ラグビー部

2017.05.29

春季オープン戦 対天理大 奈良・天理親里ラグビー場

天理大に大敗、課題を見つけ次戦につなぐ

 U20日本代表合宿を終えた4人が復帰した早大は、奈良・天理親里ラグビー場で天理大と対戦した。試合序盤から得点されると、勢いづいた天理大を止め切れない。前半はハンドリングミス、後半はディフェンスのほころびから合計で8トライを献上。相手キッカーが難しい角度からのゴールキックも多く決め、17-54で大敗した。

 早大ボールのキックオフで開始した前半序盤、自らのオフサイドにより自陣深くまで攻め込まれる。ラックサイドを抜かれトライを与え、立ち上がりから相手を流れに乗せてしまった。早大はディフェンスでプレッシャーをかけて転機を待つが、肝心な局面でBKのハンドリングミスなどが続き、相手ペースの苦しい状況を打破できない。その流れのまま30分までに28失点。ようやく早大が反撃の準備を整えたのは34分。敵陣深くでのマイボールラインアウトから右に展開し、CTBフリン勝音(スポ3=福岡・筑紫丘)がタテに突破し大きくゲイン。FWがラックを作りBKラインを立て直すと、わずかにできた相手ディフェンスのギャップを突き、SO岸岡智樹(教2=大阪・東海大仰星)がトライに成功した。さらに、相手のノーボールタックルにより好機を得た早大は、センターライン付近からのPGを選択。SH齋藤直人(スポ2=神奈川・桐蔭学園)のゴールにより3点が追加され10-28で前半は終了した。

前半の岸岡のトライ

 後半、早大は前半終盤の勢いそのままに発進した。相手のコラプシングからのチャンスをものにし、FWの裏からパスを受けた岸岡が再びトライ。しかし、天理大も黙ってはいなかった。同じように早大のコラプシングから大きくゲイン。早大は接点付近で外国人選手に苦しめられると、徐々にディフェンスに隙ができ始める。また、天理大の攻撃に複雑なサインなどは見られず比較的単調なパスワークだった。「シンプルだからこそ、相手は自分たちがやることが明確だったと思う」と岸岡が語るように、天理大は自分たちの強みをしっかりと生かした。その結果、連続で4トライを献上。その後も結局早大は追加点を上げられないまま、ノーサイドとなった。

タテへの突破が光るフリン

 点差だけで見ると大敗である。しかし、東海大戦で大幅に押されたスクラムも徐々に修正され、ラインアウトでのミスも減少。BKの前半のハンドリングミスに関しても、「前半の終盤からはチームで決めたことをやろうと話し合い、ミスを減らせたと思う」とFB横山陽介(スポ4=神奈川・桐蔭学園)の言う通り、弱点をすぐに見直し得点に結びつけた。その点は収穫であったと言える。次戦は今季白星を重ねている慶大との対戦だ。今回の試合で見つかった課題を改善して、さらにレベルアップした早大のラグビーを見せてほしい。

(記事 矢野聖太郎、写真 本田理奈、服平周)

春季オープン戦
早大 スコア 天理大
前半 後半 得点 前半 後半
10 28 26
17 合計 54
【得点】▽トライ 岸岡2 ▽ゴール 齋藤直(2G、1PG)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
井上 大二郎 スポ3 愛知・千種
  後半11分交代→16久保    
鷲野 孝成 基理3 神奈川・桐蔭学園
  後半20分交代→17三隅    
◎鶴川 達彦 文構4 神奈川・桐蔭学園中教校
三浦 駿平 スポ2 秋田中央
松井 丈典 スポ3 愛知・旭野
幸重 天 文構2 大分舞鶴
西田 強平 スポ3 神奈川・桐蔭学園
  後半25分交代→20佐藤健    
下川 甲嗣 スポ1 福岡・修猷館
齋藤 直人 スポ2 神奈川・桐蔭学園
  後半40分交代→21吉岡    
10 岸岡 智樹 教2 大阪・東海大仰星
11 古賀 由教 スポ1 東福岡
12 フリン 勝音 スポ3 福岡・筑紫丘
  後半25分交代→22黒木    
13 中野 将伍 スポ2 福岡・東筑
14 桑山 聖生 スポ3 鹿児島実
  後半11分交代→23緒形    
15 横山 陽介 スポ4 神奈川・桐蔭学園
リザーブ
16 久保 優 スポ1 福岡・筑紫
17 三隅 寛己 法3 東京・早実
18 柴田 雄基 文4 愛知・千種
19 中野 幸英 文構2 東京・本郷
20 佐藤 健 商3 東京・早大学院
21 吉岡 航太郎 スポ4 国学院栃木
22 黒木 健人 教4 宮崎・高鍋
23 緒形 岳 スポ3 新潟・新発田
※◎はゲームキャプテン、監督は山下大悟(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)
コメント

