準硬式野球部

2017.05.28

東京六大学春季リーグ戦 5月27日 早大東伏見グラウンド  

ミスが多く敗戦 全日本への道断たれる

                  

慶大1回戦 10 11 12 13
早大

慶大
(早)●杉山、久郷、古賀、黒須―吉田龍、蘆野
♢(二塁打)矢坂

 東京六大学春季リーグ戦は最終カードの早慶戦を残すのみとなった。夏に行われる全日本大学選手権への予選出場権を得るためには一戦も負けることがゆるされないワセダ。絶対に負けられない早大は初回に笹井健佑(社4=東京・早実)
の適時打と鈴木夏亥副将(社4=東京・早実)の犠打飛で二点を先制する。その後、追加点を取れないでいると、6回ワセダに守備の乱れもあり同点に追いつかれる。その後、試合を決める一打を放つことができず試合は延長戦に突入する。延長戦に入ってもお互い得点できないまま迎えた13回。安打と失策などで無死満塁のピンチを作ると、投手陣が粘り切れず失点。サヨナラ負けを喫し、全日本への道を断たれた。

 先制点を奪って自分たちのペースで試合を進めたい早大。この日は初回に理想的な攻撃で先制点を奪う。先頭打者の森田達貴(スポ3=埼玉・県浦和)が安打で出塁すると、すかさず盗塁を決め得点圏に進み好機を作る。この場面で3番の笹井が右翼へ適時打を放つと、続く鈴木も犠打飛を放ち幸先良く二点を先制する。2回も先頭打者の矢坂颯雅(社4=東京・早実)が二塁打で出塁し好機を作るものの、後続の打者に一本が出ず追加点を奪えない。その後は立ち直った相手投手の投球を前になかなか好機を作れない。6回、1アウトから中村大輔(商3=東京・早大学院)と矢坂が連打で好機を作るが得点できないでいると6回の守備で同点に追いつかれる。9回、この日ライトゴロを記録するなど守備で好プレーを見せていた池上倫平(政経3=東京・早実)がノーアウトから安打で出塁すると、代打の横田圭祐(創理4=香川・丸亀)が犠打を決め走者を得点圏に進める。ここで代打に送られたのは法大1回戦のヒーロー高橋峻介(人4=秋田・横手)。相手投手の暴投もあり一死3塁の場面だったが、高橋の打球は浅いライトフライに終わりタッチアップをすることもできない。続く打者の森田は強烈な打球を放つも二塁手の正面をつき無得点に終わり延長戦に入る。延長戦では相手投手を前に得点できないでいたが13回に好機は訪れる。先頭の笹井が安打で出塁すると鈴木も四球で続き、ノーアウトで好機を作るものの、二塁走者の笹井が牽制でアウトになり自分たちのミスで好機を逃すと13回の守備で慶大に得点を奪われ敗戦を喫する。

追加点を奪うことができなかった

 負けの許されない早慶戦の先発のマウンドに上がったのは春のリーグ戦でメキメキと力をつけてきた杉山周平(教2=神奈川・山手学院)。力のある直球を武器に好投を見せる。しかし6回、1アウトから中村大輔の送球ミスで走者を2塁に背負うと流れが変わる。「野球というものは一つのミスで流れが変わる」と試合後に池田訓久監督(昭40教卒=静岡・浜松商)が語ったように2連打と犠打飛で同点に追いつかれてしまう。しかし、杉山は逆転を許さず意地を見せた。疲れが見えてきた杉山に変わって8回からは久郷太雅(創理2=静岡・沼津東)がマウンドに上がると1イニングを無失点に抑える。同点で迎えた9回からは古賀湧也(スポ3=佐賀・佐賀西)が登場。しかし先頭打者に四球で出塁を許すと、蘆野涼(社4=東京・早実)のフィルダースチョイスなどで1死満塁の絶体絶命のピンチを迎える。この場面でも古賀は落ち着いていた。スクイズを仕掛けてきた場面で冷静に外し2アウトとすると相手打者を三振に抑えピンチを脱する。延長に入っても好投を見せていた古賀だったが13回、先頭打者に内野安打で走者を許すと、味方に守備のミスが出るなどして無死満塁のピンチ。ここで投手を黒須裕太(人4=栃木・真岡)にスイッチし、このピンチをエースに託す。しかし相手打者にサヨナラ安打を許してしまい敗戦。

