射撃部

2017.06.07

関東学生選手権春季大会 6月1日~4日 埼玉・長瀞総合射撃場

男女の明暗くっきり

 東京から電車で2時間余り。豊かな自然と澄んだ空気に囲まれた埼玉の西部は、今年も集中の境地となる。山の上にたたずむ、ほんのり火薬の香りがする射撃場で、早大射撃部のシーズンが開幕した。

 男子は、眞城永稔(教4=大阪・高槻)が50m伏射60発で健闘。初日、608.5点を出し、本選4位でファイナル進出を決める。迎えたファイナル。チームメイトの応援を背に臨んだが、惜しくも最下位となる。ところが、運営側のトラブルにより、眞城が最下位ではないことが判明。ファイナルが無効となり、本選の4位を最終成績として、この部門を終えることとなった。トラブルにも関わらず、表情を一切変えることがなかった眞城。その姿からは、強い精神力が垣間見えた。その他の男子は、自己新記録を更新するなど、新年度となって成長を見せた。しかし、高得点とまではいかず、今後の躍進を期待したい。

冷静な眞城は、部内では主務も務める

 一方の女子は、盤石さを披露。まず、部に流れをもたらしたのが、千葉朔海(スポ3=埼玉・栄北)。初日の50mライフル三姿勢60発で567点を叩き出し、1位で本選を通過。世界大会出場のため、ファイナルは欠席した。田中美沙(スポ2=埼玉・栄北)は、「千葉さんの流れに乗れた」と、初めてのレギュラーをこなし、 50mライフル三姿勢60発でファイナルに進出。ファイナルでは、立射の序盤で得点を落としたものの、なんとか持ちこたえ、5位に食い込んだ。この50mライフル三姿勢60発は、団体で優勝に輝き、層の厚さを見せつけることとなった。中里志穏主将(スポ4=埼玉・浦和一女)は、50m伏射60発で見事2位に輝き、プレーでもチームを引っ張る。明るい性格の主将が、今季は部全体に勢いをもたらしそうだ。

初めてのレギュラーに、「緊張はしなかった」と語った田中

 新体制となり、『勝利志向主義』を掲げた射撃部。その中で、特に男子の結果は、まだまだ物足りないと言えるだろう。男女のカベがない体制を生かし、技術を高め合うことで、チームとして突き進みたい。

(記事 吉岡篤史 写真 吉岡篤史・大庭開)

結果

【男子50m伏射60発部門】

▽団体 1793.0点(5位)

眞城 永稔 608.5点(個人4位)

北嶋 亮太 600.0点

守田 慶亮 584.5点

▽個人

松尾 悠佑 DNS

【男子50m三姿勢120発部門】

▽団体 ‐‐‐点

眞城 永稔 1060点

加藤 一  1001点

北嶋 亮太 DSQ フックバットプレートの規定違反により失格

▽個人

松尾 悠佑 DNS

【男子10m立射60発部門】

▽団体 1741.1点(8位)

藤井 尭彬 595.6点

橋本龍太朗 579.4点

北嶋 亮太 566.1点

▽個人

後藤 樹  530.4点

濱本 和樹 552.0点

伊澤 昌平 562.3点

松尾 悠佑 DNS

池田 佳悟 557.9点

三鍋 亘  574.7点

尾花 駿輔 DNS

眞城 永稔 23.3点 57発撃ち残し

加藤 一  DSQ フロントサイト規定違反により失格

波多 秀馬 580.6点

田曽 雅也 551.8点

岡村 祐生 DSQ 装備規定違反により失格

【女子50m伏射60発部門】

▽個人

中里 志隠 612.4点(個人2位)

千葉 朔海 602.3点

田中 美沙 593.4点

末本 佳那 581.3点

【女子50m三姿勢60発部門】

▽団体 1683点(1位)

千葉 朔海 567点

 ※ファイナル欠席による7位

田中 美沙 559点

 ※ファイナル388.6点(5位)

中里 志隠 557点

▽個人

佐藤 史江 551点

末本 佳那 529点

【女子10m立射40発部門】

▽団体 1209.6点(5位)

千葉 朔海 409.8点

末本 佳那 407.5点

加藤 モナ 392.3点

▽個人

毛利 綾花 405.1点

田中 美沙 402.3点

中里 志穏 396.8点

佐藤 史江 DSQ ジャケット前合わせ規定違反により失格

コメント

眞城永稔(教4=大阪・高槻)

――伏射60発部門(P60)の本戦で4位に入りましたが振り返っていかがですか

撃つ前に部の仕事でけっこうごたごたしてしまっていて、それなりに集中はできていましたけどやっぱり思った通りの射撃はできなかったですね。

――その中で4位に入ったことについてはポジティブに捉えていますか

実力が出せれば1位通過もできたかなという印象ですね。

――無効になってしまいましたがP60ではファイナルに進出しました。ファイナルの空気感などはいかがでしたか

初めてのファイナルで初めての感覚だったので、自分がどういう構えをしているのかも分からなくなるくらい緊張していました。

藤井尭彬(基理4=東京・早稲田)

――今日(2日)全体を振り返っていかがですか

とりあえず、点数的には試合では自己新記録が出たので、もうちょっと上の点が狙えないとは思えなくもないですけど、おおむね満足いく点ではあったかなと思います。

――今日うまくいった要因はなんだと思いますか

あまり良くない点数が出て、「おっ」と思ったあとでも、深いセンターを狙えるように、切り替えがしっかりできたかなと思います。

――もっと上を目指すために、していきたいことはありますか

撃つ際の妥協というのがあるので、そういう妥協を減らすということです。あと、納得できる撃ち方をするというのは、今後の目標ですかね。

――気持ちの問題が大きいんですね

そうですね

田中美沙(スポ2=埼玉・栄北)

――今大会を大まかに振り返っていかがですか

SB(スモールボアライフル)のレギュラーは初めてだったので、すごく不安だったんですけど、初日の千葉さんが良いスタートを切ってくれて、流れでいけたかなという感じです。ファイナルは、あまり緊張しなくて、ゴダゴダのなか結構撃てたからいいかなという感じです。

――ファイナルでは、立射から得点が落ちましたが、やはり課題は立射ですか

あまり緊張してなかったんですけど、銃が止まらなかったです。初めてのファイナルで、時間の感覚が分からない状態で立射はきつかったです。

――ファイナルでは時間の使い方がポイントなんですね

はい、そうですね。

――ファイナルで意識していたとは何ですか

9点台でいいから撃とうという感じで、狙い過ぎないでやりました。