フェンシング部

2017.05.17

関東学生リーグ戦 5月15、16日 東京・駒沢体育館

男女共に5位に終わるも、収穫あり

 関東学生リーグ戦3、4日目では、男子サーブルと女子エペの試合が行われた。早大はどちらも1部に出場。男子サーブルは専大に勝利し、1勝5敗で5位。女子エペは明大、法大に勝利し、2勝3敗の5位でリーグ戦を終えた。

★因縁の相手・専大にリベンジも5位 ただ一体感出し粘りも見せた!(男子サーブル)

 男子サーブルは、初戦の日大戦からいいスタートを切りたいところであったが立ち上がりからペースをつかめない。一時は2点差まで追い上げるが、反撃もそこまでとなり敗北した。続いて対戦したのは専大。昨年の全日本選手権で一本勝負の末に敗れた因縁の相手である。追う展開であったが、第4セットで高木良輔(スポ2=埼玉・立教新座)が追い込まれてから5連取に成功。あとを受けた小山桂史(スポ1=東京・クラーク)が同点に追い付くと、チームの勢いは加速する。徐々に点差を離して会心の白星を挙げた。「力を出し切って全員でリレーができた」(竹下昇輝主将、スポ4=静岡・袋井)。歯車が噛み合うとはまさにこのこと。リベンジを果たし、メンバーには心からの笑顔が浮かんでいた。このまま流れに乗りたいところであったが、2日目は苦しい試合の連続となる。中大戦で、相手の方がスピード、技術面において実力差を見せつけられ大敗。続く法大戦でもなかなか波に乗れず、1勝3敗と苦しい状況に追い込まれた。そこで、最終戦となる日体大戦を前に気持ちを再確認。そのため、序盤でリードを奪い優位を保つ。しかし第7セットで、武山達(創理3=東京・早大学院)が9点差を追い上げられ34-35。そこからは相手の勢いに飲まれるかのよう。つかみかけた勝機を手放す結果となった。

1年生ながら大活躍を見せた小山

 確かにことしエース茂木雄大(スポ3=神奈川・法政二)が留学のために抜けたのは大きい。だからこそチーム一体となって戦った。「とにかくベンチを温めて、選手が困った時に何かしら声を掛けてあげられるような、そういう団体戦にしよう」(竹下)。その甲斐もあり、追い込まれてからの連続ポイントが多くチームは粘り強さを見せた。また小山がルーキーながらプレッシャーのかかる最後回りを3回務め、ポイントゲッターとして大健闘。昨年と同じ5位という結果ではあるが、このように明るい材料もある。長らく団体戦で上位に食い込めていない男子サーブル。ことしこそ、厚いカベを打ち破れるだろうか。

(記事、写真 加藤佑紀乃)

★5位に終わり、3年連続王座出場はならず(女子エペ)

 ことしは多くの有力女子選手が入部した早大フェンシング部。女子エペにも、1年生から駒場みなみ(スポ1=富山西)、村上夏希(スポ1=三重・津東)の2名が出場した。初戦の明大戦はルーキー村上の緊張が垣間見え、第1セットは3点ビハインド。しかし第2セットで逆転してからは流れをつかみ、1勝をもぎ取った。続く慶大戦。序盤からリードを許し、第8セット終了時点で16−23と7点差をつけられてしまう。そんな中最終セットに登場したのは、早大のエース才藤歩夢(スポ3=埼玉栄)。しかしなかなか慶大との差は縮まらず、残り10秒の時点で31—38。これ以上点差を詰めることは不可能に思われた。だが、ここで才藤がエースの意地を見せた。同時突きを含め、10秒という短時間に一挙5点を獲得。しかし7点差をひっくり返すことはできず、36−39で試合を終えた。その後の専大戦は接戦を取りこぼし4点差で敗北、続く強豪日大戦には全く歯が立たなかった。1勝3敗で迎えた法大戦。この試合に負けてしまうと、王座(全日本学生王座決定戦)出場どころか、2部との入替戦にまわってしまう可能性も出てくる。絶対に負けられない試合だった。村上が出場した第1セットでは相手に4点リードされるも、第2セットで才藤が逆転。さらに第4セットで村上が自身の失点を取り返し、法大に4点差をつける。そこから駒場を含めた3人全員でじわじわとリードを広げていき、最終戦を45—37で勝利した。

