ホッケー部

2017.07.03

全日本大学王座決定戦 6月30日 埼玉・駿河台大ホッケー場

『打倒四強』ならず立命大に敗北。しかし、その距離は決して遠くない

    雨空の下で全日本大学王座決定戦(王座)2回戦を迎えた早大女子ホッケー部。ベスト4を懸け、『四強』の一角・立命大と対した。試合は予想された通り立命大にペースを握られる苦しい展開になるが、守備陣の奮闘により大量得点は許さず反撃の機を狙う。しかし早大も細かくボールを押し上げて敵陣へ迫るがゴールを奪うまでには至らず、結果0-3で敗退。だが選手たちはその内容に確かな感触を手にしていた。

    開始前は小降りだった雨脚も試合が始まると激しさを増し、サイドライン際に大きく水が浮くグラウンド状態。ストロークの球足は抑えられ、水たまりを通ればボールが止まってしまう状況の中で試合は行われた。序盤は互いに攻守入れ替わる展開。最初にシュートを放ったのは立命大だったが、すかさず早大もFB瀧澤璃菜(スポ3=岩手・沼宮内)が右サイドからのセンタリングで好機を演出する。しかし徐々に自陣でのプレーが増えると、前半10分に最初のPCを献上。すると続けて与えた2つ目のPCでリバウンドを押し込まれ、先制を許した。その後もディフェンスラインを突破されてピンチを迎えるが、GK高橋詩帆(スポ2=栃木・今市)の好セーブで追加点を与えない。前半35分には早大もカウンターからFW稲田くるみ(スポ4=佐賀・東明館)がPCを奪って好機を得たが、ここで決めきることはできず、0-1で試合を折り返した。

ボールに食らいつく的場

 後半は立命大の攻勢を受け、早大はカウンターを狙う展開。自陣でボールを持つと敵ディフェンスの裏へ長いパスを出し、稲田がそれを追う。しかし得点に繋げることはできず、後半19分には左サイドを崩され2点目を与えた。ここで高橋に代わってGKに入ったのが前の試合からスタメンを外れている南有紗(スポ4=埼玉・飯能)。すると交代早々に好セーブを連発し、味方の反撃を待った。しかし早大も好機を手にすることはできず、さらに後半28分に3点目を失うとそのまま試合終了。『四強』相手に最後まで戦い切ったが、まだその場所には及ばなかった。

果敢に攻め続けた稲田

    『四強』という見上げるほどの壁を前に、この日も勝利をつかむことはできなかった早大。しかし『四強』と対した他大学が軒並み大量失点で敗れていることを鑑みれば、0-3というスコアは十分健闘したとも言える。さらに、守備を固めるだけではなく前線までボールを繋いでPCも獲得。最前線の稲田、最後列のFB片柳陽加主将(スポ4=栃木・今市)がそれぞれ話した「また戦っていける」(稲田)「ちゃんと戦えた」(片柳)という言葉がその手応えを物語った。ここで王座は敗退となったが、7月9日には関学大との早関交流定期戦を控える。関西で立命大・天理大に次ぐ成績を残した関学大との戦いは『打倒四強』への大きな試金石(しきんせき)。その目標を標榜するに足る結果を出して、秋の戦いへ弾みをつけたい。

(記事 安本捷人、写真 成瀬允、榎本透子)

全日本大学王座決定戦
早大 0-1
0-2
立命大
コメント

FB片柳陽加主将(スポ4=栃木・今市)

――きょうの試合を終えての率直な感想はいかがですか

楽しかったです。全員が揃ってプレーが出来たというのもありますし、内容が悪くなかったというのがあって、パスで繋いで自分たちのペースで、やっていこうというのがあったのですが、MFにパスを繋ぐ意識やサークルまでパスで繋いで攻めることができたので、もっと攻められて攻められてというイメージがあったのですが、想像以上に攻めることも出来たし、体力負けもしてなかったですし、ちゃんと戦えたということで、きょうの試合は負けてしまったのですが、楽しかったです。

――スコアについてはいかがですか

1点で抑えたかったですね。あとの2点はいらなかったなと思っていて、最初のコーナーで点を決められてしまったので、コーナーを取られてしまったのは課題です。その後、後半に声かけをもうちょっとしていこうと思っていたのですが、声かけのミスでフリーで相手に打たせてしまって失点をしてしまったので、もうちょっと止めることが出来たのかなと思います。

