卓球部

2017.05.20

春季関東学生リーグ戦 5月20日 埼玉・所沢市民体育館

中大に完敗…グランドスラムへの道、ここで途絶える

 強敵・中大の背中は遠かった。春季関東学生リーグ戦(春季リーグ戦)最大のヤマ場、事実上の優勝決定戦とも言える中大戦は苦戦を強いられる。立て続けに接戦を落とし、ゲームカウント0-4と完敗。続く東京富士大には勝利したが、中大が連勝したため早大の優勝はなくなった。

中大の勢いを止めることはできなかった

 山本怜(4年)と山本笙子(1年)。田中千秋女子主将(スポ4=愛知みずほ大瑞穂)が警戒する選手として名前を挙げていた中大のエースとルーキーに、早大は下級生二人をぶつけた。共に第1ゲームを奪うなど立ち上がりは良かったが、中盤以降は攻略され連敗。二人の山本に土を付けることはできなかった。流れを変えたいダブルスもなかなか波に乗れない。ここまで4戦全勝の阿部愛莉(スポ3=大阪・四天王寺)・徳永美子(スポ3=福岡・希望が丘)組だったが、この日は相手ペアの息の合った攻撃にペースを乱される。フルゲームの接戦を落とし、後がなくなった。一矢報いたい阿部のシングルス。ゲームカウント1-1で迎えた第3ゲーム、10-4から追いつかれてしまう。このゲームこそ逃げ切ったが、これを機に相手が勢いづいた。先にマッチポイントを奪われ、最後は阿部の放った渾身(こんしん)のスマッシュがネットに阻まれる。無念のストレート負け。優勝が、大きく遠のいた。

 可能性のある限り、死力を尽くして戦った第6戦。まずは、中大戦で苦杯をなめた二人が流れを引き寄せる。積極的な攻めを貫いた徳永、サーブとフォアハンド攻撃が冴えた阿部が、強力二枚看板相手に圧勝を収めた。田中・加藤結有子(スポ1=東京・エリートアカデミー/帝京)組もそれに続く。特にコンビネーションが光ったのは第4ゲーム。交互に繰り出す両ハンド攻撃で早めに勝負を仕掛け、テンポよく得点を重ねていく。最後まで付け入る隙を与えず、経験豊富な4年生ペアを沈めた。これで田中・加藤結組は4戦全勝。「きょうの試合は今までで一番いい試合」(田中)と、手応えは十分だ。4番手は敗れたが、阿部・徳永組が落ち着いた試合運びで白星を挙げ勝利。中大戦からしっかり気持ちを切り替え、昨秋の女王・東京富士大を下した。

完璧な試合運びで、東京富士大を圧倒した

 最大の目標には届かなかったが、春の戦いはまだ終わってはいない。最終戦の相手は専大。「みんなが納得できるようなプレー、試合運びができたらいいなと思います」(阿部)。必ず勝って、笑顔で次の目標への第一歩を踏み出したい。

(記事 川浪康太郎、写真 本田京太郎、橋本望)

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結果

▽女子 第5戦

VS 中大 ●0―4

●加藤結有子1―3山本怜

●鎌田那美2―3山本笙子

●阿部愛莉・徳永美子組2―3秋田佳菜子・森田彩音組

●阿部愛莉2―3森田彩音

▽女子 第6戦

VS 東京富士大 ◯4―1

◯徳永美子3―1前瀧初音

◯阿部愛莉3―0林めぐみ

◯田中千秋・加藤結有子組3―1林めぐみ・前瀧初音組

●鳥屋真帆2―3滑川明佳

◯阿部愛莉・徳永美子組3―0滑川明佳・浅利美佳組

コメント

田中千秋女子主将(スポ4=愛知みずほ大瑞穂)・加藤結有子(スポ1=東京・エリートアカデミー/帝京)組

――まずは中大戦についてですが、加藤選手は山本怜選手(中大、4年)と対戦していかがでしたか

加藤結 対戦したのは初めてで、自分から攻めるということを頭に置いてやっていました。自分から攻めていたのですが、最後の方は相手の方がラリーやコース取りがうまくて自分が崩れてしまったので、そこを直したら勝てたかなと思います。

