バレーボール部

2017.06.25

東日本大学選手権 6月25日 東京・墨田区総合体育館

逆境をはねのけるも及ばず、中大に敗れ3位決定戦へ

 大会3日目のこの日は、準々決勝・準決勝が行われた。専大戦ではアクシデントがあったが、チームでそれをカバー。セットカウント3−1(20−25、25−17、25—19、25−16)で準決勝へ進出した。対するは中大。互いに好プレーを連発する熱戦となるが、あと一歩及ばず。セットカウント1−3(20−25、25−23、24−26、23—25)で敗戦。優勝への望みはここで消えることとなった。

 この日の最初の相手は専大だった。レシーブが乱れ、早大の攻撃のかたちをつくることができず、先にセットを落としてしまう。しかし、2セット目以降はそこをしっかりと修正。小林光輝(スポ3=長野・創造学園)の巧みなトスワークの下、優位に試合を進め2セットを連取した。このまま勝ち切るかと思われた4セット目。突如アクシデントが起こる。ブロックに飛んだ小林が足を負傷。立ち上がることができず、そのままコートを後にする事態に。代わってコートにはルーキー・中村俊介(スポ1=大阪・大塚)が入った。急遽のメンバー交代、それも攻撃を組み立てるポジションであるセッターの交代に「多少の動揺はあった」と試合後喜入主将は話した。4連続得点を許して追いつかれ、一時は嫌なムードに。それでも、タイムアウト開けから流れを取り戻し終盤の怒涛(どとう)の連続得点で相手を突き放す。アクシデントを乗り越えてつかんだ一勝となった。

途中出場から攻撃を組み立てた中村

 間を空けずに、決勝進出をかけ中大との試合に臨んだ。1セット目、疲労の影響かレシーブが乱れる場面が多く、思うようにスパイクを決めることができない。相手に簡単に連続得点を奪われ、このまま大差での失セットとなるかと思われたが、喜入主将に代わって入った中野博貴(教3=東京・早実)の活躍で終盤に追い上げを見せる。結局このセットは落としたものの、次につながるセットとなった。

 「自分がやらなくてはという気持ちがサーブやスパイクに出た」(武藤鉄也、スポ2=東京・東亜学園)。正セッター不在という逆境の中、一人一人が奮起。ブロックにつかれた状況で上がってきたトスも、ブロックを利用したスパイクで得点に結びつけていく。4年生がプレーでチームを引っ張ると、最後は藤中優斗(スポ2=山口・宇部商)の2連続ポイントで試合を振り出しに戻した。3セット目以降、試合はさらに白熱した展開に。ここまでブロックとレシーブの関係を課題としてきた早大。この試合ではブロックでワンタッチを取りレシーブで拾うことができていた。中大も負けじと粘り強いレシーブでボールを拾い、コートになかなかボールが落ちない。両チームともに、2段トスからのスパイクやディグで好プレーを連発する。終盤までもつれたが、先に20点台に到達した早大。しかし、あと1点が遠かった。最後の最後でサイドアウトを取り切ることができずに、まさかのブレイクポイントを許してしまった。もうあとがない第4セット。1点1点積み重ね、終盤を迎える。しかし最後はミスが重なり失セット。接戦を制すことはできず、ここで優勝への道のりは断たれることとなった。

中大に敗れ肩を落とす選手たち

 「悔しいです」。試合後選手たちは口々にこう言った。試合の内容は決して悪くはなかった。勝てる試合であった。だからこそ、あと一歩のところで勝利をつかめなかったことに悔しさが募る。しかし、しっかりと機能したブロックをはじめ、得た収穫や課題も多いことだろう。下を向く暇もなく、あすの3位決定戦では東海大と対戦する。「勝って終わりたい」(喜入)。シーズン前半戦を笑顔で締めくくり、待ち受ける後半戦へとつなげたい。

(記事 杉山睦美、写真 松本一葉、越智万里子、藤原映乃)

