スケート部

2017.06.07

第45回関東学生フィギュアスケート選手権 6月3・4日 東京・東大和スケートセンター

永井、中塩W表彰台!松嶋も入賞し第一部女子で団体優勝を果たす!

 

★永井、大学初戦で見事優勝!

笑顔で演技を終える永井

 

 今大会、早大勢で最後に登場した永井優香(社1=東京・駒場学園)。『レ・ミゼラブル』の『On My Own』を使用した新ショートプログラム(SP)を披露した。胸元と背中に花があしらわれたピンクがベースの衣装を身にまとい、仲間からの声援をうけ笑顔でスタート位置につく。冒頭のトリプルループ-ダブルトーループを降りると、「いつもループを降りると1回転になるので緊張した」という直後のトリプルサルコーも見事着氷。続くステップシークエンスではしっとりとした雰囲気を表現しつつダイナミックなスケーティングで観客を惹きつけた。演技後半になっても勢いは止まらず、曲が盛り上がる場面でのダブルアクセルもクリーンに降りる。演技を終え、会場が歓声に包まれる中、笑顔で挨拶をするとリンクサイドの仲間にガッツポーズを見せた。「すごい久しぶりの試合だったのと、関カレ(関東学生フィギュアスケート選手権)に出るのが初めてだったので緊張した」と語ったが、実力を見せつけ58.51点で大学初戦を優勝で飾った。次戦はまだ未定であるが、「いつ試合をしても大丈夫なように早く合わせていきたい」と意気込む。これからどのように新SPが進化していくのか、そして永井がどのように観客を魅了していくのか今から楽しみである。

 

(記事 糸賀日向子、写真 脇田真悠子)

 

★中塩、3回転―3回転決め堂々の2位!

中塩は高難度の構成の完成を目指す

 7・8級女子、早大の先陣を切ったのは中塩美悠(人通3=広島・ノートルダム清心)。早慶定期戦エキシビションからわずか3週間、新境地に挑むシーズンの初戦を東京で迎えた。今季のショートプログラム(SP)は、ジェイソン・ブラウンの振り付け師として有名なロヒーン・ワード氏が振り付けを担当。これまでとは大きく異なる大人のプログラムだ。まずは冒頭、高さのある3回転ー3回転を完璧に決め会場を沸かせる。演技後半、昨季の最終戦から組み込んだバレエジャンプからすぐのループは抜けたが、最後のダブルアクセルはきれいに降りた。ジャンプやスピンの前のつなぎ、個性的で繊細な動きはこのSPの真骨頂。疲れがたまりやすく難しい構成にまだまだ苦戦しているが、「それをやってこそロヒーンの振り付け」と志は高い。得点は50点を超え2位。新加入の後輩たちを含む仲間の声援に応えるように、この日も演技後には笑みを浮かべた。大学3年目シーズン、中塩の見せる濃密な2分50秒から今後も目が離せない。

(記事 川浪康太郎、写真 藤岡小雪)

 

 
 

★主将松嶋新SPを初披露、健闘の5位

松嶋は主将として早大を引っ張っていく

 松嶋那奈主将(スポ4=東京・駒場学園)は7・8級女子に出場。今大会は大技3回転トーループの連続ジャンプをダイナミックに成功させ、48.89点で見事5位入賞を決めた。『Only time』を使用した新ショートプログラム(SP)を初披露することとなった松嶋は、「表現面など細かいところに悔いを残したくない」と語り、今シーズンも技だけでなくプログラム全体の完成を目指す。演技途中では3回転ジャンプが2回転になるなどのミスもあったが、「気持ちの面で焦ってしまった」と自らを振り返り、次の大会までにミスを修正しようと意気込んだ。また「主将として新体制がスタートしたチームをもっと高めていきたい」と語り、柔らかな表情で闘志を燃やす松嶋。今後のさらなるレベルアップに期待したい。

(記事 脇田真悠子、写真 糸賀日向子)

 

第一部女子団体優勝の賞状を持つ永井(写真左)、たてを持つ松嶋(写真中央)、主務の東真子(法1=埼玉・早大本庄、写真右)

