弓道部

2017.06.25

第29回全国大学選抜大会 6月24・25日 東京・全日本弓道連盟中央道場、明治神宮武道場至誠館弓道場

課題が明確に、インカレで雪辱誓う

 日本各地の強豪たちが強さを競う全国大学選抜(選抜)が明治神宮で開催された。全関東学生選手権(全関)からわずか1週間、疲れが残る中、選手たちは精一杯の射を披露する。男子部は無念の予選敗退に終わったものの、女子部は快調に決勝トーナメントへ駒を進める。しかし、欠員により2人での出場となった1回戦。早大の7中に対し、相手の大東文化大は10中。2回戦への進出はかなわなかった。

 涼しい風が吹き抜ける弓道場に、男子部は9立目に登場した。初矢を大前の鈴木智貴(法4=東京・早実)、三的の中谷透(基理3=東京・早実)、大落の志岐伊織(スポ3=群馬・前橋西)が抜き、5射2中。苦しい立ち上がりとなった。それでも、2本目、3本目と良い流れを呼び寄せ、15射11中。最終4本目では、落前の幸明千尋(スポ3=東京・城北)が皆中をたたき出しチームに貢献。大落の志岐も留矢を詰めしっかりとまとめたが、合計的中数は20射13中。目標としていた決勝トーナメントへの進出を逃す結果に終わった。「先週の全関でも初矢抜きであまり成長できていない」と語った志岐。チームの勝利には課題の克服が重要になりそうだ。その一方、今大会唯一の2年生・山田雄一郎(スポ2=東京・国学院久我山)が4射3中を見せるなど、新たなエースの誕生にも期待が高まる。

悔しくも予選敗退となった男子部

 女子部は、約50校が出場するうち16校しか進むことのできない狭き門である予選を12射8中で見事通過。年に1度しか開催されない明治神宮での試合において緊張感に打ち勝ち、決勝トーナメント出場の切符を手にする。しかし、予選の翌日に行われた1回戦では、中を務める野見山千尋(教4=千葉・渋谷教育幕張)が欠場。森川未和子女子主将(スポ4=岐阜総合学園)と細井愛理(教2=千葉)は一人欠けた状態での出場を余儀なくされる。ハンデを感じさせない堂々とした行射で初矢から順調に的中を重ねたものの、対する大東文化大はそれを上回り、7中-10中。2回戦に勝ち進むことはできなかった。

安定した射をみせる細井

 先週の全関東学生選手権と全国大学選抜と二つの大会を終えたワセダ。これらの試合を振り返り、インカレ(全日本学生選手権)では「絶対に優勝できる」と森川主将は意気込む。男女ともに見えた課題を修正し、雪辱を果たすために残された時間は約1カ月半。勝負の夏に向け、闘志を燃やす部員たちの挑戦はまだ始まったばかりだ。

(記事 田々楽智理、秦絵里香、写真 金澤麻由)

結果

▽男子団体戦

鈴木、山田、中谷、幸明、志岐

予選

鈴木   2中
山田   3中
中谷   1中
幸明   皆中
志岐   3中
20射13中

▽女子団体戦

細井、野見山、森川

予選

細井   3中
野見山  2中
森川   3中
12射8中

決勝トーナメント1回戦

●早大7-10大東文化大

コメント

森川未和子女子主将(スポ4=岐阜総合学園)

――本日は皆中おめでとうございます。試合を振り返っていかがでしたか

1人いないことをハンデと思わずに、やることをやって楽しんで引こうと思っていたので、それができたことは良かったと思います。

――明治神宮で皆中を出しましたが、緊張はありましたか

緊張はしていました。とりあえず今は楽しむことを考えていて、それと自分が今意識していることをやり切ればいいという思いで引いていたので、緊張はしましたが冷静に判断ができてよかったと思います

――晴れの時と雨の時とでは行射に違いなどは

晴れている時の方が気分的には良いと思います。雨の時は暗いのですが、的が近く見えるのでそれは良かったのではないかと思います。

――全関から1週間はどんな練習をされてきたのですか

特に大きく変えたわけではなく、何かに気を付けて行うというよりは、やることを絞って1本ずつ丁寧に引いていく練習をしていました。

――いまの課題はどこにあると思いますか

選手を(出場メンバーとして)選んだ時点では、まだ全員が「その人ならメンバーでいいよね」と思える人が少なかったので、部的にはもう少し全体のレベルを上げていく必要があると思っています。この2週間、全関、選抜と連続で試合があって大事な1本で抜いてしまうことが私も含め全員がまだ多いので、練習でもう少し高的中を連続で出していけるチーム作りをしていきたいです。