セットカウント
早大 20-25
25-17
25-19
25-16

専大
スタメン
レフト 加賀優太(商4=東京・早実)
レフト 藤中優斗(スポ3=山口・宇部商)
センター 山﨑貴矢(スポ4=愛知・星城)
センター 武藤鉄也(スポ2=東京・東亜学園)
ライト  喜入祥充(スポ4=大阪・大塚)
セッター 小林光輝(スポ3=長野・創造学園)
リベロ 村本涼平(法2=京都・洛南)
セットカウント
早大 20-25
25-23
24-26
23-25

中大
スタメン
レフト 加賀優太(商4=東京・早実)
レフト 藤中優斗(スポ3=山口・宇部商)
センター 山﨑貴矢(スポ4=愛知・星城)
センター 武藤鉄也(スポ2=東京・東亜学園)
ライト  喜入祥充(スポ4=大阪・大塚)
セッター 中村俊介(スポ1=大阪・大塚)
リベロ 村本涼平(法2=京都・洛南)
コメント

喜入祥充(スポ4=大阪・大塚)

――2試合を終えて、今の率直なお気持ちをお願いします

悔しいです…。なんであそこで決め切れなかったんだろう、というところが何個かあるので…悔しいです。

――専大戦では4セット目、アクシデントがありました。チームとしてすぐに冷静になれましたか

実際のところ多少の動揺はあったと思いますが、みんなよく頑張ってくれたと思います。

――中大戦に向けてはどのような声かけをしましたか

相手も2人いないので、こっちも意地出すぞという声をかけました。

――その中で1セット目は流れをつかむことができませんでした

一本目のリズムが悪くて、三本目の攻撃で打つことはできても打ち切るところまではできていませんでした。そういう部分でああいう流れになってしまったかなと思います。

――2セット目以降は立て直しました

一本目をしっかり返すということと、トスを上げているのが1年生なので、スパイカーが何とかしようということで、サイドが奮起しました

――中村選手にはどのような声かけをしましたか

あいつは(高校の)後輩なんですけど、思いっきりやれとあとはやるべきことをしっかりやれということは伝えました。

――ブロックとレシーブの関係もしっかりとかたちになっていました

ブロックとレシーブの関係はまあまあ良かったと思いますが、上がった後打ち切ることができていなかったので、またそこが課題かなと思います。

――あと一歩というところでの敗戦でしたが、敗因は決め切るところで決められなかったということになりますか

決め切るところで決め切れない、上がってもスパイカーが打ち切れなかったことが敗因かなと思います。

――あすは3位決定戦があります。意気込みをお願いします

負けて終わるのと勝って終わるのとでは全然違うと思います。1年の半分の区切りとして、しっかりあした勝って終わりたいと思います。

加賀優太(商4=東京・早実)

――率直に今のお気持ちをお聞かせください

こちらにもアクシデントがありましたが、相手もメンバーが抜けていたので、勝てる試合を落としてしまって悔しいです。

――専大戦の途中、小林選手が抜けるというアクシデントがありました。動揺などあったと思いますが、すぐに冷静になれましたか

セッターの控え選手もいたので、そこでの焦りは多少感じましたが、すぐに切り替えることができました。

――小林選手のぶんまで戦おうという強い気持ちが表れていたと思いますが、その点については

代わりに入った選手も1年生で不安な部分もあったと思うので、4年生として、またエースとして、自分がカバーしなければと感じていました。どんなトスでも打ち切ってやろうという強い気持ちを持っていました。

――準決勝の中大戦では、要所で得点をあげることができていましたが、自身のプレーを振り返っていかがですか

まだまだ勝負所で決めきれていない部分があったので、そこは明日も含めてこれからの課題になると思います。

――負けてはしまいましたが、収穫の多い試合だったと思いますがいかかですか

いい部分もたくさん出ていました。あとは自分たちで苦しい場面や決め切らないといけない場面でこちらが点数をとれていないところが多々あったと思います。半年後の全日本インカレ(全日本大学選手権)などもあるので、まずはあすそのような部分を解消できたらいいと思います。

――最後にあすの3位決定戦への意気込みを

相手もメンバーが全然揃っていないので、お互い難しい試合をすることになると思いますが、負けないという強い気持ちをもって最後勝って終わりたいです。

藤中優斗(スポ2=山口・宇部商)

