競走部

2017.05.21

5月20日 平成国際大学長距離競技会 埼玉・鴻巣市陸上競技場

結果に結びつかず。気持ちの面での課題が明白に

 最高気温が30度を上回り、5月とは思えないほどの暑さの中で行われた平成国際大学長距離競技会。悔しくも関東学生対校選手権(関カレ)には手が届かず、ゴールデンウィークに強化練習を行った9人の選手たちが5000メートルに出場した。相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)が「タイムや順位といった課題を各個人が持ってやっていたと思う」と述べるように、それぞれの練習の成果を図るレースとなった。「覚悟が足りず、途中苦しいところで粘り切ることができなかった」(三上多聞、商2=東京・早実)。集団の後ろで走るレース展開が多く、それぞれの思うような結果は得られなかった。

 昼過ぎの最も強い日差しの中、5組には石川諒(スポ1=香川・観音寺第一)、6組には平子凛太郎(創理2=福岡・磐城)が登場。石川は3000メートル手前で集団が3つに分かれると、第3集団の先頭に立ち、その後集団から抜けて単独走に。懸命に前を追い4000メートル過ぎには第2集団に追いつくなど、1年生らしい走りを見せた。また平子は最初の1キロを2分51秒で入った3人の先頭集団にはつかず、第2集団の先頭に立つ。2600メートルでペースメーカーが外れると先頭集団に追いついた。しかし粘り切れず徐々に遅れ始め、後ろの選手にも抜かれていってしまった。両選手とも自己ベストの更新など数字では結果を残せなかったが、積極的にレースを進めた。

積極的な走りを見せた平子

 最終13組に出場したのは、河合祐哉(スポ4=愛知・時習館)と三上だった。河合はスタート直後から先頭に食らいつく果敢な走りを見せるが、2000メートルを過ぎたあたりから首が横に振れ、徐々にペースを落とす。一方、三上は「最終組は速い流れになるからしっかり見極めよう」と冷静にレースを進めた。前から落ちてきた選手を着実に拾うが、2000メートルあたりで表情が苦しくなる。その後は1キロのラップが3分を超え、残り1周の鐘が鳴ってもピッチを上げることはできなかった。春先から最近の調子が右肩上がりだっただけに、「自分の成長をチームに見せたかった」と悔しさをにじませた。

三上は調子が良かっただけに記録を残せなかったことが悔やまれる

 「Aチームのメンバーを抜いてやろうという気概が試合に出なかった選手が多かった」と相楽駅伝監督は振り返る。関カレメンバーに危機感を与え、チーム全体に良い流れを作りたかった今大会。しかし、浮き彫りとなったのは「後半の粘り」、「気持ちの面での覚悟」という2つの課題だった。「Bチームのメンバーが関カレ中にでも力をつけて、Aチームに上がるメンバーが少しでも増えればいい」(相楽駅伝監督)。きょうの結果、見えた課題を踏まえて、彼らの気持ちの面での覚悟が決まればチーム全体の底上げにつながるはずだ。

(記事 吉村早莉 写真 鎌田理沙)

結果

▽男子5000メートル

金賀駿(人科1=福島・磐城)    16分41秒41(4組24着)

石川諒(スポ1=香川・観音寺第一) 15分29秒46(5組5着)

平子凜太郎(創理2=福島・磐城)  15分45秒22(6組10着)

遠藤宏夢(商2=東京・国学院久我山)15分23秒42(9組9着)

伊澤優人(社2=千葉・東海大浦安) 14分48秒00(12組7着)

西田稜(政経3=東京・早実)    14分55秒60(12組20着)

尼子風斗(スポ2=神奈川・鎌倉学園 14分57秒60(12組21着)

三上多聞(商2=東京・早実)    14分52秒93(13組14着)

河合祐哉(スポ4=愛知・時習館)  15分11秒94(13組21着)


コメント

相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)

――きょうの大会の位置付けとは

関カレ(関東学生対校選手権)に出ないメンバーが関カレの前のゴールデンウィークに強化練習をしたので、その成果を図るような試合でした。

――ではきょうはタイムを狙ったのでしょうか

課題は各個人でバラバラだと思うのですが、連休中にトレーニングの量は積んだので、タイムや順位といった課題を各個人持ってやっていたと思います。

――では監督から見て達成率はいかがでしょうか

僕も夕方の最終レース2つしか見れてなかったのですが、見てると自己ベストや数字にも出てなかったですし組の後ろで走っている選手が多く、内容も薄かったかなという印象です。

――関カレメンバーへ刺激を与える、という面を考えるといかがでしょうか

去年の鈴木洋平(平29スポ卒=現愛三工業)が関カレメンバーと同等くらいのタイムを出してチームに刺激がありましたので、それに近いものを期待してきました。さすがにきょうはコンディションの関係もあって記録が望みにくかったのかも分からないですが、それにしても少し。さっきミーティングでも言ったのですが、Aチームのメンバーを抜いてやろうという気概が試合に出なかった選手が多い印象です。

