アーチェリー部

2017.05.23

第28回全日本学生東日本大会 5月20・21日 北海道・キロロリゾート

勝負のカギを握る風。北の大地で収穫を得る

 北の大地で奮闘した。1カ月半にわたって行われた関東学生リーグ(リーグ戦)の通算成績で上位に入った者のみに出場権が与えられる全日本学生東日本大会。早大からは男女合わせて5選手が出場した。最高順位は男子で野村翼(スポ3=愛知・岡崎北)が5位、女子でも舩見真奈(スポ3=山形・鶴岡南)が5位と表彰台は逃してしまったが、1カ月後に迫った全日本学生王座決定戦(王座)に向けて王座と同じ風の強い会場での一戦を経験でき、各選手が収穫を得た大会となった。

 2日間で70メートルを144本射ち、合計点数を争う今大会。王座と同じ70メートルで行われる貴重な試合である上に、今会場は王座の行われる会場と似て風の強い会場での一戦となり、王座前の調整には絶好の機会だ。男子は池田亮主将(人4=東京・国際)、鬼塚聡(スポ3=千葉黎明)、野村の3選手が出場。3人が試合に臨むに当たって課題としていたのが王座を見据えた風への対応。この風に上手く対応できたのが野村と鬼塚の3年生コンビだ。「風が弱いタイミングで射ったり、的を狙う位置を少し変えてみたりした」という野村。初日、2日目ともに安定した射を見せ、早大勢では最高の5位に入り、東日本の強豪が集う大会で健闘した。鬼塚も初日から落ち着いて試合に臨んだ。自己ベストとはならなかったものの、2日目は初日より12点も得点を上げ、「風に結構対応できた」と納得の表情で振り返った。一方、池田は初日で17位と出遅れる。2日目は初日に比べて点数を伸ばしたが、結果は13位。「久しぶりの風の中での試合だったので対応はしきれなかった」と悔しさをにじませた。

安定感の光る野村。王座でもエースとしてその活躍に期待だ。

 女子部からは倉坪絢女子リーダー(スポ4=岐阜・高山西)と舩見の2人が出場。こちらも男子と同じく風への対応を目標に掲げ試合に臨んだが、初日は苦戦を強いられた。「(初日は)風のことを気にしすぎていつものフォームが疎かになってしまった」(倉坪)、「1日目は自分の射形だけに集中することができなかった」(舩見)と終始吹き荒れる風に気を取られ、思うように点数を伸ばせない。しかし休養十分で臨んだ2日目は上手く気持ちを切り替え、奮闘。両者とも高い集中力を発揮し、前日よりも大きく得点を伸ばし、手応えをつかんだ様子であった。

リーグ戦から好調を維持する舩見

 アーチェリー部最大の目標である王座制覇。ことしは埼玉・はらっパーク宮代で行われるが、勝負のカギを握るのは会場特有の風への対応であることは間違いない。普段練習を積む早大の射場は穏やかな気候なだけに、コンディションの似たキロロリゾートで行われた今試合は貴重な経験だったと各選手共に振り返った。また今大会は王座出場校の選手も多数出場し、他大との実力差を図るという意味でも重要な一戦であった。どの大学の選手も王座を見据え調子を上げてきているが、池田は「まだ1カ月あるのでしっかり調整してもっと点数を出したい」と悲願の王座獲得に向けて意気込みを語った。長いようで短い1カ月。今回得た経験をチームに持ち帰り、万全の状態で大一番に臨んでほしい。

(記事、写真 吉田優)

結果

▽男子
5位 野村 1254点
8位 鬼塚 1246点
13位 池田 1216点

▽女子
5位 舩見 1206点
13位 倉坪 1145点

コメント

池田亮(人4=東京・国際)

――2日間を振り返ってみていかがでしたか

風が強いっていうのは一昨年も来たので知ってはいたんですけど、久しぶりに風の中での試合だったので対応はしきれなかったかなという印象ですね。

――以前3選手での合計点数も気にしていきたいと仰っていましたが、点数を見ていかがですか

自分が悪かったので日体大と慶大の下には来ちゃったかなと思うんですけど、まあまだ1カ月あるのでしっかり調整してもっと点数を出したいっていうのと、実際王座は4人で射つので誰かの点数が少し落ちても大丈夫な状態にしていいような状態にして臨みたいと思います。