 

結果

▽7・8級女子

永井優香(社1=東京・駒場学園)58.51点(1位)

中塩美悠(人通3=広島・ノートルダム清心)50.45点(2位)

松嶋那奈(スポ4=東京・駒場学園)48.89点(5位)

 

▽第一部女子団体

優勝 
 
 

コメント

 

松嶋那奈主将(スポ4=東京・駒場学園)

――今大会が今シーズンのショートプログラム初披露でしたが、演技を振り返った感想は

全体的に流れはよくできたと思います。でもやはりまだ細かい部分とか、表情とかが全然作れていないので、これからどんどん表情を作ったり、細かい部分を直したりしていきたいです。そして、今日はジャンプでミスがあったのですが、今後の試合に向けて更に調子を上げていけたら良い演技になるのではないかと思っています。

――新プログラムに『Only time』を選んだ理由や思いは

(曲を)選んだのは私ではなくて先生なんです。初めに聞いたときにすごく単調で難しい曲だなと思ったのですが、すごくいい曲だと思っています。なのでこの曲で最後滑りますと言って、この曲に決めました。

――5位という結果を受けて

演技自体は納得していないので、5位という結果にありがたいとは思っています。でも今後の大きな試合に向けてもっと良い演技をして、順位を上げていきたいと思っています。

――ジャンプにミスがあったということですが

最初の3-3(3回転トーループー3回転トーループの連続ジャンプ)を着氷したときに回転が足りないなと思って、次のループジャンプを飛ぶまでにこのジャンプは絶対跳ばないと、という焦りが出てしまい、3回転が2回転になってしまいました。演技を終えてコンテンツシートを見てみたら結果的には3-3は回転が足りていたのですが、自分としては納得がいっていないので次はきちんと回れるようにしたいです。あと、アクセルもギリギリ成功したという印象だったので、もっと余裕をもって跳べるように今後はしていきたいです。

――1年生が入部し新体制がスタートした感想は

メンバーが結構増え、7級にも永井優香ちゃんが入ってくれたので、すごく戦力になって嬉しいです。今後はインカレとかもあるので足を引っ張らないように、と思ったり、良い主将になってチームをしっかりまとめないと、と思っています。

――夏に向けた目標は

次の試合が東京ブロックなので、それまでゆっくり調整してミスを減らしていきたいです。あと、今年がラストシーズンなので表現力の面でも悔いが残らないように一つ一つ演技していきたいです。

 
 

永井優香(社1=東京・駒場学園)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

きょうはすごい久しぶりの試合だったのと、関カレに出るのが初めてだったので緊張したんですけど、たくさんの人が応援してくれたので楽しんで滑ることができました。

――試合直前には笑顔も見られましたがどういった心境でしたか

普段の試合だともっとみんな真面目な感じなんですけど、今回の試合はみんなが盛り上げてくれたのですごい楽しかったです。

――6分間練習はどのような方針だったのでしょうか

きょうはそんなに深く考えてなかったんですけど、とりあえずジャンプで焦らないようにということを考えて、あとは足首をちゃんと曲げて大きく滑ろうと思って滑っていました。

――試合での連続ジャンプはいかがでしたか

練習で降りられるときはすごい降りられるんですけど、降りられないときは全然降りられませんでした。だからきょうはどっちかなと思いながら、ちょっと怖かったんですけど6分間練習からまあまあ良かったので本番は思い切って跳べました。

――サルコーはいかがでしたか

サルコーはいつもループを降りると1回転になっちゃうのできょうも緊張したんですけど頑張って回ると思って気合で回れました。

――アクセルは

アクセルはすごい盛り上がる曲の部分なので、そこで失敗するとあまり良くないので、曲に合わせて思いっきり跳べました。

――スピンや表現面に関してはいかがでしたか

スピンはまだ全然完成していない感じなのと、ステップも途中ちょっとつまずいちゃったりとか、まだエッジが浅かったりするので、そこを改善していけるようにしなくちゃいけないなと思いました。