粘りの投球を見せた古賀

 
 

 きょうの試合の失点は全て早大の守備の乱れが関係しているなど、守備でも攻撃でもミスを重ねて自滅とも言える試合だった。この試合のようにミスを多発していると勝てる試合も勝てない。きょうの敗戦によって3年連続で全日本の切符を逃すこととなった。しかし、まだリーグ戦は残っている。齋藤成利主将(スポ4=福島・磐城)も語るようにワセダはいいチームであることには変わりはない。四年生にとって最後の大会になる秋季リーグに良い形でつなげるためにも、あしたの試合絶対に勝利することが必要になる。

(記事、藤本壮汰 写真、加藤耀)

 
 

コメント

池田訓久監督(昭40年教卒=静岡・浜松商)

――きょうの敗戦で全日本大学選手権への日が断たれましたが

もう本当に残念の一言だけですね。選手は本当によくやってくれたので、本当に勝たしてあげたかったですし、力の上ではうちの方が上だと思うんでやっぱり力だけでは勝てない、やっぱり総合力の勝負になりますね。うちも気持ちが乗っていましたし。いくつかミスもありましたが、決してそれが原因で最後まで行ってしまったというわけではないと思うんですけど、ちょっとその点がいろいろかみ合わなかったなという部分があったなと思います。

――幸先良く先制点を奪えましたが、追加点を奪えませんでした

正直、私自身もサインを出すのに迷った部分もあったりして、法大戦で非常に打撃が良かったんで、打撃を生かしたい、期待してるということもあったりしたもんですから、そういうところも含めてはっきり得点を取るために、攻撃のパターンを決めるときは決めるというふうにきちっとしていけば、もうちょっと違った展開にもなったかもしれないと思います。

――投手陣については

よく投げてくれました。杉山にしても、その後を継いだ久郷にしても、古賀にしても、最後投げた黒須にしても、みんなで3失点しかしてないわけですから最高の投球をしてくれたと思います。

――ミスが大きく勝敗に響いたと思いますが

守備のミスが失点につながったというのは大きかったですね。杉山もよく投げていただけに、全部野球たらればになっちゃうんですけど、あそこで一生懸命やった結果ですから仕方ないんですけど、野球というのは一つのミスで流れが変わるなと、きょうまた再認識しました。

――あしたの試合、今後に向けて

いずれにしても、明日明後日と連勝して、チームとしては勝ち点が取りたいので、その勝ち点を取るための野球をしたいです。秋は当然これ優勝争いをするだけの力は充分ありますから、選手の意識をそこに持って行って、夏にしっかり練習して秋に持っていきたいと思っています。

 

齋藤成利主将(スポ4=福島・磐城)

――この敗戦により東京六大学春季リーグ戦の3位が決定。全日本大学選手権出場(全日本)への道が断たれました。

そうですね、悔しいです。今まで全日本に出場することを目標に新チーム始動からやってきたので、その目標を達成できなかったのと自分たちが練習してきたことを出せなかったことが悔しいですね。

――3年連続で全日本出場を逃していますが

自分たちもここ2年行ってなかったので、自分たちの代でなんとしても全日本に行って、後輩たちにも全日本の景色を見せてやりたかったんですけど、全日に行けないという現実があるのであとは後輩に託したいなと。あとは下級生の力というのもまた必要になってくると思うので、来年の全日本出場につながるようなそんなチームにこれからしていきたいと思います。

――最近は早慶戦での勝利から遠のいています。苦手意識などがチームにあるのでしょうか

いや、苦手意識はないですね。きょうもちゃんと先取点を取って、2-0で試合を進めて自分たちのペースでいけていましたし、実力的に自分たちの方が上だと思っていたのですが、実際は毎回ケイオーに追いつかれて追い抜かされるというのがあるのでケイオーさんの粘り強さに負けてしまったという感じですね。

