卓球部

2017.07.08

全日本大学総合選手権団体の部 7月8日 北海道立総合体育センター

最大のライバル中大を倒し、準決勝進出!

 全日本大学総合選手権団体の部(インカレ)の決勝トーナメントが開幕。早大女子部は前日の予選リーグで誰一人として1ゲームも落とさず、昨年王者の名に恥じぬ強さを見せた。この日は初戦の東経大に快勝すると、2戦目は春季関東学生リーグ戦(春季リーグ戦)優勝の中大と対戦。春季リーグ戦ではまさかのストレート負けを喫した相手だった。田中千秋女子主将(スポ4=愛知みずほ大瑞穂)がエース山本怜(4年)との主将対決を制するなど、個々が奮闘して雪辱を果たす。続く青学大戦もものにし、ベスト4入りを決めた。悲願の連覇へ後2勝だ。

初戦で積極的な攻めを見せた徳永

 先陣を切ったのは阿部愛莉(スポ3=大阪・四天王寺)だった。開始早々に9連続ポイントを決めて突き放し、勢いに乗る。左右に大きく揺さぶるプレーや相手のフォアサイド深くを狙った球で、得点を重ねていった。途中、バックサイドを突かれての失点も見られたが紗億座に修正。快勝でチームを勢いづけた。2番手の徳永美子(スポ3=福岡・希望が丘)は2球目から積極的な攻めを見せる。サービスエースを幾度と決め、チャンスボールもしっかりと仕留めた。第2ゲームこそシーソーゲームの末に落とすが、ピッチの速いラリーでは正確さを発揮。すぐに流れを取り戻して、白星をつかんだ。続いて登場した田中・加藤結有子(スポ1=東京・エリートアカデミー/帝京)組は連携の良さが光った。田中のサーブで流れをつくり、加藤結が3球目を決める。そして、多彩なコース取りで相手ペアを翻弄(ほんろう)し、ネット近くに浮いた球は田中が逃さず打ち込んだ。テンポ良くゲームを展開し、終始主導権を握ったワセダペア。最後は加藤結のドライブに相手がネットミスを犯し、11点目を獲得する。ストレートで東経大を下した。

 ベスト8決定戦の相手は、最大のライバルである中大。春季リーグ戦では完敗を喫したが、連覇するためには必ず越えなければならない大きなヤマ場。勝敗の行方を大きく左右する大事な1番手、早大はエース阿部に全てを託す。対する中大は、春季リーグ戦で阿部に勝利している森田彩音(2年)を送り込む。試合序盤から積極的に攻めていく阿部だが、粘り強いラリーが持ち味の相手をなかなか崩しきることができず、第1、2ゲームを連取されてしまう。後がなくなった阿部は、得意のフォアハンドの強打で攻め立て、なんとか第3、4ゲームを奪い返した。そして迎えた最終ゲーム。一進一退の攻防から、中盤に3点のリードを許してしまう苦しい展開となったが、ここでベンチの選手が大きな声援を飛ばし、阿部を勇気づける。仲間の声援を受け、気持ちを前面に出して戦った阿部は、ここから自分らしい卓球で逆転に成功し、ついにマッチポイントを握る。最後は相手のサーブミスで阿部に11点目が入り、試合終了。大逆転勝利で見事大役を果たした小さな大エースの顔には、安堵の笑みが広がった。阿部からバトンを受け取った田中は、中大の主将である山本怜と対戦した。序盤から両者は息詰まるラリー戦を展開する。田中が台上のフォアフリックや強烈なバックハンドで主導権を握ったかと思えば、山本怜が正確無比な両ハンド攻撃で反撃する。この試合もフルゲームにもつれ込む大接戦となり、最終セット序盤、山本怜に4点をリードされてしまう。しかし、驚異的な精神力の持ち主である田中はここから巻き返し、6連続ポイントを奪って逆転する。その後はまさに、主将同士の意地のぶつかり合い。素晴らしいプレーの応酬で互いに一歩も譲らない展開となったが、最後まで攻めきった田中に軍配が上がり、ゲームスコア3-2でこの戦いを制した。続くダブルスは惜しくも敗れ、4番手に登場したのは鎌田那美(スポ2=北海道・駒大苫小牧)。序盤は、ピッチの速いラリーにうまく対応することができず、2セットを連取されるが、鎌田はここで簡単には崩れなかった。持ち味である思いきりの良い攻撃を随所に見せ、ファイナルセットに持ち込む。最終セットも勢いそのままに鎌田がリードするが、相手も粘り強さを見せ、10-9の場面。ここで鎌田は思いきって回り込みのレシーブを繰り出すし、相手のミスを誘った。鎌田の渾身のガッツポーズと共に、約3時間にわたる大一番に決着がついた。

