身ではいかがでしょうか

そうですね、タイム自体は伸びてきているのですが、まだ練習は6~7割ぐらいしかこなせていないので7月中には満足いく練習ができるように戻していきたいと思っています。

――夏合宿に向けての意気込み等ありましたら教えてください

中距離ブロックなので長距離の夏合宿には参加しないのですが8月の初めに全カレに向けての集中合宿を行う予定で、去年もそこでしっかりと練習を行い調子を上げることができたので、今年も満足いく練習を行い全カレにはしっかりとした状態で臨めるように(調子を)持っていきたいと思っています。

――全カレでの目標を聞かせてください。

去年は優勝しているということもあるので、今年は連覇を目指し、また(1500メートルは)最初の種目でもあるのでチームに勢いを持ってきたいと考えています。