――衣装はどのようなコンセプトで作られたのでしょうか

衣装さんに結構任せっきりになっちゃったんですけど、ピンクの衣装初めてなのでちょっと恥ずかしいような、でも可愛い感じなので挑戦かなと思っています。

――ほかの選手の応援などもありましたが、関カレはいかがでしたか

美悠ちゃん(中塩、人通3=広島・ノートルダム清心)だけ応援できなかったんですけど、自分は先に色んな人の応援をしていたので、そこで雰囲気とかも分かったし、応援していたら自分も頑張ろうと思えたのですごい良かったです。

――次の試合は

まだ決まっていないんですけど、いつ試合しても大丈夫なように早く合わせていこうと思います。

中塩美悠(人通3=広島・ノートルダム清心)

――この時期の大会は例年あまりないと思いますが、コンディションは

そんなに詰めて練習していたわけではなくてオフだったのですが、ことしは選考会などがなくて、もう3年生だしこの時期に試合に出るのもいいかなと思って出場しました。コンディションは万全とは言えないけど、試合があるというだけで練習するのでいい調整にはなりました。

――首にガーゼを貼っていましたがどうかされたのですか

首は毛虫に刺されました(笑)。

――東の雰囲気には慣れてきましたか

だいぶ慣れました。東インカレ(東日本学生選手権)で去年来た時はアウェー感がすごくて、そういう面で試合に響くのはもったいないなと感じました。雰囲気に慣れるためにも、東の試合に大学の代表として出るのもいいかなと思っています。

――ジャンプの出来はいかがでしたか

全部の要素を入れての曲かけをあまりしていなくて、スピンを抜かしたりジャンプを一本抜かしたりステップに時間をかけたりという練習が多かったので心配で、3回転―3回転はうまくいったけど、ループの前に疲れてしまってパンクしてしまいました。6分間練習の感じではすごくよかったのですが、当然の結果かなと思います。

――今季はフリップではなくループを入れるのですか

それもシーズンで試合を重ねていくごとに変わっていくかもしれないのですが、今までループは苦手意識が強くて、先生に「いいのが跳べてるよ」と言われても信じられなかったので避けていたのですが、フリップでぐしゃっとなるよりはきれいにループを跳ぶ方がいいのかなと今のところは思っています。

――今季はショートプログラムの振り付けをロヒーン・ワード氏にしてもらったということですが、演じる難しさなどは感じますか

まずループは前半に跳ぶ予定だったのですが、軽く「後半の方が点出るから」って言われて、「知ってるけど」と思いながら(笑)、最初から却下するのもよくないかなと思って、試合をこなしていって無理そうだったら仕方ないとして、今の時点ではロヒーンの言う通りにしています。ジャンプの前にスプリットジャンプを入れたりというのはジャンプに影響があるのですが、それをやってこそロヒーンの振り付けなので、なるべく抜かないように、それでも跳べるように練習しています。

――衣装はこれから新しくするのですか

そうですね。今回のはフリーの衣装です。

――早大には1年生が多く入りましたが、お話はされましたか

優香ちゃん(永井、社1=東京・駒場学園)は前から知っていて、栞理ちゃん(谷川、人1=岡山一宮)は岡山なので少し面識はあって親近感もあるし、私の友達の友達です。聖果ちゃん(齊藤、商1=東京・早実)もいい子で、すごく楽しいです。

――特に永井選手は同じ級ですが、刺激にはなりますか

去年のインカレ(日本学生氷上競技選手権)はワセダが二人で3位だったのですが、三人そろっている学校自体少ないので、三人そろっていることで上位を狙えると思います。ことしは那奈ちゃん(松嶋、スポ4=東京・駒場学園)が最後なので、優香ちゃんと二人で那奈ちゃんをいい位置に立たせてあげたいし、優香ちゃんが入ってくれてすごくうれしいです。

――次のサマーカップに向けた意気込みをお願いします

サマーカップはフリーもあるので、フリーの練習もしなきゃいけないし、でもショートもまだまだなのでしっかり3本そろえられるようにしたいです。やることはたくさんあるので、部分練習だけでなく全部の要素を入れた全体練習も始めていかないといけないかなという感じです。