アーチェリー部

2017.07.03

第52回全日本学生王座決定戦 7月1・2日 埼玉・はらっパーク宮代

またも『鬼門』突破ならず…新たなスタートへ

 現体制で臨む最後にして最大の大会。全国の猛者が集う全日本学生王座決定戦(王座)がことしも開催された。女子部は倉坪絢女子リーダー(スポ4=岐阜・高山西)、舩見真奈(スポ3=山形・鶴岡南)、狐塚佑姫(社3=岐阜・聖マリア女学院)、小池美朝(スポ1=大分)がメンバー入り。初日の予選を5位で通過すると、2日目の決勝ラウンドでも好スタートを切る。しかし準々決勝で接戦を落とし、悲願達成はならず。王座優勝はまたしても持ち越しとなった。

 チームトップの得点を残した倉坪を中心に、まずまずの射で予選を終えた早大。三名で挑む決勝ラウンドは、昨年と同じく倉坪、舩見、狐塚に託された。仲間の大声援を背に向かった2回戦。一人2射ずつ、計6射の1セットで53点を目標としていた早大は、順調に目標通りの射を展開する。力の差を見せつけ、6-0のストレート勝ちでまずは新潟大を圧倒した。終始落ち着いたプレーを見せ、大一番でも緊張を感じさせない笑顔が目立ったこの日の初戦。チームメイトによる『紺碧の空』の大合唱は、ことしこそ決勝まで鳴りやまないかと思われた。

常にチームを笑顔でけん引した倉坪女子リーダー

 しかし、早大にとって続く準々決勝はまさに鬼門。毎年のようにここで涙をのんでいた。ことしの対戦相手は予選4位と実力が拮抗(きっこう)していた愛知産業大。2回戦から時間が空いたこともあり、得点の伸びなかった1セット目は落としてしまう。それでも2セット目からは再び笑顔を取り戻し、高得点を出せばガッツポーズを見せ、三人目の狐塚が射ち終えると全員で拳を突き合わせた。試合はもつれ、4セット目を終えて決着はつかず。一人1射で競うシュートオフ、その1射に全てをかけた。結果はわずか2点及ばず敗退。それと同時に、4年生の倉坪にとってはこれが大学最後の1射に。狐塚が「感謝の気持ちでいっぱい」と語った女子リーダー率いる現体制の戦いは、ここで幕を閉じた。

狐塚(左)、舩見(右)の3年生コンビは来季も活躍に期待したい

 「監督のためにも優勝したいなと思っていた」(倉坪)。今大会を最後に、チームを率いてきた守屋麻樹監督(平3政経卒=東京・杉並)が退任。この日は選手に一番近い場所から声を掛け、最後の戦いを見守った。そんな監督の花道を飾ることはできなかったが、心機一転、間もなく新体制が発足する。次期女子リーダーを任された舩見は、「今まで築いてきたワセダらしい部分も残しつつやっていきたい」と意気込んだ。1年後ここで笑えるように、全学年が手を取り合い、次のスタートを切る。

(記事 川浪康太郎、写真 遠藤伶、山下夢未)

結果

▽予選ラウンド
早大 5位 1819点


▽決勝ラウンド
2回戦 ○早大6-0新潟大
準々決勝 ●早大4-5愛知産業大

コメント

倉坪絢女子リーダー(スポ4=岐阜・高山西)

――試合を終えて率直な感想は

本当に勝敗が決まってすぐはあまり実感が湧かなくて、「終わったんだ」という感じでボーっとしていました。そのあとに応援してくださった方とかと会話をしているうちに実感が湧いてきて、ちゃんとやってきたけどこういう結果になったのかという驚きと共に、悔しさが出てきました。

――新潟大戦は圧勝でしたが、振り返って

53点を目標にしていて、53、53、52と目標通りに射つことができたので、いい流れで試合を進めることができました。

――準々決勝は接戦になりましたが、どんな心境でしたか

相手は自分たちより予選順位が上だったので、新潟大学とは違うという状況ではあったのですが、相手のことは気にせず自分の射ち方をしたいなと思った時に、前の試合から時間が空いた中で、すぐにいつもの射ち方を出し切れなかったのがもやっとする部分でした。

――きょうはガッツポーズや笑顔が目立っていましたが

すごく楽しくできていて、自分の調子が悪い時でも後輩が中ててくれていたので、それは反省でもあるのですが、自然と笑顔が出ました。

――この試合で最後だった守屋麻樹監督(平3政経卒=東京・杉並)とはハイタッチを交わす場面もありましたが、どんな思いがありましたが

自分がスポ推という立場で、監督に誘ってもらってアーチェリー部に入ってという中で、監督のためにも優勝したいなと思っていたので、一緒に戦っていきたいと思っていました。途中までそういう思いでできていたのですが負けてしまって、恩返しはできなかったなと思います。

――次期女子リーダーである舩見真奈選手(スポ3=山形・鶴岡南)を含め、後輩に期待することはなんですか

舩見は点数も安定して高得点を出し続けられるので、そういう面でチーム全体に安心感を与えられますし、言うこともしっかり言うので、盛り上げるというよりは状況を正確に判断して他の人に広めてくれたらなと思います。

――最後に、大学での最後の試合を終えましたが、4年間を振り返っていかがですか

学年が上がるにつれて調子を上げられて、自分の中で納得のいくパフォーマンスができるようになったことはよかったのですが、引退するに当たって最後の一本が7点だったのは悔しかったです。

狐塚佑姫(社3=岐阜・聖マリア女学院)