 大熱戦から息つく間もなく行われた準々決勝、対戦相手は力のある下級生が揃う青学大。1番手の阿部がカットマン相手に快勝すると、2番手の田中も関東学生新人戦準優勝を誇る実力者に対し、安定感のあるプレーで勝利を収めた。その後2試合に競り負け、団体戦スコア2-2で迎えた第5試合、徳永が白熱のラリー戦を制してストレート勝ちを収め、早大が準決勝進出を決めた。

中大戦で主将対決を制し、ベンチのメンバーに迎えられる田中

 春季リーグ戦で敗れ、悔しい思いをしていた中大戦にチーム一丸となって勝利し、勢いそのままに準決勝進出を果たした早大女子部。悲願の連覇まではあと2勝。「ここから向かっていく気持ちで、また一戦一戦頑張りたいと思います」と主将が語るように、ワセダらしい卓球で全員が一丸となって戦い抜けば自ずと結果はついてくるだろう。悲願達成に向けて、熱戦は続く。

(記事 橋本望、吉田寛人、写真 本田京太郎)

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結果

1回戦 ○早大3―0東経大

◯阿部3―0高橋佑

◯徳永3―1菊池

◯田中・加藤結組3―0菊池・石井組

2回戦 ○早大3―1中大

○阿部3―2森田

○田中3―2山本怜

●田中・加藤結組1―3秋田・森田組

○鎌田3―2瀬山

準々決勝 ○早大3―2青学大

○阿部3―1鈴木

○田中3―1三條

●阿部・徳永組1―3熊中・三條組

●鎌田2―3石川

○徳永3―0熊中

コメント

▽女子

田中千秋(スポ4=愛知みずほ大瑞穂)

――中大戦の山本怜選手に対して、何か対策を立てて試合に入りましたか

バック対バックの展開が有利に立てるな、というのは以前から試合をしていて感じていたので、そこをしっかり意識して、あとはサーブレシーブで相手のバック側にツッツキをしたんですけど、相手がそれを嫌がっていたのでそれを生かそうと思って戦いました。

――中大戦は熱戦で、最後は鎌田選手が粘って勝利しましたが、いかがでしたか

本当に気持ちの勝負っていう感じで、フルゲームの熱い試合が多かったんですけど、選手もサポートも最後まで諦めずに向かっていけた、というのがいい結果につながったと思います。

――青学大戦の相手はパワーが持ち味でしたが、どのように対応しましたか

相手はサーブがすごく上手いので、レシーブをしっかり入れることを意識して、相手に打たれたとしてもあまり気にせずにしようと思ってやっていました。

――きょうの試合はベンチからの声援が一段と大きかったですが感じていましたか

「いける!」っていう雰囲気が伝わってきて、私自身は応援していただけるととてもうれしいし、力を発揮できるので本当にありがたかったです。

――最後に、連覇に向けてカギはどういうところになってくると思いますか

相手がどこであろうと、ここまで残っている時点で強いチームしかいないので、私たちは一から向かっていく気持ちで、また一戦一戦頑張りたいと思います。