法大戦に勝利後、円陣を組み声をかけあう女子エペ陣

 1勝4敗でリーグ戦を終え、なんとか入替戦出場は免れた女子エペ。新体制初戦ということもあり、チームとしての方向性をまだ模索中であるような印象を受けた。また1年生2人は大学デビュー戦だということもあってか、緊張がほぐれていない様子も見受けられた。しかしラスト法大戦をチーム全員の力で勝利できたのは、今後の女子エペ陣にとって大きな糧となるであろう。次の団体戦は10月に行われる関カレ(関東学生選手権)。1年生が成長し、チームとしての団結力が高まった女子エペ陣が見られるのを、切に願っている。

(記事、写真 藤岡小雪)

※フェンシングの団体戦は3人、または4人の選手が交代で出場し、1試合当たり3分という持ち時間内で争う。あるいは3分以内にどちらかが先に5得点先取すると、そこで次の選手に交替となる。最終的には9試合戦い、45点を先取、または持ち時間が終了した場合は得点が高い方が勝ちとなる。

※エペ:全身が有効面となる上に、両選手が同時突きをすると両者にポイントが与えられる。より慎重な攻め方が求められるため、時として両者が睨み合ったまま時間が過ぎることは稀な話ではない。

※サーブル:両腕も含む上半身への突きと切り(剣先ではなく剣の胴部分で相手の体に触れること)が得点となる。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は相手の攻撃を防御してから攻撃しなければならない。この攻撃権の奪い合いにより、両選手はピスト上を常に前後に往復し合うため、サーブルは3種目の中で最も全身運動が激しい種目だと言える。

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結果

▽男子サーブル
早大〔竹下昇輝主将(スポ4=静岡・袋井)、武山達(創理3=東京・早大学院)、高木良輔(スポ2=埼玉・立教新座)、小山桂史(スポ1=東京・クラーク)〕 1部5位
 1試合目:●33-45日大
 2試合目:○45-40専大
 3試合目:●31-45中大
 4試合目:●33-45法大
 5試合目:●41-45日体大

▽女子エペ
早大〔才藤歩夢(スポ3=埼玉栄)、駒場みなみ(スポ1=富山西)、登尾早奈(スポ1=愛媛・三島)、村上夏希(スポ1=三重・津東)〕 1部5位
 1試合目:◯45−36明大
 2試合目:●36−39慶大
 3試合目:●41−45専大
 4試合目:●22−45日大
 5試合目:◯45−37法大

コメント

竹下昇輝主将(スポ4=静岡・袋井)

――1勝4敗となりましたが、この結果をどう考えていますか

王座(全日本学生王座決定戦)を目指していたので、結果としては非常に悔しいです。

――昨年の全日本(全日本選手権)で惜しくも敗れた専大にはリベンジを果たしましたが、いかがですか

昨年はメンバー内の雰囲気がそんなに良くなかったので、今回そこは変えていこうと思いました。僕以外下級生でしたが、うまく1人1人が役割を果たして、力を出し切って全員でリレーができたので、それに関しては非常に良かったのかなと思っています。

――中大の選手は体格の大きい選手が多く、リーチも長かったと思いますが、苦戦しましたか

中大の選手は体格が違うというのもありますが、技術面でも技の数であったりスピードであったりのレベルが高いので、そこで僕らがどれだけ精神的に引かずに、前に出て少しでも点数を取れるかという勝負でした。そういう面では、前には出られたかなあと思うのですが、もうちょっと頑張りたかったです。

