野球部

2017.06.05

東京六大学フレッシュリーグ 6月1日 神宮球場

全勝優勝ならずも『ヤングワセダ』の強さ見せたフレッシュリーグ/明大戦

明大戦
明 大
早 大
(早)●榎、藤井寛、今西、上條、柴田-重田
◇(二塁打)福岡、田口

 前々日の勝利により、東京六大学フレッシュリーグ(フレッシュリーグ)での優勝を決めた早大。最終戦となるこの日は明大と対戦した。序盤3回は落ち着いた試合展開となったが、4回に先制点を許すと5回にも追加点を挙げられる。打線は中軸が精彩を欠くなど勢いに乗れず。最終回に1点差まで詰め寄るが、その後の好機を生かせず敗戦。優勝に花を添えることはできなかった。

 この日の先発マウンドに上がったのは、立大戦で好投を見せた榎海人(人2=長野・佐久長聖)。直球こそ130キロ程度とスピードはないが、変化球を織り交ぜる配球で丁寧に相手打線を打ち取っていった。4回に1死二、三塁のピンチを迎えるものの、これを犠飛の1点にとどめる。先制点こそ許したが、4回を投げ無四球の1失点と、安定感が光る投球でこの日も先発として及第点の成績を残した。榎の後を継いで登板したのは、春の1軍キャンプにも帯同し、期待を寄せられる右のサイドスロー・藤井寛之(法2=福岡・東筑)。しかしこの藤井が、1死から三塁打での出塁を許すと、左越え本塁打を浴び一気に2点を奪われる。次打者にも四球を与えると、ここで降板。アピールを果たすことはできなかった。救援のマウンドに立った今西拓弥(スポ1=広島・広陵)は後を締め、大崩れを防いだ。その後は今西を含む3投手で相手打線を抑え、計3失点。投手陣はこの日も試合をつくった。

藤井寛(右)からボールを受け取る今西

 一方の打線は、プロも注目する明大先発・長江理貴(2年)の緩急をつけた投球に苦戦。安打、四球で好機はつくるものの得点を奪えず、スコアボードにはゼロが並んだ。そんな中で気を吐いたのが1番・三塁で出場した福岡高輝(スポ2=埼玉・川越東)。春季リーグ戦でも代打の切り札として重用された左の巧打者が、一人レベルが違う活躍を見せた。初回の中前打を皮切りに、3打数3安打2四球と全打席出塁を果たすと、守備でも本職ではない三塁をそつなくこなし「意外と普通に守れたかなと思う」と笑顔をのぞかせ、来季への期待が高まる内容となった。しかし、福岡の活躍も空しく、後続が続かない。これまで活躍を挙げてきたクリーンアップは3人で計1安打と精彩を欠き、内野ゴロで挙げた1点のみで最終回へ。好機をつくり、福岡の3安打目となる適時打で1点を返すが、湿り続けた打線が快音を取り戻すことはなかった。最後は2者連続三振に終わり、敗戦。7四死球と荒れた長江を捉え切れなかった。

この日は3安打と気を吐いた福岡

 チームの目標として掲げていた全勝優勝には手が届かなかった。全5試合で指揮を執った大島俊輝野手コーチ(人4=栃木・大田原)も「全勝優勝があくまで目標。率直に悔しい」と、この日の敗戦を悔やむ。しかし、5季ぶりの新人戦優勝を果たしたことに加え、今季導入された総当たりのリーグ戦方式で優勝をつかみとったことで、『ヤングワセダ』の喜びもひとしおだ。福岡や今西など、早くも来季からのステップアップを予感させる選手も登場し、明るいニュースのそろったフレッシュリーグとなった。

(記事 喜田村廉人、写真 熊木玲佳)

※掲載が遅くなり、誠に申し訳ありませんでした。

表彰を受けるゲームキャプテン山田淳平(教2=東京・早実)