プロップ鶴川達彦ゲームキャプテン(文構4=神奈川・桐蔭学園中教校)

――きょうの試合はゲームキャプテンとして出場されましたが、いかがでしたか

プレーはいつも通りやろうと思っていてそこは大丈夫だったのですが、もう少し立て続けに得点を取られた時にチームを盛り上げていければよかったと思いました。

――スクラムを振り返っていかがでしたか

東海大戦以降、フロントローは低く低く我慢して後ろの押しを伝えるということを意識してやっていてそれは特に前半よくできたと思うのですが、天理大がボールを入れた直後でプッシュを120パーセントかけてくるところで何本か受けてしまったところがあったので早大としても改善したいです。

――コラプシングの原因は何だと思いますか

ずっとイーブンの状態で組んでいた時に相手が同時に力を出してきたところで相手の圧力に負けてしまったところです。

――相手の強い押しに対する処理は何か工夫しましたか

相手は低くて上にすくい上げてくるようなスクラムだったので、そこでフロントローは浮かないように低さを意識してやっていました。

――接点が強い外国人選手にはどのような対応を意識していましたか

外国人選手がボールを持った時は特にこっちからスピードを上げて止めようと意識していました。

――次戦への意気込みをお願いします

FWのところで抜かれてしまったり、接点の部分で外国人選手にやられてしまった部分があるのでそこを修正していきたいです。

SO岸岡智樹(教2=大阪・東海大仰星)

――きょうの試合の最大の敗因は何だと考えていますか

ディフェンスのほころびもあるのですが、入りのミスの部分で、決断や判断の部分を簡単にしすぎたところです。自分たちはこつこつと少しでもいいからゲインラインを超えていこうと言っていたにも関わらず、ふんわりしたパスなどで楽をしようとしてしまったので、ハーフタイムに修正した部分もあったのですが、そこが序盤だめだったなと思います。

――前半はハンドリングエラーやパスミスが多く見られました

やはりそこを手堅く確実なプレーでどんどん前に行きたかったのですが、相手のプレッシャーなどもあり、自分が上に放ってしまったりしたので、そこは甘いプレーだったと評価できると思います。でも、前半の後半からは改善していって、ヒットバックパスなどで前でゲインを取れたりして、トライにつながったと思います。

――天理大の攻撃はそこまで複雑ではありませんでしたが、そういった中でもスペースを作ってしまった原因は何ですか

シンプルだからこそ、相手は自分たちがやることが明確だったと思います。そこを自分たちが前に出ることができず、受けてしまったのが、ずるずるいってしまった原因だと思います。逆に僕たちもああいうふうに一個一個少しずつゲインしていければ、もう少しゲインを突破してチャンスを得ることができたのかなと思います。

――WTB古賀由教選手(スポ1=東福岡)はどのように攻撃に絡めていこうと話していたのですか

足が速いので、セットプレーから走らせていこうと。相手は判断で飛び出て来たりする傾向があったので、そこの内側にサポートさせて走らせたり、外側でもらって大きなランでゲインしてもらおうという意図がありました。いいボールがあまり供給できなかったのは、内側の上級生としてはまだまだかなと。やはり1年生で緊張などもすると思うので、フリーになるようなもっといいシーンでボールを回してあげたいですね。

FB横山陽介(スポ4=神奈川・桐蔭学園)

――ディフェンスラインのスペースを突かれて相手にゲインされる場面がありました。その原因は何だとお考えですか

個々の責任ではないかと思います。天理大の攻撃に対して、タックルで止めきることができませんでした。

――ディフェンスの上がりが激しかった印象を受けます

ディフェンスでプレッシャーをかけて、ブレイクダウンでボールを奪うという意図がありました。しかし、そこでボールを取り切ることができなかったため、この点差で試合を終えてしまいました。

――前半はハンドリングエラーが多く見られました

ボールキャリアーの判断で試合を動かそうとしてしまいました。前半の終盤からはチームで決めたことをやろうと話し合い、ミスを減らせたと思います。

――古賀由教選手のアタックでの役割は何でしょうか

古賀は足が速いのでなるべく外で走らせたいと思っています。