――日体大戦は惜しくも敗れましたが、立ち上がりは非常に良かったと思います。そちらについてはどう考えていらっしゃいますか

最後の試合だったので、技術的な部分よりも、全員が出し切って雰囲気を良くしていこう、気持ちを前に向けて戦っていこう、というのを試合前に話しました。それで最初はうまくいっていたんですね。ただ日体大も結構雰囲気で押してくるというか、自分たちに流れを確実につかんで持っていくのが非常にうまいので、どちらが流れをつかめるかという勝負で、最終的に逆転されてしまいました。僕らのチームは最後周りが1年生なので、僕が最後から2番目でまくり返せなかったというのが、きょう1番悔しいです。

――小山桂史(スポ1=東京・クラーク)選手を途中から最後回りにした理由は

きょねんと試合進行が違っていたからです。試合終了が遅くなることや学校数が増えたことなどのため、ことしはピスト数を増やしてどんどん試合をするという試合進行でした。でも今まで3試合連続でやるということがなかなかなかったんですね。法大戦と日体大戦にベストな状態で臨もうと考えていたので、最後周りの小山をその2試合に集中させるために、他の試合では僕が最後に回りました。そして9セットある中で、自分の役割が1番短時間で終わる早回りに、武山達(創理3=東京・早大学院)と小山を交互に出しました。

――その小山選手が3試合で最後回りも担いながら大健闘していましたが

1年生であれだけの活躍をしてくれるというのは、僕たちはすごく助かりました。結果から見ても彼が点数を取って、僕らがなんとかつないでというかたちだったので、小山には感謝しかありません。ただ小山があれだけ頑張ってくれているのに、僕らが踏ん張れなかったというのが悔しいところでもあり、申し訳ないところでもあります。そこは3人でまとまって、3人が3人共点数を取りにいけるようなチームに、関カレではなっていきたいなと思います。

――追い込まれてからの連続ポイントが多く、チームとして粘り強さがあるように感じられましたが、いかがですか

今まで失点が続くと、なえてしまったりとかきれてしまったりする部分があったので、それはもうとにかくやめようと思いました。失点をしても、必ず後ろを見てアドバイスに耳を傾ける、なえないし、きれないというのを実践しました。もちろんベンチも盛り上げますし、ベンチがなえたらそこで終わってしまうので、とにかくベンチを温めて、選手が困った時に何かしら声をかけてあげられるような、そういう団体戦にしようと心がけました。今回はそれができていたのかなあと思います。

――負けた相手と差を感じた点はありますか

正直素直に言ってしまえば、実力の差というのがあると思います。結局僕らは小山しか点が取れないというかたちになってしまっているので、小山以外の2人がもうちょっと点を取れるようになれば、だいぶ変わってくると思います。雰囲気という面では、日体大から学ぶことがたくさんあると思います。もっと盛り上げられると思いますし、点を取られた時に挽回できると思います。あとは技の数や、何で点を取られてその次は何をすべきか、という試合の流れですね。

――茂木雄大(スポ3=神奈川・法政二)など昨年いたメンバーの穴は大きいと感じるときもありますか

正直に言ってしまえば、穴はあきました。彼はきょねんインカレ(全日本学生選手権)3位の選手ですしね。きょねんで3位なのでことしだとトップレベルでしょうし、小山かそれ以上に点を取ってくれる選手なので、そんな選手がいないというのは僕らの中で大きかったです。でもそのせいにしないというか、その分僕らがどれだけ踏ん張れるかという年だと思っています。そういう面では、個々の力というより団体戦での雰囲気を大事にして、チームで1本取りにいくという姿勢を目指してきたというのはあります。

――関カレに向けて意気込みをお願いします

関カレはトーナメントの方式が変わってくるので、しっかり確実に1勝を取りたいです。また今回負けた大学と対戦することがあると思うので、そこで成長した姿を見せられればと思います。