弓道部

2017.06.19

第47回全関東学生選手権 6月18日 東京・日本武道館

大学デビュー戦で阿部が個人戦入賞!

 前日に引き続き行われた全関東学生選手権(全関)。最終日は男子団体戦決勝トーナメント2回戦と個人決勝戦が行われた。団体戦では立ち上がりに苦しみ,後半に巻き返しをはかったものの僅かに力及ばず敗退となった。一方、個人戦では男女6人の選手が出場。ルーキー阿部悠理(教1=宮城・仙台一)が見事接戦を制し、10位入賞を果たした。

 団体戦2回戦の相手は、同じ1部リーグに属する強豪・明大。昨日の予選では初矢を詰めることができなかった、大前の牧山千莉(スポ2=千葉)が見事に詰め、幸先のよいスタートを切ったと思われた.しかしその矢先、5人連続で詰めきれず予選と同じ展開に。2射目からは気持ちを切り替え、一時はリードを奪うも最初のミスが響き、最終結果は16-17。2回戦突破には至らなかった。2日間の試合を振り返り、やはり課題は立ち上がりであると語る倉持洵主将(スポ4=東京・国学院久我山)。昨年も苦しんだ前半の崩れをどう攻略するかが来週の全国大学選抜(選抜)でのカギになるだろう。

チーム一の的中をみせた幸明千尋(スポ3=東京・城北)

 厳しい予選を勝ち抜いた者のみが挑む個人戦決勝。女子部からは野見山千尋(教4=千葉・渋谷教育幕張)がただ一人出場した。昨季の全日本学生選手権では射詰4本目まで駒を進めたが、この日は尺二射詰3本目を抜いてしまう。一方の男子部は5名が出場し、唯一の1年生である阿部が快進撃を見せた。大貫真央(教3=東京・帝京大高)と共に尺二射詰3本目までを詰めると、ここまでよりも小さい八寸的も落ち着いて射抜く。八寸射詰2本目は外し、9、10位決定戦へ。9名で入賞の2枠を争う、運命の遠近競射が始まった。4番手の阿部が放った矢は、ど真ん中よりやや左に突き刺さる。僅差の戦いを制し、予選も含めれば1165名がエントリーした個人戦で10位入賞の快挙を成し遂げた。そばで声を掛け続けてくれた先輩たちに対し、「本当にありがたかった」と笑顔を見せた阿部。一般入試で入学し、自らの手で早大の門をたたいた強心臓ルーキーが、大学初戦で鮮烈なデビューを飾った。

新人ながら入賞を果たした阿部

 団体戦は悔しい結果に終わったが、早大勢では4年ぶりの個人戦入賞者が出るなど収穫もあった今大会。1週間後には団体戦である全国大学選抜大会が控えている。さらなるハイレベルな戦いが予想されるが、昨季は男女共に予選敗退を喫した舞台でのリベンジに期待したい。

(記事 秦絵里香、川浪康太郎、写真 守屋郁宏)

結果

▽男子団体戦

牧山、中谷透(基理3=東京・早実)、西原剛志(スポ2=東京・城北)、鈴木智貴(法4=東京・早実)、幸明、志岐伊織(スポ3=群馬・前橋西)

決勝トーナメント2回戦

●早大16-17明大

▽女子個人戦決勝

野見山              〇〇×
永井優衣(文2=東京・早実)   棄権

▽男子個人戦決勝

大貫               〇〇〇 ×
幸明               ×
摩嶋翼(創理2=東京・早大学院) ×
西原               ×
阿部               〇〇〇 〇× 〇

コメント

倉持洵主将(スポ4=東京・国学院久我山)

――2日間の団体戦を振り返って

予選と負けてしまった(決勝トーナメント)2回戦は立ち上がりが上手くいかず、後半で巻き返し切ることができなかったことが敗因だと思います。

――課題は立ち上がりですか

そうですね、去年もかなり苦しんだ部分があり、練習を重ねてはいますが結果につながっていない状況にあります。

――予選の同中競射の後から波に乗ったという印象を受けました

一度、流れに乗ってしまえばそのまま実力を発揮することができると思います。でもやはり、立ち上がりで波に乗れないと個々の実力を存分に発揮できないという現状です。

――的中したときの強い叫びが印象的でしたが

僕自身、選手として出場したかったのですがうまくいかない部分があり、かなり悔しい思いをしていました。ただその中で、選手から外れて主将として何をやるべきかを考えたとき、やはり部員を全力で応援して励ましてあげることが一番の仕事であると思っていました。