――専大戦でアクシデントがありましたがすぐに冷静になれましたか

アクシデントということだったんですけど、自分たちのやることは変わらなかったのでそこはある意味冷静になって戦えたかなと思います。

――中大戦に向けて確認し合ったことはありますか

セッターが中村俊介だったので自分たちがやれることは決まっていたので、相手というよりも自分たちの目指すバレーをしようということを心掛けていました。

――中大戦を振り返っていかがでしたか。

相手の攻撃を止められなかったというのもありますけど、自分たちでミスを吐き出してしまったり、点を取れるところで僕たちサイドのスパイクで点取れなかったというのが一番の原因だったと思います。そこはやっぱり僕たちのこれからの課題になってくると思うので。負けてはしまいましたけどすごく課題が明確になった試合だったかなとは思います。

――ブロックに付かれていてもうまく決められていました

決めれた部分もありますけどそれ以上に止められた部分だったり、ミスした部分の方が多いのでそこは僕自身改善すべき点ばかりなので。チームとしても課題が見つかりましたけど個人としても課題が見つかりました。

――専大戦に比べてブロックとレシーブの関係は良かったのではないですか

最初の方は相手のBに全然対応できなかったんですけど途中からもうそれしかなかったので徐々に対応はできてました。でもまだまだな部分ばかりなので詰めていくとこは詰めていきたいと思っています。

――接戦を制すことができなかった要因などはありますか。

まあやっぱり最後はサイドがしっかり決めきらないといけないのでその決定力不足だと思います。

――あすは3位決定戦があります。意気込みをお願いします

きょう負けてしまって、優勝という目標はもうなくなりましたけど、ここで自分たちのやることを見失っても次にはつながらないので。しっかりきょう準備してあすに向けて今まで通り、やることは自分たちのバレーをしっかり貫くことなので、そこはブレずにあすも頑張っていきたいと思います。

武藤鉄也(スポ2=東京・東亜学園)

――率直に今のお気持ちをお願いします

光輝(小林)さんが怪我してしまって正直こっちとしてはきつい状況だったんですけど、俊介(中村)はよく頑張ってくれていました。中大には勝てる試合だったので、そこは俊介になったからとかじゃなくて単純にまだ力が足りなかったのかなと思います。

――小林選手が抜けるというアクシデントがありました

ちょっとは大丈夫かなと不安な気持ちもありました。けど逆に光輝さんがいないぶん自分がやらなくてはという気持ちになったのでそれがサーブやスパイクに出ました。気持ちが乗ったという感じでした。

――中大の1セット目終盤、かなりの点差があるところからサーブで攻め一気に追い詰めました

もともと競った状況ではけっこう自分の力を発揮できる方だと思っています。点差もあったので攻めるしかないし、入れにいってやられるよりは攻めて行った方がいいのかなと思って攻めました。

――中村選手とのコンビネーションは即興ながらよく決まっていたと思います

合わせてないので合ってたかと言われれば合ってはなかったと思うんですけど俊介は俊介なりに考えて使ってくれたりしていました。そこは自分が悪いトスだったとしてもカバーしていかなくちゃいけないのかなと思います。

――ブロックとレシーブの関係が試合の中で成長したように感じました

相手はBクイック主体で、Bとライトで引っ張ってくる相手です。途中からブロックも寄ってという戦略にして、対応力というのは良かったと思うんですけど、相手が変わる中で自分たちのやることを変えられればいいのかなと思います。

――あしたの3位決定戦に向けての意気込み

あしたも苦しい試合にはなると思うんですけど相手も何人か主力がいないです。絶対に負けられない戦いになると思います。俊介が入ったりとかあると思うんですけどチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。

村本涼平(法2=京都・洛南)

――今大会は堀江友裕選手(スポ2=和歌山・開智)に代わり出場していますがプレッシャーなどはありますか

堀江と一緒のレベルのプレーっていうのは難しいですが、出ている以上は責任が自分にもあると思うので自分ができることをやろうという感じです。喜入さんや藤中さんに助けてもらいながらですけど。でも、チームが勝てなかったのはちょっと残念でした。