――4強の強さはどこにありますか

決めるところで決めるのが4強かなと思っていて、ことしはまだ立命館としか戦っていないのですが、他の4強のチームと戦ったとしても、フリーで貰ったら点を決めてくるであるとか、コーナーでもリバウンドを決めてくるとか、最後まで繋がないと、また攻められてしまうという危機感があるので、高い攻撃力を止めるディフェンスがないといけないと思います。

――早大のオフェンス面ではなにが必要ですか

もう少し周りの押し上げがないといけないと思っていて、FWだけにゴールまで行かせてしまったりなど、枚数が足りない場面もあったので、交代の人数が足りなくて、体力面で辛い部分はあると思うのですが、そこはポジションチェンジなどでディフェンスが上まであがったりして、カバーをしていけば厚みもでるのかなと思います。

――今後への抱負をお願いします

最終的な目標として、秋のインカレでしっかり4強を倒すという目標を置いているので、今回達成できなかった分、個人個人で目標を持って、それを達成出来るように全員で練習をしていきたいです。また、交代人数がいないので、一人一人の体力をしっかり上げて、走れるようにしていきたいと思います。

FW稲田くるみ副将(スポ4=佐賀・東明館)

――『四強』立命大との試合。どういう意気込みで臨みましたか

向こうのほうが強かったので、まず気持ちで負けないように。今まで課題にしたことを目標にすれば良い試合ができるのではないかと思って試合に臨みました。

――雨でグラウンド状況が悪い中の試合でした。何か特別な意識は

後ろからの打ち込みが残ることがあったので、そこを狙って、止まったところで詰めにいってボールを自分のものにしていくというのを意識していました。ドリブルもしにくく、パスをしなくてはいけないのが厳しかったなと思います。

――天候・グラウンド状況はプラスに働いたか。マイナスに働いたか

どちらかと言えばマイナスかなと。中盤でボールがつながらず、ボールが止まってしまって足も止まって相手に取られるというのが多かったので、マイナスに働いてしまったのかなと思います。

――0-3というスコアについては

もう少し取られるかなと思ったのですが、3点に抑えられたというのは、今後また戦っていけるのかなと思いました。

――今後の課題は

強い相手には点数が入らなくて、0-0に抑えようという感じになってしまうので、得点力、どう崩していくかというのを意識してやっていきたいと思います。

MF南家未来(教1=京都・立命館)

――今試合はどのように臨みましたか

「4強を倒す」という目標だったんですけど、できるだけ失点を抑えてカウンターで1点を取りきると話していました。前半に1点取られたときは、これ以上失点しないで、1点取ってSO(シュートアウト戦)に持ち込む戦い方を意識していました。

――相手は古巣・立命館でしたが、特別な思いはありましたか

立命館に進む道を断ってワセダにきたので、ワセダで成長したところを見せつけたいという思いはありました。

――中盤から見た全体の動きはいかがでしたか

コーチからもあったんですけど、走り負けはしてなくて、みんな結構足も動いていました。雨でグラウンドのコンディションも悪かったんですけど、それを逆にプラスにとらえて、前線にボールを送ってFWが追いかけるっていう形が相手にとっても怖かったんじゃないかなと思います。

――試合中は大雨でしたが、やりづらさはありましたか

そうですね。王座のために2-1を組んで細かいパスでホッケーをするとか、中盤につないでそこから逆転回、というのを練習してきたんですけど、グラウンドが重くて、細かいパスが遅くなって通らなかったり強打に頼ってしまったりして、今まで練習してきたホッケーがグラウンドのせいで出せなかったのは悔しいです。

――雨での試合は苦手ですか

苦手って言ったら苦手意識になっちゃうと思うんですけど、晴れに比べたら集中力も落ちる気がするし、グラウンドのことも考えながらプレーしなきゃいけないので慣れない部分が多いです。

――秋季リーグに向けての意気込みをお願いします

私自身、4強の立命大と戦って、もっと自分の力を出せると思っていたんですけど、ボールの反応の速さだったり、スピードの強弱だったり、細かいテクニックだったりがまだまだ足りてないと思ったので、練習中にまずは判断力からつけて、パスもドリブルもできる選手になっていきたいと思います。