――試合を終えて率直な感想は

一番思うのは悔しいという気持ちですね。この日のために合わせなければいけなかったのに、それができなかったのが不甲斐ないです。

――特に準々決勝は接戦でシュートオフにももつれましたが、心境はいかがでしたか

私たちのチームは2試合目で勝つことがカベだと思っていて、そこをなかなか越えられずにいたので、まずことしはここを越えようという思いでやっていました。そのために休憩を取ったりして温存して、結局負けてしまったのですが、今まではストレートで負けたり大差で負けたりしていたのを、追い詰められたというのは来年に向けて自信になるかなと思います。相手が強いということは分かっていたのですが、射っている時は試合をまず楽しんで、相手のことを考えずに自分がやるべきことだけを考えてやっていました。

――きょうはガッツポーズや笑顔が目立った印象でしたが、意識はしていましたか

意識は全然してなくて、私は普段はガッツポーズとかしないのですが、出ちゃったって感じですね(笑)。

――そんな中、倉坪絢女子リーダー(スポ4=岐阜・高山西)と共に戦うのはこれが最後でしたがどんな思いがありますか

私は出身地が倉坪さんと一緒で、高校1年生の頃からチームを組んでいたので、もう最後になるのかということで感じることはあって、先輩に恩返しするという意味でも勝ちたかったです。申し訳ないなという気持ちもありますが、田舎から出てきて一緒にやれて、よくしてもらったので感謝の気持ちでいっぱいです。

――仲間の応援は力になりましたか

男子の応援も女子についてくれたということもあって、全ての声が聞こえていて、もっと本番緊張するかなと思っていたのですが、みんながついているから大丈夫だと自信を持って射っていました。

――これから新体制が始まりますが、今後の意気込みをお願いします

自分たちの代が来てしまったなという感じで不安の部分もまだ多いのですが、過去を見ていては駄目で、今まで男子が準優勝してたとか、ことし2戦目で接戦に持っていけたとか、そういうことはあまり考えずに、まだ足りないことはたくさんあるので、まずはそれを見つけながら一日一日を大切にしたいです。また自分たちの代は人数が少なくて、後輩たちに頼ることになると思うので、学年が違うからとかではなく一つのチームとしてつくっていけたらなと思います。

舩見真奈(スポ3=山形・鶴岡南)

――きょうの試合を振り返って

練習からコンディションもしっかり調整して臨めた試合ではあったんですけど、結果としては残すことができなくて周りのチームの強さを実感しましたし、まだまだ足りないものがあったと強く感じました。

――3回目の王座ですが、緊張はしましたか

きのうは少し緊張したんですけど(笑)、きょうは応援もいっぱいあって、いつもどおりに試合に臨めました。

――個人として、王座に向け特に力を入れていたことは何ですか

ことしは(ショートの試合が終わってから)王座までの期間が長かったので、70メートルに慣れるために、たくさんの本数を射てたかなと思います。

――3回戦はシュートオフまでもつれこむ接戦となりました

自分的にシュートオフは得意ではないんですけど、きょうは緊張することなく、必ず勝てると思って、本当にリラックスして臨んでいました。

――王座で得た収穫と課題を教えてください

課題は、予選の点数が上位チームと離れていたのでそこを詰めていくことと、団体でも10点を射たないと点数を稼げないので、確実に10点を狙っていくことだと思います。収穫は、練習通りの感じで試合に臨めたので、そこは今後も取り組めたらいいなと思います。

――試合後の円陣では、監督や先輩方からどんなお話がありましたか

監督からは変化を恐れないということですね。良いチームになっているとはOBの方などからおっしゃっていただけているので、必ず王座制覇できるようなチームをこれから作らなければということを言われました。主将からは、今回の結果を受け止めなければいけないと言われました。1年はあっという間だと思うので、現状と課題を受け止めてできることをやっていけたらなと思います。

――次期主将として、具体的に今後どのようなチームをつくりたいですか

4年生が抜けると人数が本当に少なくなってしまうので、ひとりひとりが実力をつけると共に、チームの一員であることを自覚しなければいけないですし、今まで築いてきたワセダらしい部分も残しつつやっていきたいです。

小池美朝(スポ1=大分)

――試合を終えて率直な感想は

きょうはきのうの点数が4番手だったのでうしろで見守るだけだったのですが、きのうの点数もよくなかったですし、きょうも見守るだけだったので、自分自身としても不甲斐ない気持ちでいっぱいですし、チームに貢献できなかったという思いが強いです。

――3人の射はどんな思いで見ていましたか

最初の試合はいつも通りの点数で射ってくれたので安心して見ていたのですが、その次の試合は自分たちと同じくらいのレベルの大学と当たっていたので、選手と同じくらい緊張しながら見ていました。

――全日本学生王座決定戦(王座)は初めてでしたが、大会の雰囲気はいかがでしたか

高校の試合とは違っていて、すごく大規模ですし、今まで中学高校とチームで活動したことはなくて個人戦しかしたことがなかったので、改めてチームとして戦うことのよさが分かりましたし、全部の大学が本当にここに合わせてきているんだなと実感しました。

――倉坪絢女子リーダー(スポ4=岐阜・高山西)とはこれが最後でしたが、どんな思いがありますか

私が入学してから関わる期間は半年と短かったのですが、女子リーダーとして点数的にも行動としても引っ張っていただいて、リーグ戦(関東学生リーグ戦)や王座でもチームを支えるキャプテンとして役目を果たしてくれたので、頼もしい先輩がいなくなると思うと寂しいです。

――これから新体制が始まりますが、今後の意気込みをお願いします

来年の王座まで一年ありますが、一年はあっという間なので、一日一日を大切にして少しでも精進できたらいいなと思っています。