コメント

大島俊輝野手コーチ(人4=栃木・大田原)※新人監督代行

――全勝優勝はなりませんでした

率直に悔しいです。

――優勝したことに変わりはありませんが、それでも

全勝優勝があくまで目標だったので、目標を達成できずという悔しさですね。

――先発の榎海人投手(人2=長野・佐久長聖)はいつもストライクを取れるボールでストライクを取れず苦しい投球に見えました

きょうあんまり調子が良くない中でなんとか踏ん張ってくれていたんですけど、上位打線に回ってきたときに甘い球は見逃してくれないなと。それはもう起用してるこっちの責任なんで、あいつはよく投げたと思います。

――藤井寛之投手(法2=福岡・東筑)は長打2本、それも2本目は2点本塁打での失点となりました

課題としては寛之本人が一番痛感してると思うので、それ以上自分から言うことはないですけど。やはり起用してる側に責任があるので、それはもう仕方ないです。結果的に打たれてしまったことを受け止めて練習してくれればそれはそれでフレッシュリーグの試合に出した意味があるのかなと思いますね。

――打線では1番で起用した福岡高輝選手(スポ2=埼玉・川越東)が3安打2四球と全打席出塁を果たしました

もともと檜村(篤史、スポ2=千葉・木更津総合)加藤(雅樹、社2=東京・早実)以外の下級生はリーグ戦のスタメンで出るようでなければフレッシュリーグに出すというつもりで。小藤(翼、スポ2=東京・日大三)は最後にスタメンだったので。吉澤(一翔、スポ1=大阪桐蔭)と福岡で、吉澤はちょっと授業を切れないと。それで福岡だけ使うことになりました。まあ、福岡については打って当たり前です。あれぐらい打ってもらわないと困るくらいなので。

――春季リーグ戦では福岡選手を代打で起用し、吉澤選手が三塁の守備固めとして出場するケースが多かったですが、福岡選手の守備についてはいかがですか

もともとセカンド、ショートをやっていたので。課題としてはスローイングです。守るところがないというのが現状で、スタメンで頭から出すことができないんですね。あいつも痛感してると思うんで。でも、今回のスタメンでサードとして打球をさばいたじゃないですか。それはいいアピールにはなったんじゃないかと思いますね。福岡がスタメンで出られればもっと1軍の打線も強くなるだろうなと思います。

――フレッシュリーグ全体を振り返っていかがでしたか

チームの指揮に関しては采配面が未熟だったんで、選手も言いたいことがたくさんあったと思うんですけど、それを表に出さずにやってくれましたし、練習もめちゃめちゃやったんで、それを文句ひとつ言わずについてきてくれて。その結果が4勝1敗という結果だと思うんで、本当に選手の力で勝ったと言って過言ではないです。選手にはこのシーズンを通して「ありがとう」と言いたいですね。自分も采配、練習方法、声掛けなど成長できました。

――夏は2軍戦、秋は新人戦がありますが、このチームの今後に期待することは

新人チームというよりは、この1、2年生の中からリーグ戦メンバーに食い込んでくる選手がたくさん出てきてほしいです。あいつらには「おまえらがメンバーを引っ張っていくくらいで、今のメンバーの尻に火をつけるくらいで頑張れ。そうすれば優勝できるから」と言いました。こいつらにはメンバーに入るくらい頑張ってほしいですね。

福岡高輝(スポ2=埼玉・川越東)

――きょうの出場に至った経緯は

リーグ戦(東京六大学春季リーグ戦)が終わってから出るとは言われていたんですけど、スタメンで出るということはきのう大島さん(俊輝新人監督代行、人4=栃木・大田原)に言われました。

――きょうの3安打の中で一番自分が良いと感じた打撃は

第3打席のツーベースですね。狙っていた球をうまく打てたので良かったと感じました。

――何を心掛けて打席に入りましたか

初球からどんどん振っていこうというふうに、自信を持って打席に入りました。

――きょうの守備の手応えは

もともと自分は高校時代ショートだったんですけど、きょうは(三塁でも)意外と普通に守れたかなという感じです。

――ご自身の強みは

ミート力が自分の強みだと思っています。

――きょうの状態や調子は

早慶戦くらいから徐々に調子が良くなってきて、きょうもティーを打ったらいい感じだったので、いい状態でした。

――目指すところはやはりレギュラーですか

そうですね。

――来季への意気込みを

できればスタメンを取って、勝負どころでヒットが出るように頑張ります。