――田中選手は見ていてチームの雰囲気をどう感じましたか

田中 チーム全体的に調子はすごく良くて、調子の悪い選手はいなかったのですが、最後に何をすればいいか迷いが生じてしまっていました。競った試合が多かったのですが、相手の方が頭で、冷静さで上回っていてやるべきことをやっていたのかなという印象です。

――東京富士大戦でのタブルスを振り返って

加藤結 二人で息を合わせて思い切りできたので良かったです。千秋さんが助けてくれました。

田中 相手はすごく強いダブルスで、東京富士大に対してはいつもダブルスの相性が良くないのですが、その中で1年生の加藤がフレッシュさで攻めてくれてやることをしっかりやってくれたので、勢いづきました。

――このダブルスでの役割分担や戦略は何か決めていますか

田中 加藤結が戦略担当なんですよ、すごく情けないんですけど(笑)。エリートアカデミーの頃に海外でいろんな人と組んで試合をしているので戦略の頭があって、それを生かして国内の試合でどんな相手でもすぐに戦略が浮かぶのかなという印象です。「次こうします」とか積極的に言ってくれるのですごくやりやすいです。

――きょうの試合ではどんな戦略を立てましたか

加藤結 先に攻めようと言っていました。

田中 相手がパワーのある選手で、先に打たれるとどうしてもこっちがブロックに入ってしまうので、3球目からドライブをかけたり、早い攻撃を意識していました。

――ここまでペアを組んできて相性はいかがですか

加藤結 相性はいいと思います。勝ってるので。

田中 全勝だからね。最初はパートナーの考えていることを読み切れないこともあったのですが、試合をする内に息の合ったプレーが増えてきて、きょうの試合は今までで一番いい試合でした。

――最終戦に向けた意気込みをお願いします

加藤結 思い切って自分のプレーができるように頑張りたいです。

田中 最後の試合勝って終われるように、2試合目はすごくいい雰囲気だったので、いいところをしっかり生かしていきたいです。

阿部愛莉(スポ3=大阪・四天王寺)

――まず中大戦を振り返っていかがでしたか

中大戦が一番ヤマ場だと思っていて、チーム一丸となって臨んだんですけど、結果0-4で負けてしまいました。みんな悔しかったと思うんですけど、内容的にはどっちに転んでもおかしくないものばかりだったので、良かった点は次につなげていきたいです。

――ご自身の良かった点を教えてください

ダブルスではこちらが何度も迷ってしまって、あまり思い通りのプレーができませんでした。けどシングルスでは、負けてしまったんですけど、自分の出せるものは出し切れたと思います。

――シングルス、ダブルス共に後半から追い上げられる展開になりました。その理由は何だったと思いますか

リードをすればするほど、相手は開き直って思い切り向かってきました。でもこちらは追い上げられてきたときにすごく迷ってしまって、その隙に攻め込まれたことが敗因だと思います。

――東京富士大戦に向けて、どのように気持ちを切り替えましたか

とにかく空気を入れ替えようということで、外に出るなどできるだけ会場にいないようにしました。それで気持ちを切り替えられて、1番手の徳永さん(美子、スポ3=福岡・希望が丘)がいいプレーをしてくれたので、2番手の私も試合に入りやすかったです。

――林選手は何度も対戦している相手でしたが、対策はありましたか

去年の秋季リーグ戦(秋季関東学生リーグ戦)では相手の勢いに押されてしまって、あまり自分のプレーができませんでした。慣れている分、相手もこちらの手の内を分かっていたと思うんですけど、積極的に攻めていくことを心掛けました。

――ダブルスは、振り返っていかがでしたか

一度もやったことのない相手だったので、どんな戦いになるか分かりませんでした。でも要所で攻めることができたので、それが勝ちにつながったと思います。

――あすの最終戦、専大戦に向けて意気込みをお願いします

勝っても負けてもこれが春季リーグ戦(春季関東学生リーグ戦)最後の試合なので、みんなが納得できるようなプレー、試合運びができたらいいなと思います。