――では、A、B含めたチーム全体の状況はいかがでしょうか

チームの柱である永山(博基、スポ3=鹿児島実)をエントリーできなかったのは苦しいですが、それ以外のメンバーはトラックシーズンに入ってから徐々に調子を上げていて、現時点ではベストメンバーでエントリーできたと思います。練習も順調に消化できていますし、トラックシーズンのヤマ場が関カレとずっと言ってきていますので、それがかたちになるように頑張っていければと思います。

――ではかなり手ごたえを感じている選手が多いのでしょうか

2、3月故障で遅れていた選手がやっと揃って、いい状態でスタートできると思います。

――やはりことしはケガが多かったのでしょうか

年が明けてから、去年と比較にならないくらいA、Bチーム関係なくケガが多かったです。私が監督になって最初に挙げた目標である「故障者が常にゼロのチームで土台を作っていこう」というのが春にできなかったのが、トラックシーズンで出遅れている原因だと思います。それがいま走れない子というのはいない状態まで戻ってきたので、トラックシーズンあと2カ月、尻上がりに関カレも含めてやっていきたいです。

――では特に調子がいい選手を挙げるとすれば

元気なのは1年生ですね。宍倉(健浩、スポ1=東京・早実)、吉田(匠、スポ1=京都・洛南)、あと渕田(拓臣、スポ1=京都・桂)も調子いいと思います。あと自己ベストを出した清水(歓太、スポ3=群馬・中央中教校)だとか、直近の試合で結果に出てきている選手はいいかたちで関カレに出れると思います。

――では、きょう出場された選手のみなさんに監督から求めることは

連休中にも話をしたのですが、BチームからAチームに上がってきて競争を激しくするということがここ最近ずっとなかったので、それをして欲しいという話を少し前にしました。いまAチームとBチームが、トレーニングも行動も二極化しつつあるので、それだとまずいという話もしています。これからBチームのメンバーが関カレ中にでも力をつけて、Aチームに上がるメンバーが少しでも増えればいいかなと思います。

――いまのAチームの人数は

関カレに出るメンバーと永山を含め12人ですね。

――去年関カレのあとにAチームに上がった選手は

不調だった清水、佐藤淳(平29スポ卒=愛知・明和)、石田(康幸、商4=静岡・浜松日体)、あと藤原(滋記、スポ4=兵庫・西脇工)も夏はBでやっていました。そこからみんな上がってきましたので、そういう競争が起きてくれればと思います。

三上多聞(商2=東京・早実)

――きょうに向けた調子はいかがでしたか

最近の調子は自分が入学してから一番良い状態でした。

――今回のレースを振り返っていかがですか

最終組ということで速い流れになると思っていました。なので、しっかり見極めようと思っていったんですけど、全体的にペースが遅かったのに2000メートルあたりですでにきつくなってしまって。そこからラップで3分を超えてしまうところもあって、ラストもあまり上げられずにズルズルいって終わってしまいました。

――ゴールデンウィーク中に強化練習を行ったということですが

5月は関カレ(関東学生対校選手権)が控えていて、今週この記録会があってその調整に1週間を使ってという感じで。1カ月を通してだとあまり走り込める機会がないので、唯一走り込める機会であるゴールデンウィークにしっかりと距離を踏みました。あと夏合宿が14泊15日くらいであるんですけど、それの予行演習みたいな感じで夏合宿に向けた足作りっていう2つの意味がありました。1週間のうち3部練がほとんどで、しっかりと距離を踏みつつポイント練習をこなすという感じでした。

――部員日記でこのレースは対校戦のつもりでというように書かれていましたが、位置付けはどのようなものでしたか

部員日記に書いたように、関カレ1週間前ということで、去年の鈴木洋平さん(平29スポ卒=現愛三工業)のように大幅に自己ベストを更新する走りをしたかったです。洋平さんは関カレのメンバーに危機感を与えることができたので、自分はまだ全然洋平さんに遠く及ばないんですけど、それでも自分なりに10秒や15秒くらいは更新して、自分の成長をチームに見せたいと思っていました。でもさっき相楽さんにも言われたんですけど、やっぱりその覚悟が足りなかったために途中苦しいところで粘り切ることができず、そのままだらだらいってしまって反省しています。

――今大会の目標はどのようなものでしたか

14分半切りを最低でもしたいなと思っていて。あわよくば14分20あたりを狙っていこうと思っていたんですけど、このような結果になってしまいました。

――さっきもおっしゃっていたように春先は調子が良かったということで、14分20秒を切る自信はありましたか

最近の練習からして自分としては自信があったんですけど、切れませんでした。気持ちの問題もありますし、そのあたりを1からいろいろと見直していきたいと思います。

――今後の予定は

6月10日に世田谷記録会があって、5000メートルにまた出場させていただきます。目標は、今回はこのような不甲斐ない結果になってしまったんですけど、もう一回、一から見直してしっかりと今の自分の持てる力を実力通りに出して14分20あたりでしっかり走りたいです。前回の日体(日本体育大学長距離競技会)と今回の平国大(平成国際大学長距離競技会)の悔しさ、屈辱を晴らしたいと思っています。