――専大戦の1セット目はサーブで狙われ苦しむ場面もありました

狙われるっていうのは自分の中でもわかっていたのでその中でどれだけ返せるかなっていう感じでした。でもちょっと崩されてチームに迷惑をかけたのでそこは頑張りたいです。

――試合の中で修正していきました

リベロとして入っているのでもうちょっとしっかりキャッチとかを返さなきゃいけないかなとは思っています。でもそのぶん声とかで貢献できたらと思います。

――専大戦では小林選手が抜けるというアクシデントもありました

ずっと光輝さんが(トスを)上げていて、自分も光輝さんに返すときはちょっとずれても本当はだめですけど、大丈夫という心の余裕があったので。でも俊介(中村選手、スポ1=大阪・大塚)も代わって入りましたが、実力もありますしそんなに大きな問題というのはありませんでした。

――みなさんから「光輝さんのぶんまで頑張ろう」という気迫を感じました

多分光輝さんが一番悔しいと思います。怪我で出れてなくて、だから光輝さんのぶんまで頑張ろうというのはみんなあったと思います。

――中大戦では相手からの強いサーブが多い中で何を意識しましたか

専大のときにコートに慣れてそのぶん専大のときより余裕がありました。でも、自分も初めてこんなに長い間リベロで出ていてちょっと疲れてきちゃったかなというのはありますけど、俊介に楽をさせてあげようとずっと思いながらキャッチをしていました。喜入さんや優斗さんも自分に結構声かけてくれてそれで少し楽になりました。

――どのような声かけがありましたか

「おまえは思いっきりやってればいいよ」と。それで、「上にしっかり上げとけばあとは俺たちがやってあげるから」という感じで自分もすごく気持ちを楽にしてできました。

――スパイクレシーブについて

ディグの方がどっちかっていうと得意なんですけど、ブロックとの関係というのはけっこう難しくて、レフトからのストレートのコースでワンタッチやブロックアウトではじかれるのが多かったです。そういうところをリベロとして何か改善し、封じられるようにしなければとは思っているんですけど、そこはまだ自分の力不足で、修正が遅れたかなというのはあります。

――あしたの3位決定戦への意気込み

この大会通して自分自身もすごくいい経験をさせてもらい、出ていない人のぶんも自分が代表して出ているのでそこで自分がやってきたことをしっかり出せるようにしていきたいです。チーム全員でしっかり戦っていくというのを意識してしっかりあした勝って終わりたいです。

中村俊介

――専大戦は急遽出場となりましたが、どのような心境でしたか

光輝さんがケガをしたので、それで負けるのは絶対に嫌だったので、とりあえず勝つことを意識してやりました。

――プレー面で心がけたことなどはありますか

あまりプレーは考えていなかったので、盛り上げることを意識してやりました。

――中大戦へはどのような意気込みで望まれましたか

結果は負けてしまったのですが、自分が代わってあいつのせいで負けたとなるのは嫌だったので負けたくなかったのですが、負けてしまったので悔しいです。

――1セット目はレシーブが乱れる場面も多く苦しい状況でした

それを修正するのがセッターの役目なので、それができなかったのが負けた理由だと思います。

――試合中に松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)から指示を受ける場面も見られました

サイドサイドというバレーになっていたので、もっとセンターやパイプを使えという指示を受けました。

――小林選手とは何か話をされましたか

思いっきり楽しんでやれよと言われました。試合が終わった後は、自分が一本目をとる人に指示を出したら、もっということきいてくれるからもっとそういうのがあってもいいんじゃないか、というアドバイスを受けました。

――この試合で多くの収穫と課題を得たのでは

僕のトスの精度が全然ダメだったので、そこを修正したいです。ブロックに関しては練習の時よりもワンタッチが取れたりシャットアウトできたりしたので、それは良かったと思います。

――あすは東海大との試合となります

あす勝つのと負けるのとでは全然違うと思うので、あすしっかり勝ちたいです。あすは光輝さんが復活すると思うので、そのいいリズムに乗れたらいいです。