――インカレへの意気込みをお願いします

この2大会の試合を通して絶対に優勝できることを感じています。まだ1カ月以上あるので、もう一回部員全体でインカレに向けて目標を立てて、確実に中て続けられるようなチーム作りをしていきたいと思います。

幸明千尋(スポ3=東京・城北)

――今大会にはどのような意気込みで臨まれましたか

2年連続で予選敗退していたので、今年こそはまず予選は通過したいと思い臨みました。

――前回大会では惜しくも皆中を逃してしまいましたが、今回大会では皆中という結果でした。この結果を受けていかがですか

先週の全関では、初矢が入らなくて3中というのが多かったので、この1週間、まず1本目を大切にする練習を何回もしてきました。その結果として皆中することが出来て良かったです。

――具体的にはどのような練習をなさってきましたか

(矢を)1本だけ持って入って、それを5人全員が連続で中てるまで終わらないという練習をしていました。

――今回の試合をチームとして振り返っていかがですか

チームとしてみると4本勝負の試合ですとやはり大前の初矢が大切で、大前につられないようにする弐的も重要になってくると思っています。今回は大前が抜いてしまったのですが、弐的が止めてくれたので、予選は通過出来るかと思いました。自分はメンタル面での練習をしてきたので、今大会は緊張をうまくコントロールできたと思うのですが、周りがその波に乗れなかった結果、外してしまったのかな、と思います。仕方がないと思います。

――本番前、チーム内で緊張感はありましたか

入る前の控えが長かったので、それで緊張したのではないかと思います。

――予選敗退となりましたが、インカレに向けて意気込みを教えて下さい

全日本も2、3年連続で予選落ちしているので、5人立でまずは予選通過を目指して、その後一回一回トーナメントで勝ち上がっていければいいな、と思います。

志岐伊織(スポ3=群馬・前橋西)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

先週の全関でも初矢抜きであまり成長できていなと。これからどうしようか考えないとな、という感想です。

――それは落としての緊張からですか

あんまり緊張はしていないつもりでしたが、落としてというよりは大会に緊張していました。

――全関でもメンバーの方々が初矢を抜く様子が見られましたが、大会独特の緊張感から来ていると思いますか

そうですね。普段の試合は大学なので、アリーナで行う大会は年に2回、今回のような明治神宮で行う大会は1度しかないので独特の緊張感はあると思います。

――1週間どのような練習をされたのですか

練習として初矢をみんなで詰めるような練習はしてきたんですけど、ここにはあまり成果が出なかったと思います。

――全体としての課題はどんなものだと思いますか

やはり練習で独特の緊張感を作っていって、その練習通りに引けるように皆がなればもう少し中てられるのかなと思います。

――チームの雰囲気はいかがですか

そこまで悪くないと思うので、ここから徐々に上げていってインカレでは結果を出せるようにしたいです。

――インカレへの意気込みをお願いします

個人的には、初矢抜きが多いので初矢をしっかり入れること。団体としての目標はとりあえず予選を通過することです。

細井愛理(教2=千葉)

――2日間の試合を振り返っていかがでしたか

全関のシーズンに入ってから、調子が良くなくてずっと中たらなかったのですが、その中でひたすら練習していって今週は試合に出させていただきました。いい調子でここまで持って来られたのは良かったと思います。ただ、まだ課題が見えるのでそこは詰めていかないとこの先勝ちきれないだろうなと思います。

――明治神宮での試合は緊張されましたか

そうですね、観客席が前にあって見えるのでずっと足が震えていました。

――その中でも、良い射を披露しているように思いました

今日は1人メンバーが欠けていて2人での出場だったので、本当に中てるしかないと思っていました。緊張もあったのですが、その緊張のせいで外したら嫌なので無我夢中でやることだけをやろうと思って引いていたので、自分のやりたいことはできたのではないかと思います。

――いまの女子部の雰囲気はいかがですか

1年生がたくさん入ってきてくれて、私たちの代の2年も初心者が多いのですが去年と比べて安定してきているので、リーグ戦に向かう頃にはもっと強い女子部になれるのかな、と思います、

――部の課題はどこにあると思いますか

チームとして目標を王座優勝と掲げているので、その目標がまだぼんやりと実感が湧いていない感じがあります。締めるところは締めて楽しむ時には楽しむメリハリがワセダの良さだと思うのですが更に高めていけば良くなるのかなと思います。

――インカレでの意気込みをお願いします

インカレは絶対に勝ち抜いていくので、これからまた頑張ろうと思います。