――きょうの敗因もそのあたりですか

粘れなかったのは最終回のあの場面だけだと思います。それまで何回もピンチありましたけどしっかりと抑えましたし、逆に自分たちが最高のチャンスをつくったときにあと一本が出なくて追加点を取れなくて、ピッチャーに苦しい思いをさせてしまったと思います。そこが敗因かな、と思います。

――バント、走塁、守備などにミスが相次いで、ワセダらしさの欠けるプレーが目立ちました

やはりミスをしたら負けます。今までリーグ戦、立教戦からしっかり自分たちの野球をしてきた結果がきょうのケイオー戦が始まる前までの結果(6勝3敗勝ち点3)だったと思うのですが、ミスが連発したところにきょうの敗因があると思います。

――6回の2失点も中村大輔選手(商3=東京・早大学院)の悪送球がきっかけでした

そうですね。やはり強いチームというのは、勝てるチームというのはミスした後でもそれをカバーできるチームだと思うのですが、きょうはそのミスをカバーすることができず失点してしまった。そこが本当にもったいなかった。あれがなければ…。あれがなければ、と考えるのはダメかもしれないですけど…。けど精一杯やった上での結果ですから、それが自分たちの実力だと考えています。

――齋藤主将はベンチから客観的にもチームを見ていると思うのですが、きょうのチームが普段と変わった点などはなにかありましたか

いや、普段通りやれてたとは思うんですけどね。うーん…みんなそこまで硬さもなく今まで通りだったと思うのですが、自分たちに流れがきていたのにああやって追い付かれて、追加点も取れないとなると気持ちの面で焦りがあったのかなと。終盤は守備の方では粘り強さを見せましたけど、バッティングはこれまでのリーグ戦と違ってタイムリーが出るという感じではなかったので、ちょっと厳しい状況でしたね。

――その攻撃ですが、延長13回で得点は初回に挙げた2点のみでした

初回は本当にいいかたちで得点することができて、きょうも打てるのかなと思ったんですけど相手ピッチャーも工夫をして尻上がりにきていたので、そこに対応できなかった部分は本当にもったいなかったというか何かできなかったと思います。結果的に見ればタイムリーが出なかったというのがあるのですが、バントのミスもありましたし走塁ミスもありましたし、そういうミスがつながって得点できなかったという感じですね。

――延長13回表も無死一、二塁の好機をつくりながら無得点に終わりました

僕たちにあれだけチャンスが多かったということはケイオーさんにはそれだけピンチがあったということだと思うのですが、そのピンチを何度もしのいでゼロに抑えたという粘り強さがケイオーさんのほうがあったのかなと。ノーアウト一、二塁という中でミスをしてしまって、自分たちで自分たちの首を絞めてしまったというのが今まで通りではなかったかなと思います。

――その攻撃とは逆に投手陣は13回を3失点に抑えました。そのあたりをどう評価しますか

本当に先発の杉山(周平、教2=神奈川・山手学院)、久郷(太雅、創理2=静岡・沼津東)、古賀(湧也、スポ3=佐賀西)もしっかりと投げてくれて、やはりうちの投手陣はすばらしい投手がそろっている中で、やはりミス。13回裏は古賀もバントの処理をミスしてしまいましたけど、それまで周りのミスをカバーするだけのすばらしいピッチングをしていたと思います。/p>

――今季の収穫を具体的に挙げるとすれば

今季は杉山、久郷あたりの2年生ピッチャーがリーグ戦でも結果を出してくれるだけの選手ということがわかりました。あとは去年まで出ていなかった選手も出ています。メンバーを固定せずに、色んな選手を出してきてその中でそういう選手たちが結果を出してくれた勝負強さは評価すべきで、チームにとってプラスだったと思います。

――ここまで主将として半年過ごしてみていかがですか

そうですね。敗戦から始まって苦しい中で、明治戦、東大戦、法政戦と自分たちの野球をやって勝ち点を挙げることができたので、いいチームになっているとは思っています。その中で、やっぱり最後の最後で負けてしまうというのはまだまだなのかなと思います。ただいいチームには変わりないと思います!