――70メートルでの試合は久々でしたか

先週、国体選考でちょろっと射ったくらいですね。今回この試合をできたのはいい経験だったと思います。

――王座まで1カ月ありますがどのように調整していきたいですか

最近練習量がちょっと落ちてしまったのでもう一度しっかり時間を割いてやりたいっていうのと、はらっパーク(宮代)も風が強い会場になるのでもうちょっと試合経験を積んで風の中でどう射つか、コンディションが悪い中でどう射つかっていうのを考えていきたいと思います。

鬼塚聡(スポ3=千葉黎明)

――2日間振り返っていかがですか

キロロは風が強いという噂を聞いていて、風に結構対応できたなというのが2日間を通しての感想です。

――70メートルでの試合ということで貴重な機会だったと思いますが何か収穫はありましたか

王座前の70メートルの本格的な試合って言ったら東日本大会と国体とかなので、貴重な試合経験ができたなと思います。

――王座へ向けて修正していきたいところなどはありますか

ことしははらっパーク(宮代)っていう風が強い会場になるので、今回得た風に対する技術を王座につなげていきたいと思います。

野村翼(スポ3=愛知・岡崎北)

――2日間通して振り返ってみていかがですか

今回の試合は結構風が強くてその中でいかに点数を出せるかっていう試合だったので、自分としては風の試合は苦手だったんですけど今回は風対策が結構上手くできて自分なりにいい点数を出せたかなと思います。

――風への対策としては具体的にどのようなことをされたのですか

風が弱いタイミングで射ったり、的を狙う位置を少し変えてみたりして上手く自分の射を射つことができました。

――王座前に70メートルでの試合ということで貴重な経験だったと思いますが、そちらについてはいかがですか

王座についても会場の風が強いことが予想されるので、王座に向けてのいい経験になったかなと思います。

――残り1カ月はどのように練習していきたいですか

王座まではもう70メートルしか射たないので、しっかり王座に向けて70メートルを射ち込んでいって、王座の前にもいくつか試合があるのでそこでいい点数を出していきたいです。

倉坪絢女子リーダー(スポ4=岐阜・高山西)

――2日間を振り返っていかがですか

1日目に対して2日目の方がパフォーマンスを上げられたのは良かったなと思うんですけど、風に対して自分が相当弱いのに気付く大会でした。

――終始風が吹いていましたが、やはり気になりましたか

そうですね。きょうはまだ自分に集中できたんですけど、きのうは本当に風のことを気にしすぎていつものフォームとかが疎かになってしまっていて、射つのも少し雑になっていた上に(矢が)風に流されてという感じになってしまいました。

――2日連続の試合ということで集中力を保つのも大変だったかと思いますが、その辺りはいかがでしたか

ホテルでゆっくり休むことができたので、きのうはきのう、きょうはきょうでちゃんと切り替えようという感じでできたのでそこは大丈夫でした。

――リーグ戦の順位決定戦では70メートルに手応えを感じた様子でしたが、その後調子はいかがですか

あの後も自己ベストを射てたりして70メートル自体は結構自信もついてきたところだったんですけど、きょう風の中で射ってみて実際王座も風が強い会場ではあるので、自分の70メートルの数字は風がない会場じゃないと射てなかったんだなというのを実感しました。

――最後に王座までの1カ月間はどのように調整していきたいですか

実際風のある場所で練習するのは厳しいのでそこは少し課題ではあります。エイムオフのためにあえて青のところを狙って射ったりもするんですけど、それに関しても自信がなくなって最後に気持ちがぶれて黄色に腕を戻しちゃうってことがあったりもして。そこで最後まで青を狙い続けるっていうのができるように射っていくことを気をつけていきたいです。

※エイムオフ…風で矢が流されることを想定して矢の流される方向と反対側に狙いを定めること。

舩見真奈(スポ3=山形・鶴岡南)

――2日間を通していかがですか

1日目は自分の射形だけに集中することができなくてちょっと風だったりとか周囲の雰囲気が気になってしまったんですが、2日目は自分にしっかりと集中できていたかなと思います。

――個人戦ということで気持ちのつくり方など難しかったかと思うんですが、どのやうにコントロールしていましたか

リーグ戦とかは周りの明るい雰囲気が大きかったんですけど、今回は的と自分だけということで一射一射集中してというのを心掛けました。

――王座と同じ70メートルでの試合は貴重な機会だったと思いますが、距離に関してはいかがでしたか

70メートルはあまり得意な距離ではないんですが、王座もこのくらい風の吹く会場になっているので今回の経験を積めたのはすごくいい経験だったなと思います。

――最後に王座への意気込みをお願いします

1カ月という短い期間にはなってしまうんですけど、自分ができる対策をしっかりとしていってベストを尽くせるように頑張りたいです。