――早慶戦が終わってからの1か月はどのような練習をされてきたのですか

この2日間の全関(全関東学生選手権)と来週の選抜(全国大学選抜)を意識して、立を多めにやってきた中で、取りこぼしを少しでも減らすことを意識して練習を行ってきました。

――今日は1年生の阿部悠理が個人戦で入賞を果たしましたが

今回、阿部が入賞してくれたのは部としてもとても誇らしいことだと思います。他の1年生も徐々に(実力が)伸びてきてメンバーに入ってきそうな子が何人もいるので期待しています。

――来週の全国大学選抜ではどんなことを意識したいですか

今回課題であった一本目を意識して、また今週練習して試合の中でいいスタートを切れればいいと思います。

牧山千莉(スポ2=千葉)

――2日間の試合を振り返っていかがでしたか

全体的な目標の1つとして「優勝」を掲げていたので、それまでに自分たちの実力を出せないまま終わってしまったので悔しい気持ちでいっぱいです。個人的には、予選からチームに迷惑をかけてしまいなかなか調子が上がらない中でここまでやってきたので、後ろの5人に引っ張ってもらって感謝しかないです。

――昨日と比べて、今日の2回戦の試合はどうでしたか

昨日の予選を経験して、自分たちはこの場でもちゃんと良い弓を引けることがわかった状態で2回戦に臨むことができたので、自身をもって引くことが出しました。しかし、相手が明大ということで同じ1部校として負けられない相手であることを意識してしまった部分があり、自分たちが崩れてしまいました。なかなか良い弓が引けず残念です。

――予選の同中競射から調子が上がったように思いましたが、意識されたことはあるのですか

予選の時は、みんな緊張で頭が真っ白になりポンポン抜いてしまったので、気持ちを切り替えて一から自分たちのやれることをやろうという気持ちを持ち、1本1本丁寧に引くことを意識しました。

――立ち上がりにミスが多くみられましたが、やはりこれが課題ですか

そうですね、去年の試合でも1本目で綺麗に崩れてしまい、そこからなかなか挽回することができずズルズル引きずってしまうことがあったので、ワセダの課題だと思います。

――来週の選抜大会で意識したいことは

今日出た課題を1週間で潰していって、ワセダの実力としても日本一を目指せるところまでは来ていると思うので、一人一人がやれることをやって、優勝という結果を取れるように頑張りたいです。

阿部悠理(教1=宮城・仙台一)

――10位入賞おめでとうございます。今のお気持ちはいかがですか

素直にうれしいです。

――今大会の目標は

まずは個人予選で残ってこの決勝に出場するということで、それは先週クリアできました。それから、八寸的になる前までは普段やっていることなので、しっかりクリアできるようにということで、そのあと1本詰められたことは個人的にはよかったです。ですが、そのあと外した時に悔しいという思いがあったので、次は最後の一人になるまで引けるように練習していきたいです。

――真ん中付近に中ることも多かったですが、調子はいいですか

練習ではあまりよくなかったのですが、余計なことを考えないで集中して取り組むことができました。

――遠近競射の場面はどんな心境でしたか

きょうの感じからして、真ん中を狙ったからといって真ん中に飛ぶという感じでもなくて、とにかく無駄な力が入って外すということはもったいないので、外した直後でしたが新しい気持ちでしっかり1本詰めようと臨みました。

――順位が決まった瞬間はどんな気持ちでしたか

ほとんど運みたいなところもある形式なので、きょうは勝たせてもらったというか、結果がついてきてよかったなという感じでした。

――先輩たちの応援は心強かったですか

1射1射終わるごとに「よくやった」だとか「いい射だった」というように声を掛けてくださって、本当にありがたかったですし、気も楽になって集中できました。

――一般入試で入学されたということですが、高校までも弓道はしていたのですか

はい、高校でもしていました。去年の冬場に男子が1部に上がったということを知ったので、そのあたりは受験のモチベーションになっていました。

――入部してからここまで過ごしてみて、早大弓道部の雰囲気はいかがですか

とにかく練習の時には集中してやろうというのと、ただ終わって射場を出たら、オンとオフを切り替えられていて、こういう場でも楽しく緊張せずにできていると思います。

――今後に向けた意気込みをお願いします

まだ団体のメンバーとして試合に出たことがないので、しっかりそこに入れるように、日々練習していきたいです。