ハンドボール部

2017.07.10

第57回早慶明定期戦 7月9日 早大東伏見スポーツホール

慶大に逆転勝利、5連覇へ向け大きな1勝に/慶大戦

 ことしで57回目を迎えた早慶明定期戦。今回は早大のホーム、東伏見スポーツホールで開催され、関東学生リーグ1部の明大、同2部の慶大を迎えた。4連覇中の早大は5連覇を目指し、初戦の相手、慶大と戦った。

 序盤の不安定さが課題の早大だが、この試合でも開始早々にミスから慶大に得点を許してしまう。さらに西山尚希主将(社4=香川中央)が「立ち上がりが悪く、自分たちのペースにできないままズルズルいってしまった」と振り返るように、立て続けに4点を失ってしまい開始5分で早大の得点はないまま5点のビハインドを背負ってしまう。しかし前半8分、「キーパーがよく見えていた」という渡邉志明(スポ4=東京・両国)のサイドシュートで早大の初得点が生まれる。さらに続けざまにGK羽諸大雅(スポ2=千葉・市川)の好セーブでピンチを防ぐと流れは徐々に早大に。12分に渡邉、13分には宗海皓己(スポ3=高知・土佐)が得点を奪い前半15分を迎えたところで、これからの試合を見据え「チームとしての意思統一を図る」(西山)ため、大幅にメンバーを入れ替える。その後は交代で入った齊藤由希也(商2=東京・早大学院)の気持ちの入ったディフェンスや三輪颯馬(スポ3=愛知)の速攻などが決まり、じわじわと点差を詰めていき、前半を10-12の2点差で折り返す。

チーム最多タイの4得点を挙げた渡邉

 後半、前半のスタートメンバーに戻った早大は、開始早々相手の反則により7メートルスローを得る。ここを決め確実に点差を詰めたい早大だったがこのチャンスを外してしまう。前半終盤からのいい流れをこのミスで再び慶大に持っていかれるかと思われたその直後の3分、パスカットから速攻で宗海が、さらには小畠夕輝(スポ3=岡山・総社)のカットインで得点を奪うと流れは完全に早大に傾く。後半6分からは前半からいいプレーを見せていた渡邉や宮國義志(社2=沖縄・浦添)のカットインなど早大らしい攻撃が生まれ始め、連続得点で後半9分にとうとう同点に追いついた。そして後半10分、渡邉の巧みなサイドシュートで得点を奪い15-14とし、ついにこの試合初めてのリードを奪う。チームの追い上げとともにベンチも盛り上がりを見せ試合は完全に早大ムードに。前半同様15分からメンバーを入れ替えたものの、その後は18分から山﨑純平(社3=岩手・不来方)の3得点を含む7点を立て続けに奪った早大。終盤に攻守でバタついてしまい追い上げを許すが、中盤の大量得点のリードを保ったまま27-23で試合終了。ベンチの選手たちと互いにハイタッチをかわし、選手たちは安堵(あんど)の表情を浮かべていた。

センターとしてゲームメイクした宮國

 立ち上がりに不安があるとはいえ、約10分間も得点できず、その間に格下の慶大を相手に5点を先行された。最終的には実力差を見せつけ勝利したものの、今までの課題が露呈したゲームとなった。しかし、関東学生春季リーグで大きな課題であった、自分たちの流れが来た時のミスというのは少しずつ減ってきた。成長した点、課題を再確認し、日本一に向かって突き進む。

(記事 斉藤俊幸、写真 林大貴、中村朋子)


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第57回早慶明定期戦
早大 27 10−12
17−11
23 慶大
GK 羽諸大雅(スポ2=千葉・市川)
LW 渡邉志明(スポ4=東京・両国)
LB 小畠夕輝(スポ3=岡山・総社)
CB 宮國義志(社2=沖縄・浦添)
PV 松本光也(社4=神奈川・法政二)
RB 伊舎堂博武(社3=沖縄・興南)
RW 宗海皓己(スポ3=高知・土佐)
得点者

渡邉、山﨑:4点 小畠、宗海、三輪:3点 西山、長谷川、齊藤(由)、宮國:2点 松本、高橋(拓):1点

コメント

CB西山尚希主将(社4=香川中央)

――慶大戦を振り返っていかがですか

立ち上がりが悪くて、自分たちのペースにできないままズルズルいってしまいました。後半出たメンバーが、個人ですべきことをやって、後半につなげていって、最終的に勝つことができたので、いいかたちで終われたんじゃないかと思います。

――途中でメンバーを大幅に入れ替えていましたが、チーム分けをしていたのですか

2チームに分けたというか、春が終わって、チームとしての意思統一を図るために、きっちりチーム分けをするのではなくメンバーを混ぜて、その中である程度メンバーを固めたという感じです。

――メンバーを入れ替えてやっていましたが、それぞれご覧になっていかがでしたか

最初の出ていたチームは、上級生が多かったんですけど、もっと上級生が責任感を持ってやるべきことを果たしてくれれば、ああいった苦しいゲームにはならなかったのかなと思います。後半に出たチームは、僕が出たというのもあって、自分ができることをしっかり考えて、役割を果たそうという意識は全員に見られたので、そういう面では良かったのかなと思います。

――どういう部分に重点を置いて試合に臨みましたか

ディフェンスに関しては、相手にしっかりとアタックした上でロングシュート勝負っていうチームの約束事を徹底してやろう、誰と組んでも徹底してできるように、ということでした。オフェンスに関しては、きっかけの後のオフェンスを、自分でいくところなのか、それとも寄ってきてさばくべきなのか、という判断をしっかりしようと話していました。

――立ち上がりが悪かった序盤、ベンチからどういう風に声を掛けていましたか

キャプテンなので、みんなを盛り上げて鼓舞する、という風にやらなきゃいけないと思うんですけど、僕一人が頑張っても、チームスポーツなので、勝てないのは春を通してわかっています。なので、もちろん声掛けはしますけどコートに立っている上級生や、コートに立っている人間が変わってくれるように、多くは声掛けしないようにしていました。

――夏にどういう部分を強化していきたいですか

チーム内の個人でそれぞれ目標が違うんですけど、チームの目標は日本一になることです。世界を相手に戦うということを想定してやるというのを日本のチームがやることによって日本のレベルも上がっていきますし、そういうのをワセダがやっていかなきゃなと思っているので、僕たちは日本で一番を取るというのが目標なんですけど、世界にも通用するチームになればな、と思います。

LW渡邉志明(スポ4=東京・両国)

――きょうの試合(慶大戦)を振り返っていかがですか

前半立ち上がり失敗してしまって、相当ベンチで西山(尚希主将、社4=香川中央)に怒られて、みんな後半気合入って立て直せたのでよかったです。個人としてはサイドシュート決められたのでよかったです。

――春シーズン最後の試合でしたが、どのような意気込みで臨みましたか

きょうは先週から結構気合入れて練習してきたので、気合でやってやろうと思いました。

――サイドシュートが決まったとおっしゃっていましたが、その要因は

最近は練習からずっとサイドシュートの決定率がよくなってきていて、きょうも8割決められたのでよかったんですけど、キーパーがよく見えていたのが要因だと思います。

――チームとして意識していたところはどこですか

チームとしては、前半からディフェンスで強く当たって相手を萎縮させるということをずっと言ってきたんですけれども、前半はあまり足が動かなくてそれができませんでした。

――夏に向けてどこを強化していきたいですか

個人的にはディフェンスにおいてチームの決まりごとをもっと守れるように考えてやっていきたいと思っています。